旅の台湾よりももっと深い台湾を知りたい方へ。現地生活の様子がよく分かるこちらの本で、濃厚なローカル感を体感されてみては?
こんにちは!お休みの日はベッドの上で読書に耽るのが大好きな台北在住Mae(@qianheshu)です。
これまで、このブログでも台湾旅行にお役立ちの本をご紹介してまいりましたが、今回はさらに一歩踏み込んで台湾を知りたい方へ。
旅行で行くだけなら、観光情報が分かれば充分かもしれませんが、台湾大好き人間兼台湾在住日本人としては、よりローカルな台湾を知ってもらいたい気持ちがあるのも事実。
台湾旅行に行って、台湾に惚れ込んでしまった皆さんの中にもきっと、「もう、ガイドブックじゃ物足りない!」という方はおられるのではないでしょうか。
そこで今日は、台北在住6年の僕の目線から、台湾での生活について知ることのできる3冊の本をセレクトしてみました。
旅で知った台湾の良さをもっと深く掘り下げたい方、これから台湾に住む予定の方、すでにお住まいの方も、本屋さんに行く前のご参考としてお役立ていただけるとうれしいです。
台湾でベストセラー!現地のリアルな生活風景がギュッと詰まった『奇怪ねー台湾 不思議の国のゆるライフ』
台湾生活や旅行に関する作品を数多く出版されている、
台湾在住の作家・青木由香さん。
雑誌の台湾特集記事などに度々登場したり、
ラジオパーソナリティーを務められていたこともあるご活躍ぶりですから、
すでにご存知の方も多いかもしれませんね。
そんな青木さんが、執筆からデザインまでを自身で手がけ、
人生初の出版となった記念すべき一冊が
『奇怪ねー台湾 不思議の国のゆるライフ』。
“「台湾だ~いスキッ♡」なんて普通に語らないのが私のいいところだ”
と、本の冒頭で語られている通り、中毒性満点のユーモアががっつり効いた、
ユニークな語り口で話題に。
台湾でベストセラーを記録した、
大人気作品として知られるようになりました。
作品中では、旅行だけでは知り得ないであろう、
台湾独特の文化や台湾人分析に至るまで、
生活の中で体験した台湾の不思議でおもしろいエピソードの数々を紹介。
現地の熱っぽいムワッと空気や、
人情深い人々の笑い声までが本の中から吹き出してきそうな、
リアルで超濃厚なローカル感が魅力です。
実はこちらの作品、個人的にも非常に思い入れの深い一冊。
僕が持っているのは、オリジナルの台湾版の方なのですが、
初めて台湾旅行で出会った現地の友人から
「日本人が書いたこの本、知ってる?」とプレゼントされたもの。
旅で台湾を知って以来、僕も台湾にどっぷりハマり、
「いつか台湾に住むんだ!」と憧れを持つように。
当時はまだ遠い夢でしかなかったその気持ちを、
日本に帰ってからも支え続けてくれたのが、青木さんのこの本でした。
毎日のように『奇怪ねー』を広げて、
台湾への恋を忘れずにいさせてくれました。
この本の存在は、台湾でも本当に良く知られているようで、
僕の友人や同僚にもファンがたくさん。
現地の方からも「おもしろい!」とお墨付きの一冊ですので、
まだお読みでないという方はぜひ手に取られてみてください。
現地生活に役立つ知識もたっぷり!台湾暮らしの手引きとして活用したい『台湾のきほん 不思議の島のゆるガイド』
『奇怪ねー』と合わせてもう一冊、
青木由香さんの『台湾のきほん 不思議の島のゆるガイド』も、
現地での生活を知りたい方にピッタリの作品。
前作同様、青木さんならではの視点から見る
ユーモア満点な台湾が綴られているのと同時に、
こちらの作品では、実際の生活の中で踏まえておくと役立つ知識も豊富。
台湾で引っ越しをする時には、どんなことに注意すればいいか。
台湾人と仕事をする時には、どんなことを踏まえておきたいか。
などなど、生活の中で浮かんでくるであろう
素朴な疑問の数々に触れられており、
台湾旅行ガイドならぬ「台湾生活ガイド」として
活躍してくれること間違いなしです。
ちなみに、僕も台北に住んで6年になるのですが、
普段の生活の中で、良い点、悪い点、様々感じることがあります。
「こんな風に感じてしまうのは、僕だけなのだろうか?」と、
ふと悩んでしまうこともあるのですが、この本を読んでスッキリ。
「やっぱり、そう感じているのは僕だけじゃなかった!」と、
再確認しながら、楽しく読み進めさせていただきました。
台湾生活に興味のある方はもちろんのこと、
すでに現地在住の方にもおすすめの一冊です。
読み応え抜群!旅と生活、両方の視点から台湾ローカルの姿を綴る『ayacoの台湾あいうえお』
1年のうち数ヶ月を台湾で過ごすこともあるという、
ハンコ作家としてご活躍中のayacoさん。
台湾旅ガイドや台湾一周旅、台湾おみやげなど、
台湾という国を多角的に紹介する作品を続々とご出版されている中で、
さらにローカルな視点から台湾を綴った作品が、
『ayacoの台湾あいうえお』です。
こちらの本はとにかく、情報量がすごい!
一冊まるまる台湾について書かれている新聞でも読んでいるかと言うくらい、
爆発する台湾への愛がぎっちり。
パラパラと読み進められる、というスタイルではありませんが、
ここまで詳しく、深く、たった一冊で台湾について語られている本は、
まさに唯一無二の存在ではないかと思います。
台湾での長期滞在中や、
台湾を何周も(!)されている経験をもとに語られるエピソードの数々には、
台湾在住の僕もまだ知らなかったり、未体験だったりすることがたくさん。
旅行者としての視点と、生活者としての視点。
そのどちらもをバランスよく持ち合わせながら、
いつも新鮮な目線を忘れずワクワクと語られているのが、
ayacoさんの作品ならではの持ち味ではないかと思います。
時間をかけてがっつり読み込むも良し、
あいうえを順に整理されたチャプターを細切れに
少しずつ読み進めるも良し。
台湾を隅から隅まで知り尽くしたい熱い台湾ファンのみなさんの、
その思いを漏れなく汲み取ってくれる、濃厚な一冊です。
まとめ
今日は、台湾現地生活がよく分かる3冊の本をご紹介しました。
どの作品も「旅の台湾」からさらに一歩踏み込んだ、
現地ならではの生活感を体験できるのが魅力。
現地在住の僕の目線から見てもリアルで楽しい作品ばかりで、
思い立った時に読み返しながら、今もたっぷり元気をもらっています。
台湾旅行を始める前の予習として、
台湾生活にチャレンジする前のギャップ埋めとして、
現地生活で感じたことを再確認するための手段として。
ガイドブックからそろそろ卒業したくなってきたみなさん、
ローカル目線の台湾を知ってみると、
次の台湾ではこれまで気づかなかった新しい姿が、
見えてくるかもしれません。
おまけ:本日の台灣男子
『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、
思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。
時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、
ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、
ご覧いただけるとうれしいです!
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