2020年北半球最大のLGBTプライドが登場!? 13万人参加の「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」パレードは、今年も街を挙げての特大パーティーとなりました!
こんにちは!台湾各地のLGBTプライドへの参加を毎年楽しみにしているMae(@qianheshu)です。
10月31日(土)、僕の暮らしている街・台北にて、アジア最大級と言われるLGBTプライド「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」が開催されました!
今年2020年はコロナウイルスの影響もあり、海外からの参加者を集めることは叶わなかったものの、それでも台湾中からのべ13万人が参加。
信義區〜東區にかけての一帯を、華やかなパレードカーが走り、街じゅうがパーティーさながらの盛り上がりとなりました。
僕も実際にパレードへ参加してまいりましたので、今日は「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」2020の様子をご紹介したいと思います。
2020年はコロナ対策措置も!1年に1度のお祭り騒ぎに沸く「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」の会場へ。
「台灣同志遊行
(台湾LGBTプライド)」
2020の会場となったのは、
昨年に引き続き、
台北101のお膝元にある
「市政府前広場」。
パレードが始まる1時間ほど前でしたが、
最寄りとなるMRT市政府駅前は、
すでに待ち合わせをする参加者たちで
大賑わいです。
会場に到着してみると、
台北市政府の建物前には、
巨大な特設ステージが
登場していました。
ステージから左右へと伸びるように、
特設ブースもずらーりと並びます。
レインボーグッズや洋服、
書籍などを扱うブースや、
LGBT関連団体の活動を紹介するブース、
ドリンク販売のブースなどが
100軒以上!
前に進むのも困難なほどの
すさまじい混雑具合で、
昨年にも負けない、
活気に満ち溢れた空気が
会場に立ち込めます。
市政府前広場と言えば、
10月に入ってレインボー歩道が
登場したことでも話題となり、
新たなフォトスポットとして
人気を博しています。
ステージ前には、
出発の準備をする
パレードカーたちも大集合!
リハーサルに励む
出演者の方の中に混じって、
なぜかすでに
パレードカー上で大盛り上がりの
グループの姿もあります 笑
また、2020年のパレードは、
コロナウイルスが
世界で猛威を振るっている
タイミングでの開催。
台湾国内での感染は
200日連続で確認されていないなど、
状況が落ち着いてはいますが、
今回は対策として
「實聯制」という制度が
実施されました。
「實聯制」とは、
参加者はパレード当日までに、
オンライン上にて
連絡先を登録しておくシステムのこと。
連絡先の登録と同時に、
2週間内に出入国をしていないかなどの
アンケートにも答える仕様と
なっていました。
僕もあらかじめ、
オンライン上で登録を済ませてから、
会場へとやって来ました。
「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」18周年!2020年パレードのテーマは?
2020年の
台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)の
テーマは、「成人之美」。
実は、台北のLGBTプライドは、
今年で18回目。
18歳の成人を迎えるこのタイミングで、
改めて多様性への理解・尊重について
呼びかける内容となっています。
(台湾では2023年を目処に、成人年齢が20歳→18歳になる予定。)
說到「18 歲」,你會想到什麼呢?
對許多人來說,
18 歲應該都有其特殊的意義。
在過去的 18 年中,
我們一路披荊斬棘、成長進步,
更在去年迎來同婚立法的重大里程碑!
不過,對於性多樣社群的歧視就此消失了嗎?
去年遊行以「同志好厝邊」為主題,
希望大眾可以看見你我身邊就有同志的存在,
我們今年則將主題定為「成人之美」,
藉此呼籲社會大眾多多瞭解「多元之美」。
無論身分認同和外型樣貌為何,
每個人都應該受到理解與尊重,
並以自己喜歡的方式活著。
只要具備這樣的成人之美,
每個人都是最美的存在。
10月31日,
歡迎與我們一同驕傲自信地展現出自己的美,
成就最美好的時刻。
出典:嘖嘖×第18屆台灣同志遊行−
「成人之美」集資計畫
「18歳」と言えば、
みなさんは何を思い浮かべますか?
