台湾東海岸縦断旅行記【台東篇】。緑の楽園にかかる虹と、窮地に現るお母さん。

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台東觀光夜市で食事をする人々

台湾東部の街・台東への旅。多民族文化を体験したり、レインボーフラッグを手にパレードを歩いたり、予期せぬハプニングの最中に現地の温もりに触れたり。様々な意味で刺激に満ちた2日間でした。

こんにちは!台東・花蓮+ちょこっと宜蘭を4日間で巡ってまいりましたMae(@qianheshu)です。

以前【旅気分を盛り上げてくれる台湾一周エッセイの本3冊。台北在住の僕も思わず「環島」したくなりました。】という記事を書くに当たって本を読み込んで以来、すごく気になっている「台湾一周旅行」。

「いつかまとまったお休みが取れたら、ぜひ挑戦してみたいなあ」と思っていたのですが、先日台湾東部へ足を運んだ際に、少しだけその気分を味わえる旅を実行してみました。

それは、台湾東海岸縦断旅行

台湾東部3県(台東・花蓮・宜蘭)へは以前にも足を運んだことがあったのですが、全て台北から各都市への往復のみだったので、今回は「1度の旅行で3つ丸ごと行っちゃおう!」という試み。

移動距離で言うと、台湾半周とはいかないまでも、台湾1/3周分くらいに当たります。

6年も住んでいてもうかなり慣れていると思っていた台湾ですが、やはり場所が変わると勝手の違うことは多々あるもの。

ちょっとしたハプニングなどがありながらも、思い出にのこる旅となったように思います。

そこで今回は、僕が実際に利用した交通手段やルートのお話も織り交ぜつつ、旅の間に起こった出来事や感じたことなどを旅行記としてまとめてみました。

お役に立てる情報は少なめかもしれませんが、ある日本男子が一人で台湾東部を巡ってみたお話として、休憩のお供にでもお読みいただければと思います。

 

目次

台北から台東へひとっ飛び。

台北・松山空港の朝の賑わい

今回の旅でまず向かうのは、台東。

 

台北から向かうなら、お隣の「宜蘭」へ先に、

というのが一般的なまわり方かもしれませんが、

敢えてそうした理由は、この旅のメインの目的でもあるイベントが、

翌日に台東で行われるため。

 

まずは台東まで空路でひとっ飛びしてから、

陸路で北上していくルートを取ることにしました。

 

出発は、台北の松山機場から。

 

平日(金曜日)の朝早い時間にも関わらず、国内線ロビーはものすごい賑わいよう。

 

みんながみんな台東に行くわけではないでしょうが、

予想以上の人出にちょっと驚きました。

 

週末の連休に1日休みを足して、国内旅行へ行くんだろうな、きっと。

 

台北・松山空港の立榮航空(ユニエアー)出発ロビー

利用するのは、長榮航空(エバー航空)系列の立榮航空(ユニエアー)。

 

チケットは3ヶ月ほど前にすでに予約していたので、

高鐵(台湾新幹線)で台北から高雄へ向かうのとほぼ同じ料金(1,500元=約5,600円)で

ゲットすることができました。

※1元=3.7円で計算しています。(2018年10月現在)

 

陸路なら最速でも3時間半〜4時間はかかるところを、

たったの1時間で飛んでくれるので、台東へ効率よく行く際には重宝します。

 

関連リンク→【台北から台東へ最速で行く方法!台湾国内線に初搭乗してみました。】

 

搭乗口まで行ってみると、どうやら駐機場まで離れているようで、バスに乗って移動する様子。

 

冷房がガンガンに効いて凍えそうなバスの中から、

雨でびっしょりの滑走路を眺めていると、台東の空模様に不安がつのります。

(進路は逸れましたが、台風が近海を通過中だったのです。)

 

台北・松山空港から台東へ向かう立榮航空(ユニエアー)のプロペラ機

台東までは、こちらのプロペラ機で。

あまり乗る機会がない分、「ぶ~ん」と聴こえてくる回転音が新鮮です。

 

松山空港を離陸するときは、僕がいつも一番楽しみにしている瞬間。

 

残念ながら今回は反対側の座席ですが、

台北101や信義區の高層ビルが眼下に少しずつ小さくなっていく光景は、

なかなかに美しいものがあります。

 

キラキラと輝く夜景モードの時などは、最高に綺麗です。

 

飛行機から眺める雲海

上空まで上がると、あたりは真っ白な雲が立ち込める世界に。

 

やっぱりこのまま、この雲が東部まで続いているんだろうか…

と考えながら、窓の外を眺めていると…

 

海に出たあたりから、一気に雲が途切れ始め…

 

飛行機から眺める台湾東海岸の海

台湾東部の険しい山々が見え始める頃には、

サファイア色の海に立つ白波までもくっきり見えるほどにお天気回復!

