初めての台南旅行を効率よく巡りたい方へ。歴史探索やグルメ食べ歩き、ショッピングなどが楽しめる必訪のおすすめスポットを集めました!
こんにちは!台南旅行歴は10回以上、台湾南部の気候やおいしいものが大好きな、台北在住Mae(@qianheshu)です。
その昔、台湾の中心は「台南」に置かれていました。
そのため、現在も歴史ある建物が数多く保存されている他、胃袋がいくつあっても足りないほどのおいしい伝統グルメの数々も、台南には集結しています。
路地ナカへと足を踏み入れると、思わぬところでレトロでおしゃれなお店に出会えたりする、うれしいサプライズが満点の街へ。
盛りだくさんな見どころの中から、初めての台南でぜひ訪れていただきたいおすすめのスポットを8つ、まとめてみました。
1日だけでまわりきるには、相当な急ぎ足になってしまうので、可能であれば2日間、たっぷり時間を取って巡ってみてくださいね!
1. 【台南孔子廟】真っ赤な壁と緑のコントラストが美しい。台湾最古の孔子廟と、門前を伸びる府中街を散策。
台南の顔と言っても過言ではない、
最も有名な台南の名所
「台南孔子廟」。
春秋時代(約2600年前)の偉人
「孔子」を祀った孔子廟は、
台湾の各地に
存在しているのですが、
台南の孔廟は、
その中でも最も古い時代に
建てられたもの。
およそ360年前に建立され、
「台湾の宗教風景100選」にも
選出されているスポットです。
文化的な意味合いの深さも
さることながら、
華やかな中華風の
建築様式も圧巻。
青い空と
真っ赤に染め上げられた壁、
南部の太陽に照らされる
眩い緑のコントラストは、
「ああ、台南に来たんだな~」
と、実感させられる風景です。
孔子廟の見学が終わったら、
道路を挟んで正面に伸びる
「府中街」へ。
大きな街路樹が
頭上を覆い尽くす
石畳の小道の両側には、
昔ながらの
台湾グルメ店やおみやげ店、
かわいらしい雑貨店などが
ずらりと並びます。
路地ナカ散策がおもしろい
エリアでもあるので、
少し時間を取って
気ままに歩いてみるのも
おすすめです。
台南孔子廟
住所:台南市中西區南門路2號
開放時間:9:00~17:00
入場料:40元(=約190円)
2.【赤崁樓】オランダ時代の城跡に築かれた中華風建築の古蹟へ。おいしい伝統グルメが集まるお隣の市場へも足を運びたい。
「赤崁樓」は、
台南市街中心部にある
古蹟の中でも、
台南孔子廟と並ぶ
有名スポット。
孔子廟と同じく
中華風の立派な建物ですが、
こちらはもともとは
城が築かれていた場所。
台南がオランダに統治されていた
時代に建立され、
「Fort Provintia」の名前で
呼ばれていました。
かつては西洋風の建物が
建てられていたそうですが、
オランダが去った後に
発生した中南部大地震にて崩壊。
そのお城の跡地に
海の神様を祀る廟として
築かれた建物が、
現在の形でのこされています。
中に祀られていたと思われる
神様は姿を消し、
今は歴史を伝える博物館として
活用されています。
赤崁樓敷地内の一角には
オランダ人が築いた
城壁の一部も残されており、
間近に見学することが可能です。
また、赤崁樓周辺には
ローカルな雰囲気たっぷりの
グルメ店も。
敷地内の見学が終わったら
休憩も兼ねて、
台南の味に舌鼓を打ってみては
いかがでしょうか。
赤崁樓
住所:台南市中西區民族路二段212號
開放時間:8:30~21:30
入場料:70元(=約330円)
3. 【林百貨】台南おみやげ探しにおすすめ!台湾の良いものが満載の復刻版デパートでショッピング。
台南には、
南台湾一の歴史を有する
「林百貨」という
デパートがあります。
「林」は、台湾でも
よく見かける姓ですが、
林百貨の「林」は
日本のハヤシさんの林。
日本統治の時代に、
日本人の商人であった
林方一さんという方の
投資により開業したデパートで、
当時、南台湾で唯一の
エレベーターを導入した建物として
話題になったそうです。
日本の敗戦により
長らく手をつけられずに
残っていたこのビルはその後、
台南市の古蹟として認定され
