あきらめるのはまだ早い!誰でも日本を飛び出せる方法あるんです!
平地でも雪がちらつくという「史上稀に見る寒波襲来」で喜びに湧いた(?)台湾からお送りしております、Mae(@qianheshu)です。どうもこんにちは!
さて、前回【アジア最高のゲイフレンドリー国・台湾で暮らす6つの方法(前編)】では、「駐在員」、「投資家」、「起業家」として台湾で生活する方法をご紹介しました。
しかし、誰にでも今すぐ実行できる方法とは言えず、ハードルの高さを感じた方もおられたかもしれませんね。
そこで今日の後編では、あなたが「日本脱出を計画中の大学生」でも「海外生活を夢見るサラリーマン」でも、もっと気軽に挑戦できる「とっておきの方法」3つをご紹介!
「台湾生活」への近道に、こんな選択肢はいかがですか?
4.「学生」として暮らす。
中国語を学びながら暮らせる「語学留学」は、
台湾生活を始めたい多くの方に選ばれている最もポピュラーな方法の一つ。
中国語のレベルに関わらず、誰でも入学・在籍することができるので
「台湾は初めて!」という方にもオススメです!
ビザの申請が可能な学校は、各大学内にある「華語中心(中国語センター)」。
ほとんどの学校が「一学期3ヶ月」で「一日3時間授業」のスタイルをとっています。
授業料は平均して約3万元(=約10万円)ほど。
1年間中国語センターで勉強すると、
約12万元(=約40万円)が必要になる計算です。
日本出発前にもらえるビザの期限は6ヶ月。
6ヶ月を越えて在籍する場合は台湾で延長でき、最長で2年間まで滞在が認められます。
中級以上まで中国語レベルが上がって来たら、
台湾の大学や大学院への「正規留学」に挑戦する方もおられます。
外国人の場合、台湾人受験生の入学試験とは別の申請方法が設定されていることが多いので、
希望大学のホームページ等をチェックしてみてください。
見事「正規留学生」となれば、在学期間中延長可能な「学生ビザ」を取得できます。
専攻にもよりますが、卒業までに要する時間は
大学生なら4年、修士なら3〜4年、博士なら6〜7年が一般的。
学費は大学生、大学院生とも、
一学期あたり約5〜6万元(=約17〜21万円)が目安です。
外国人学生が申請できる「奨学金制度」もあるので、
上手に利用すれば金銭面での負担を減らすことも可能ですよ。
まずは「学生」として台湾にやって来て、ビザの期限内に次のステップへの準備をするのが、
時間的にも精神的にも一番ゆとりがある方法と言えます。
ちなみに、台湾での生活費に関しては【台北で1ヶ月快適に生活するにはいくら必要?】
にまとめてありますので、合わせてご参考にどうぞ!
5.「ワーキングホリデー」として暮らす。
「学生ビザ」と並んでよく選ばれるのが「ワーキングホリデービザ」。
仕事(アルバイト)をしながらの滞在が認められており、
現地の人と同じように暮らす体験ができるとあって、人気を集めています。
特に中国語を話せる場合、仕事の選択肢は圧倒的に広がります。
そこで、まずは「学生」として中国語センターに通い、
日常会話レベルまで語学力を上げてから「ワーキングホリデー」に切り替える
のもアリだと思います。
日本での申請時に認められる滞在期間は6ヶ月。
台湾にてさらに6ヶ月の延長が可能なので、最大で1年間台湾に住むことができます。
難点は「18歳以上30歳以下」の年齢制限があることでしょうか。
「30歳以下」なので31歳の誕生日前であれば30歳の方も申請可能です。
海外での生活体験という意味では、「ワーキングホリデー」が現地密着度No.1!
規定内の年齢の方には、ぜひ挑戦していただきたい方法ですね。
詳細については台日駐日経済文化代表処ホームページに書かれていますので、
申請前にチェックしてみてください。
6.「現地採用」として暮らす。
前回【アジア最高のゲイフレンドリー国・台湾で暮らす6つの方法(前編)】で、
「駐在員」について触れました。
台湾で会社に所属しながら生活する方法として「駐在員」は確かに魅力的ではありますが、
「駐在員」になれるのは一握りの人のみ。
もっと確実に、早く台湾にたどり着きたいなら、ゼッタイに「現地採用」を目指すべきです。
「台湾現地で就活しちゃいましょう!」
と、いうことですね。
台湾で仕事を探すなら「人力銀行」と呼ばれる就活サイトを使うのが一般的。
日本の就活サイトとほぼ同じシステムなので、日本人にも馴染みやすい方法かと思います。
台湾の就活サイトの使い方については
【台湾就職活動の合言葉!お仕事探しサイト「104」って?】と、
【就職サイト104で学ぶ台湾式履歴書の書き方。】にまとめてありますので、ご参考ください。
その他に、「人材登録会社」を利用する方法もあります。
自分の経歴や興味のある仕事内容を登録しておけば、
希望にマッチした仕事を紹介してもらえる仕組みです。
日系企業からの求人も少なくないので、
チャンスを増やす意味でも登録しておいて損はないでしょう。
見事現地採用が決まったら、会社より「就労ビザ」が支給されます。
ビザの期限は1〜3年と、
職種や会社によって、認められる期間には幅があり
会社に在籍を続ける場合は期限が来るごとに延長していく形です。
ただし注意点として、現地採用を目指すなら「中国語能力」は必須!