 

ところどころ浅くなっているのか、ターコイズブルーに見える部分もあって、

「これぞ南国の海!」といった風景が眼下に広がります。

 

台湾の海って、キレイだよなあ。

 

何度か見たことのある光景ではありますが、

今回もまた、自然の織りなす青のグラデーションについつい見とれてしまいました。

 

そして、外の風景をぼーっと眺めながら感激しているうちに、

聞こえてきたのは離陸体制のアナウンス。

 

本当に、飛行機に乗れば台東へはあっという間です。

 

飛行機から眺める台東の田園風景

高度を下げていくと見えてきたのは、平野に広がる一面の緑。

 

つい先ほどまで眺めていたはずの都会的な風景は完全に姿を消して、

緑の稲穂と木々に覆われた、のどかな風景が近づいてきます。

 

台東空港に到着した飛行機

飛行機を降りると、そこには太陽の光が容赦無く降り注ぐ、真夏の世界。

 

うっ、この台北とのギャップはすごい… まるで別の国だ…

でも何より、晴れててよかった!

 

台北離陸前に感じていた不安は、文字通り雲散霧消していたのでした。

 

台東市内での移動に大活躍してくれる「oBike」。

台東空港の外観

台東旅行で悩ましいのは、現地での足をどうするか。

 

飛行機でズバッと到着したはいいが、

台北のように空港から市街までMRTや鉄道が通っているわけではなく…

 

バス乗り場へ行ってみると、中心部へのバスが、あることにはある。

が、本数が少なくて待ち時間が募りそうだったので、今回はパスすることに。

 

タクシーを利用するという手もありましたが、

実はもう一つ、最後の頼みの綱がありました。

 

それは、どこでもピックアップ&乗り捨て可能な

シェアサイクルの「oBike」! 

 

台東市内でリーズナブルかつ自由に利用できる唯一の移動手段と言ってよく、

旅行中大活躍間違いなしの重要アイテムなのです!

 

関連リンク→【乗り捨て可能な自転車シェアサービス「oBike」を台湾で利用してみたので使い方を紹介|ナカジマチカ】

 

ただし、肝心の自転車が空港近くに乗り捨てられていなければ、この案は不可能。

 

せっかくお天気にも恵まれたので「サイクリングを楽しみながら市街まで行けますように」、

と願いならアプリを起動します。

 

すると…

 

残念ながら、空港内の駐輪場にはなし。

 

が、空港近くの集落には、GPSのピンが2つ!

 

このGPS機能も100%の信用はできないものの、

(指されている場所まで行っても、ないことがあるので…)

「とりあえず行ってみて、ダメだったら最悪空港まで戻ってタクシーで向かおう!」

ということにして、しばらく歩いてみます。

 

歩くこと15分。

 

ようやく最寄りのポイントまではたどり着いたにもかかわらず、

なんと(案の定?)自転車はどこにも見当たらぬ 笑

 

実際にここまで歩いてみたら、

また空港へ引き返すのもイヤだなと思い始めてきたので(おい…)、

祈るような気持ちで近くにある2台目を探します。

 

台東旅行で使える便利なシェアサイクル「obike」

すると、電信柱の陰にひっそりと打ち捨てられた子を発見!

 

いろいろ錆び付いていて、長期間放置されていた感も否めませんが、

大きな問題はなく走れそう。

 

よし、これなら行けそうだ。

 

シェアサイクル「obike」で台東の田園風景を走る

早速、前輪がわずかにふらつく彼にまたがり、台東市街へ向けて出発。

 

道の真横にざわざわと波打つまばゆい緑の稲穂たちを眺めながら、

ぎこぎこ漕いで行きます。

 

台東市内の河原

河辺の道に差し掛かると、むわっと立ち上ってくる刈られたばかりの草の香り。

そういえば、この風景に、この香り、僕の生まれ育った街にも何となく似ているなあ。

 

うちの近くにも、同じような幅の川があって、その川に沿うように自転車道があって…

 

まさか、遠く離れた台湾東海岸の街でそんなことを思い出すとは思わなかったので、

不意に訪れた懐かしさに、心がじんわりと温まる心地がしたのでした。

 

