台湾での株式投資に30歳で初めて挑戦してみました。

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日本でも「投資」と呼べることをしたことのなかった僕が、海外で株に手を出してみました。

こんにちは!台北で現地採用として社会人生活を送っておりますMae(@qianheshu)です。

台湾に来て変わったなあと思うことはたくさんあるのですが、その中の一つとして挙げられるのが「投資」に関する考え方。

さすがは華人社会というだけあって、生活の中で「お金」に関する広告や討論を見聞きする機会は、日本よりもはるかに頻繁です。

数ある投資の中でも、台湾で最もポピュラーと言えるものが「株」への投資。

証券会社で、銀行で、あるいはインターネットを通して、株価とにらめっこする台湾人の姿は、街のいたるところで本当によく見かけます。

そんなお金に関しては非常にアグレッシブな台湾の空気に背を押されて(?)、この度僕も人生で初めてとなる台湾株の購入にチャレンジ!

今日は、台湾で株式投資を始めようと思ったきっかけや投資事情等についてお話してみたいと思います。

 

目次

「株」が身近な台湾。

台北101の展望台から眺める信義區の風景

台湾に住むようになって気づいたことの一つですが、

多くの台湾人にとって「株」は非常に身近なもの

 

テレビをつけてみると、

1日中「株」に関する番組をやっているチャンネルが5つも6つもあったり、

MRT(地下鉄)の車内を眺めてみると、

アプリを開いて株価チェックをする台湾人の姿がちらほら。

 

僕のボーイフレンドにも「学生時代に株取引で大金を稼いだ同級生」がいたらしいです。

 

日本に住んでいた頃は、「株式投資」というと

何となくしがない会社員の僕からは遠い存在で、

経済的に余裕のある年配の方がやるもの、というイメージを持っていました。

 

ですが、投資事情が全く異なる台湾。

 

カジュアルな装いで会社へと向かう電車の中で、

僕よりも若そうな台湾女子が株アプリを難なく使いこなしているシーンを

目撃してしまった衝撃は計り知れません。

 

これまでに持っていた株のイメージが、粉々に砕かれた瞬間。

 

お小遣い稼ぎ感覚でトレードをする台湾での「株」の親近感には、

目を見張るものがあります。

 

僕が「株」に興味を持った理由。

日本円硬貨

僕が今、実現したいと思っている目標の一つに

「収入源を多数確保すること」というのがあります。

 

現在メインとなっている収入は、

現地採用で会社に所属することによって発生しているお給料。

 

日本で会社に勤めていた頃よりも少なくなってしまったのは事実ですが、

台北で生活を送るのに影響があるというほどではなく、

特にお金に困っているというわけではありません。

 

しかし、「1つの会社に生活を頼っている」という状況や

「拘束時間の発生で自由度が低くなる」点には、

長い目で見た上での危機感を覚えています。

 

もしも、お給料以外からの収入があれば、

会社への経済的あるいは精神的な依存からの解放に加えて、

より時間を自由に使うことのできる生活を送ることも可能ではないか?

 

ある日「会社がなくなる」という可能性も大いにあり得るわけですから、

リスクを分散する意味でも、収入源をいくつか作っておくことは有効だと僕は考えています。

 

そこに現れた「株」という身近な存在。

 

自分のカラダを動かさなくても、自動的に収入を生み出してくれる

「資産」として築ける点も、魅力的に映っています。

 

「貯蓄として眠らせているだけの資源がもったいない」という思いも募っていますし、

「株」の勉強を始めるくらいの感覚で、まずは挑戦してみることにしました。

 

外国人も証券口座の開設は可能、だが…

台湾では、証券会社のことを「證券公司」と呼びます。

 

株の売り買いをするには、

株取引に使うお金を出し入れするための「銀行帳戶(銀行口座)」

「證券帳戶(証券口座)」の2つが必要です。

 

このうち「證券帳戶」を、證券公司の窓口に赴いて開設します。

 

基本的に「〇〇證券」の証券口座を作るには、

同じ名前を冠した「〇〇銀行」の口座を持っていることが条件となります。

 

僕の場合は、もともと「富邦銀行」に外貨出し入れ用の口座を持っていたので、

この銀行口座とリンクさせる形で「富邦證券」で証券口座を作ることにしました。

 

台湾国籍を持たない外国人でも、口座開設することは可能です。

 

ですが注意点として、台湾では銀行口座も証券口座も、

開設には「地縁」が重視されます。

 

同じグループの支店ならどこでも開けるというわけではなく、

自分の住んでいる場所、あるいは在籍している会社から一番近い窓口で開設する

という決まりがあります。

 

その意味でも、台湾国内の特定の住所で合法的に長期滞在している

地縁の証明となる「居留証」があるかどうかはとても重要

 

観光ビザで入国して台湾旅行のついでに、

あるいは半年~1年の期限があるワーキングホリデービザしか持ち合わせていない場合は、

口座開設は難しいかもしれません。

 

僕も地縁のことを知らず、仕事の出先ついでに窓口に立ち寄ったところ

「(家か会社の)最寄りでなければできません。」と言われ出直す羽目になったので、

開設を考えている方はお気をつけて。

 

初めて購入した台湾株は?

