台湾・高雄観光で訪れたい超人気スポット!海の街を五感でまるごと楽しむなら「旗津」でこんな体験してみましょう。
こんにちは!マリンスポーツはてんで駄目ながら、山よりも断然海派なMae(@qianheshu)です。
近くに海のない街に住んだのは、実は台北が人生初な僕。
そういう事情もあってなのか、海が間近に迫る港街・高雄には、数ある台湾の都市の中でも特別な親近感を感じています。
捷運(地下鉄)一本ですぐにヤシの木が立ち並ぶ波打ち際へたどり着けるほどの、この上なく恵まれた環境。
「ふらっと海辺でお散歩」を日常的に実践できてしまう高雄人たちが、うらやましくて仕方ありません!
そんな高雄の街の中でも、海の魅力がぎゅーーーっと濃縮された場所として、地元民にも観光客にも大人気なのが「旗津」。
穏やかな波が絶えず押し寄せるビーチに、高雄の街を一望できる絶景スポット、さらには台湾ならではの新鮮な海の幸まで!
五感をフルに刺激してくれるエッセンスがたっぷり詰まった、海好きなら一度で恋に落ちること間違いなしのエリアなのです!
今日は、高雄・旗津に来たらぜひとも体験していただきたいアクティビティについてご紹介したいと思います。
旗津のてっぺんから高雄の街を一望。
旗津に来たらまず立ち寄りたいのが「旗後炮台」。
もともとは大砲や弾薬庫が設置されていたところなのですが、
現在は高雄の歴史を伝える貴重な遺産として無料開放されています。
レンガ造りの壁は、台湾の古跡によく見られる建築方式。
南部ならではの青い空に、真っ赤な建物群がひときわ眩く映ります。
建物内のところどころに見られる、アーチ型の通り道や
大きさの異なるレンガをはめ込んで作られたレリーフの数々。
現代建築とはまた違った、ロマン漂う芸術的な美しさにも、思わず目を奪われてします。
奥へと進んでいくと、倉庫として使われていたのであろう一角が。
すでに武器の類は撤去されているとは分かっていても、
無機質で物々しい空気は未だこの場所に滞ったまま。
この光景を目の当たりにすると、
やはり単なるキレイなだけのスポットではないのだな、と実感させられますね。
そして、旗津一の高台でもあるこの場所からぜひ眺めていただきたいのが、
対岸に広がる高雄の都会的なシルエット!
街に明かりが灯り始める夜の時間ともなれば、
ここからの景色はまさに「100万ドルの夜景」に違いありません!
右手側に視線を向ければ、間近に迫るのは台湾海峡へと伸びる旗津のビーチ。
遠くに行き交うタンカーの姿が見えるのも、
台湾を代表する港湾都市・高雄ならではの景色です。
高台の反対側にまわってみると、吸い込まれそうになるような
空と海一色のダイナミックな青。
あまりの開放感についつい身を乗り出してしまいそうになりますが、
手すり等が何もないので、鑑賞の際には足元にくれぐれもお気をつけて。
旗後砲台
Address:高雄市旗津區旗後山頂
開放時間:24時間
波音に耳をすませながら海辺をお散歩。
旗後砲台を降りたら、合わせて見に行きたいのが「星光隧道」。
照明のない、ひやりとした空気に包まれたトンネルを抜けると、
高台から見えていた青一色の世界にさらに近づくことができます。
崖に打ち付ける波の力強いこと言ったら、
時たましぶきがこちらまで飛んでくるほどの激しさ。
間近に見る海の青さにも、ついつい息を飲んでしまいます。
雲ひとつない大きな空に、海独特ののんびりとした雰囲気が混じり合って、
この上なくフリーダムな心持ちに。
波の形をかたどったような白いオブジェは、
昔々スコットランドからやってきた牧師さんを記念するものらしいです。