どんどんレベルアップする台東のおしゃれスポット「鐵花村」。

台東市内の小道

懐かしい気分に盛り上がりすぎて、気の向くままにぐねぐね自転車を走らせていると、

市街についたのは空港から出発して1時間は経とうかという頃。

 

最短で行けば、30分ほどでたどり着けたであろう距離を、2倍もかけてしまうこの非効率さ…

 

でも、僕が一人で旅をすると、だいたいいつもこんな感じになっちゃうんです。

 

ガイドブックはパラパラとめくる程度で携帯することはあまりないし、

その場で何と無く気になる方向へフラフラ歩いて、行き着いた先がたまたま、

「ああ!ココがあのガイドブックに載ってた有名なところ!ラッキー!」みたいな感じ。

 

スポットでの観光よりも、そこへ行くまでの何気無い現地の風景や、

行く過程が好きだったり。

 

「現地に着いてしまったら後はノープラン」「半日はホテルに籠ってまったりする」

みたいなスタイルが意外と好きなので、

きっちりスケジュールを守りたいボーイフレンドと、よくケンカになったりするのです 笑

 

まあ、それは本題ではないので、置いておいて。

 

台東・鐵花村のニュースポット「TTstyle」

辿り着いたのは「鐵花村」という、台東の街一番のおしゃれスポット。

 

前回来た1年前からは少し様子が変わっていて、なんだかおしゃれ度がパワーアップしてる?

 

コンテナを積み上げて作ったように見える建物や、オープンスタイルのバーにカフェ、

ちょっと豪華めのレストランなんかもできててビックリしました。

 

でもなぜか、お店ほとんど閉まってる…

 

台東・鐵花村でポケモンに夢中になる市民たち

歩いている人もあまり見かけず、

いるのは神出鬼没のポケモンに群がる、神出鬼没のスマホ軍団のみ。

 

もしかしたら「平日はお客さん少ないから週末限定?」などと思いつつ、

とりあえず写真を取りながらぐるっと一周しておきました。

 

台東の観光スポット「鐵花村」のバー

後から分かったことですが、どうやらこのエリアは夜が本番らしい。

 

暗くなってからもう一度やってくると、今度はどのお店も煌々と明かりを灯していて、

お客さんも昼間とは比べものにならないくらいたくさん。

 

手作りスイーツや雑貨を並べたテントもずらりと出ていて、活気が全然違いました。

来る時間、間違えていただけですね。

 

台東の人は、宵っ張りなのかもしれません。

 

台東・鐵花村の近くで食べた豆腐鍋

歩いていると猛烈におなかが空いてきたので、

お昼ごはんはたまたま目についた、近くのこれまたモダンなお鍋屋さんへ。

 

丼メニューもあるけれど、がっつり食べたいので、(外暑いけど)お豆腐の鍋をオーダー。

ごはんと茶碗蒸しがついて200元弱と、コスパGOODです。

 

運ばれてきた瞬間から立ち上ってくる、おいしそうなだしの香り。

 

鍋も茶碗蒸しも、だしがしっかり効いていて、

台北だったら300元以上でも不思議じゃない、完成度の高さ。

 

「台東っぽさ」という意味では“?”マークが浮かびますが、

記念すべき1食目としては良いチョイスでした。

 

台東らしい多民族文化が感じられるユニークなホテル「MATA家屋」。

台東・鯉魚山でカラオケに興じる市民

少し遅めのお昼ごはんを終えた後は、お鍋屋さんの裏山に見えた中華風の塔に登ってみたり。

屋外でカラオケ大会に興じるおじさんおばさんたちを眺めてみたり。

想像以上に巨大な森林公園を、重いリュック背負ってフラフラしたり。

 

そんなことをしていると、

気づいた時には、ホテルのチェックイン時間が近づいていました。

 

台東に到着してから、ほとんど歩きっぱなしでそろそろ疲れてきたので、

お気に入りのoBikeに跨って、ホテルへと向かうことにします。

 

台湾・台東市街のおすすめホテル「MATA家屋」のエントランスに置かれたタオ族の船

今回滞在するのは「MATA家屋」という、台東ならではの多民族文化に触れられるホテル。

 

エントランスを入ると、蘭嶼島に暮らすタオ族の船がどーん!

