台北から日帰りでも充分可能!山の緑に囲まれながら、台湾北海岸の海を眺めながら。近郊5つの温泉街で、台湾ならではの温泉を満喫してみませんか?
こんにちは!台湾で暮らし始めてから、日本在住時以上に、よく温泉へ行くようになったMae(@qianheshu)です。
以前【台北・陽明山のおすすめスポット5選+1。火山地帯の魅力を存分に楽しむなら、台北最高峰を目指すのもアリ!】という記事にて、台北市内には「陽明山」という火山地帯があるというお話をしました。
今も活動を続ける火山があるということは、つまり、こんこんと湧く良質な「温泉」も存在する、ということ!
台湾は各地に温泉街がありますが、台北市内、または台北から日帰りで向かえる距離のところにも、いくつか有名な温泉街があります。
そこで今日は、これまでに僕が訪れたことのある、台北近郊の5つの温泉街について、まとめてみました。
台北へお越しのタイミングで、「台湾の温泉も満喫してみたい!」という方はぜひ、ご参考にお役立ていただけるとうれしいです。
1.【北投温泉】台北で最も有名な温泉街と言えばこちら!世界でも珍しい良質な「青礦(ラジウム泉)」のお湯を堪能。
台北で温泉街と言えば、
やはり真っ先に名前が上がるのは
「北投温泉」
ではないかと。
MRT新北投駅を下車して、
すぐのところに広がる温泉街には、
日本の有名旅館・加賀屋を始めとする、
たくさんの温泉旅館が
軒を連ねています。
北投温泉で温泉を楽しむなら、
「温泉旅館内の大浴場」
を日帰り利用するか、
「湯屋」と呼ばれる個室温泉、
または「公衆浴場」の
いずれかになるかと。
他の温泉街でも同様ですが、
基本的に個室温泉の場合は、
2人以上での利用が条件
となりますので、
おひとりの場合は、
大浴場や公衆浴場を
利用するようにしましょう。
また、公衆浴場は、
水着着用が必須な場合もありますので、
向かう前にあらかじめ
チェックしておきましょう。
かつて昭和天皇が訪れたという公衆浴場
「瀧乃湯」
は、1世紀以上にわたって営業を続ける、
老舗中の老舗。
2017年に
リニューアルが行われましたが、
昔ながらの建築様式はそのままに、
より快適に利用できる空間へと
生まれ変わっています。
世界でも珍しいと言われる、
うっすらと青みを帯びた
「青礦(ラジウム泉)」のお湯は、
チクチクとした刺激が
ほんのりと感じられるほど良質。
北投温泉の中でも、
指折りにリーズナブルで、
日本の温泉と同様、
水着なしで入浴可能です。
瀧乃湯
Address:台北市北投區光明路244號
営業時間:6:30~21:00(水曜定休)
TEL:+886-2-2891-2236
Facebook:https://www.facebook.com/longnice
北投温泉まで来たら、
ぜひ合わせて見学しておきたい
スポットも。
90〜100℃にも
達すると言われる源泉を、
間近に観察できる「地熱谷」や、
世界で最も美しい
25の公立図書館にも選ばれた
「台北市立図書館 北投分館」、
100年以上前の
当時の公衆浴場の様子を見学できる
「温泉博物館」など。
温泉街の中には、
見どころもたくさんありますので、
観光もしっかり楽しんじゃいましょう。
関連記事→【コスパ最高!リーズナブルに楽しむ北投温泉のイチオシ3選。】
2.【行義路温泉(紗帽山温泉)】北投温泉よりもローカル!リーズナブルに、良質な温泉を楽しみたい時におすすめ。
同じく北投區にある
「行義路温泉(紗帽山温泉)」
は、よりローカルな温泉をお探しの方に。
MRT石牌駅からバスで10分ほどと、
アクセス簡単ながら、
山の緑に包まれた環境の中で、
温泉を楽しむことができます。
行義路の温泉街では、
「溫泉餐廳」と呼ばれる、
温泉とレストランがセットになった
スタイルがメイン。
基本的には、
どの温泉も水着なしで入浴でき、
入浴だけでの利用も可能です。
高級温泉宿の並ぶ北投温泉に比べると、
グッとリーズナブルに、
温泉を楽しむことができますよ。
湯屋(個室温泉)もありますが、
体験したいのはやはり、
露天式の「大浴場」。
青礦と白礦の2種類の温泉がある
「皇池溫泉御膳館」、
忠実に日本が再現された
「川湯溫泉養生餐廳」、
コンパクトながら
