暖かい土地だからこそ日本以上にやっかいな存在。台湾で暮らすなら「虫」への覚悟が少しだけ必要かもしれません。
こんにちは!台湾在住5年の日本男子Mae(@qianheshu)です。
春の盛りをすぎて、曇りがちな天気が多くなってきた今日この頃の台北。
湿度もどんどん上昇中で、そろそろ「梅雨」が目前といった雰囲気になりつつあります。
意外と冷える台湾の「冬」に次いで、僕が苦手なのが、この梅雨の時期。
雨がどっさり降るからというのもありますが、それ以上に気分を削がれる「ある生物」の登場を、僕は史上最強に恐れています。
今日は、梅雨に入ろうとするこれからの季節はもちろん、1年を通して(!)気をつけておきたい、台湾生活に潜む影の存在について。
旅行中、台湾暮らし問わず、現地に来ると高確率で遭遇することになりますので、心の準備をされた上でご覧いただければと思います。
少しでもインパクトを和らげるため、可能な限りかわいくしたイラストでご紹介してまいりますが、台湾に抱いている美しいイメージにヒビを入れたくない方は、他の記事へ移られることをおすすめしておきます。
局所的に大発生する超やっかいな「白蟻(ハネアリ)」
僕が台湾生活の中で、何よりも恐れている存在。
これから訪れる梅雨の時期が、まさに彼らのベストシーズン(!)ということで、
今からすでに気持ちがどんよりしております。
名を「白蟻」と言いますが、日本のシロアリのイメージとは全く違って、
どちらかというと「ハネアリ」というのが近いかと。
カラダの2倍はあろうかという大きな羽を持っていて、体長は2~3cmほどもある大ぶり。
明るいところに向かって、ハラハラハラ~と飛び回るのが特徴です。
彼らは、雨がザーッと降った後の夜、局所的に大発生するやっかいもの。
街灯に集まってくるその群れ具合は半端なく、数百匹もの大群で街を占拠します。
もちろん、屋内で誕生することもあり、
よりによって以前僕が住んでいた部屋の中で200匹ほどが局所的に大発生したことも…
夜中に泣きながら家出をしたその時の体験が未だトラウマになっており、
1匹でも見かけようものなら、とても平常心を保っていられなくなります。
ただ、明くる日には放っておいても自然に力尽きるので、それが唯一の救いでしょうか。
消毒日の朝に覚悟しておきたい「蟑螂(G)」
名前を出すのもおぞましい、日本でもお馴染みの黒光りするG氏。
日本ではごくたまに目にする程度で済んでいましたが、
台湾では春から秋にかけて、ほぼ毎日のように(主に屋外で)遭遇するので、
一番覚悟しておきたい存在と言って良いでしょう。
台湾のGは、大きさ的には日本とさほど変わらないかな、という印象。
ですが活動力が半端なく、
元気よく羽ばたきながら長距離飛行でルンルン気分な時もあるので、恐ろしい限りです。
僕は伝統市場周辺を歩いていて、メガネに空中タックルをかまされた経験があります 笑
そして、台湾で新生活を始める方に知っておいていただきたいのが「消毒日」のこと。
定期的に屋外の排水溝に薬剤をまく日があるのですが、
この日は朝から街じゅうに苦しそうなG氏が徘徊されます。
外を歩くときはもちろんですが、1~2階に住んでいる場合など、
屋内でも遭遇のリスクが上がる可能性があるので、ご注意ください。
とは言え、あまりに頻繁に目にするため、
日本で暮らしていたときよりも耐性はできてきたような気がします。
一年中飛び回る食欲旺盛な「蚊子(蚊)」
もうお一方、台湾で生活するなら切っても切れない(?)関係になるのが
「蚊子(蚊)」。
何となくご想像はしていただけるかもしれませんが、
蒸し暑い季節が長い分、蚊の出現期間もかなり長め。
絶対数も日本以上に多く、10℃以下に冷え込むような冬真っ只中を除いて、
ほぼ1年中彼らとのバトルを繰り広げることになります。
北部でよく見かける蚊は、日本のものとほぼ同じくらいの大きさですが、
南部へ行くと1.5倍にボリュームアップ。
より発見しやすくはありますが、病気の媒介とも言われているので、
蚊取り線香や虫除けスプレーなど、蚊よけのアイテムをうまく活用したいところです。
ちなみに、台湾で暮らし始めたらぜひ準備しておきたい便利アイテムが、
こちらの「蚊取りラケット」。
ボタンを押すと網の部分に電流が流れる仕組みになっていて、
「バチッ!」と激しい音を立てながら一瞬で退治できる優れものです。
