LGBTプライド「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードへ。台湾最大の音楽賞・金曲獎受賞アーティストも続々登場で大盛り上がりに!


「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレード先導車

台湾最大の音楽賞・金曲獎受賞アーティストのライブパフォーマンスも続々!2回目となるLGBTプライド「苗栗愛轉來平權遊行」で伝えられたメッセージとは?

こんにちは!台湾各地のLGBTプライドへの参加を毎年楽しみにしております、台北在住Mae(@qianheshu)です。

昨年2019年に、台湾北西部の街・苗栗で初めてとなるLGBTプライド「苗栗愛轉來平權遊行」が開催されました。

今年2020年は、もともと春シーズンでの開催が予定されていたのですが、コロナウイルスの影響により延期に。

幸い、台湾では国内の状況が落ち着いたこともあり、秋シーズンにて、2回目となるパレードが無事開催されることとなりました。

今年は、台湾の3大連休の一つ・中秋節の連休中日にあたる10月2日(金)に開催。

大型連休と重なり、交通手段の確保が危ぶまれたのですが(笑)、僕も無事、現地まで足を運ぶことができました。

昨年に引き続き、実際にパレードを歩いてきましたので、今日はLGBTプライド「苗栗愛轉來平權遊行」当日の様子をご紹介したいと思います。

 


同性婚が実現した台湾でも地域差が。苗栗でのパレードに込められた想いとは?

「苗栗愛轉來平權遊行」2020で案内に立つイベントスタッフさん

今年で2回目の開催となる

「苗栗愛轉來平權遊行」の

会場となったのは、

苗栗縣政府前の市民廣場。

 

台鐵(台湾鉄道)苗栗駅から

会場まで歩いて向かったのですが、

 

道中には、

プラカードを持って立つ

イベントスタッフさんたちが。

 

僕も苗栗市街まで来るのは初めてで、

全く土地勘がなかったので、

 

駅のホームを抜けた瞬間から

案内があったのは、

とてもありがたかったです。

 

苗栗に到着したその瞬間から、

良いイベントにしたいという

スタッフさんたちの思いが、

ひしひしと伝わってくるかのようです。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ステージに立つ参加団体のみなさん
「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ステージ前に集まる参加者
「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ステージでミニライブを披露する米沙さん

会場に到着すると、

特設ステージでは、

パレード前のプログラムが

始まっていました。

 

ステージに立った

アーティストの「米莎」さんは、

集まった参加者のみなさんに向けて、

ミニライブを披露。

 

実はパレード翌日には、

台湾最大の音楽賞

「金曲獎 Golden Melody Awards」の

授与式が控えていたのですが、

米莎さんは4部門にてノミネート。

 

授与式当日は見事、

「最佳客語專輯獎」

「最佳客語歌手獎」の

2部門での受賞を果たしたことでも、

話題となりました。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場となった苗栗縣政府前
「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場でレインボーフラッグを纏う参加者
「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ブース

会場には、

特設テントも多数出展。

 

LGBT関連団体のブースや、

フード系メニューの販売を行う

ブースなどを巡りながら、

パレード前の時間を楽しむ

参加者のみなさんで賑わっています。

 

立法院にて、

婚姻平權(婚姻平等の権利)

関連法案の推進にも

大きく貢献された元立法委員・

尤美女さんの姿もありました。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場に掲げられた台湾のレインボーフラッグ
「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ステージに立つ司会者たち
「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場で配られたスローガンが書かれたフライヤー

2020年の

「苗栗愛轉來平權遊行」のテーマは、

「多元性別,共樣共好」。

 

セクシュアリティがそれぞれにあっても、

人はみな同じであることを、

パレードを通して伝えていく

内容となっています。

 

第二屆遊行我們要走入苗栗市中心,

以「多元性別,共樣共好」為主題,

 

看見男女同志之外的雙性戀、跨性別、

酷兒、男女同體、無性別等,

在這片土地上,

性別少數跟所有人「共樣」,

我們都是「共好」的台灣人。

 

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苗栗市の中心部を歩く

第2回となる今回のパレードでは、

「多元性別,共樣共好」を

テーマに掲げました。

 