静かにゆったりと浸かれる
「湯瀬溫泉餐廳」、
などは、僕とボーイフレンドも
よく足を運んでいます。
観光ではなく、
良質な温泉とローカル感を楽しむのが
一番の目的。
と、いうことであれば、
かなりおすすめの温泉街です。
関連記事→【台湾男子御用達のもう1つの北投温泉!台北・行義路の名湯3選。】
3.【烏來温泉】泰雅族(タイヤル族)の文化が息づく、山間の有名温泉街。温泉を楽しむなら、河沿いを選ぶのがおすすめ。
台北近郊で、
北投温泉に並ぶ有名温泉街と言えば
「烏來温泉」。
烏來温泉は、台北市のおとなり・
新北市の山間にあり、
MRT新店駅からバスで1時間ほど。
周辺の緑の濃さといい、
ライトブルーに輝く河の色といい、
かなり上流まで来たことを
実感させられる風景が広がります。
烏來溫泉では、
「湯屋(個室温泉)」がメインとなりますが、
温泉街やその周辺にあるホテルへと足を運べば、
ホテル内「大浴場」の日帰り利用が可能です。
いずれにしても、
ライトブルーの河を望みながら、
温泉に浸かれるところがおすすめ。
ぜひ、河沿いにある湯屋やホテルへ、
足を運んでみてください。
泉質には、
「碳酸泉(炭酸泉)」と
「碳酸氫鈉泉(炭酸水素ナトリウム泉)」
の2種類があり、
美容効果も期待できるそうですよ。
僕は、台湾観光局のCMの
ロケ地としても使われたホテル
「馥蘭朵烏來渡假酒店」
にある露天風呂が、すごく好き。
自然に囲まれた静かな環境の中、
すぐ目の前に
ライトブルーの流れを眺めながら、
ゆったりと温泉を楽しむことができます。
馥蘭朵烏來渡假酒店
Address:新北市烏來區新烏路五段176號
営業時間:8:00~23:00(木~火)/ 12:00~23:00(水)(最終入場22:00)
TEL:+886-2-2661-6555
Web:http://www.volandospringpark.com/
また、烏來は、
温泉以外にも見どころがたくさん!
トロッコ列車に乗って、
落差80mを誇るダイナミックな滝を
眺めに行ったり、
今もこの地に暮らす
泰雅族(タイヤル族)の文化に触れたり、
ロープウェーに乗って、
ちょっとシュール(!?)な
テーマパークへ向かったり。
「烏來老街」には、
山菜やボタン肉を使ったお料理もあり、
烏來ならではの味覚も堪能できちゃいます。
関連記事→【台北・烏來温泉で楽しみたい6つのこと。タイヤル族文化やグルメ、南国の密林に広がるテーマパークも体験してみましょう!】
4.【金山温泉】海を眺めながらの温泉は、開放感満点!海岸線に広がる美しい大自然のアートにも注目。
烏來温泉が山なら、
「金山温泉」
は海!
台北市街から陽明山を越えて、
台湾北海岸へ出たところにある
「金山」というエリアでも、
温泉を楽しむことができます。
「金山老街」を中心とする
繁華街はとても賑やかですが、
温泉が集まっているのは、
繁華街を抜けた先にある海岸沿い。
海沿いに少し散らばったカタチで、
温泉宿や公衆浴場が点在しています。
初めて訪れて以来、
僕がすっかり魅了されているのが、
「舊金山総督溫泉」。
およそ80年前、
日本統治の時代に築かれた、
こちらの温泉。
外観はまさに洋館といった趣で、
一見ここに温泉があるとは
信じがたいのですが、
館内には個室温泉がある他、
屋上には、僕もお気に入りの
海を一望できる露天風呂があります。
お湯は、海水と混じり合った
「海底温泉」で、
金色に輝くお湯からは、
ほんのり鉄のにおいが。
お湯から上がった後の
肌のつるつる具合に加えて、
心持ち白くなった(!?)ような
気までしたのには、驚きました。
海風を肌に感じながら、
ゆっくりと温泉を楽しめる、
最高の環境が整っていますよ。
舊金山総督溫泉
Address:新北市金山區民生路196號
営業時間:9:00~24:00(月~金)/ 8:30~24:00(土日祝)
TEL:+886-2-2408-2628
Web:http://www.warmspring.com.tw/
金山に来たら、
合わせて足を運んでいただきたいのが
「神秘海岸」。
白い岩がダイナミックに
うねるように続き、
まばゆく輝く海岸と、
キレイに透き通った
真っ青な海のコントラストが、
とにかくキレイ!