多くの人にとって、
18歳という年齢はきっと、
特別な意味を持ったものでしょう。
これまでの18年間、
私たちは多くの困難を乗り越え、
成長し、進歩し、昨年2019年にはついに、
同性婚の実現という記念すべき瞬間を
迎えることができました。
しかし、それによって、
LGBTQ+コミュニティへの偏見は、
本当に消えたのでしょうか?
昨年のパレードでは
「同志好厝邊」をテーマに掲げ、
あなたの、そして私のすぐそばにも、
LGBTQ+の当事者が存在していることを、
社会に知ってもらうために歩きました。
そして、今年のテーマは「成人之美」とし、
社会に「多様な美」への理解を
呼びかけて行きたいと思います。
自認や外見にかかわらず、
あらゆる人は理解・尊重をされるべきであり、
自らの好きな方式で生きていくべきです。
手を差し伸べ合える関係さえあれば、
誰もが「最も美しい存在」と
なり得るはずです。
10月31日、私たちと共に、
誇りと自信を持って自らの美を表現しましょう。
私たちと共に、
最も美しい時を作り上げていきましょう。
訳:Kazuki Mae
10月初旬に苗栗で行われた
LGBTプライド
「苗栗愛轉來平權遊行」にて
伝えられたことにも
繋がるかもしれませんが、
法制度ができたからといって、
すぐに全社会の人々の意識までが、
一気に変わる訳ではありません。
同性婚が実現した現在の台湾でも、
依然として反対の声が
聞かれることはありますし、
日々の生活の中で、
困難に立ち向かい続けている人々も
存在しています。
パレードを通してもう一度、
多様性について、
一人でも多くの方に考えてもらいたい。
18周年となる台北のLGBTプライドは、
そんなメッセージを込めて、
歩かれることになります。
2020年北半球最大のLGBTプライド?! 13万人の特大パレードが、台北の街へ出発!
今年のパレードは、
市政府前広場を出発して、
忠孝東路を歩いていく北回りと、
信義路を歩いていく南回りの
2ルート。
およそ3.5kmの道のりを、
2時間ほどをかけて歩いていきます。
スタートは、
市政府前を伸びる仁愛路を、
参加者全員でパレード。
「コロナウイルスの影響で、
今年は参加者があまり集まらないかも?」
との心配もしていましたが、
全くの杞憂に。
去年にも決して引けを取らないほどの
盛り上がりとなり、
ピーク時には約13万人もの参加者が
集まったそうです。
世界では、中止に追い込まれたり、
オンラインでの開催に変更される
LGBTプライドも多い中、
「今年北半球最大規模」と
謳われていたのも、
あながち誇張ではないかもしれません。
関連記事→【13萬人上街!今年北半球最大規模同志遊行 「成人之美」彩虹旗台北飄揚 | 蘋果日報】
仁愛路と光復南路の
交差点に差し掛かったら、
ここで北回りと南回りの
二手に分かれることに。
僕は今回、
忠孝東路(東區方面)を巡る
北回りのルートを歩くことにしました。
台北のパレードは
例年10月末に開催されているため、
ハローウィンと重なることが多々。
今年は開催日が10/31で、
ちょうどハローウィン当日でも
あったため、
レインボーカラーはもちろんのこと、
ユニークなコスチュームに身を包んだ
参加者の姿もたくさんです。
10月に入って、
台北は雨が降りがちだったので、
お天気がすごく心配だったのですが、
当日は青空が広がる好天。
気温も上がって、
半袖でも気持ちよく歩ける
パレード日和です。
パレード終盤で少しお天気が崩れ、
パラパラと雨が降り出しましたが、
そのおかげでなんと、
空にもレインボーがかかるという
ミラクルも起こったそうです。
(マッチョなイケメンたちに夢中すぎて気づかなかった 笑)
ドラァグクイーン、GOGO、網紅… パレードを華やかに彩る立役者たち。
