台湾で現地採用として働くメリットは?台北で6年間会社員として勤めている僕が思う7つのポイント。


台北・松山空港の中華電信カウンターでSIMカード受け取りに必要な身分証明

台湾で現地採用として仕事を始めて6年。会社員として働いてきて良かったと思うことをまとめてみました。

こんにちは!台湾で広告デザイナーとして働いて6年になりますMae(@qianheshu)です。

僕は、台湾の会社に在籍し「現地採用」として仕事をしています。

あいだで一度転職を体験しながらも、あっという間に6年。

改めて計算してみると、台湾での仕事年数が、日本で仕事をしていた年数の2倍になっていました。

同じ台湾在住日本人の方でも、駐在員としてやってきた方、自ら会社を立ち上げた方、台湾と日本を行き来しながら仕事をされている方など、働き方は様々。

僕の身の回りにも、勤め人以外のライフスタイルを確立されている方がたくさんおられるので、選択肢は決して一つじゃないのだな、いつも実感させられます。

そんな中で、改めて考えてみた「台湾で現地採用として働く」ということ。

僕がちょうど「ある節目」を迎えたこともあり、今回はこれまで仕事をしてきた体験を振り返りながら、台湾で現地採用として働くメリットを整理してみました。

結論から言えば、僕は現地採用を選んだことを全く後悔していませんし、長い目で見れば正しい決断だったと思っています。


1. 「台湾式の仕事の進め方」を学べる。

MRT(大安駅)前の信義路から眺める台北101

当たり前ですが、

現地採用として台湾の会社に入ると、

同僚にもクライアントにも、協力会社や外注先にも

台湾人のスタッフさんがいます。

 

僕は今、日系の会社で働いていて、

クライアントも日系の会社さんですが、

日々接点を持つことになるのはやはり、

それぞれの会社で働いている台湾人スタッフの方です。

 

なので、日系の会社と言えども

台湾と日本ではやはり、

仕事の進め方に違いがあります。

 

それは、スケジュールに対する考え方だったり、

会議での話し合いの仕方だったり、

仕事に向かう際のチカラの入れ方(抜き方?)だったり。

 

僕は日本での仕事から社会人をスタートしたので、

その当時に学んだこととのギャップも感じながら、

良い意味でも悪い意味でも、

今だに驚くことがたくさんあります 笑

 

また、デザインの仕方や好み、

広告コピーの表現なども、

やはり国が変われば違うものだなと、

仕事をしながらよく実感しています。

 

2. 「現地での繋がり」ができる。

台北101展望台から眺める信義區の夜景

台湾の会社で働いていると、

仕事のやり取りの中で自然と、

現地の会社や人との繋がりができてきます。

 

あるいは、台湾の人たちは転職意欲が旺盛なので、

かつての同僚が別の会社へ移ることで、

繋がりが生まれることもあります。

 

もちろん、会社の仕事中に生まれた繋がりを

個人で利用したい場合は、

あらかじめ会社に報告や相談をする必要はあるでしょうが、

現地で仕事を任せられる知り合いが増えるのは、

やはりとても心強いものです。

 

実は、僕の台湾での転職にも、

仕事を通じてできた繋がりが関係しています。

 

その意味でも、僕のわがままを聞いてくださった

前職と現職の会社には、今も非常に感謝していますし、

働くチャンスをいただき、本当に幸運に思っています。

 

3. 「中国語」に強くなる。

中国語で作文の練習

僕は台湾に来てから最初の1年間は、

語学学校で中国語を勉強していました。

 

その期間のおかげもあって、

仕事探しの面接は何とか中国語でこなせる

くらいになっていたのですが、

真に中国語能力が上がったのは、

現地採用として仕事を始めてからだと思います。

 

駐在員の方の場合は、

通訳のスタッフさんが付き添ってくれることもありますが、

現地採用の場合は、

自分で対処しなくてはいけない場合がほとんどです。

 

台湾人の同僚たちとのやり取りはもちろん、

クライアントへの連絡や提案なども、

基本的には中国語を使うことになります。

 

正直、僕は今でも聞き取れなかったり、

話し言葉が出てこなかったりということは多々あるのですが、

それでも分からなかった部分はちゃんと聞き直したり、

自分で調べたりして何とかするほかない。

 

そんな環境に身を置いていると、

語学学校で学んでいた時よりも、

中国語能力は確実にアップしていきました。

 

台湾人の同僚たちもほとんど日本語が話せる

という環境もありえますので、この限りではありませんが、

できるだけ中国語でやり取りしようとする姿勢は

大切だと思います。

 


4. 台湾の「最新情報」が自然と入ってくる。

台湾の古都・台南のおすすめ観光エリア「安平」の路地裏

仕事と直接関係のあることではありませんが、

これもある意味、

現地採用ならではのメリットかと。

 

