「つめたい」は3段階!? 台湾でドリンクのオーダー時に好みの温度を尋ねられたら、こう答えましょう!
こんにちは!豆花や咖啡はもっぱらあたたかいものを注文することが多いMae(@qianheshu)です。
台湾のごはんやデザート、ドリンクは注文の際に「スープのありなし」「氷の量」「甘さ」などを、お客さんの側で自由に指定できるのが魅力の1つ。
台湾の人たちはみなさん、日本でなら確実に店員さんに眉をひそめられるレベルで、とても貪欲に自分の好みに合わせたオーダーを通しています。
中でも、意外と戸惑うのが「温度」に関する注文。
漢字で表現されているため、中国語を勉強したことがない方でも何となく見当がつくかとは思うのですが、やはり異なる文化圏ということもあり、微妙にニュアンスが違っていたりもします。
僕も台湾に来たばかりの頃は、つめたいのを頼んだはずなのに「何か生ぬるい???」ということが日常茶飯事でした 笑
そこで今日は、台湾グルメのオーダー時に覚えておきたい中国語の温度に関する表現をご紹介。
これを踏まえておけば、台湾でもバッチリお好みのものにありつけること間違いなしですよ!
※お店によってそれぞれ設定が異なるので100%当てはまるわけではありませんが、オーダー時のご参考にどうぞ。
氷たっぷりでキンキンに冷えた「冰」。
台湾の夏は、容赦なく降り注ぐ元気な太陽のおかげで、とにかく暑い!
おまけに湿度も日本の梅雨並みか、あるいはそれ以上なので、
外に出た瞬間、空気がねっとりと纏わりつく、うだるような熱さが襲ってきます。
そんな折にたまらなく欲しくなるのが、
キンキンに冷えたドリンクや、氷をたっぷり使った台湾スイーツの数々!
口にした瞬間、暑さがスッと引いていく心地よさを体験してしまうと、
選択肢豊富な台湾の冷たい食べ物&飲み物への感謝の気持ちも、
じんわりと湧き起こってきます。
頭がキーンと鳴りそうになるくらい、
とびっきりに冷えたものを手に入れたいとき、オーダーは「冰」で。
すっきり爽やかな喉越しを合間に挟みながら、無理なく台湾観光を楽しみましょう。
▶︎「冰」発音サンプル
氷ひかえめの適度なつめたさは「冷」。
冷たいものが欲しいのは山々ながら、おなかが弱めなので心配、
という方もおられることと思います。
僕も同じく、冷えすぎるとすぐ腹部にくるタイプなので、
「冰」だと刺激が強すぎる場合が多々あります 笑
そんな時には、「冷」で注文するのがおすすめ。
氷ひかえめながら、暑さをやわらげるには十分な冷たさで心地よく喉を潤してくれるので、
暑い夏に「冷」なグルメやドリンクはとても重宝します。
日本人にとっては「冰」と「冷」の区別が一番分かりにくいのではないかと思いますが、
温度が低い順に「冰」<「冷」で覚えておきましょう。
▶︎「冷」発音サンプル
ほんのりと冷気を保った常温は「涼」。
「涼」という漢字は、日本では「涼しい」という体感温度を表現する言葉ですが、
台湾では食べものに対しても使われます。
これは、冷蔵庫から出してしばらく置いたくらいの、
ほんのり冷たさを保った「常温」の意味。
台湾グルメでは、和え物を意味する「涼拌」や、
台湾式冷麺の「涼麵」などでよく見かけます。
ドリンクで言う「涼」は、完全に氷が入っていないもの、
場合によっては氷が1~2個入れられていることもあるかもしれません。
こちらも、冷たすぎるものが苦手という方にピッタリの温度ですので、
状況に応じて選ばれてみてください。
ところで、お店によっては「冰」「冷」「涼」の区別が
メニューに記載されていないところも少なからず存在。
そんな時は、氷の量を調整、あるいは氷抜きにしてもらって、
オーダーするのが良いかと思います。
台湾では庶民的なお店やチェーン店でも、
お客さんの注文にきめ細やかな応対をしてくれるのはごく一般的なことですので、
要望があれば遠慮なくどしどし伝えてOKですよ!