到着早々「おお~!」と、目を見開かされます。

 

館内には、それぞれの民族に伝わる伝統の製法を生かしたアイテムの販売や、

絵画や彫刻、写真など芸術作品の展示もされていました。

 

これは確かに、他のホテルではなかなか体験できないかも。

 

台湾・台東市街のおすすめホテル「MATA家屋」の守護雙人房(ダブルルーム)_1

期待に胸を弾ませながら到着したダブルルームは、一人旅にはもったいないくらいの広々さ。

大きな窓からは、外の光もたっぷり入って開放感も抜群!

 

市街中心部からは少し離れるものの、

喧騒を離れてゆったりできるという意味では、良い滞在になりそうです。

 

とりあえず、夜ごはんまで一旦、ゴロゴロ休憩をとることにします。

 

関連リンク→【台東ならではの多民族文化に触れられるおすすめホテル「MATA家屋」。開放感抜群の広々ダブルルームとこだわりの朝食に大満足です。】

 

台東らしいグルメって、何だろう?

台湾・台東市街のおすすめホテル「MATA家屋」の無料レンタサイクル

すっかり日が落ちてきて、暑さもひと段落してきた頃。

 

豆腐鍋で補充しておいたおなかがそろそろ空になりかけていたので、

夜ごはんがてら、再び中心部を目指すことにします。

 

ホテルでは無料のレンタサイクルも用意されていたので、

移動の足として、ありがたく利用させていただくことに。

 

ホテル目の前の道を、10分ほどスーッと走るだけでたどり着けるので、

実際に滞在を始めてみると、中心部から少し離れているロケーションの不便は、

あまり気にならなくなってきました。

 

台東觀光夜市で食事をする人々

やって来たのは、正氣路という通りに屋台がずらりと立ち並ぶ「台東觀光夜市」

 

夜の街の中でもひときわ眩いこの一帯は、

少し離れたところからでも、その熱気が感じられる人気のスポット。

 

屋台から立ち上る香ばしい匂いに、軒先に並ぶカラフルなフルーツ、

パンッと小気味好い響きをたてて割れるゲーム屋台の風船の音。

 

これぞまさに、台湾の夜市!

そんな空気が、この通り一帯に満ち溢れています。

 

ところが…

 

台東觀光夜市の近くで食べた雞肉飯

ひととおり歩いてはみたものの、なぜかしっくりとくるグルメに出会うことができず…

 

結局、夜市はぐるっとまわっただけで、

食事は夜市の外にある雞肉飯のお店で食べることにしました。

 

ふつうに美味しいんだけど、でも何だろうなあ…

雞肉飯って台東ならでは、というものではないし…

 

そう言えば、「台東らしいグルメ」って何だろう?

 

 

…あれ、思いつかない 笑

 

台東に来たら、一体何を食べればいいのでしょうか???

 

ちょっと下調べが足りなさすぎたなあ、とここに来てちょい反省。

 

まあ、まだ台東へ来たのは3回目(台東市内は2回目)だし、

おいしいもの探しは追い追いゆっくりでもいいか。

 

…それよりも、だ。

 

目の前のテーブルに座っている、

(何族出身かは定かではないけれど)体操着姿で歌を歌いながらスマホゲームを満喫している、

クリクリ眼+濃眉高校男子の君。

 

君は一体、なんなのだ。

 

そんな家庭の食卓に座っている時のような

気の抜けた姿を、小吃店で披露するとは…

 

かっ、かわいすぎるではないかっ!!!

おにいさん、もうご飯どころじゃないよ…

 

胸キュンすぎる彼のインパクトが強すぎて、

グルメの印象がさらに薄まってしまった、台東の夜でありました。

 

台東の街に広げるにじいろパワー。「花東彩虹嘉年華(台湾東部LGBTプライド)」開幕。

花東彩虹嘉年華(台湾東部LGBTプライド / 台東場)の集合地点・新生公園

一夜明けて2日目。

 

この日は、台東に来た一番の目的でもあるメインイベント

「花東彩虹嘉年華」の日。

 

花蓮と台東の2日連続で開催されるLGBTプライドなのですが、

台東で行われたのは昨年2017が初。

 

今年で2年目という、生まれたてほやほやのパレードなのであります。

 

花東彩虹嘉年華(台湾東部LGBTプライド / 台東場)のパレードを歩く参加者たち

それにしても、今日はとにかく暑い!!!