修復を受けることに。
80年以上の時を経て、
2014年に再び「林百貨」の
名を冠して開業。
台湾の歴史を伝える
新たなスポットとして
日々多くのお客さんが
訪れています。
「百貨」と呼ばれていますが、
一般的なデパートとは
一線を画するのが、
商品のセレクト。
食料品やお菓子、洋服、
生活雑貨に至るまで、
デザインにこだわった
MIT(Made In Taiwan)の
良いものが
大集合していますので、
台南旅行のおみやげ探しに、
ぜひ立ち寄っていただきたい
スポットです。
林百貨
住所:台南市中西區忠義路二段63號
営業時間:11:00~21:00
電話:+886-6-221-3000
Web:http://www.hayashi.com.tw/
Facebook:https://www.facebook.com/HAYASHI.TW/
林百貨での
ショッピングの合間に
一息入れたい時は、
歩いてすぐのところにある
「南埕衖事」を、
訪れるのもおすすめ。
こちらは、
1Fでチケットを購入して
入場する、
珍しいスタイルの
スイーツショップ。
2Fから上のフロアにて、
季節のフルーツなどを使った
ジェラートと、
遊びごころ溢れる
おしゃれでおいしいお菓子を
堪能できます。
上層階には、日本人建築家・
藤本壯介さんの設計による、
階段が複雑に入り組むアート空間
「衖 Lòng Stairs」もあり、
不思議な世界観の
写真が撮れると話題です。
南埕衖事
住所:台南市中西區中正路38、40號間巷底
開放時間:10:00〜18:00(月曜定休)
入館料:平日300元(=約1,410円)/週末及び祝祭日350元(=約1,650円)
Web:https://www.longstory.com.tw/
4. 【藍晒圖文創園區】司法宿舎をリノベーション!青焼きの家がシンボルのフォトジェニックスポット。
「新光三越台南新天地」の
正面にある
「藍晒圖文創園區」は、
かつて司法宿舎として
使用されていた敷地を
再活用したエリア。
建物内では
アート関連の展覧会や
デザイン商品の販売などが
行われています。
「藍晒圖」の名前の由来は、
敷地内の入り口にある
「青焼き」の家。
1歩足を踏み入れると、
一面コバルトブルーな
不思議な空間が広がり、
フォトジェニックスポットとして、
人気を集めています。
建物によっては、
「リノベ???」と、
はてなマークが浮かぶほど
真新しく見えるところも
ありますが、
おしゃれなカフェやレストランで
一息入れたい時にも
ピッタリのスポットかと思います。
藍晒圖文創園區
住所:台南市南區西門路一段689巷
営業時間:12:00~21:00(火曜定休)
電話:+886-6-222-7195
Web:http://bcp.culture.tainan.gov.tw/
Facebook:https://www.facebook.com/BCPTainanCity/
5. 【國華街(水仙宮・永樂市場+正興街)】台南グルメをたっぷり堪能したい時に。伝統美食が大集合のおいしいストリートへ!
台湾南部らしい
とびっきりローカルな雰囲気を
楽しみたい方は
「國華街」へ。
「水仙宮市場」と「永樂市場」
2つの伝統市場がある
「國華街三段」周辺が、
特に賑わうエリアとなっています。
市場内へと足を踏み入れると、
生肉を売っている真横で
派手派手な洋服が売られていたり。
「これぞ、アジアの市場!」な、
とびっきりローカルな雰囲気も
体験できます。
市場から國華街に出ると、
ハイレベルな台南グルメがひしめく
グルメストリートに。
伝統市場は
早朝からオープンするお店が
多いので、
この周辺も、
朝〜昼頃にかけてが
最も活気のある時間となります。
フレッシュな生の牛肉に
熱々の出汁をかけていただく
「牛肉湯」や、
虱目魚(サバヒー)がたっぷり入った
「魚肚粥」、
クリアなとろみスープに
魚のつみれが浮かぶ
「浮水魚羹」、
台北のものとは一味違う
ボリュームたっぷりの
「蚵仔煎(牡蠣オムレツ)」
などなど、
選択肢は盛りだくさん!