オブジェの先は遊歩道になっていて、
木造の道に沿って海辺をお散歩できるようになっています。
波打ち際にサボテンという、ちょっと珍しい組み合わせ。
在来種なのか、後から植えられたものなのかは定かではありませんが、
高雄のエキゾチックな風景にはとてもしっくりきます。
ハンモックに揺られながら、休憩をする地元の人らしきおじさん。
コーンが置かれているところを見ると、
立ち入り禁止っぽい感じもしなくはないですが(笑)、
これだけの快適な環境なら、もっと海に近づきたくなる気持ちはよく分かります。
腕時計はカバンにでもしまって、
波の音に耳を傾けながらゆっくりとお散歩を楽しむのがオススメ。
遊歩道まで来ると意外と人が少なくなるので、
しばし喧騒から離れたい時にもぴったりですよ。
星光隧道
Address:高雄市旗津區廟前路1巷
開放時間:24時間
南国ムードを肌で感じる海水浴。
高雄の街のすごいところは、都会のど真ん中に限りなく近いところに
本格的なビーチがあること。
中心部から30分そこそこで、南国ムード満点の青い海にたどり着けるなんて、
台北だったら絶対にありえないことです。
もしもいつか高雄に住むとしたら、
毎週末を潮風に吹かれながら過ごしていたいなあと、
日々夢見ながら暮らしています 笑
サーフボードを持って海へと繰り出すのは、
日焼けした肌がよく似合うたくましい高雄男子たち。
彼らに混じって旗津の海でマリンスポーツに精を出すのも、
高雄旅行ならではの旅のスタイルと言えるかもしれません。
ビーチのそばにあるベンチに腰掛けて、
頭の中を真っ白に初期化しながら海を眺めるのもまた一興。
しばし時間の流れを忘れさせてくれる不思議な魔力が、
旗津の海辺にはいたるところに秘められています。
ビーチを離れる前には、金色に輝く海の夕景をぜひ。
果てしない水平線に沈みゆくまばゆい夕陽は、
一度見るとまたここに必ず戻って来たいと決意させられるほどの衝撃的な美しさですよ。
とれたて新鮮な海の幸に舌鼓。
フェリー乗り場を降りてすぐ目の前に伸びる通りは、旗津随一のグルメスポット。
夜市にも負けないくらいに屋台がたくさん並んでいて、
あちらこちらから香ばしい匂いも漂ってくるのですが、
忘れちゃいけない旗津の名物と言えば、新鮮な海の幸を使った「海鮮料理」!
高雄の海で水揚げされた、とれたてピチピチのお魚たちを、
思う存分にいただくことができてしまうのです!
海鮮料理屋さんの入り口には、つやつやに輝く食材たちがずらり。
お店や選ぶお魚にもよりますが、
一番お手頃なメニューであれば一皿100元(=約360円)からが目安です。
2人で行けば、お料理3つプラス白ごはんくらいで丁度良い量になるかと思います。
新鮮コリコリのイカと野菜を醤油でサッと炒めたものや、
ぷちぷちとはじける食感がおもしろい海藻と豚肉を使った一品、
そして…
なんと、日本でもおなじみのお刺身も登場!
一切れ一切れが日本の2倍ほどに分厚く切られていて、
なかなか食べ応えがあるのが特徴。
海外の人は生魚をあまり食べないと言いますが、
台湾には意外とお刺身文化も浸透している印象ですね。
とれたてをリーズナブルにいただけるのは、港町ならではの特権。
メニューの種類もすごく豊富なので、旗津でお食事をするなら、
海鮮料理屋さんでいただくのがイチオシですよ!
海風香る旗津一周サイクリング。
旗津には、エリアをぐるりと一周できるルートも設定されていますが、
歩いて全部をまわるのはちょっと酷。
徒歩で行ける範囲を一通り見てまわったら、
自転車をレンタルして海沿いを走ってみるのはいかがでしょうか?