台北のパレードと言えば
何と言っても、
ド派手な華やかさが魅力。
ドラァグクイーンや
GOGOのみなさんも
パレードカーに立って、
周辺に集まる参加者たちを
盛り上げていきます。
『ル・ポールのドラァグレース』
のヒット以来、
台湾でもますます増えている
ドラァグクイーン。
今年は昨年にも増して、
たくさんのドラァグクイーンのみなさんが
登場していたように思います。
先日、
台北各地のLGBTスポットを巡るツアー
「Color Taipei 彩虹觀光巴士」のツアーにて、
ガイドを務めていた女王さんも、
当日は超ロングなレインボードレスを
身にまとって登場。
持ち前のオーラを
四方八方に鋭く放ちながら、
パレードカーでポーズを
きめておられました。
爆音で響き渡る
ダンスミュージックに合わせて、
ダンスを披露したり、
合いの手を入れて盛り上げていく
GOGOのみなさん。
やっぱり、参加者のみなさんも
猛男(=マッチョな男子)が
大好きなご様子で、
パレードカー周辺は
パレード隊列の中でも、
ひときわに賑やか
かつハイテンションです 笑
以前、他都市のLGBTプライドへ行った際、
「台北のパレードには、
“網紅”がたくさんいるんだよね〜!」
と、おとなりの参加者たちが
話しているのを耳にしたことがあります。
確かに以前から、
台北のパレードには、
YouTubeやInstagramなどで、
インターネットから人気に火がついた
「網紅」たちがたくさんパレードに
やってきていました。
今年はさらに、
Podcastでご活躍している有名人も
登場し始めるなど、
網紅の存在感がさらに増していたなあ
という印象。
僕も普段から
観たり聴いたりしている台湾の網紅たちに、
生でお目にかかることができて、
すごく気分が上がりました 笑
台北市街の中心部を
ぐるっと1周して、
パレードはゴールとなる
市政府前広場へ。
2つのルートの参加者が、
再び合流する地点を眺めてみると、
13万人という規模の大きさを
改めて実感させられます。
パレード後には、
市政府前に設置された
特設ステージにて、
LGBT関連団体の方による
スピーチも。
日が傾き、
オレンジ色の光に包まれゆく中、
ステージ前に腰を下ろして、
メッセージに耳を傾ける参加者の方も
たくさんおられました。
僕は予定があったので、
一足先に会場を後にしたのですが、
日没後には「彩虹燈光投影秀」という、
市政府をレインボーにライトアップする
イベントも行われたそうです。
関連記事→【台北市政府挺同志大遊行!3小時「彩虹燈光投影秀」登場,配上地景「彩虹起跑線」擁抱多元 | 美麗佳人 marie claire】
まとめ
今日は、「台灣同志遊行
(台湾LGBTプライド)」2020
のパレードの様子をお伝えしました。
今年も、街全体が
パーティーさながらの
大盛り上がりとなった
台北のパレード。
13万人の参加者に加わって歩きながら、
時に沿道からパレード隊列を眺めながら、
1年に1度のお祭り騒ぎを、
たっぷり楽しませていただきました。
楽しみすぎて、
この記事を書いている今も、
ハッピーな気持ちの余韻を
感じているくらいです 笑
来年はコロナウイルスの流行も落ち着いて、
世界中から参加者が集まるパレードが
戻ってきてくれますように。
さて、今年もまだまだ終わらない
台湾のLGBTプライドシーズン!
続いては、11月14日(土)に
台湾中部の都市・台中にて
「台中同志遊行(台中LGBTプライド)」
が開催されます。
僕も参加を予定していますので、
またこのブログにて
パレードの様子をご紹介しますね!
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