台南ならではの
朝ごはんをいただきたい時に、
ぜひ訪れてみてください。
國華街(水仙宮・永樂市場)
ちなみに、
美食ストリートを抜けて
「國華街二段」の方向へ
さらに進んでいくと、
「正興街」という
ストリートも出現します。
カフェやスイーツ店が集まる
正興街周辺は、
朝早くだと
オープンしていないところが
ほとんどなので、
お昼以降に
近くを通る機会があれば、
ぜひのぞいてみてください。
正興街
6. 【神農街】台南で最も有名なレトロストリートと言えば!明かりが灯る夜に訪れるのもおすすめです。
「國華街」から、
海安路を挟んで反対側にある
「神農街」も、
台南に来たら
必ず立ち寄りたいスポット。
「老房子」と呼ばれる
古民家が石畳の小道の両側に
ずらりと並び、
コンクリートや磨石子(人工大理石)、
木材などを使った
老房子ならではの建築様式を
間近に観察することができます。
夜になるとまた、
雰囲気が一転。
明かりが灯りはじめると、
台北の人気スポット「九份」にも
負けないくらいの
ノスタルジックな風景が広がります。
日が落ちてからオープンする
隠れ家的なお店もあって、
ムード満点!
可能であれば
昼と夜の2度訪れて、
空気の違いを楽しんで
いただきたいところです。
神農街
7. 【安平古堡】安平エリアで訪れたい、オランダ統治時代の歴史を伝える赤レンガの古蹟。
台南市街中心部から西、
海沿いに広がるエリア「安平」にも、
ぜひ訪れていただきたいスポットが。
「安平古堡」
と、呼ばれている
その古蹟は、かつて
「Fort Zeelandia」の名で知られ、
「赤崁樓」よりも
さらに大きな規模で
当時の面影が保存されています。
レンガ造りの階段を
一番上まで登ってくると、
今は資料館として使われている
建物が見えてきます。
これは後に
台湾が日本統治時代を迎えた際に、
当時の政府が来賓を招待する目的で
建てたものだそう。
資料館内では
当時の様子を記録した絵画や写真、
オランダ統治時代と
日本統治時代に関する歴史などが
紹介されています。
隣の展望台からは、
台南市街を一望する眺望も
楽しむことができます。
敷地内の一角には、
赤レンガで築かれた
巨大な城壁も。
長年放置されていたところに
榕樹(ガジュマル)の木が生育し、
その歴史的な価値は
もちろんのこと、
自然の神秘をも感じられる景観が
形作られています。
オランダ統治の終焉を
もたらした人物・鄭成功の功績を
彫刻で紹介するエリアも
ありますので、
台湾の歴史について知りたい方は、
台南中心部の古蹟と共に、
安平古堡へもぜひ。
安平古堡
住所:台南市安平區國勝路82號
開放時間:8:30~17:30
入場料:70元(=約330円)
8. 【安平樹屋】まるで天空の城?! ガジュマルの生命力が作り出す、神秘的な光景が広がる人気スポットへ。
安平エリアの
もう1つの見どころ
「安平樹屋」は、
先ほど、ちらりと登場した
榕樹(ガジュマル)と
深い関係があるスポット。
自然の生命力を
まざまざと見せつけられる、
衝撃的な光景が、
敷地内に広がっています。
敷地内に入ると見えてくる、
緑の葉が鬱蒼と生い茂る林。
ただの樹木の集まりかと思いつつ、
さらに近づいていくと、
土台のところに
石造りの窓らしきものが
見えます。
そう。実はこちらは、
ガジュマルに侵食された建物を
外から、中から、上から、
見学することができるスポットです。
昔は、倉庫として
使われていた建物
だったのですが、
所有していた会社の移転によって
無人状態に。
誰も手入れをしなくなった倉庫に
ガジュマルが宿り、
長年にわたって
自由に成長を続けた結果、
現在のような景観が
形成されることになりました。
根が何層にもわたって
張り巡らされた光景は、
まるで、天空の城。
自然が作り出した
不思議な空間の中に
身を置きながら、
生命の神秘をじっくりと
体験してみてください。
安平樹屋
住所:台南市安平區古堡街108號
開放時間:8:30~17:30
入場料:70元(=約330円)
+1.【台南市美術館】元警察署のレトロな建物内でアート鑑賞。現代的なデザインの2館へも、共通チケットで入場できます。
上でご紹介した
スポットを巡っても、
まだもう少し
時間に余裕があるという方は、
台南でアート鑑賞など
いかがでしょうか?