一番奥まで歩いていくと
「燭台雙嶼」という、
海に浮かぶ珍しい形の岩も
観察できます。
まさに大自然のアートが
形づくられていて、
思わず息を飲む美しさです。
YouTubeチャンネルにて、
金山温泉の動画も作ってみましたので、
ぜひ合わせてご参考いただけると
うれしいです。
5.【礁溪温泉】温泉もグルメもギュギュッと大集合!台湾北東部の県・宜蘭に広がる、とってもにぎやかな温泉街へ。
台北からバスに揺られること、
1時間ほど。
アジアで6番目に長い(!)
「雪山隧道」を抜け、
宜蘭へと入ったすぐのところには
「礁溪温泉」
という温泉街が広がっています。
礁溪の温泉街は、
今回ご紹介している温泉街の中でも、
一番ににぎやか!
足湯に公衆浴場、個室温泉、
温泉付きホテルが
ギュッとコンパクトに集まっていて、
おいしいグルメ店やおしゃれなカフェ、
おみやげ店なども
たくさん軒を連ねています。
日帰りはもちろんのこと、
泊まりがけで訪れて、
礁溪を拠点に北宜蘭を
巡ってみるのも良いかもしれません。
礁溪温泉の泉質は、
無色無臭の透明な
「碳酸氫鈉泉(炭酸水素ナトリウム泉)」。
「美人湯」との誉れも高く、
街のあちこちに、
本当にたくさんの温泉スポットが
存在しています。
どこの温泉を選べばいいのか、
迷ってしまうほどですが、
僕のおすすめは
「蔥澡 Spring Onion」。
こちらは、個室温泉のみ
ではありますが、
それぞれの個室の壁には、
アーティストによる
かわいいペイントが施されていて、
一つとして同じ部屋はなし。
お風呂の間取りも様々で、
来るたびに違った趣のお風呂に
入ることができる、
ユニークな温泉スポットです。
台湾各地に
たくさんの温泉がありますが、
こんなにもかわいくてポップな温泉は、
なかなか体験できないかと思います。
蔥藻 Hot Spring Onion
Address:宜蘭縣礁溪鄉礁溪路五段77號
TEL:+886-3-987-6929
Web:http://www.hotspringonion.com/
関連記事→【宜蘭・礁溪のおしゃれなおすすめ個室温泉「蔥澡 Hot Spring Onion」。台湾一アートな浴室でおもしろお風呂体験を。】
まとめ
今日は、
台北から日帰りで行ける
5つの温泉街
について、まとめてみました。
ちなみにこの中で、
僕とボーイフレンドが、
特に足を運ぶ機会が多いのは
「行義路温泉」と
「礁溪温泉」の2つ。
行義路温泉は、
気軽に向かえてリーズナブルに楽しめるのと、
日本の温泉と同じく、
基本的に水着なしで利用できるのが
ポイントです。
礁溪温泉は、
アクセスのしやすさに加えて、
温泉街が特ににぎやかで、
グルメや散策も
じっくり楽しめるのが魅力。
泊まりがけでも
何度か訪れたことがあるほど、
大好きな温泉街です。
もちろん、どの温泉街も、
泉質含めてそれぞれに特徴があって、
足を運ぶ価値は充分!
お気に入りの温泉を求めて、
台北で温泉巡りを楽しんでみる旅も、
おもしろいかと思います。
あと、今回の記事では
触れませんでしたが、
陽明山の山中にも、
温泉を楽しめるお宿やスポットが
点在していますので、
さらに穴場な温泉をお探しの方は、
ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
次回の台北旅行、どこに泊まるかはもうお決まりですか?
『【筆者宿泊済み】台北と九份のおすすめホテル&ゲストハウス9軒。』では、
僕が実際に宿泊させていただいた台北の快適なホテル&ゲストハウスを
ご紹介しています。
MIT(Made in Taiwan)アイテムにこだわったLGBTフレンドリーホテルや、
有形文化財で暮らすように泊まれる古民家ゲストハウスなど、
旅のスタイルに合わせて、様々な選択肢がある台北滞在。
どこに泊まろうかとお悩み中の方は、ぜひご参考いただけるとうれしいです!
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