スクーター4人乗り?コンビニに犬出現?台湾人の大らかさの源は、自由すぎる心にあるのかもしれません。
こんにちは!日本在住時よりも格段にテキトーになっているのを感じておりますMae(@qianheshu)です。
台湾には、おいしいグルメやレトロかわいいスポット、豊かな自然資源など、旅のあいだに体験したいもの(こと)がたくさん。
しかし、「真の魅力は人」ともよく言われるように、台湾に心奪われてしまう一番の要因は、現地の人たちとの何らかの接触の中で培われた「思い出」ゆえ、ではないでしょうか?
僕は台湾在住6年目に突入していますが、今でも台湾が大好きでたまらないのは、知り合い、見知らぬ人を問わず、毎日出会う彼らから元気や勇気をもらえるから。
その不思議な魅力の根底にあるのは、持ち前の「自由奔放さ」にあるのではないかと、思わずにはいられません。
彼らの行動には戸惑わされることも少なくありませんが、だからこそかわいくて、クスッと笑えて、刺激的。
今日は、街角で出会える台湾人の「心の自由度」を垣間みれる現象の数々をご紹介したいと思います。
オーダーの仕方が十人十色。
外食文化が浸透している台湾で、市民の台所的役割を果たしているローカルグルメ店。
朝から深夜まで、時間を問わずお客さんが集まってくる食事どころは、
パワースポットと言われている有名スポット以上に、台湾人のパワーの源に触れられる場所です。
お店に入ったら、おいしいごはんに舌鼓を打つのと同時にぜひ、
現地の人のオーダーの仕方にも目を向けてみてください。
台湾のグルメ店には、メニューを見ながら直接店員さんにオーダーするタイプと、
オーダー表に頼みたいものの数を記入してオーダーするタイプの2種類があります。
しかし、それはあくまで形式的なもの。
オーダー表が準備されている場合も、
記入そっちのけで口頭オーダーを入れるお客さんは結構多くて、
店員さん自ら「直接言ってくれればいいよ!」というお店すらもあるほどです
(たぶんオーダー表の印刷代をケチりたいのでしょう)。
そして、中国語が分かる方は、お客さんのオーダー内容にも耳をすませてみると、
おもしろいことに気づくはず。
「豆乳3杯!2つはホットで1つはアイス、全部砂糖はひかえめで。」
「あっ、やっぱりホットのうちの1つは砂糖通常量にして!」
「そうだ!あと蛋餅もいるんだった… えーっと…ハム入りのやつで。」
「あれっ、もしかしてネギ入ってる?ネギ嫌いだから、抜いてもらえる?」
「忘れてた!チーズも追加でお願い…」
というのは、よくありそうな一例。
情報をまとめて伝えるという習慣があまりないのか、
ぽろぽろと思いついたままにオーダーするお客さんは少なくありません。
お客さんが殺到するごはんラッシュ時であっても、
みんなで容赦なくこれをやってしまう台湾の人たち。
そんな複雑なオーダーを調理しながら聞きつつ、
的確に処理していく店員さんたちがこれまた見もので、
魔法のような手際の良さには脱帽するほかありません。
僕が店員さんだったら、間違いなく大パニックを起こしていると思われます 笑
台湾でグルメ店を開くのであれば、
お客さんの自由すぎるオーダーにきめ細かく対応する覚悟は不可欠でしょう。
食材のコンビネーションが斬新。
グルメ天国・台湾というだけあって、「食」の探求に貪欲な台湾の人たち。
彼らは、おいしいものの開発の場面でも、持ち前の自由奔放さを発揮します。
例えば、西門町でいただける、とあるかき氷のお話。
そのお店は、いつ来ても繁盛している有名店なのですが、
お客さんたちが食べているお皿の上をのぞいてみてびっくり!
なんと、しゃりしゃり氷の上には、鮮やかな黄色をしたトウモロコシが堂々とかかっているのです!
「かき氷にトウモロコシッ!!!!!?」
と、あまりのインパクトに思わずビビる僕。
しかし、これだけ人気があるのには、何か秘密があるはず。
湧き上がってくる好奇心に負けて、思い切ってオーダーしてみることにしました。
ぷるぷる震える手にムチ打って、最初の一口をぱくっ、すると…
意外や意外!甘く煮込まれたぷちぷち食感のトウモロコシは、
立派にかき氷のトッピングとして良い味出してました!