1館と2館、
2つの建物に分かれている
「台南市美術館」。
いずれも街の中心部にあり、
チケットは両館共通と
なっているので、
1枚で両方への入場が
可能です。
吹き抜けになった天井から
自然光が降り注ぐ
現代的な建築の
2館も素敵ですが、
僕は1館が、
よりお気に入り。
1館の建物は、
「原臺南警察署」という、
日本統治時代に警察署として
使われていた古蹟。
当時のまま保存されている
館内の建築の興味深さに加え、
ガジュマルの木が
空高く伸びる中庭も、
つい長居したくなる
心地良さです。
台湾人アーティストの描いた
水墨画や油絵に加え、
海外から芸術作品を集めた
企画展も日々開催中。
アートの世界に浸りながら、
ゆったりと静かな
台南でのひとときを過ごしたい時に
ピッタリのスポットです。
台南市美術館
住所:(1館)臺南市中西區南門路 37 號 / (2館)臺南市中西區忠義路二段 1 號
開放時間:10:00〜18:00(月曜定休)
入館料:200元(=約940円)
Web:https://www.tnam.museum/
まとめ
今日は、
初の台南観光を
2日で満喫するための
おすすめスポット8選+1
を、ご紹介しました。
ちなみに、台南は
主要な観光スポットのみならず、
何気なく脇道へ逸れてみると、
無限に見どころを発見できる街。
昔ながらの
かわいらしい赤レンガづくりの
古民家や立派な廟、
穴場なリノベカフェなどが
次々に登場するので、
お散歩していて
全く飽きることがありません。
次回の台湾旅行では、
古都・台南の魅力に
どっぷりと浸ってみては
いかがでしょうか?
※記事中の日本円表記は1元=4.7円で計算しています。(2024年3月29日現在)
▼台南のキュートな日常風景を眺めながら、旅への想いを存分に盛り上げておきましょう!▼
台北から台南へ、最速かつおトクに移動するなら、
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一番速い便を利用すれば、台南まで約80分。
20%OFFでチケットが入手できるので、ぜひ賢く積極的に活用しておきたいところです。
予約の仕方など詳しくは、
【台湾新幹線(高鐵)を20%OFFでおトクに利用!台南・高雄旅行がグッと便利になるおすすめの方法をご紹介します。】
にてまとめましたので、ご参考にしてみてくださいね。
次回の台南旅行、どこに泊まるかはもうお決まりですか?
『【筆者宿泊済み】台南・高雄のおすすめホテル&ゲストハウス7軒。』
では、台湾南部2大都市の台南・高雄の
素敵なホテルとゲストハウスをご紹介していますので、
旅の滞在先でお悩み中の方はぜひ参考にされてみてくださいね!
▼ こちらの記事も、よくお読みいただいています! ▼
→ 台南市街から少し郊外へ。2回目からの観光におすすめのスポット4つをご紹介します!
→ 台南・關子嶺温泉のホテル「關子嶺統茂溫泉會館」。山奥の温泉街で泥温泉を満喫してきました。
→ 台南彩虹遊行(台南プライドパレード)2024へ。今年の台湾で第一弾のLGBTプライドを歩いてきました。
コメント
コメント一覧 (8件)
はじめまして! 今日と昨日でこの記事を参考に台南をまわりました! 特に安平樹屋がよかったです。8つのチョイスが素晴らしかったです、ありがとうございます。明日は高雄の記事を参考にします!
おお!ご参考にしていただけてうれしいです!
台湾南部旅行ぜひ楽しまれてくださいね!
初めまして。
7/23から台南旅行に行きます。
はじめて行く台南で言葉も分からず不安がありますが、参考にさせて頂きます!!
こんにちは!ご参考いただきありがとうございます。
台南旅行、ぜひ楽しまれてくださいね!
今日台北からの日帰り旅行をしました。思いつきで行ったので、新幹線の中で調べてるうちにこのページに辿り着きました。お陰様で疲れてヘトヘトになるまで楽しく台南観光出来ました。ありがとうございます。
おお!ご参考いただきありがとうございます!
台南には古民家を活用したレトロなゲストハウスや、
おいしいローカルグルメもたくさんありますので、
泊まりがけでのご旅行もおすすめですよ!次回はぜひ。
初めまして、台湾の台北は2度ほど行ったのですが~
台中、台南 はまだ行ったことが有りません
台南の観光スポットが分かりやすく紹介されていて行きたくなりました
どうも、有難うございます。
ご参考いただきうれしいです!
台南は気ままに街歩きが楽しい街で、
おいしいものもたっぷりですので、
ぜひゆっくり巡られてみてください。