カミングアウト

同性に恋する僕がカミングアウトして良かったと感じる3つの変化。

台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)2020のパレードを歩く作者

カミングアウトをして良かったと思うことは?友達や家族との関係に変化はあった?同性に恋する僕のこれまでの体験を振り返りながら、考えてみました。

こんにちは!台湾人ボーイフレンドと台北で暮らして10年目のMae(@qianheshu)です。

最近、世界各国のBLドラマ(特にタイ)に夢中になっている、僕とボーイフレンド。

単なるファンタジーではなく、カミングアウトの難しさや偏見の問題など、現実社会の現状に触れられている作品も増え、自分たちの境遇に重ね合わせながら鑑賞しております。

僕もこれまで、カミングアウトをする場面は様々ありましたし、難しいと感じることも、幾度となく(今でも)あります。

しかし、改めて振り返ってみると、最終的には「ちゃんと伝えて良かった」と、感じることの方が多かったように思います。

では、カミングアウトをして良かったと感じるのは、どんな変化を実感した時なのか?

僕個人の一例にはなりますが、考えてみたことをまとめてみたいと思います。

ちなみにですが、この記事では「絶対にカミングアウトした方がいい!」などと主張するつもりはありません。

カミングアウトをするタイミング、そもそもカミングアウトをする・しないも、ひとりひとりの置かれている環境や気持ちに沿って、自分のペースで決めていけば良いと思います。

(僕自身、相手によってはカミングアウトしない、と決めることは今でもあるので。)

ここではあくまで、カミングアウトをすると自ら決め、終えた後に実感してきたこととして、書かせていただきますね。

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『LGBTQ100人のカミングアウト』に出演しました!同性に恋する自分を悩んでいた時に伝えたかった言葉。

『LGBTQ100人のカミングアウト』に出演する作者:Mae

かつてセクシュアリティに悩んでいた自分に伝えたかった言葉。「カミングアウト」の過程で一番苦しかったこと。YouTube動画への出演にあたって、これまでの人生を振り返りながら考えてみました。

こんにちは!台北で台湾人ボーイフレンドと暮らしておりますMae(@qianheshu)です。

毎年10月11日は「カミングアウト・デイ」って、みなさんご存知でしたか?

今から30年ほど前に、アメリカ・ワシントンD.C.でマーチが行われたことが由来となっており、LGBTQ+のみなさんを祝福する日として制定されたのだそうです。(Wikipediaを参照。)

その日に合わせて、YouTuberのかずえちゃんが毎年『LGBTQ100人のカミングアウト』という動画を制作されているのですが、今回僕もお声かけをいただき、100人のうちの1人として、動画に出演させていただきました!

お誘いをいただいたにあたって思い起こしたのは、僕自身にとっての「カミングアウト」に関連する出来事たち。

このブログでも、僕のカミングアウトの経験については、何度か触れているのですが、今回の機会に改めて、僕にとっての「カミングアウト」って、どんなものであったかについて考えてみました。

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同性に恋する僕が改めて気づいた「存在を示す」大切さ。職場でのカミングアウト後に起こったある出来事のお話。

2018年台湾最初のLGBTプライド「台南彩虹遊行(台南レインボーパレード)」のパレード隊列にはためくレインボーフラッグ

「存在を知ってもらうことが大切。」勇気を出してカミングアウトすれば、確実に何かは変わるのだということに、改めて気づかされました。

こんにちは!台北で現地採用として働いております、LGBTの“G”にあたるMae@qianheshu)です。

【台湾の会社で全社員に同性が好きであることをカミングアウトしたら、意外な反応が返ってきた。】という記事でも書かせていただいたのですが、半年ほど前に職場で僕のセクシャリティについてカミングアウトをしたことがありました。

その後、特に大きな変化が起こることもなく(起こらなくていいのですが 笑)、平穏なオフィスライフを送っていたのですが、つい先日、とてもビックリな出来事が。

それは現在、台湾社会で巻き起こっている、LGBTについての「ある話題」に関係すること。

その瞬間は、同僚たちの想いに感謝したのと同時に、その話題に対する彼らの関心度、そして行動力の高さに、感動せずにはいられませんでした。

「もしあの時、僕がカミングアウトをしていなかったら、結果は違っていたのだろうか?」

今振り返りながら考えてみると、改めて「存在を知ってもらうことの大切さ」を見つめなおす、良い機会となったように思います。

今日は、僕の職場で起こった「LGBTに関するあるエピソード」について、みなさんとシェアしてみたいと思います。

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台湾の会社で全社員に同性が好きであることをカミングアウトしたら、意外な反応が返ってきた。

高雄同志大遊行(高雄レインボーパレード)2017で手を引いて歩くゲイカップル

台湾生活6年目にして人生最大規模のカミングアウト。僕が会社でセクシャリティを明かした理由は、こんなきっかけでした。

こんにちは!台北で台湾人ボーイフレンドと暮らしております、LGBTの“G”にあたるMae(@qianheshu)です。

僕が「自分は同性に惹かれる」ことを意識するようになったのは、今から10年ほど前の大学生の頃だったのですが、これまでも幾度となく自身のセクシャリティについて、相手に伝える機会がありました。