ゲイ、レズビアン以外にも、

バイセクシュアル、トランスジェンダー、

クィア、インターセックス、

エイジェンダーなどの人々が

存在していること。

 

そして、

セクシュアルマイノリティの人々も

みな「共樣(同じ)」、

私たちはみな「共好(ともに生きる)」な

台湾人なのだということを、

伝えていきたいと思います。 

 

出典:嘖嘖「第二屆苗栗愛轉來平權遊行ーー多元性別,共樣共好」 
訳:Kazuki Mae

 

 

また、2回目のパレードを

行うことの意味について、

 

次のような苗栗の現況についても

触れられています。

 

2018年底的公投結果顯示,

苗栗在婚姻平權支持度上

是全臺倒數第六的縣市。

 

而2020年1月大選前夕

「苗栗愛轉來協會」與「婚姻平權大平台」

共同邀請多位苗栗縣立委參選人們

填寫〈2020候選人意向調查問卷〉,

並舉辦(中略)記者會。

 

記者會上揭露的結果顯示:

許多政治人物對此議題不關心,

也不願表態。

 

法制上,

台灣已經呈現出包容與多元的精神,

法制化亦讓社會開始看見

同性婚姻、同志家庭。

 

但現實生活中,

LGBT+族群在苗栗,

仍然面臨著許多困境。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー 

 

2018年の国民投票の結果にて、

苗栗は「婚姻平權(婚姻平等の権利)」の

支持率が全国でワースト6となりました。

 

また、2020年1月の

台湾総統・立法委員選挙前夜に、

「苗栗愛轉來協會」と

「婚姻平權大平台」が合同で、

 

苗栗地区の立法委員候補者たちに

〈2020候選人意向調查問卷

(2020年候補者の意向調査アンケート)〉

への回答を求め、記者会見も行ったところ、

 

多くの政治家たちは

この議題に対して関心を示さず、

意向が明らかにされることはありませんでした。

 

法制上では、台湾はすでに

包容性・多元性の精神が示されており、

これによって、

同性カップルの婚姻や

セクシュアルマイノリティの家庭が、

社会に認知され始めています。

 

しかし、現実の生活において、

苗栗に暮らすLGBT+コミュニティに

属する人々は、依然として

数多くの困難と向き合わざるを

得ない状況なのです。

 

出典:嘖嘖「第二屆苗栗愛轉來平權遊行ーー多元性別,共樣共好」 
訳:Kazuki Mae

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020のイベントスタッフさんユニフォーム

同性カップルでも

婚姻ができるようになった台湾ですが、

 

実際の生活の中で感じる

暮らしやすさは、

やはり地域によって差があるのが現実。

 

日本でも、

状況は似ているかもしれませんが、

 

大都市を離れてしまうと、

まだまだ正確な知識や情報が、

しっかりと共有されていない場合が

多々あります。

 

僕も日本では、

大都市以外の地域での生活が

ほとんどだったため、

この状況は痛いほどに、よく分かります。

 

まずは、地域に暮らす人々に

関心を持ってもらい、

政治を動かす立場にある人々にも

正しく理解をしてもらうこと。

 

苗栗市街中心部では

初となるパレードには、

そんな最初の一歩を踏み出してもらうための、

大切な意味が込められています。

 

苗栗の新たな一歩を踏み出そう!市街中心部を巡る初のパレードが出発!

「苗栗愛轉來平權遊行」2020でパレード出発の準備をするイベントスタッフさん
「苗栗愛轉來平權遊行」2020の先導車に立つ司会者2人
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードに出発する参加者たち

パレード出発の合図とともに、

先導車前に集合を始める

イベントスタッフさんと

参加者のみなさん。

 

隊列を整えながら

市民廣場出口へと近づいていき、

いよいよ苗栗中心部で初めてのパレードが、

街へと第一歩を踏み出していきます。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレード先導車に続く参加者たち
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードでLOVEを掲げる参加者
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードを歩く祁家威さん

中秋節連休の中日となった当日は、

青空が広がる絶好のパレード日和に。

 

台湾北部でも、

そろそろ秋の気配が感じられるほど

涼しい日が続いていたのですが、

 

