意外な場所で凍える思いをしたり、いつまでもバスに乗れなかったりしないために。出発前にこれだけは踏まえておきましょう。
こんにちは!旅行者時代から数えること、台湾とのご縁は8年目に突入のMae(@qianheshu)です。
海外旅行の目的地として、「定番」の地位を確立しつつある台湾。
台湾好きが高じて現地で暮らしている日本人の一人としても、これほどにうれしいことはないのですが、みなさんはすでにお越しになられたことはありますか?
地理的に近く、日本文化への理解度が高いと言うこともあって、親しみを感じる部分がたくさん。
海外にいることを忘れてしまいそうになるフレンドリーな空気や、治安がよく旅のしやすい環境などが人気の源ではないかなと想像しています。
とは言え、やはり海を挟んだ別の国であることは事実。
旅行とはいえ、日本での習慣をそのまま持ち込んでしまうと、「こんなはずでは…」ともなりかねません。
そこで今日は、台湾旅行へ出発する前に踏まえておきたい10のポイントをご紹介!
実際に台湾で生活しながら感じる「これは!」という注意点をまとめてみたいと思います。
1. 長袖は季節を問わず携帯しましょう。
台湾は沖縄よりも南にあるということで、
「1年を通して暖かい」印象をお持ちの方は多いかと思います。
しかし、12月~2月にかけては、台湾もれっきとした冬の時期。
気象条件によっては10℃を下回るほどに冷え込む日も出てきますので、
温かい上着はそのまま、日本から着て来られることをおすすめします。
また、意外な落とし穴なのが、夏の時期。
確かに、屋外は直射日光が容赦なく降り注ぐうだる様な暑さに見舞われますが、
それゆえに屋内ではクーラーがガンガンに効いていることが多々あります。
特に、列車やバスでの長距離移動をご計画中の方は注意!
冷蔵庫状態の中を半袖半パンで数時間過ごすのは、修行僧のごとき苦痛を伴うことになりかねません。
せっかくの旅行中に体調を崩すきっかけにもなりかねないので、
パーカーやカーディガンなど、夏でも常に長袖の羽織れるものを携帯しておくのが望ましいです。
2. 折り畳み傘とティッシュをバッグに入れておきましょう。
長袖の他、北部地域を旅行する時に必ず準備していただきたいアイテムなのが
「折り畳み傘」。
夏場はザーッと降るスコール、冬場はシトシトと降る霧雨と、傘は1年中手放せません。
首都である台北でも、キレイな青空が望めることは少なく、
どんよりとした曇り空のことが多いので、「いつ降ってくるか」とドギマギしないためにも、
持っておくのが安全です。
(南部は比較的雨が少ないので、この限りではありません。)
そして、台湾旅行の必需品と言ってもよい、もう一つの重要アイテム「ティッシュ」。
デパートや博物館、レストラン、カフェなどでは心配ありませんが、
駅や夜市、公園などのトイレにはティッシュが置かれていないことがあります。
僕も普段から、お手拭きとしても活躍してくれる「ウェットティッシュ」を常に携帯。
台湾ではハンカチよりも格段に使い勝手が良いかと思うので、
到着したら現地のコンビニやスーパーなどで調達しておきましょう。
3. 水道水は飲まないようにしましょう。
台湾の水道水は、そのまま飲まないでください。
「水質的には飲めるレベル」と言われていますが、何より蛇口にたどり着くまでの経路が心配。
日本のように定期的に水道管のメンテナンスはされていないものと思われ、
近くで工事などがあると、衝撃で管内のサビが落ちる(?!)のか、
すぐに赤く濁った水が出てきます。
大雨や台風に見舞われた場合も、泥のにおいがする水になることがあり、
シャワーすらためらってしまうクオリティにまで透明度が低下することもあります。
台湾の家庭でも、「濾過器」を通してから飲んだり、料理に使ったりするのが一般的。
なので、見た目が透明で問題なさそうでも、
「生水で水分補給」はしない方が無難です。
台湾のコンビニやスーパーでは、
ミネラルウォーターが1本20元(=約85円)ほどで手に入るので、
飲み水にはこちらを購入しましょう。
また、廟などの観光スポットや公共施設内には、
濾過機能付きの「ウォータークーラー」が設置されていることもあるので、
水筒を持参している場合は利用するのも手ですね。
4. トイレットペーパーを捨てるときは注意書きをチェックしましょう。
つい最近まで、台湾では「トイレットペーパーはゴミ箱へ」が基本でした。
台湾でトイレに入ると、傍らに必ずゴミ箱がおかれており、
使用済みのトイレットペーパーはそちらに捨てる仕組み。
