台湾では、どんな漢字で「味」を表す?台湾グルメのオーダー時に役立つ(かもしれない)6つの中国語について、ネイティブの発音サンプル付きでまとめてみました。
こんにちは!台湾在住9年目を迎えておりますMae(@qianheshu)です。
『にじいろ台湾』では、これまでも台湾でよく使われる中国語の単語やフレーズに関して、ご紹介してきました。
今回は、台湾へお越しになる際、一番大切(?)なグルメに関する言葉。
中国語では、味をどのような単語で表現するのか、をまとめてみました!
これらの単語を頭に入れておけば、漢字で書かれているメニューを眺める際、どういった味のグルメなのか、現地でピンとくることもあるかと。
実際の台湾グルメの例とともにご紹介していきますので、ご参考いただけますと幸いです。
1.【甜】台湾スイーツ&ドリンクの幸せな味。食べ歩きには、あまーいものが欠かせない!
![台湾で使われている味に関する中国語「甜」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC06070-01-1024x768.jpg)
まずは、「甜」から。
この漢字、
台湾では非常によく見かけるのですが、
どんな味を指しているか、
ご存知でしょうか。
「甜」は、「甘い」の意味。
僕の台湾人ボーイフレンドも
「甜」な食べものが大好きで、
彼に限らず、
ローカルスイーツを
楽しんでいる男性同士の姿も、
非常によく見かけます。
(スイーツ男子という概念は、おそらく存在しません 笑)
お豆腐とトッピングに
あまーいシロップをかけていただく
「豆花」や、
甘くてふわっふわの
フレーバーつきかき氷「雪花冰」、
時にはプリンが
まるまるシェイクされていたりする(!)
ドリンクスタンドのあまーい飲みもの…
「甜」なものが、
リーズナブルかつ気軽に楽しめるのも、
台湾食べ歩きの醍醐味ですね。
僕は、(カロリーが恐ろしいので…)
ドリンク系はほとんど飲みませんが、
台湾スイーツはすごく大好きで、
よくいただいちゃってます。
![台北・中山駅周辺のおすすめグルメ店「阿不拉手作甜不辣」の甜不辣](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2018/08/DSC00513-1024x768.jpg)
ちなみに、
台湾には「甜不辣」という、
魚のすり身などをだしで煮込んだ
おでんに似たグルメがありますが、
この名前は、
日本語の「てんぷら」の発音が
由来と言われており、
お味が「甜」なわけではありませんよ。
▶︎「甜」発音サンプル
2.【酸】すっぱい味の表現は、日本語と同じ。僕のお気に入りスープも「酸」な風味です。
![台湾で使われている味に関する中国語「酸」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC06070-02-1024x769.jpg)
日本語でも、すっぱい味のことを
「酸味」というように、
台湾でも同様に「酸」と言います。
「酸」と言えば、僕が台湾で
とてもよく飲んでいるスープ
「酸辣湯」!
お店によって、
すっぱさの効かせ方が様々なので、
食べ比べてみるとおもしろいですよ。
にんじんやタケノコ、
キクラゲなど野菜がたっぷりで、
栄養満点!
水餃や鍋貼を食べる際には、
ほぼ必ずオーダーしている
お気に入りグルメです。
▶︎「酸」発音サンプル
3.【辣】唐辛子のピリッとした辛さはこれ!お店でよく尋ねられるフレーズも覚えておきたい。
![台湾で使われている味に関する中国語「辣」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC06070-03-1024x769.jpg)
「辣」は、「辛い」の意味。
日本語とは漢字こそ違いますが、
「辣油(ラー油)」なども
かなり親しまれていますよね。
「辣」が表す辛みは、
唐辛子のピリッと刺激的な辛みのこと。
先ほど登場した「酸辣湯」も、
お酢と一緒に、唐辛子もピリッと
効かされているので、
「辣」の漢字が使われています。
グラグラと煮える真っ赤なスープに
具材を入れていただく「麻辣火鍋」などは、
現地で食べてみたいグルメの1つとして、
挙げる方も少なくないかもしれませんね。
また、上の写真は、
台湾丸亀製麺の麻辣火鍋風うどん
「麻辣豬肉烏龍麵」。
期間限定&特定店舗限定の
人気メニューなので、
もしタイミングよく発見した際にはぜひ。
関連記事→【「丸亀製麺」に台湾限定メニュー!?うどん県育ちの僕が食べ比べしてみました。】
![台中観光のおすすめスポット「逢甲夜市」に並ぶ看板たち](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2018/11/DSC00127-min-1024x768.jpg)
ちなみに、
「要辣嗎?(辛くしますか?)」は、
お店でのオーダーの際、
辛さ度合いを尋ねられる時に
非常によく耳にするフレーズ。
辛いのが好きな方は「要(お願いします!)」、
ピリ辛がいい時は「小辣(小辛で!)」、
辛いのが苦手な方は
「不要辣(辛くしないでください!)」
で答えましょう。
▶︎「辣」発音サンプル
▶︎「要辣嗎? / 要 / 小辣 / 不要辣」発音サンプル
4.【麻】台湾でポピュラーなもう1つの辛味。花椒のしびれるような刺激が、クセになっちゃうかも?