 

太陽が容赦無く照りつける中、

参加者みんなでレインボーフラッグを振りながら、元気よく歩いていきます。

 

花東彩虹嘉年華(台湾東部LGBTプライド / 台東場)で配布されたレインボーフラッグ

いつも東部のLGBTプライドに来ると感じるのですが、

アジア最大級と言われる台北のイベントとは、空気がだいぶ違う。

 

いざパレードが始まると、みんな笑顔を絶やさず楽しんでいるのが伝わってくるし、

沿道からも応援してくれる人は確かにたくさんいるけれど、

どことなく緊迫したものを感じるような。

 

「僕が過度に意識しすぎ?」とも思ったものの、

しばらく考えてピンときました。

 

ああ、これがきっと、

この街のLGBTコミュニティに加えられている、圧力の「重さ」なのだ。

 

この重さをなくすために、みんな勇気を出して、今日ここに集まって来たのだ。

 

そんな大変な目標を抱えながらも、

1年に1度のこの特別な1日をめいっぱい楽しもうと、

みんなは歩いているのだ。

 

これぞ、パレードを歩くことの真の意味。

 

もはや毎年恒例のカーニバルと言ってもいいくらい大にぎわいの台北のパレードでは、

見えづらくなっているもの。

 

そんなLGBTプライドの「芯」のようなものを改めて見つめ直せるのは、

台東・花蓮のパレードならではだと、思わずにはいられません。

 

関連リンク→【「花東彩虹嘉年華(台湾東部LGBTプライド)」レポート。台東・花蓮から2018台湾秋のパレードシーズンが開幕です!】

 

花東彩虹嘉年華(台湾東部LGBTプライド / 台東場)のパレードを先導するレインボーフラッグ

ちなみに、本日午前中はホテルのお部屋でまったりしていたため、

パレードを歩いたらほぼ1日が終了。

 

夜ごはんは、会場の近くにあった「悟饕池上飯包」という有名チェーンのお弁当です。

(写真撮ってなかった…)

 

台北にもお店があるので、新鮮味には欠けるけれど、安定のおいしさにホッと一息。

それに、お米どころ「池上」は台東にあるし、一応ご当地グルメではある。

 

…そうか、「お米」はもしかすると、台東グルメのキーワードかもしれないな。

 

次回来るときのために、ちゃんと覚えておこう。

 

予期せぬピンチに差し伸べられた、台東人の優しさ。

台湾・台東市街のおすすめホテル「MATA家屋」朝食ビュッフェ

プライドパレード翌日の朝。

 

ホテルの美味しい朝食を済ませていざ、次なる目的地・花蓮へ出発です!

本当にいいホテルだった… コスパも素晴らしいし、また泊まりに来よう。

 

移動は当然、大活躍中のoBikeで。

アプリを開いてみると、最寄りの自転車はホテルからはちょっと離れたところにある様子。

 

まあ、歩いて行けそうな距離だから、問題はないはず。

 

パンパンに詰まったリュックサックと、手近なものを放り込んだナップサックを下げて、

チェックアウトを終えたら、自転車の表示が出ている場所を目指して歩いていきます。

 

おお!ちゃんとあるある!しかも2台も!

 

地図の表示が100%確信できないところもあったので、到着してみてとりあえずひと安心。

まだ時間も30分以上あるし、余裕で間に合いそう。

 

と思い、自転車に付けられているQRコードを読み取ろうとした、次の瞬間…

 

あれっ… エラー???

 

たまたまネットの接続でも悪かったかと、もう一度挑戦するも、またエラー。

 

「もしかしてスマホの問題?」と思い、一旦再起動して再度挑戦するも、またまたエラー。

 

 

…そうですか、アプリのシステムエラーですか。そう来ましたか。

 

ついさっきまで余裕しゃくしゃくだった気持ちは何処へやら。

自転車ならば充分間に合ったが、ここから歩くとなると…

 

やばいな。ギリか、間に合わないな、これは。

 

あるいは、タクシーでも捕まえられればまだ良いものを、

こういう時に限って、爆走する黄色い車体は見えず…

 

ホテルまで戻って呼んでもらおうにも、もう結構歩いて来ちゃってるしなぁ。

 

 

…よし、走るか。うん、それしかなかろう。

 

ということで、とにかく台東駅に向かって、一目散に駆け始める僕。

 

しかし、先ほど朝ごはんを詰め込んだばかりの胃袋と、

背中にパソコンやら周辺機器やら4日分の服やらを詰め込んだ、

ぱつぱつリュックを背負った身には文字通り荷が重く…

 

数分も走ると、息が上がってバテバテに。

 

いかん、これはリアルにやばい…

 

予約済みの列車の発車時刻は、刻々と近づいてきています。

 

もう、選択肢はただ一つ。

 

「空車のタクシーが通りかかるのを信じながら、

出来る限りの速度で進んで行くしかなかろう」と、

なおも駆け足で向かっていた、そのとき。

 

「哈囉~ 先生!」

 

どこからともなく、誰かを呼ぶ声が届いてきました。

 

通りには他に歩いている人もいないし、

どうやらその声は僕にかけられているようです。

 

ふと、声のする方へと顔を向けてみると、

そこに立っていたのは地元に住んでいるらしい、おばちゃんと小さな男の子。

 

「你要趕火車喔?要不要坐?」

(列車の時間に急いでるの?良かったら乗ってく?)

