『LGBTQ100人のカミングアウト』に出演しました!同性に恋する自分を悩んでいた時に伝えたかった言葉。


『LGBTQ100人のカミングアウト』に出演する作者:Mae

かつてセクシュアリティに悩んでいた自分に伝えたかった言葉。「カミングアウト」の過程で一番苦しかったこと。YouTube動画への出演にあたって、これまでの人生を振り返りながら考えてみました。

こんにちは!台北で台湾人ボーイフレンドと暮らしておりますMae(@qianheshu)です。

毎年10月11日は「カミングアウト・デイ」って、みなさんご存知でしたか?

今から30年ほど前に、アメリカ・ワシントンD.C.でマーチが行われたことが由来となっており、LGBTQ+のみなさんを祝福する日として制定されたのだそうです。(Wikipediaを参照。)

その日に合わせて、YouTuberのかずえちゃんが毎年『LGBTQ100人のカミングアウト』という動画を制作されているのですが、今回僕もお声かけをいただき、100人のうちの1人として、動画に出演させていただきました!

お誘いをいただいたにあたって思い起こしたのは、僕自身にとっての「カミングアウト」に関連する出来事たち。

このブログでも、僕のカミングアウトの経験については、何度か触れているのですが、今回の機会に改めて、僕にとっての「カミングアウト」って、どんなものであったかについて考えてみました。

 


かつて悩み苦しんでいた自分に、伝えてあげたかった言葉。

今でこそ、セクシュアリティを

ほぼオープンにして

生活を送れている僕ですが、

 

もちろん最初から

そうだったわけではありません。

 

自分が同性に恋すると

はっきり気づいた時は、

本当にすごく悩みました。

 

相談できそうな人も

周りに見つけられず、

一人で悶々と悩み続ける日々。

 

永遠に抜けることのない、

暗いトンネルの中を歩き続けているかのような

毎日でした。

 

そんな過去の自分を

思い返しながら考えたのが、

 

「あの時、どんな言葉に出会っていたら、

もっと前向きに生きられただろうか?」

 

ということ。

 

自分が心に抱いている想いは、

どうして周りの大多数の人たちと

違っているのか。

 

抱いてはいけない、

変で、間違っている感情なのか。

 

いや、そうじゃない。

変でも、間違ってもいないんだよ。

 

その感情に、

素直に生きてもいいんだよ。

 

そんな自分でも、

ささやかな幸せを求める権利は

あるんだよ。

 

「その感情、間違ってない。

もう自分に、素直でいい。」

 

そんな想いを詰め込んで、

過去の自分に贈るつもりで、

動画ではあのメッセージを

伝えることにしました。

 

同じく動画に出演されている

みなさんのお言葉、

 

本当に素敵で

勇気づけられるものばかりなので、

ぜひ上の『LGBTQ100人のカミングアウト』

動画をご覧になってみてください。

 

自分へのカミングアウトは、心の中にある差別と向き合うこと。

暗闇の中で開く扉

よく言われることではありますが、

カミングアウトには大きく2段階あると、

僕も思います。

 

カミングアウトと言えば、

周囲の人に対して、

自分のセクシュアリティを伝えることを

指す場合が多いですが、

これは第2段階目。

 

第2段階に進むことができるのも、

第1段階である

「自分へのカミングアウト」を、

すでに終えているからに他なりません。

 

そしてこの「自分へのカミングアウト」は

僕にとって、時間も、精神力も、勇気も、

非常に必要なことでした。

 

同性に恋すると気づいた時、

僕はなぜ、悩み苦しまなければ

ならなかったのか。

 

それは、僕の心の中にも、

確実に「差別」の感情があったから


なのですね。

 

それまで20年近くを生きてきた中で、

見てきたこと、聞いてきたこと。

 

それらによって、

知らず知らずのうちに、

自分の中にも

 

「同性に恋するなんて、いけないことだ」

みたいな感情が、

しっかり根を下ろしてしまっていたのです。

 