![台湾で使われている味に関する中国語「麻」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC06070-04-1024x769.jpg)
実は台湾には、
辛いを表す言葉がもう1つあります。
それが先ほど、
「麻辣火鍋」で登場した「麻」。
これは、唐辛子の
ピリッとくる辛さとは違い、
花椒のしびれるような辛さ
のことを指します。
「麻」の辛さは、
一瞬自分の味覚がおかしくなったのかと
感じてしまうくらい、
口の中がジンジンと麻痺したように。
上の写真の、
花椒がたっぷりかかった麺は、
適度にジンジンが感じられて、
辛いものが苦手な僕でも、
クセになりそうなおいしさでした。
関連記事→【台北・遼寧街夜市のおすすめグルメ店6軒。市街ど真ん中の穴場夜市は、ランチもしっかり楽しめます。】
日本でも、
辛ーい麻婆豆腐などを食べると、
その感覚が体験できるかと思いますが、
台湾の「麻」はさらに強めに
効かされている印象ですね。
▶︎「麻」発音サンプル
5.【苦】苦い表現も日本語と同じ。台湾に来たら、漢方の力たっぷりの「苦茶」を試してみては?
![台湾で使われている味に関する中国語「苦」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC06070-05-1024x769.jpg)
苦いは、日本語と全く同じ
「苦」で表現します。
「苦」と言えば、
台湾には「苦茶」という
飲みものがあります。
中醫の概念で言う「退火」の
効果があるとされ、
街中でも苦茶を売るお店や屋台を、
時たま見かけます。
口に入れた瞬間は、
それほど感じないのですが、
のどを通り抜けるあたりから、
後味にジュワーッと苦味が効いてくる!
ゴーヤの苦味を
2〜3倍にした感じと言いましょうか。
確かに苦くはありますが、
僕は想像していたよりは
意外と平気でした 笑
一体どんな苦さなのか、
気になる方はぜひ
チャレンジしてみてください。
ちなみに、
台湾ではゴーヤを「苦瓜」と言い、
日本以上にポピュラーな食材。
日本のものよりも肉厚、
水分がしっかりと
含まれているような風合いで、
スープや炒めものによく使われています。
色も緑と白の2種類があって、
白の方が若干苦味がマイルドかな、
という印象です。
▶︎「苦」発音サンプル
6.【鹹】「しょっぱい」とは限らない?デザートに対して「ごはん向け」の意味で使われることも。
![台湾で使われている味に関する中国語「鹹」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC06070-06-1024x769.jpg)
最後は、
しょっぱいことを表す中国語。
日本語では見かけない漢字ですが、
台湾でメニューを眺めていると
「鹹」という漢字が頻出します。
これは、確かに
しょっぱいという意味で、
塩辛すぎる時は「太鹹了!」
というフレーズも、よく使われます。
が、「鹹」とついていると
必ずしょっぱいのかというと、
決してそうとも限らず、
最初に登場した、
甘い味を指す「甜」に対応して
使われることも多いです。
![台北・國父紀念館のおすすめグルメ店「江家永和豆漿/牛肉麵」のメニュー](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2019/01/DSC02357-min-1024x768.jpg)
分かりやすい例で言えば、
台湾朝ごはん屋さんの定番メニュー
「豆漿(豆乳)」。
単に「(熱 / 溫 / 冰)豆漿」と
書かれている場合は、
砂糖入りの「甜」な豆乳と思ってよいです。
(少糖や、無糖を選ぶこともできます。)
これに対して、
上の写真のグルメ・
おぼろ豆腐風の豆乳は「鹹豆漿」。
食べたことのある方なら
お分かりいただけるかと思いますが、
決して味自体が
しょっぱいわけではありません。
どちらかと言えば、
「ごはんとして食べる」
と言ったニュアンスで、
「鹹」が使われているように思います。
豆漿以外でも、
デザートメニューがある
グルメ店などでは、
デザートの「甜」に対して、
ごはんメニューは「鹹」と
書かれていることが。
「甜」と「鹹」は対応するもの
と、覚えておけば、
どちらから選べばいいのか、
大まかな区別をつけられるかと思います。
▶︎「鹹」発音サンプル
まとめ
![台湾で使われている味に関する中国語](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC06070-07-1024x769.jpg)
今日は、
台湾で使われている
味に関する6つの中国語
についてご紹介しました。
台湾へお越しの際には、
食べ歩きを一番の楽しみに
している方も多いかと思います。
グルメの名前の中に、
上に挙げた漢字を発見したら、
味について書かれている可能性大!
ご希望の味に近づける
ヒントになりますので、
ぜひ注目してみてくださいね!
※発音サンプルは、僕の台湾人ボーイフレンドにお願いしました。謝謝你〜❤️
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コメント
コメント一覧 (2件)
こんばんは。
改めて考えると奥深いですね・・・^^
台湾で(酸)の味は味わったことないような・・・
(苦)もないですね・・・味について考えながらいろいろ試したいですね。
確かに、「酸」は少なめかもしれませんね。
「苦」がまだでしたら、苦茶をぜひ 笑