台湾生活を始めてから変わったと思うことは?現地で暮らして10回目の節目を迎えるにあたって、改めて考えてみたことをシェアしてみます。
こんにちは!台湾・台北での生活も10年目に突入しております、Mae(@qianheshu)です。
台湾は、春節の9連休が、ちょうど明けたところ。
例年であれば、春節連休中は、日本に帰省したり、台湾国内・海外旅行へ行ったりしていたのですが、コロナウイルスの関係もあり、今年はおとなしく台北で静かに過ごしていました。
台湾で暮らし始めてから数えること、10回目の春節。
10年前、まだ日本で暮らしていた頃と現在とで、僕は一体、どんな風に変わっただろうか。
連休中はふと、そんなことを考えたりもしました。
今日は、主に内面的な部分で、台湾に暮らし始めてから変わったと思うことを、シェアしてみたいと思います。
1.「政治」に対する考え方。
僕が台湾で暮らし始めてから、
本当に大きく変わったと
実感しているのが、
「政治」に対する考え方。
お恥ずかしい話ではあるのですが、
日本で暮らしていた頃は、
政治に対して、
ほとんど関心を抱いたことは
ありませんでした。
「自分ひとりがどうこうしたところで、
何も変わるわけがない。」
という無力感も、
抱いていたように思います。
そんな考えが変わったのは、
ひとえに、台湾の人たちの
政治への関心の高さに驚かされ、
そして、感動させられる場面に、
何度も出会ってきたから。
ひとりひとりの力は、
確かに小さいかもしれません。
けれど、
多くの人が力を合わせれば、
それが新たな動きを生み出し、
政治は変わり、国が変わる。
テレビやパソコンの画面越しに、
あるいは現場で、
そんな瞬間を何度となく
目の当たりにしてきました。
当たり前に存在していると
思っていた「自由」が、
実は全く当たり前なんかじゃない、
かけがえのないものであること。
そして、選択を誤れば、
あるいは、無関心でいたら、
それはいとも簡単に、
あっという間に失われてしまう
可能性がある、ということ。
自由を失わないためには、
「政治」がとても大切な役割を
果たしているのだ、
と、気づかされました。
「自由」の真の価値を、
僕に教えてくれたのは、
台湾でした。
関連記事→【台湾で暮らしていると、よく思う。「自由があることは、決して当たり前なんかじゃない」ことを。】
2.「株式投資」に対する考え方。
僕は台湾で、
株式投資をしています。
日本で暮らしていた頃、
僕のまわりでは、
株式投資をしている
という人を知らず、
そんな話を
生活の中でしたことも
ありませんでした。
とても縁遠いもので、
株式投資はお金持ちがやること、
という漠然としたイメージを
持っていたように思います。
しかし、台湾に来てみると、
そんなイメージが一変。
友達や知り合い、
あるいは通勤中のMRTやバス車内で
隣に立っている知らない方まで、
株式投資をしている方が、
本当にたくさん!
赤・緑の数字や線が映し出されている
スマホやパソコンを、
目にしない日の方が少ないのでは、
というくらい、
とても身近なものとして
たしなまれています。
職場でも、同僚たちが、
「今日は、〇〇が上がってるよ!」
「最近、××は下がってばかりだから、
手放しちゃった。」
など、株式銘柄の話をしているのも、
頻繁に聞こえてくるほどです。
そんな環境の中にいると、
僕も挑戦したくなってきたので、
証券会社に行って口座を作り、
株式投資をするように。
毎朝、株価チェックをするのが
自分の日常になるなんて、
10年前には思ってもみませんでした。
株式投資は決して、
お金持ちだけがするものではない。
僕のような、
ごくごく普通のサラリーマンでも
充分取り組めますし、
少額からでも始められる、
意外に敷居は高くないものなのだ
と、認識がガラッと変わりました。
また、株式投資を始めると、
「何か新しい発見に
つながるのではないか?」
と、身の回りのものごとに、
より広くアンテナを張るように
なった気もします。
関連記事→【台湾での株式投資に30歳で初めて挑戦してみました。】
3.「仕事」に対する考え方。
これは、台湾で暮らしている
日本人の方たちから受けた影響が、
大きいかもしれません。
僕の友達や知り合い、
または会ったことはなくても、
SNSでつながりのある方たち。
現地で会社員として働いている方も
たくさんおられるのですが、
それと同じくらい、