日本の夏でも重宝するかと思うので、台湾へお越しの際にゲットされてみてはいかがでしょうか。
大型スーパーや勝立百貨などで購入できます。
食べもの周りで出現する「蒼蠅(ハエ)」
台湾でも、公園や食べもののあるところでよく遭遇する「蒼蠅(ハエ)」。
街じゅうに食べものが溢れているせいもあってか、
遭遇率は日本よりもさらに高めかもしれません。
ただ、体長はそれほど大きくなく、どちらかというと小ぶりで、数が多いような印象。
すばしっこく周りをブンブン飛び回られると、気持ちのいいものではありませんが、
正直なところ、上に登場した3種に比べるとかわいいもの。
「うっとうしいなあ」くらいで済んでくれるので、まだ慈悲の余地はあるように思います。
最上階でもたくましく這い回る「螞蟻(アリ)」
これまでに僕が住んだことのある2つの部屋に問題があった可能性も否めませんが、
室内で「螞蟻(アリ)」を見かけることは多々あります。
特に、今住んでいる部屋は最上階の5階にあるにも関わらず、アリさんたちの元気がすごい。
うっかり食べものの破片などが床に落ちていたり、
においのするものを置きっ放しにしていると、
すぐに隊列をなして、どこからともなく出現します。
ですが、こちらも直接的な被害があるわけではないので、
ハネアリに比べると、むしろ愛おしく思えてくるほど。
出入り口と思しきところに、毎日根気よくスプレーし続けていると、
そのうちどこかへ引っ越していってくれるはずです。
水回りでよく見かける一見無害そうな「蛾蚋(チョウバエ)」
もう一種、室内でとてもよく見かけるのが「蛾蚋(チョウバエ)」。
体長5mmほどで、ダークグレーのカラダ、
まるっとした羽がどことなく可愛らしいルックス。
トイレでよく見かけることから、
僕のボーイフレンドなどは「廁所蟲(トイレの虫)」などと呼んでおります。
彼が「特に害はないから大丈夫だよ~」というように、
確かにこの子がいるからといって、特別被害を被った経験は皆無。
ですが、よくよく調べてみると、
病気の媒介となることもあるらしい、やっかいもの。
放っておいて、後で大量発生されても面倒なので、
やはり発見したら処理しておくのが望ましいかもしれません。
ありがたい存在とは言え、苦手な人は注意したい「壁虎(ヤモリ)」
この子は「虫」ではありませんが、
屋外屋内問わず、生活の中で遭遇率が高い「壁虎(ヤモリ)」。
時たま、カエルの鳴き声を平べったくしたような
「キリキリ」音が聴こえてくることがあるのですが、
それこそヤモリが近くにいる証拠。
ウーパールーパーのような透明感のある透き通ったカラダをしていて、
虫を食べてくれることから、
台湾でも人間にとっては良い存在として認識されているようです。
とは言え、さすがに部屋の中でちょこちょこと這い回られると、
虫はもちろん、爬虫類全般も苦手な僕にはちょっとつらい…
以前、うっかり枕の下に入り込んでしまったのか、
朝起きたら潰れてしまった彼がベッドの上に転がっていて、ヒヤッとした経験もあります。
もし見かけた場合、可能であればそっと外に逃がしてあげるなど、優しく対処してあげましょう。
まとめ
今日は、台湾に5年住んでも克服できない「虫」に関するお話でした。
僕は(幼児の頃を除いて)日本に住んでいた時から、
田舎育ちにも関わらず、虫はどんな形態のものであれ大の苦手。
しかし日本で生活していた時以上に、台湾に来てからの遭遇率は本当に半端なく、
未だにこれだけは結構つらいです。
とはいえ、そんなワイルドな環境のおかげで少しは耐性ができたのか、
一部に関しては見かけても驚くことが少なくなってきました。
いくら時間を経ても慣れないものではありますが、
そんな僕でもここまで5年間暮らせているので、来てみれば意外となんとかなるもの。
むしろ、それが気にならなくなるくらい
「楽しいこと」や「癒されること」が台湾にはたくさんありますので、
とりあえずこの記事を読んで覚悟だけはしておきつつ、
臆せずにお越しいただければと思います。
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コメント
コメント一覧 (1件)
4月末に台北に行った時は、蚊やハエは気にならなかったです。ちょっと気温それほど高くなかったから?これからもですね、シーズンは。インドに1~2ヶ月滞在したことが何回か有るけど、似てます。蚊には相当刺されました。