どの瞬間も色々な意味で印象に残っているのですが、先日また新しく僕のカミングアウト・ヒストリーとして、おそらく一生忘れないであろう出来事が発生。

そして、今回起こったことは、シチュエーションも規模もこれまでとは全く異なったもの。

周囲からの反応はもちろんですが、僕自身の中でも「自らのセクシャリティとの向き合い方」に関して変化が起こっていることに気づき、意外なほど興味深い発見となりました。

今日は、僕が先日体験したカミングアウトについて、みなさんとシェアしてみたいと思います。

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台湾人彼氏の父親と僕が初対面した不思議な一日のお話。

台北101が見える夜の信義路

充分な心の準備もできぬままに、人生初の一大事を迎えてしまいました。

こんにちは!台湾へ来たばかりの頃に出会ったボーイフレンドとすでに4年越えのお付き合いとなっておりますMae(@qianheshu)です。

3ヶ月ほど前のお話になりますが、生まれて初めて「恋人の親」と顔合わせをする機会がありました。

顔合わせというと、あらかじめ申し合わせて「いざ対面!」という感じに思われるかもしれませんが、そうではなく突然、何の前触れもなく、そのような状況に直面せざるを得なくなったというのが、正しい言い方かもしれません。

ゲイとしての自分をようやく直視できるようになったのが大学も卒業間際という年齢で、それ以前はまともな恋愛など、ほとんどしたことがなかった僕。

現在の台湾人彼氏が、これまでの人生の中で一番深い関係になった相手と言って良いかと思います。

当然、お付き合いしている相手の親御さんに会うのも、その時が人生初。

その日は一気にいろいろなことが起こりすぎて胸中複雑でしたが、一生忘れられない体験になったことは間違いないと今でも思っています。

今日は、初めて台湾人彼氏の父親と出会ったちょっと不思議な一日のお話です。

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同性に恋する僕が体験してきたリアルストーリー『カミングアウト編』(後編)

レインボーフラッグの刺さったたこ焼き

これまでに越えてきたあらゆるカミングアウトは、周りの人の支えあってこそ実現できたのでした。

こんにちは!先日ボーイフレンドがついに兵役へと旅立ち、遠(中)距離恋愛真っ只中のMae(@qianheshu)です。

これからしばらくは一人の時間が増えることになりそうですが、これもある意味で新しい一歩。

「今だからこそできること」を探しながら、大切に過ごしていきたいと思っています。

さて、今日は『カミングアウト編』の最終章「後編」です!

前回までは日本にいた頃に体験したことのお話でしたが、最後となる今回は台湾での生活を始めてからの2つのカミングアウトについてご紹介したいと思います。

「クローゼットから脱出する」という目的が主だったこれまで比べてみると、カミングアウトの意味が、僕の中で少しずつ変わり始めていました。

一体それは、どんな変化だったのか?

前回までをお見逃しの方は『前編』『中編』をぜひご覧になってから、読み進めてみてくださいね!

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同性に恋する僕が体験してきたリアルストーリー『カミングアウト編』(中編)

空に羽ばたく白い鳩

この瞬間を越えていなければ、人生は全く違ったものになっていたかもしれません。

こんにちは!ゴールデンウィークのない5月の台湾で「シャイニー」にはほど遠い生活を送っておりますMae(@qianheshu)です。

さて、僕がセクシャリティをオープンにして生きられるようになったきっかけをお伝えしている、同性に恋する僕が体験してきたリアルストーリー『カミングアウト編』

今日は第2弾として、ターニングポイントとも言える「2つのカミングアウト」についてお話しします。

前回をお見逃しの方は、【カミングアウト篇(前編)】を先にお読みいただくと、今回のお話に至るまでの流れがつかみやすいかと思います。

なぜ僕は、同性を好きであることを隠さないことにしたのか。

そこに至るまでには、まだやり終えなければいけないことがありました。

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同性に恋する僕が体験してきたリアルストーリー『カミングアウト編』(前編)

暗闇の中で開く扉

「同性を好きな自分」を認めて生きるためには避けて通れない瞬間。僕の場合はこうでした。

 先日、なんと妹にブログを発見され、予期せぬカミングアウトを果たしてしまったMae(@qianheshu)です。みなさんこんにちは!

そのことも影響しているのでしょうが、最近改めて僕自身あるいはこのブログの原点を思い返してみたいという気持ちが湧いてきました。 

長らく読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、『にじいろ台湾』には、僕が一番最初に自己紹介を兼ねて綴った「同性に恋する僕が体験してきたリアルストーリー」という4つの記事があります。

今日は久しぶりにシリーズ最新作(?)として、セクシャリティをオープンにしてブログを書いている僕の「カミングアウトストーリー」をみなさんとシェアしてみたいと思います。

僕は一体なぜ、「同性を好き」という事実をオープンにできるようになったのでしょうか?

現在に至るまでの過程を、ここに綴ります。

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