精神的に追い詰められたゲイの男の子

自分が同性に恋すると気づいた時、

まず何より自分自身が、

自分に激しく抵抗し、自分を否定し、

長い間受け入れられずにいました。

 

とてもじゃないですが、

周囲にカミングアウトするなんて、

考えられる状況になどありません。

 

周囲の人にカミングアウトをすることも、

ものすごく精神力を要しますが、

僕はこの自分へのカミングアウトの過程が、

苦しかったです、すごく。

 

それだけ、当時の社会には

(意識しているしていないに関わらず、)

固定観念のようなものがはびこっていて、

 

マイノリティは存在しないもの、

あってはならないもの、

笑いの対象とされていた。

 

今考えても、

とても恐ろしい事態だと思います。

 

その当時から10年以上が経った現在も、

それがなくなっているとは、

とても言えないですが、

 

その一方で、様々なところで

LGBTに関する討論や応援の声も、

聞かれるようになってきました。

 

この変化がこれからも

続いていってくれることを、

 

いつか誰もが、

かつての僕のように悩まなくてもいい日が

来ることを、

願わずにはいられません。

 

面と向かって、自分から切り出すだけが「カミングアウト」じゃない。

にじいろシールで封をしたピンクの封筒

僕が初めて

(第2段階の)カミングアウトをした相手は、

お父さんでした。

 

詳しくは

【同性に恋する僕が体験してきたリアルストーリー『カミングアウト編』(前編)】

の記事にも書かせていただいたので、

こちらをご参考いただければと

思いますが、

 

この初めてのカミングアウト以降、

少しずつ家族や友人へのカミングアウトも

増えていきました。

 

ただ、誰かに

カミングアウトすると言うと、

 

「あのっ!

ちょっとお話がありますっ!」

 

などと、かなり意気込んで、

勇気を最後の一滴まで振り絞って、

面と向かい合って行うようなイメージが

あるかもしれませんが、

 

実を言うと、

僕はそのような形式のカミングアウトは、

これまで1度もしたことがありません。

 

つまり、面と向かって自分の側から

カミングアウトのきっかけを切り出したことは、

1度もありません

 

僕は、相手と向かい合ってしまうと、

そんな勇気はとても出ないくらいの

小心者なので、

 

言うなれば受動的に、

チャンスに乗っかるカタチで、

カミングアウト
してきました。

 

「もしかして、男の人が好きなの?」

「なんで結婚しないなんて言うの?」

「今、彼女はいるの?」

 

すべては、

ふと投げかけられた質問に対して、

 

「うん」とただ頷いたり、

「好きな相手は同性だから」

「彼氏がいるよ〜」と、

聞かれたことに対して

答えてきただけなのです。

 

かけがえのない友達たち

もちろん、そういうチャンスは

突然に現れるので、

ドキッとせずにはいられませんが、

 

それでもそう答えるのは、

自分にも相手にも

嘘をつき続けたくないという想いや、

 

単純に嘘をつき続けるのが疲れるし面倒、

という理由からです。

 

それによって

関係が切れてしまうのなら、

所詮はその程度の関係であっただけ、

と考えるようにしています。

(幸い、自分が把握している範囲で、
そのようなことは1度も起こってはいませんが。)

 

もしカミングアウトをしたいけれど、

僕と同じく自分から切りだす勇気がないのなら、

そうやって相手の力を借りて、

チャンスに乗っかるのも

一つの方法だと思います。

 

面と向かって改まらなくても、

カミングアウトの方法は、

他にもたくさんあります。

 

このブログをお読みいただいている

みなさんにも、モニター越しで

現在進行形のカミングアウトを

しているわけですしね 笑

 

僕は「カミングアウト」したことを、後悔していない。

空に羽ばたく白い鳩

一人一人置かれている環境は

異なっていて、

一人として同じ状況にあることは

あり得ないので、

 

「カミングアウトすべきかどうか」

という問いに、

簡単に答えを出すことは

できないと思います。

 

僕もこれまで、

たくさんのカミングアウトをしてきましたし、

 