▶︎「涼」発音サンプル
おなかに優しいほかほか温度「溫」。
つめたい系は日本語と違う部分があって多少複雑でしたが、
あったかい系は日本語とほぼ同じ表現。
「溫」は文字通り「温かい」を意味し、
フーフー息を吹きかけて冷まさずとも、そのまま口に運べるくらいの温度を指します。
あつあつではないものの、しっかりと熱がこもっていることを感じられる、
人肌のようにホッと安心できる、程よいぬくもり具合。
猫舌の方や、おなかへの負担を減らしたい方にオススメです。
ちなみに、日本語には「ぬるい」という表現がありますが、
ぬるめがお好きな方には「溫」でも少し温度が高いと感じることがあるかもしれません。
感覚的には「涼」と「溫」の間くらいが「ぬるい」にあたるものの、
しっくりとくる表現しようとすると、中国語では少し難しいようです。
とは言え、最も近いものは間違いなく「溫」ですので、
ぬるめ希望の方もまずはこちらをオーダーされてみてください。
▶︎「溫」発音サンプル
湯気が絶えず立ち上るあつあつな「熱」。
【台北の冬は意外ときびしいことに気づかされる6つの事実。】でも触れていますが、
南国と思って油断していると痛い目を見るのが、台湾北部の冬。
日本の冬に比べると気温自体はさほど低くはないものの、
湿度がとても高いゆえに、体感温度は1桁台にまで下がることもあります。
暖房機能を備えている施設もほとんどないため、
どこへ行っても寒さから逃れられないのが厳しいところです。
そんな意外と寒い北部地方で、冬になると俄然人気になるのが
「薑母鴨」や「羊肉爐」に代表される熱々の鍋料理。
もくもくと湯気が立ち上る、見るからに熱量がギュッと詰まった温度は、
日本語の「熱い」と同じく「熱」で表現されます。
12月~春節(例年2月頃)の時期に台北へお越しの方は、
「熱」なグルメでエネルギー補給しながら、肌に吸い付いてくるような寒さを乗り切りましょう!
▶︎「熱」発音サンプル
番外編:火傷しそうなくらいに熱すぎることを伝える「燙」
「冰」から「熱」まで、以上の5種類が
台湾グルメのオーダー時によく使われている表現ですが、
最後にもう一つ、よく耳にする単語をご紹介。
一番熱い温度である「熱」と関連して、「燙」という言葉があります。
これは食べ物or飲み物そのものの温度を指すのではなく、
それらを口に運んだ時、あるいは手に持った時に感じる温度を表すもの。
「燙」は火傷しそうなくらいに「熱すぎる」ことを伝える言葉で、
「很熱喔,小心燙!(熱いから、火傷に気をつけて!)」のように使われます。
また、ぐつぐつと煮えたぎる熱湯にサッと湯通しする意味もあるので、
台湾グルメでは「燙青菜」などのメニューにその漢字が見られることもありますね。
「熱」でも熱さが足りないくらい、超熱々のものをオーダーしたい時は、
敢えて「我要燙的!」と言うのもアリかもしれませんが、必ずしも一般的とは言えないので、
「ニュアンスが伝わればいいか」くらいの心持ちで使ってみてください。
「燙」と同じく、実は先ほど登場した「冰」にも冷たすぎることを表す意味があり、
「太冰了!(冷たすぎっ!)」などで表現することも可能ですよ。
▶︎「燙」発音サンプル
まとめ
今日は、台湾グルメ注文時に使える「温度」に関する中国語をご紹介しました!
温度の低い方から順にまとめておくと
「冰」<「冷」<「涼」<「溫」<「熱」となります。
ここでまとめた中国語をよく使うことになるのは、
「朝ごはん屋さん」や「台湾スイーツ店」「ドリンクスタンド」「カフェ」など。
5段階全てではなくても「冰的?熱的?(冷たいの?それとも熱いの?)」は、
グルメ店でとても頻繁に耳にする言葉ですので、旅行前に頭に入れておいて損はないかと思います。
▶︎「冰的?熱的?」発音サンプル
ちなみに、僕が一番好きな温度は「溫」。
運ばれて来てすぐでも口にでき、一番おなかにも優しい温度ですので、
同じくカラダの冷えが心配という方は、ぜひ「溫」でオーダーしてみてください。
そして、今回ご紹介した温度に関する中国語、
気温や体感温度の表現でも使うことができるのですが、
詳しくはまた次の機会にご紹介させていただきますね。
※発音サンプルは僕のボーイフレンドにお願いしました。謝謝你〜❤️
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コメント
コメント一覧 (2件)
参考になります(^^)
私もキンキンに冷えたのは苦手なのでドリンクスタンドでは「冷」が欲しいのですがいつも「少冰」と言って頼んでいます。
「冷」という注文の仕方もあるのですね。
「冷」は発音が難しくて使う勇気がなかったけど次はチャレンジしてみます。
ドリンクスタンドではどちらかと言うと氷の量で指定することが多いので「少冰」で大丈夫だと思いますよ!
少冰でも冷たい場合は、氷なしの「去冰」も良いと思います^^
氷の量や甘さの指定についても機会があればまとめてみますね。