台湾では1株のことを「1股」と呼び、

売り買いの基本単位は「1張(=1000股)」

 

上場企業の株価として表示されているのは1股の価格なので、

実際に売り買いをする場合は1000倍した価格が目安となります。

 

もともとは「元大台灣50」という、

台湾の企業50社の株をまとめたETFという商品を買おうと考えていました。

 

50社をまとめているという特性上、価格が下がることこそあれど、

企業の倒産などによって「紙くず」になる可能性は限りなく低いという理由からです。

 

ところが「元大台灣50」は9月14日現在、終値で1股82.35元(=約304.70円)。

基本単位の1張となると、その1000倍の82,350元(=約304,700円)となります。

 

すでに経験も資金も豊富な投資家の方であれば、

これでもまだお買い得と思われるのかも知れませんが、

1度の取引だけで、しかも初めての購入で

およそ2ヶ月分のお給料が飛んでいってしまうというこの価格。

 

もう少し手の届くところまで値段が落ちてくれないものかと

半年ほど注目していたものの、一向に下がる気配がなく、

むしろ上がる一方で購入へと踏み出せずにいました。

 

そこで、多少リスクは上がるものの、視点を変えて

「成分股」というETFを構成している50企業の株価をそれぞれ調べてみることに。

 

やはりどの銘柄も値が張るのかと思いきや、意外にも十分に手の届きそうな株価のものも。

 

いくつかピックアップして事業内容など調べてみた上で、

「開發金」という銘柄を選ぶことにしました。

 

購入時の価格は1股9.53元(=約35.26円)。

1張(1000股)9,530元(=約35,261円)を3張、3000股購入しました。

 

この価格であれば僕でも定期的に購入していくことが可能なので、

まずは1年間積み立ててみたいと思っています。

 

初めての株購入、将来の結果の良し悪しは別として、

どのような推移をたどるのかが今からすごく楽しみです。

 

まとめ

台北101が見える信義區の街並み

今日は、台湾での株式投資に30歳で初めて挑戦してみたお話でした。

 

僕は今のところ、デイトレーダーのような

頻繁に売り買いを繰り返すような投資のスタイルは考えていません。

 

自分がカラダを動かして得る収益とは違った形で、時間をかけて

生活の支えになってくれる一つの手段として育ってくれればいいなあと思っています。

 

何ぶん初めてなので、知識や経験が足りず失敗をすることも必ずあろうとは予測しています。

 

しかし、その失敗は生きて行く上での新たな学びをもたらしてくれると信じているので、

くじけず気長に続けていきたいと思います。

※記事中の日本円表記は1元=3.7円で計算しています(2017年9月現在) 

 

台湾には投資ブログ「旅するように暮らす海外生活術 One Bag Living」

を運営されているcubさん(@cub_nomad )という方もおられるので、

株式投資をお考えの方はぜひご覧になってみてくださいね。

 

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→台北で1ヶ月快適に生活するにはいくら必要?

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→台湾で暮らすってどうよ?現地採用デザイナーの僕の一日。

 

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コメント

コメント一覧 (8件)

  • こんにちは。一つお伺いしたいのですが、銀行口座と証券口座開設は、同じ支店名で
    行うということでしょうか?私は当初予定していた銀行で開設が出来ず、急きょ
    別の銀行で開けたのですが、当時滞在していた友人宅の住所と、その銀行のエリアが違っていて(特例で開けてもらいました)…

    次回訪問の際に、証券口座を開けたいのですが、現在日本在住であるゆえ
    難しいでしょうか?何かご存知であれば、教えて頂けますか?
    (メアドは登録用です。すいません)

    • 同じ支店名ではなく、同じグループ企業で行います。
      僕の例ですと、「富邦」銀行の口座があったので、「富邦」證券で証券口座を開設しました。
      証券口座開設の際に、自分の使用する住所からもっとも近い支店に足を運ぶのが間違いないかと思います。
      ただし、台湾での長期居住の証明である「居留証」がない場合は、開設は難しいかもしれません。

        • 昔は銀行口座開設が簡単にできたようですが、2017年夏頃から、居住実態のない場合の口座開設は原則できなくなったらしいです。証券口座はもっと厳しいのでは?(投資ビザを除く) 逆に、日本でも、居住実態のない場合、証券口座の利用は禁止なんですよね。

  • 勉強になりました!
    僕は台湾出身ですが、台湾の株を買ったことないです。
    今は日本に住んでいて、昨年から日本で投資を始まりました。

    今後も台湾50を買ってみたいと思います!!

    (僕も最近自分の投資をブログで発信しています、よかったら見て頂けらばー)
    http://life-trails.com

    • そうなんですね!
      僕は逆に日本で株を買ったことがないので、
      すごく気になるところではあります。
      ブログで拝見しますね!

  • こんにちは。
    台北に住む日本人です。
    最近証券の口座開設をして
    どれを買おうか迷ってます。
    よかったら、購入後その後の動き等感想是非知りたいです。お願いします!

    • ご要望ありがとうございます!
      記事にできるかどうか、少し考えてみますね!

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