「トイレや排水管が詰まりやすい」というのが、一番の理由でした。
ところが、ここへ来て「トイレットペーパーは水に流しましょう」運動が活発化。
駅やホテルなど、水に溶けやすいトイレットペーパーを採用することで(←なぜ最初からそうしない?)、
「流してOK!」のところも増えて来ました。
壁に貼られた注意書きをチェックして、流して良い場合はそのまま流してしまいましょう。
注意書きの書かれ方は色々ありますが、
「請勿將衛生紙丟入馬桶」などと書かれていたら「流すのはNG」、
「勿」がなければ「流してOK」の意味です。
カフェやローカルグルメ店のお手洗いに入って、何も書かれていない場合は、
例によって「ゴミ箱行き」が無難かと思います。
また、これはトイレ備え付けのトイレットペーパーに限ったお話ですので、
持参したティッシュペーパーを使った場合は、こちらもゴミ箱に捨てるようにしましょう。
5. バスに乗るときは手をあげましょう。
台北はMRT(地下鉄)が発達しているとは言え、
場合によっては街中を網の目のように走り回るバスを利用した方が便利なことも。
台中や台南など、MRTのない街ではバス移動が必須になりますので、
うまく活用して効率よく観光を楽しみたいところです。
台湾のバスに乗るときには、
お目当てのバスが見えてきたタイミングで手をあげて、
「乗ります!」アピールを運転手さんにしましょう。
手を上げないと、「このバスに乗りたい人ではない」と判断されて、
バス停にすら停まらず豪快にスルーされることになります。
僕も台湾に来たばかりの頃、このルールを知らないが故に何本バスを逃したことか…
路線によっては本数が少ない場合もあるので、1本逃してしまうと、
20分、30分と待たなければいけなくなる可能性もあります。
日本でも地域によっては手を上げて合図する習慣があるのかもしれませんが、
そうではない地域ご出身の方はご注意を。
6. 自由すぎるスクーターや車に注意しましょう。
「1人1台は当たり前!」とも言われるほどのスクーター天国として知られる台湾。
朝のラッシュ時などは、道路を埋め尽くさんばかりにスクーターがビュンビュン。
あまりの多さに、驚いた経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。
のびのびと育ってきた台湾の人たちが運転するこのスクーターたち、
日本のスクーターとはだいぶ違った動きをするので、気をつけてください。
彼らにとってはどちらかというと「自転車」くらいのノリなため、
運転が非常に自由で進路の予測がとても難しい…
おまけに、四方の状況確認もほとんどしないため(!?)、急に方向転換して迫ってくることも。
駐車場所を求めて、歩道に乗り上げてくる強者もゴロッゴロいるので、
車道でないからといって安堵するのも禁物です。
そして、車の場合も同様。
どう動きたいのかよく分からない、ふんわりとした動きで自由に走り回っている上、
歩行者優先という感覚がないため、遠慮なくバンバン突っ込んで来ます。
道路を横断するときは、細心の注意を払って行動されますよう。
7. 英語よりもまずは日本語を試してみましょう。
海外と言えば、コミュニケーションは「英語」。
しかし、台湾の場合は「日本語」の方が、
もしかすると通じやすいかもしれません。
本屋さんに行くと、棚にびっしりと日本語テキストが並んでいるくらい、
日本語学習熱の高い台湾。
日本人かと間違いそうになるくらい流暢な人はもちろん、
カタコトでも話せる人まで合わせると、相当な数にのぼるのではないかと思われます。
有名なレストランや定番の観光地などには、ほぼ間違いなく日本語の話せるスタッフさんが常駐。
夜市でも、簡単な日本語でコミュニケーションを取ろうと挑戦してくる
老闆(店主)たちはたくさんいるので、まずは日本語で話しかけて見るのがおすすめです。
当然、海外である以上万能ではないので、通じ合えない場合は英語に切り替えてみましょう。
(言わずもがな、中国語が一番スムーズです。)
8. 素直におごられましょう。
台湾に友達や知り合いがおられる方は、
旅行と合わせて一緒に食事に行く場面もあることでしょう。
台湾には(特に外国人に対して)日本にも負けないほどの「おもてなし文化」が浸透しているので、
こちらが縮こまってしまいそうになるくらい、きめ細やかなリードをしてくれるかもしれません。
そんな時、気になるのが「お会計」のこと。
彼らと食事やお茶をした後は、どのように食事代を払えば良いのでしょうか?