まるで真夏に逆戻りしたかのような

陽気に包まれました。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードで掲げられた桃園彩虹野餐日のフラッグ
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードで台湾のレインボーフラッグを纏って歩く参加者
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードで苗栗市街中心部を歩くパレード隊列

今回のパレードルートは、

市民廣場を出発して

苗栗市街中心部をぐるっと1周する

およそ3.5kmのコース。

 

2時間ほどをかけて、

沿道へとメッセージを伝えながら

歩いて行きます。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードを歩くイベントスタッフさんたち
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードで配布されたステッカー
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードで先導車から客家語でメッセージを伝える司会者の方

苗栗は、台湾の中でも

「客家人」が特に多く暮らす場所として、

知られる場所。

 

先導車に立つ司会の方からは、

流暢な客家語でのメッセージも

伝えられているのが、

苗栗ならではだなと感じます。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020でローカルエリアを歩くパレード隊列
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードにはためくレインボーフラッグ
「苗栗愛轉來平權遊行」2020で苗栗市街中心部にさしかかるパレード隊列

テーマでも触れられていましたが、

苗栗は先の婚姻平權に関する

国民投票にて、

支持率がワースト6という結果に。

 

苗栗市街の中心部で

パレードが行われるのは、

今回が初めてということもあり、

 

周囲からの反応が

どのようなものなのか、

少し心配もしていました。

 

しかし、実際に

イベントが始まってみると、

沿道や家の窓辺から、

笑顔で手を振ってくれる方たちの姿も

たくさん!

 

他の都市にも負けないくらい

フレンドリーな雰囲気を感じることができ、

ホッとした気持ちになりました。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレード先導車
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードで先導車に立つ苗栗縣議員の方
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードで先導車に立つ政治家の方

先導車上には、

苗栗縣議員の方や、

参加団体のリーダーなどが立ち、

参加者へのエールの言葉が

贈られていきます。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードでLOVEのTシャツを着た参加者
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードを手を繋いで歩くカップル
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードで苗栗一定強のユニフォームを着た参加者
「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードにタイから参加するグループ

手を繋いで歩くカップルに、

子供連れのご家族、

活動団体の代表者など、

 

苗栗のパレードにも、

本当に多様なコミュニティに

属する方々が参加されていました。

 

社会にはどのような境遇の人がいて、

どのような問題があって、

どのようなことを感じながら

毎日を送られているのか。

 

パレードに参加すると、

ピースフルな雰囲気を楽しめるだけでなく、

 

新しい気づきや

視野が広がっていく感覚が得られるのも、

自分の糧となっているように感じます。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020のパレードでレインボーフラッグを掲げて歩く参加者
「苗栗愛轉來平權遊行」2020でまもなくゴールするパレード隊列
「苗栗愛轉來平權遊行」2020で苗栗縣政府前の会場にゴールするパレード隊列

パレードを歩き終えて、

ゴール地点である市民廣場へと

戻ってくる参加者のみなさん。

 

苗栗で暮らす人々に、

まずは存在を知ってもらいたい、

関心を持ってもらいたい。

 

考えるきっかけになってほしい

という想いは、

沿道に集まった人々の反応からも、

確かに伝わったのではないかと

感じられました。

 

台湾最大の音楽賞・金曲獎ノミネートのアーティストも登場!パレード後のステージもハイテンション!

「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ステージに立つ台湾各地の議員のみなさん

パレードが会場の市民廣場に

ゴールすると、

 

特設ステージでは、

著名人や参加団体からのスピーチが。

 

現在、立法院にて

立法委員として奮闘されている方、

市政府にて市議会議員を務めている方など、

政治の場にてご活躍されている方々が、

台湾各地から集合。

 

「党の所属に関係なく、

LGBT+当事者の方のための支持を

訴えていきたい」

 

と、ステージ前に集まった人々へと、

メッセージが伝えられます。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ステージからスピーチをする陳明珠さん

台湾の著名な公民科教師・黃益中さんや、

客家電視台などで

司会者としてご活躍されている

陳明珠さんもステージに登場。

 

「今日、苗栗はついに、

新しい一歩を踏み出しました!」

 

と、今回のパレードの

意義の大きさについて、

改めて感想を述べられました。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ステージでダンスパフォーマンスをするユニット

スピーチに続いては、

ダンスユニット・彩虹時代による

ダンスパフォーマンスが。

 

ピンク色の衣装に身を包んだ

5人の男子たちは、

とにかくかわいい!!!