会社には、

普段の生活の中では接点を持てないような、

いろいろな世代や出身地、

考え方の同僚たちが集まっています。

 

会議終わり(時に会議中)や移動中、

ふとした空き時間に、そんな同僚たちと

仕事以外のお話をする時間ができるのですが、

そこから台湾の最新情報について知ることもあります。

 

「今、台湾ではこんなモノが流行っているよ〜」

「台湾で最近有名な、このYouTuber知ってる?」

「今度台南行くの?それならココ、おすすめだよ!」

「えっ!? あの会社の株買ったの!? その会社はねゴニョゴニョ…」

「今度の総統選挙、あの候補者はねヒソヒソ…」

 

などなど、今まで知らなかったことや最新情報が、

このお話タイムから入ってくることもあるので、

すごくありがたく感じています。

 

時には、

 

「今、こんな日本のドラマを観てるよ!」

「日本の○○○へ行ってきたよ!」

 

と言われてもピンとこず、

日本人の僕の方が知らないことを痛感させられる場面も

多々あったりします。

 

会社に行けば、情報が自然とアップデートされる。

 

出不精な僕は、現地採用で会社へ通っているおかげで、

時代に取り残されずに済んでいるのかもしれません 笑

 

5. 現地の給与水準での「金銭感覚」を知れる。

台北・忠孝新生駅周辺のおすすめグルメ店「名前のない臨沂街の麺店」の意麵

僕は、現地採用で会社員として働いていますので、

月に一度、固定のお給料を

台湾ドルでいただいています。

 

業績がどうであれ、定期的に一定の収入があるのは、

台湾に限らず、会社員ならではの良いところですよね。

 

このお給料は、

現地採用ですので、現地水準でいただいています。

 

それゆえ、一回の食事に使える金額や、

月々の家賃にまわせる予算、

日本発飲食店の現地での立ち位置や、

台北の不動産価格の異常な高さまで、

実体験としてよく分かります。

 

この金銭感覚は、

広告を作るという仕事をする上で、

すごく役に立っているかと。

 

売ろうとしている商品は高いのか安いのか、

この価格帯ならターゲット層はどのあたりなのか、

それに合わせた訴求や表現方法はどうするか。

 

僕自身も現地水準のお給料をもらっているからこそ、

イメージしやすくなっているのは間違いありません。

 

とは言え、やはり「お給料だけじゃちょっとなあ…」

ともよく感じるので、収入を上げるにはどうすればいいかも、

同時によく考えていますね 笑

 

6. 「就労ビザ」がもらえる。

台北・松山空港3F展望デッキから眺める滑走路

外国人が台湾に滞在するには、

「ビザ」が必要です。

 

台湾に合法的に滞在できるビザには、

観光ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザなど

いくつか種類がありますが、

台湾で現地採用として就職すると

「就労ビザ」をもらうことができます。

 

「就労ビザ」は、雇用される側の僕たちではなく、

雇用する側の会社が申請するもの。

 

雇用される側の僕たちにも、

申請資格を満たすための条件が課せられますが、

同時に、雇用する側の会社にも、

外国人を雇用するための条件が課せられているため、

他のビザに比べると、難易度が上がるのは間違いありません。

 

この「就労ビザ」申請のハードルが、

台湾で外国人が仕事を得る難しさとも直結しています。

 

しかし、無事に申請が認められれば、

各種ビザの中でも、安定性という意味ではトップクラス。

 

有効期間は会社や仕事内容によってもまちまちですが、

基本的に会社に勤め続ける限りは

「ビザ延長」で台湾に滞在し続けることが可能です。

 

会社から契約を打ち切られる、経営状況が悪化するなどで、

ビザが打ち切られるリスクはありますが、

それを踏まえても、落ち着いて現地生活を送るという意味では、

一番適したビザではないかと思います。

 

※台湾で転職する場合は、ビザの扱いに注意が必要です。

詳しくは【台湾で転職をする時に注意しておきたい4つのポイント。】

をご参考ください。

 


7. 就労ビザで5年働けば「永住権」を申請できる。

台北・松山空港の中華電信カウンターでSIMカード受け取りに必要な身分証明

台湾では、就労ビザで5年間滞在すると

「永住権」申請の資格を得ることができます。

 

観光ビザや学生ビザ、

ワーキングホリデービザでの滞在は、

この5年間にカウントすることができないので、

これは就労ビザならではのメリットですね。

 

冒頭で「ある節目を迎えた」

と書かせていただきましたが、

実は僕、ちょうど今、この永住権申請の真っ最中。

 

まだ結果がどうなるかは分かりませんが、

申請は無事終了したので、

正式なお返事を待っているところです。

 