 

たまたま近くを車で通りかかったおばちゃんは、

朝早くからバッグを二つも持って走っている奇妙な旅行者を見兼ねて、

わざわざ停まってくれたのでした。

 

あ゛あっ!なんという心優しさ!

 

いつもの僕であったら、申し訳なさでやんわりと辞退していたところでしたが、

もうそんな余裕がないくらい切羽詰まっていたので、迷うことなく

「真的嗎~?謝謝!」で、ワゴンの後部座席へと乗り込ませていただくことにしました。

 

台鐵(台湾鉄道)台東駅

「新しい台東の駅、遠くて不便よね~。昔の駅は街中にあったから便利だったんだけど。」

 

などと、現地事情を軽くおしゃべりしつつ、

何度も「謝謝」を連呼しつつしていると、発車10分前には無事台東駅へ到着。

 

小さな男の子と一緒に、別れ際に「拜拜~」と手を振りながら、

親切なおばちゃんは走り去っていきました。

 

ああ… 良い人に出会えて本当に、ホントに良かったよぅ…

 

ハプニングではありましたが、最後の最後で忘れられない出会いとなりました。

 

「困ったときは、助け合わないとね」という、おばちゃんの車内でのお言葉。

 

僕もどこかで発揮できるよう(いや、今回の恩返しのためにもしなくてはならぬ!)、

しっかり胸に刻み込んでおきました。

 

台東旅行の最後に得た教訓:タイムリミットが近い時は、一番確実な方法でいきましょう。

(最初からホテルでタクシーを呼んでもらって向かうべきでした。)

 

まとめ

台東・鐵花村にある旧台東駅跡地

今日は、台湾東海岸縦断旅行記【台東篇】ということで、

台東の旅で体験したこと、感じたことなどを、みなさんとシェアしてみました。

 

まだまだ続く台湾東海岸の旅ですが、3日目は台東から台湾東部を北上。

次なる目的地である花蓮、そして宜蘭へと足を進めてまいります。

 

次回は、旅行記後編。

 

1年に1日しか起こりえない特別な台湾鉄道乗車体験や、

密かに期待していたご当地グルメも登場予定ですので、お楽しみに。

 

おまけ:本日の台灣男子

 
 
 
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走在街上的時候,偶爾會看到把紅色小包掛在脖子上的台灣男子。原本以為是項鍊,但仔細看有點像日本神社可以買的御守,感覺不是單純的裝飾品。後來問我男友才知道,那個叫做「平安符」,直接戴在身上就有遠離危險、身心平安的效果。聽說在大都市比較少見,如果在台北遇到算很幸運喔~ 街を歩いていると、時たま見かける赤い小袋のようなものを首から下げている台湾男子。ネックレスか何かかと思ってよくよく見てみると、日本の神社で売っているお守りにそっくりで、どうやらただのアクセサリーではなさそう。ボーイフレンドに聞いてみると、これは「平安符」と言うもので、身につけておくと危険を遠ざけてくれる効果があるらしい。都市部ではあまり見かけないらしいので、もし台北で平安符をつけている男子を見かけたらラッキーかも? #本日の台灣男子 #平安符 #台灣文化 #傳統文化 #保佑平安

本日の台灣男子さん(@todaystaiwaneseboy)がシェアした投稿 –

 

『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、

思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。

 

時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、

ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、

ご覧いただけるとうれしいです!

 

▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼

→台湾個人旅行でフル活用したい旅行サイト「KKday」。おトクに効率的にユニークに観光ツアーを楽しむなら必見のプランが満載です。

→台北から台湾各主要都市への行き方。現地在住6年目の僕がよく利用する交通手段はこちらです!

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→台湾旅行の注意事項10ヶ条。台北在住の僕が思う便利&快適に楽しむためのポイントをまとめてみました。

→台北から花蓮・太魯閣(タロコ)への日帰り観光はどこまで楽しめる?KKdayの外国人限定1日ツアーで台湾東海岸への旅を体験してみました。

 

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