 

ハイテンションなK-POPにのせて、

ステージ前からも黄色い歓声が

飛び交います。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場ステージでライブパフォーマンスを披露する神棍樂團

そして、パレード後のステージでも、

アーティストによる

ライブパフォーマンスが。

 

登場したバンド「神棍樂團」もまた、

米莎さんと同じく、

金曲獎にその名を連ねる実力派。

 

「最佳樂團獎」での

ノミネートを果たしており、

台湾の廟會を思い起こさせるような

楽器のチョイスと音色が、

すごくユニーク。

 

翌日に行われる授与式でも

「“平權”の精神を伝えていきたい」と、

エールを贈りながら、

楽曲が披露されました。

 

「苗栗愛轉來平權遊行」2020パレードゴール後の会場ステージ前

帰りの時刻が迫っていたため、

僕は一足先に、

会場を後にさせていただいたのですが、

 

その後も、金曲獎受賞アーティスト

「黃子軒與山平快」が登場し、

最後まで大盛り上がりだったそうです。

 

最初から最後まで、

良いイベントにしたい、

この1日を存分に楽しんでもらいたい、

という気持ちがひしひしと伝わってきた、

今回の「苗栗愛轉來平權遊行」。

 

苗栗で暮らす人々に、

まずは関心を持ってもらうという意味でも、

初めての市街中心部でのパレードは、

成功を収めたのではないかと思います。

 

まとめ

「苗栗愛轉來平權遊行」2020の会場で記念撮影

今日は、台湾北西部の街・

苗栗にて開催された

「苗栗愛轉來平權遊行」2020

の様子をご紹介しました。

 

「来年もまた、ぜひ開催してほしい!」と、

パレード後のステージでは

たくさんの応援の声が聞かれました。

 

開催の際には、

僕もまたぜひパレードを歩きに来られればと、

今からすごく楽しみにしています。

 

台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)2019のパレードをレインボードレスで歩く参加者

さて、台湾は9月より、

各地でパレードが行われる

LGBTプライドシーズンに

突入しています。

 

次はいよいよ、10月31日(土)に

台北にて行われる

「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」

 

アジア最大級と言われるパレードが、

今年はどのくらいの盛り上がりになるのか、

考えるだけでもワクワクしてきます 笑

 

パレード当日の様子はまた、

ブログにてご紹介できればと思いますので、

ご参考いただけるとうれしいです。

▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼

→LGBTプライドってどんなイベント?台湾の全パレードに参加した僕が7つの疑問にお答えします。

→台湾で2020年第1弾のLGBTプライドが開催!「桃園彩虹野餐日」で桃園初のパレードを歩いてきました。

→20万人参加の「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」2019が開催!同性婚元年で盛り上がる台湾が迎える、次なる試練とは?

→10周年の「高雄同志大遊行(高雄プライド)」に参加者2万人!2019年最後のLGBTプライドから、台湾の今が見えてきた。

→LGBTプライド「台南彩虹遊行(台南レインボーパレード)」2019が開催!同性婚合法化まで1ヶ月の台湾で巻き起こる新たな動きとは?

 


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コメント

  1. TERU より:

    おはようございます。
    このようなイベントを通じて、広く理解を深めることができればいいですね。
    日本ではまだまだ偏見があるように思えます。少しでもすべての人が生きやすくなることを願います。

    かなり前ですがシドニーでLGBTのパレードを見ました。
    圧倒されたことを今でも覚えています。すごく楽しい時間でした。

    1. kazukimae より:

      僕実は、台湾以外のLGBTプライドに参加したことがないので、
      日本も含めて、海外のパレードにもいつか行ってみたいなあと
      よく思います。

      シドニーのパレードは台北よりも
      さらに2〜3倍大きなものらしいですね。
      機会があれば、ぜひ参加してみたいです!

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