僕はこの「永住権」を、

台湾に暮らし始めたばかりの頃から、

どうしても入手したいと願っていました。

 

と言うのは、

僕が当時からお付き合いをしている相手が男性だから。

 

台湾で結婚して「配偶者ビザ」で滞在すると言う未来は、

初めから用意されていませんでした。

 

先ほども触れたように、いつか何らかの理由で、

就労ビザが出なくなる可能性もゼロではありません。

 

今後も一緒に台湾で生活を送っていくためには、

「永住権を取ること」が絶対に必要だったのです。

 

※台湾では2019年5月に同性婚が合法化されましたが、

残念ながら、台日カップルは現在も結婚することができません。

詳しくは【台湾秋のLGBTプライドシーズンが間もなく!2019年の今だからこそ参加したい3つの理由。】

をご参考ください。

 

KKday台湾旅行・出張撮影サービス撮影サンプル(読書中の2人)

5年と言う時間は、

決して短いものではありませんし、

本当にその時が来るのか、

僕もずっと落ち着かない気持ちでした。

 

しかし長い目で見れば、

「現地採用」を通して永住権を目指すという選択は、

間違っていなかったと思います。

 

まだ返事待ちの段階なので、

今もハラハラしっぱなしですが、

無事に入手できたら、

また改めてご報告させていただきますね。

 

まとめ

春節(旧正月)を迎えたの台北の観光スポット「中正紀念堂」

今日は、台北で6年間会社員として勤めている僕が、

台湾で現地採用として働くメリットについて

整理してみました。

 

現地採用は、台湾で暮らす上での

一つの選択肢には違いありません。

 

会社員ですので、

どうしてもある程度の縛りが生まれてしまうのも、

避けられないことだと思います。

 

しかし、現地で台湾の同僚たちと共に働く経験や、

長期的に台湾で暮らす夢をかなえるという意味では、

得るものもとても大きい選択かと、

これまでを振り返ってみて感じました。

 

新しく台湾での生活を始めようとご計画中の方は、

ご参考いただけるとうれしいです。

 

▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼

→台湾で転職。給料や昇進よりも大切なもののために環境を換えることにしました。

→台湾就職活動の合言葉!お仕事探しサイト「104」って?

→就職サイト「104」で学ぶ台湾式履歴書の書き方。

→台湾のデジタル身分証明書「自然人憑證」を申請。WEB確定申告に活用しようと思っていたら…

→台湾でサラリーマンとして暮らす31歳日本男子の家計簿。語学留学時代のお金の使い方とも比較してみました。

 


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コメント

  1. 吉田 比左志 より:

    初めまして
    吉田と申します。
    台湾の情報を得るために
    以前から、ブログを拝見させていただいておりました
    何度か台湾に行った際は、ブログのグルメ情報に、
    色々助けて頂きました
    これからも、有意義な情報を紹介してください。

    1. kazukimae より:

      吉田さん、こんにちは!
      ご参考いただけたとのこと、すごく光栄に思います。
      本当にありがとうございます!

      今後もご旅行のお役に立てるよう、
      引き続きがんばって書いていきますね。

  2. sin より:

    初めまして!私も台湾で現地採用の仕事を探しているのですが、なかなか見つからなくて。。。(現在は日本で就職中です)104人力银行なども活用しているのですが、企業が就労ビザ提供してくれるかどうかもわかりにくいですよね。先にワーキングホリデーで渡航して、アルバイトしながら仕事を探そうかなども考えているのですが。。。筆者さんはどうお仕事見つけたのですか。よろしければ体験談をお聞きしたいです!

    1. kazukimae より:

      こんにちは!

      僕も台湾での初めてのお仕事は104で探しました。
      語学学校で中国語を習う傍らで、
      就職活動にも打ち込んでいた、という感じですね。
      就労ビザを出してもらえるかどうかは、
      やはり104だけでは分からないので、
      面接へ伺った際に合わせて確認するようにしていました。

      あと、台湾にもパソナなど人材紹介の会社がありますので、
      そちらから仕事を紹介していただく、というのも手かと思います。

      費用や時間が許すのであれば、
      ワーキングホリデーや語学学校に所属しながら
      現地で仕事を探すのは良い方法ですね。

      ただ、中国語が話せないと
      現地採用もアルバイトも探す難易度がすごく上がってしまうので、
      もし語学力に不安があるようであれば、
      先に中国語の勉強から始められた方が良いかと思います。

      また、外国人が現地で仕事を探すに当たって、
      台湾側で条件もいくつか設けられています。
      少し前の記事ではありますが、
      合わせてご参考にされてみてください。

      https://kazukimae.com/immigration-to-taiwan-2

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