中国語が話せない場合は、
まず「学生ビザ」や「ワーキングホリデービザ」で台湾に来て、
生活に支障がないくらいの語学レベルは身につけておきましょう。
さらに、台湾で大学を卒業していない場合は、
関連分野での「仕事経験」が求められます。
台湾勞動部の規定では、次のように定められています。
外國人受聘僱從事專門性技術性工作,應符合下列條件之一:
1. 依專門職業及技術人員考試法規定取得證書或執業資格者。
2. 相關系所碩士學位以上,或取得相關系所之學士學位而有2年以上相關工作經驗者。
3. 服務跨國企業滿1年以上經指派來我國任職者。
4. 經專業訓練,或自力學習,有5年以上相關經驗,而有創見及特殊表現者。
特に、上記2.と4.に書かれている
「大卒(学士)で2年以上(修士以上は不問)」または
「専門学校卒や自学者で5年以上」
の仕事経験がある、というのがポイントです。
「中国語能力」と「仕事経験」。
台湾での就職を目指す方は、
この2つの条件を満たせるかどうかは、必ずチェックしておきましょう。
条件さえ合えば、「現地採用」は「駐在員」よりも圧倒的に可能性大。
挑戦する価値は、十二分にありますよ!
「フリーランス」としては可能?
ちなみに、ライターやデザイナー、プログラマーなど、特殊な技能を持っている人なら、
海外に出て「フリーランス」としてやっていけないか?
を考えるのは、ごく自然な流れではないでしょうか。
ドイツやフランスには「フリーランスビザ」の制度があり、
それを使って活躍されている方もおられますよね。
では、台湾ではどうなのでしょうか?
フリーランスの方は台湾にもたくさんおられますが、
「永住権」や「配偶者ビザ」あるいは「ワーキングホリデービザ」など、
別のビザで台湾に滞在しながらお仕事されている場合がほとんど。
残念ながら、台湾には「フリーランスビザ」はまだないのです。
2016年現在、台湾での同性婚は認められていませんから「配偶者ビザ」も申請不可。
「ワーキングホリデービザ」を使ったとしても、滞在できる期間は最大で1年間のみ。
ということは、
1年以上継続して活動したい場合、必然的に「永住権」を選ぶことになります。
「永住権」に関しては、内政部移民署の規定に次のように書かれています。
申請永久居留,外國人應於我國合法連續居留五年,
每年居住超過一百八十三日之期間屆滿後,二年內申請。
「台湾に五年以上居留し、
かつ一年の滞在日数が183日以上で申請可能」
となっています。
ただし、「学生」や「ワーキングホリデー」で滞在した期間はカウントされませんので、
「就労ビザ」での滞在が5年以上ということになります。
台湾で暮らしながら「フリーランス」として活動できるようになるには、
まずは台湾で会社に所属して仕事をしながら、数年単位の準備期間が必要なのが現状です。
まとめ
今日は「アジア最高のゲイフレンドリー国・台湾で暮らす方法」
後半3つをご紹介しました!
前半の3つの方法と合わせて実現可能性の高い順にまとめてみると、
「学生」=「ワーキングホリデー」>「現地採用」>
「起業家」≧「駐在員」>「投資家」
というところでしょうか。
最後に例として、台湾でグラフィックデザイナーをしている僕の場合ですが、
「学生(1年)」→
「ワーキングホリデー(1年)」→
「現地採用(2年目)」
の流れで、現在は会社から支給されている「就労ビザ」で滞在しています。
就労ビザを取ってからもうすぐ満2年になりますから、
次なる目標はより生活の選択肢が広がる「永住権」ですね。
台湾を目指すみなさんの、ご参考になればうれしいです。
それでは、今日はこのあたりで。
※記事中の日本円表記は1元=3.5円で計算しています。(2016年1月現在)
※記事中でご紹介している情報は2016年1月現在のものです。規定等は変更になる可能性もありますので、実際にご検討の際には台日駐日経済文化代表処ホームページ、台湾経済部ホームページ、内政部移民署ホームページをご参考ください。
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