時と場合によっては、

カミングアウトしないという選択は、

正直今でもあります。

 

でも、確かに感じているのは、

これまでにしてきたカミングアウトに

後悔はしていない
、ということ。

 

カミングアウトを経たからこそ

築けた信頼関係も、

新たな出会いもあって、

 

それがあったからこそ、

今の僕のそれなりに満ち足りた生活が

あるからです。

 

カミングアウトというよりも、

その相手に対しては

「素直な自分」であろうと決めた、

という方がよりしっくりくるかもしれません。

 

もしも、環境が許すのであれば、

条件が揃ったのであれば、

心の準備が整ったのであれば、

 

思い切って一歩を踏み出してみると、

新しい可能性が開けることは、

必ずあると思います。

 

まとめ

『LGBTQ100人のカミングアウト』に出演する作者:Mae

今日は、

『LGBTQ100人のカミングアウト』

出演にあたって、僕が改めて考えた

カミングアウトに関するあれこれ

についてでした。

 

『LGBTQ100人のカミングアウト』動画は、

YouTuberのかずえちゃんが

2017年より制作を始め、

今年で4年目を迎えます。

 

毎年日本中、いや世界中に暮らす

当事者の方々が出演をされており、

 

勇気づけられるメッセージが

たくさん詰まっていますので、

まだ観たことがないという方は、

ぜひご覧になってみてください。

 

僕も時々、このブログを通して、

自分のセクシュアリティに関することや、

台湾生活の中で出会った

LGBTに関する話題などをご紹介しています。

 

近日中では、

アジア最大級のLGBTプライド

『台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)』

への参加も予定していますので、

 

パレード当日の様子をまた、

改めてお伝えしますね!

▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼

→『同性に恋する僕が体験してきたリアルストーリー』シリーズ

→LGBTの日常や悩みがよく分かる8冊の本。ゲイである僕の目線からおすすめの作品を選んでみました。

→こんな就活待ってた!「JobRainbow」でLGBTフレンドリーな就職&転職を。

→「男性を好きになったきっかけは?」同性に恋する僕が8つの疑問にお答えします。

→「子供にLGBTのことを教えるのは早い」という主張に当事者の僕が感じていること。

 


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コメント

  1. TERU より:

    こんにちは。
    記事を読み感じることがたくさんありました。
    カミングアウトはしてませんが、今充実した幸せな時間を過ごしています。
    もしかしたらカミングアウトすることで、何かがもう一歩吹っ切れるような気もする時期もありましたが・・・しかし今の年齢になったことによりこのまま今の幸せな時間で充分ではないかと感じるようにもなりました。正解はありませんが。
    でもこの記事を読んで少しまた力をもらえたような感じです。

  2. マサ より:

    初めまして。唐突で申し訳ないのですが、質問させていただいてもよろしいでしょうか??
    台湾の男性って同性(男同士)でハートマークつけたりするものなのでしょうか?
    【誕生日おめでとう♡生日快樂】だなんて!!
    あと、俺の○○だなんて、ボクのことを!!

    これは単なる文化なのか、台湾男性が親密すぎるのかよくわからないです。
    彼はもしかして??と淡い期待しちゃいます。

    すごい体育会系で男らしいのに^^;よくわからないです。

    いきなりで申し訳ないですが前様の見解お聞きしたいです。
    よろしくお願いいたします。

    1. kazukimae より:

      僕自身はそういった経験はないのですが、
      似たようなお話は何度か聞いたことがあります。
      台湾人ボーイフレンドにも尋ねてみたところ、
      仲の良い友人同士ならハートマークを使うことも
      珍しいことではないようです。
      お二人の現在の関係の深さにも寄るかとは思いますが、
      ひとまずはあまり期待はしすぎず、
      今後の経過観察ということでよろしいのでは
      と、個人的には感じました。

      1. マサ より:

        ありがとうございます。本当に突然にすみません。
        台湾は自由な国ってイメージがあります。
        素晴らしいブログ、読ませて頂いて時間が経つのも忘れてしまいます。
        本当にありがとうございます。

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