自分で事業をなさっていたり、
フリーランスとしてご活躍している方も、
すごく多いです。
ひとくちに
台湾に住んでいると言っても、
本当に多様な働き方があるのだな、
と、日々実感させられます。
まだ、社会に出て
年数が浅かったことも
関係あったかもしれませんが、
日本で暮らしていた頃は、
「自立する=
会社で働いてお給料をもらう」
というのが、
一番念頭にありました。
しかし、
台湾で暮らすようになってから、
「会社で働くだけが、
唯一の選択肢ではない」
と、視野が広がったような
気がします。
外国人である以上、
ビザの問題をクリアする必要は
ありますが、
もっといろんな働き方(収入源)が
あって良いし、
いろいろ組み合わせてみるのも
アリなのでは、という考えを、
いつの頃からか
持つようになりました。
僕は現在、
台湾で現地採用の会社員として
働いていますが、
他の可能性を追求していく意味でも、
会社の仕事のかたわらで、
ライターとしてメディアで
記事を書かせていただいたり、
このブログを書いたり。
(「ブログは仕事なのか?」と言われると、
ちょっと違う気もしますが 笑)
少しずつではありますが、
会社の外でも、
手ごたえを感じられるように
なってきました。
いろいろなことに
チャレンジしてみることも、
台湾生活に
ハリを生み出してくれている
秘訣なのかもしれないな、
と、思っています。
関連記事→【台湾で就職した僕はどんな仕事をしている?海外在住8年目の職場事情。】
4.「セクシュアリティ」に対する考え方。
日本で暮らしていた頃の僕は、
大部分の友達や、職場の同僚・上司、
そして、家族の全員にもまだ、
自分のセクシュアリティのことを
伝えられずにいました。
僕が、同性を好きになることを
知っていたのは、
出会いを求めて
知り合った方たちを除けば、
片手で数え切れるくらい
だったかもしれません。
それには、
僕が暮らしていた場所が、
都市部でなかったことも
関係していたとは思いますが、
10年前の日本ではまだまだ、
現在のように様々なところで、
LGBTという言葉を見聞きするような
環境にはありませんでした。
台湾に来て驚いたのは、
公の場、または
プライベートの場を問わず、
LGBTに関して、
当時から広く議論されたり、
話題に上ったりしていたこと。
「同志」という言葉は
社会で認知され、
自分のまわりにも
当たり前に存在している、
という意識を持っている方、
レインボーアイテムを
身につけている方に、
生活の中でも
たくさん出会ってきました。
アジア最大級のLGBTプライドが
行われているのも、
そのような環境と決して無関係では
ないように思います。
そんな空気に後押しされるように、
僕も友達同士の場で、
あるいは、職場で、
そして、ブログを通して、
少しずつではありますが、
自分のセクシュアリティに対して
素直に生きられるようになりました。
今でも、
カミングアウトに関しては、
悩むこともあったりしますが、
普段の生活の中では、
良い意味で自分のセクシュアリティを
ほとんど意識することが
ないくらいです。
LGBTという言葉が
頻繁に聞かれるようになり、
様々な街でパートナーシップ制度ができ、
同性カップルの結婚に関する訴訟が
行われるようになった、
現在の日本。
もしも、10年前に
そんな環境があったとしたら、
また感じ方は違ったのかも
しれませんが、
僕のセクシュアリティに関して言えば、
台湾が、
そしてこの国で出会った方たちが、
素直に向き合うための
後押しをしてくれたのは
間違いないと思っています。
関連記事→【LGBTの日常や悩みがよく分かる8冊の本。ゲイである僕の目線からおすすめの作品を選んでみました。】
まとめ
今日は、
台湾生活10年目の僕が、
日本在住時の自分と変わったと思う
4つのこと
について、シェアしてみました。
ここで挙げた変化には、
10年分の年齢を重ねたことも、
大いに関係はしているかも
しれません。
ただ、それと同時に、
台湾という海外にある、
日本とは異なった環境からも、
とても大きな影響を受けてきたな、
と、感じています。
10年目の台湾での生活、
まだまだやってみたいこと、
興味があることはたくさんあるので、
少しずつチャレンジしながら、
楽しんでいきたいと思います。
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