もし相手に「ここは僕(私)が払います」と言われた場合は、無理に割り勘しようとせず、
「相手のメンツをたてる」と言う意味でも、
素直にごちそうになるのが良いかと。
ごちそうになったら、次のお店では自分が払うとか、
そのチャンスもない場合は「次回日本に来たときはごちそうするよ!」と
告げるのがスマートだと思います。
もちろん、知り合ってすでに長い間柄とか、気のおけない親友ともなれば、
日本と同じく割り勘にするのは全然アリです。
「台湾に割り勘文化はない」とも言われますが、
実際に生活しているとそういうわけでもないのだな、とよく感じます。
9. 麺はすすらず、スープはレンゲで味わいましょう。
台湾には「牛肉麵」や「擔仔麵」、「餛飩麵」など美味しい麺料理が盛りだくさん!
絶対に食べたいグルメとして、
麺料理に目星をつけられている方も少なくないのではないかと想像します。
ただ、日本にいる時と同じように食べてしまうと、
周囲のお客さんから好奇の目を向けられることになるので注意。
「ズズズ~ッ!」という豪快なすすり音は、
日本では美味しさを表現するシズルとして定着していますが、
台湾では「品のない」食べ方と捉えられてしまいます。
台湾で麺を食べるときは、
音を立てないように少しずつお箸で口元へ運ぶようにすするか、
レンゲにまとめてスープと一緒にぱくっといただくのがオーソドックスです。
また、スープがある場合は、
どんぶりに口をつけてゴクゴクと飲み干すのも避けたほうがよい食べ方。
多少めんどくさいかもしれませんが、
一口ずつレンゲですくいながらいただくのが台湾式です。
10. 「安い」発言は控えましょう。
台湾の物価は、日本に比べて特別に割安感があるというものではありませんが、
「食事」や「交通費」などに関してはかなりリーズナブル。
やろうと思えば、日本のランチ1食分のお値段で1日3食すませることも可能なので、
「安い!」と感じられるのは自然なことだと思います。
ただ、僕も台湾水準のお給料をいただきながら暮らしている身なのでよく分かるのですが、
実際に現地で生活してみると、それでも安くはないのが実情。
実家暮らしやシェアルームでもない限り、
キッチン付きのお部屋に住めないという事情もあり(キッチン付きのお部屋は高いので…)、
3食外食になることも非常に多いです。
食費だけ見れば、自炊のできる日本よりも高くついているのではないかと思います。
そんな事情で暮らしている中、「安い!」という言葉を耳にしてしまうと、
「ああ、日本人はやっぱりお金持ちなのかあ(ハァ)」と、
多少の劣等感をやはり感じてしまうものです。
おまけに「やすい」という日本語は、
日本語ができない台湾の人でもかなりの確率で知っている単語。
「聞き取られることはない」と思い込んで発言してしまうと、
知らないところで相手の気分を害してしまう可能性も考えられます。
お気持ちはすごく理解できるのですが、現地のお財布事情にも思いを馳せていただくと、
自身も周りの方も気持ちよく時間を過ごせるのではないかと思います。
まとめ
今日は、台湾旅行前に踏まえておきたい10の注意事項をご紹介しました。
最後にもう一度まとめておきますと、
1. 長袖は季節を問わず携帯しましょう。
2. 折り畳み傘とティッシュをバッグに入れておきましょう。
3. 水道水は飲まないようにしましょう。
4. トイレットペーパーを捨てるときは注意書きをチェックしましょう。
5. バスに乗るときは手をあげましょう。
6. 自由すぎるスクーターや車に注意しましょう。
7. 英語よりもまずは日本語を試してみましょう。
8. 素直におごられましょう。
9. 麺はすすらず、スープはレンゲで味わいましょう。
10. 「安い」発言は控えましょう。
個人的に旅行の際に一番気をつけていただきたいと思うのは、
6.の「自由すぎる車やスクーターに注意しましょう。」
日本と同じ感覚で歩いていると「ヒヤッ」とする場面に出くわすことにもなりかねませんので、
たとえ青信号だとしても油断されませんように。
また、台湾で車やスクーター、自転車をレンタルされるご予定の方は、
日本とは進行方向が反対で慣れない、という心配も加わるかと思います。
安全快適に旅するためにも、充分に注意を払った上で観光を楽しまれてくださいね。
※記事中の日本円表記は1元=3.8円で計算しています。(2018年1月現在)
次回の台湾旅行、どこに泊まるかはもうお決まりですか?
【台湾各地で出会ったおすすめホテル&ゲストハウス集。】には、
台北はもちろん、台中や台南、高雄、花蓮、台東など、
僕とボーイフレンドが台湾各都市を旅する中で出会った
素敵なホテルとゲストハウスをエリアごとにまとめていますので、
旅の滞在先でお悩み中の方はぜひ参考にしてみてくださいね!
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