海岸線に沿って伸びる「踩風大道」と書かれた道が、旗津の人気サイクリングロード。
往復で30km程度の道のりなので、
ゆっくりと巡っても2時間程度あれば完走できる距離ではないかと思います。
ママチャリから、二人で一緒に漕ぐカップル自転車、
3~4人で乗り合わせるファミリー自転車まで、
カラフルな自転車が行き交っていてとっても賑やかな雰囲気。
海の香りを風に感じながら、リラックスしてワイワイしながら走るのが、
旗津式サイクリングロードの楽しみ方です。
折り返すポイントまで来たら、ビーチ沿いの道をそのまま戻るのも良いですが、
今度は街側の道を探索しながら戻るのもおもしろいですよ。
造船工場の作業現場や、コンテナがずらりと積み上がった荷おろし場、
真っ赤な提灯が連なる住宅街の小道…など、旗津に住む人々の日常が垣間見えて、
先ほどとは打って変わったローカル感満点のサイクリング。
そして、道沿いには美味しいお食事どころやデザートのお店もあるので、
どしどし道草してください 笑
お気に入りは、伝統的なフレーバーが揃った昔懐かし(?)の
アイスクリームが食べられる「斗六冰城」。
ミルク、タロイモ、ウメなど6種類のアイスクリームが山盛りの
「招牌冰淇淋(35元=約130円)」は、
もはや旗津旅行の定番になりつつある僕とボーイフレンドのオススメですのでぜひ。
斗六冰城
Address:高雄市旗津區中洲三路450號
TEL:+886-7-571-3850
営業時間:9:30~22:30
旗津への行き方。
では、旗津への行き方をまとめておきますね。
旗津へ行くには、まず捷運(地下鉄)オレンジラインに乗って「西子灣駅」へ。
1番出口から歩いてフェリー乗り場へ向かいます。
西子灣駅周辺にもレンタサイクルのお店がたくさんあるので、
西子灣と旗津合わせてサイクリングを楽しみたい場合は
あらかじめレンタルしておくのも良いかもしれません。
駅前から「鼓山輪渡站」の道しるべに沿って歩いて行くと、
5分ほどでフェリー乗り場に到着。
早朝と深夜以外は5~10分おきに運行しているので、
時間を気にせず捷運と同じ感覚で利用できるのが便利です。
フェリーは片道40元(=約140円)、
自転車と一緒に乗り込む場合はプラスで10元(=約35円)。
「悠遊卡 EasyCard」も使えますが、
「一卡通 iPASS」だと半額の片道20元(=約70円)になるのでおトクです。
対岸の旗津までは5分程度。
短い時間でありますが、しばしの船旅を楽しみましょう。
「旗津輪渡站」に到着したら、徒歩で旗津を巡るもよし、自転車で一周するもよし。
フェリー乗り場を出てすぐの通りにはレンタサイクルのお店がたくさん並んでいるので、
この周辺で借りるのが良いと思います。
料金はどのお店も鍵付きで1日90~100元(=約320~360円)程度。
身分証明書を預ける必要があるので、パスポートは携帯しておきましょう。
返却時間はお店によって違うので、
借りる際には何時までに戻れば良いかの確認もしておきましょうね。
まとめ
今日は、高雄・旗津で海の魅力を満喫するために体験したい5つのこと
をご紹介しました。
旗津の見どころはフェリー乗り場から歩いてまわれる範囲に集中しているので、
手軽に楽しみたいなら徒歩で半日ほど。
海水浴やサイクリングまでがっつり楽しみたいなら、
一日たっぷり時間をとって訪れてみてくださいね。
ちなみに、
【初の高雄観光を効率よく楽しむための6つのエリアガイド。捷運(地下鉄)の最寄り駅ごとにおすすめスポットを整理してみました。】
でもご紹介している対岸の「西子灣」にも、美味しいグルメや人気スポットが目白押し!
旗津とセットで巡ると、高雄の海の魅力をフルで満喫できるので、
海が大好きという方はこの2つのエリアは必ずプランに盛り込むことを、
最後にプッシュしておきます。
※記事中の日本円表記は1元=3.6円で計算しています。(2016年4月現在)
▼台湾南部旅行へ出発の前に、見どころや美味しいものをちょっぴりチェック!▼
台北から高雄へ、最速かつおトクに移動するなら、
外国人限定割引が利用できるKKdayでの予約がオススメ!
一番速い便を利用すれば、高雄まで約90分。
20%OFFでチケットが入手できるので、ぜひ賢く積極的に活用しておきたいところです。
予約の仕方など詳しくは、
【台湾新幹線(高鐵)を20%OFFでおトクに利用!台南・高雄旅行がグッと便利になるおすすめの方法をご紹介します。】
にてまとめましたので、ご参考にされてみてくださいね。
次回の高雄旅行、どこに泊まるかはもうお決まりですか?
『【筆者宿泊済み】台南・高雄のおすすめホテル&ゲストハウス7軒。』
では、台湾南部2大都市の高雄・台南の
素敵なホテルとゲストハウスをご紹介していますので、
旅の滞在先でお悩み中の方はぜひ参考にされてみてくださいね!
▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼
→「高雄同志大遊行(高雄プライド)」2018レポート。国民投票翌日に2万人が歩いた、励ましと涙でいっぱいのパレード。
→台北から台湾各主要都市への行き方。現地在住6年目の僕がよく利用する交通手段はこちらです!
コメント