看板メニューとして売り出されている理由も充分理解できるくらい、
ちゃんとおいしかったのです(→お店について知りたい方はこちらから)。
他にも、肉そぼろを加えたふわふわスポンジケーキ(鹹蛋糕)とか、
しょっぱく煮込んだ卵黄を小豆あんの中にしのばせたおまんじゅう(月餅)とか、
ベーコンメインなのにスイートな蜂蜜をたっぷりかけたベーグルサンドとか。
台湾には、日本人の想像を上回る斬新な組み合わせのグルメが、たくさん存在しているのです。
しかも、好き嫌いは別として、
どれも「これはこれでアリ」と思わせられるレベルにまで極められている
のがすごいところ。
既成概念に囚われずチャレンジしてみる奔放さが備わっているからこそ、
一見ミスマッチに見える名グルメの数々は登場するのかもしれません。
犬は基本的に放し飼い。
台湾で公園などに足を運ぶとよく見られる、ご主人とお散歩を楽しむワンちゃんたちの姿。
愛くるしい笑顔を振りまきながら、足元に近づいてくるワンちゃんたちを眺めていると、
誰もがついつい口角を緩めてしまうところですが、よくよく観察してみると何かが違う…
「あれっ、ご主人はいずこに???」
目の前のその子、もしかすると、完全なる「自由の身」で走り回っておられませんか?
そう、実は台湾のワンちゃんたちは、日本と違って大多数が放し飼い!
むしろ、繋がれている子を見つける方が難しいくらい、
みんなのびのびと育てられておるのです(奔放すぎる柴犬は例外)。
以前、部屋の合鍵を作ろうと家の近くの鍵屋さんに立ち寄ったことがありました。
そのお店には、中型犬の黒いワンちゃんがいたのですが、ご主人が鍵づくり作業に向かった隙に、
するっと玄関の扉を抜けて勝手に外へと出て行ってしまいました。
「えっ!出て行っちゃいましたよ!?」と、あわてて店主のおばちゃんに教えてあげると、
「ああ。散歩にでも行ったんでしょう。そのうち帰ってくるよ。」と、至って落ち着き払ったご様子。
「勝手に出て行って行方不明になったり、事故に巻き込まれたりしないのかな」と、
内心ハラハラしていたのですが、鍵ができあがる頃になると本当に何事もなかったかのように、
彼は自分で帰ってきたのでした。
そんな自分勝手にお散歩に行くことをも認められている台湾のお犬さまたちは、
さぞ普段どおりであるかのごとく、涼みがてらコンビニへも難なくご来店。
お店のスタッフさんも他のお客さんも特に追い払うでもなく、
むしろ「ほら!ワンちゃんだよ!」と連れている子供さんをあやしながら可愛がるくらいの勢いで、
ごく自然に彼らの存在を受け入れています。
ご主人たちみんながそんな雰囲気なので、当然「なぜ繋がないのですか?」と注意する人も皆無。
日本で同じことをやろうものなら、顰蹙を買うどころか、保健所出動すらありえそうなところを、
台湾では完全沒問題なんですね。
さすがは、自由を愛する台湾の人たち。
「ワンちゃんって、人が見ていなくても意外とちゃんと分かってるんだね」と気づいたのは、
台湾に住むようになってからでした。
奔放すぎるスクーター乗り。
台湾の人たちの生活になくてはならない必需品「スクーター」。
前回の記事【台湾旅行の注意事項10ヶ条。台北在住の僕が思う便利&快適に楽しむためのポイント。】
の中でもちらりと触れましたが、みなさん「自転車」的な軽いノリで利用されているため、
乗り方もかなり自由です。
何か特別に楽しいことでもあったのか、
友達と2人、横2列でおしゃべりに花を咲かせながらワイワイ走る「並列乗り」。
お父さん、お母さん2人で幼稚園まで子供たちをお迎え、
2人の子供たちをそれぞれ抱っこホルダーにおさめて、
一台に一家勢ぞろいで走る「4人乗り」。
市場で買いものを終えてきたのか、荷台モリモリに野菜のダンボールを積んで固定、
足元には何が詰まっているのか、はち切れんばかりの大きなビニール袋を2つも3つも盛って、
自分の足は座席左右にぶらーんとさせて走る「過積載乗り」。
片手で扇風機を抱えて、時速30kmの風で羽根を超高速回転させながら笑顔で走り去って行った
謎のスクーターおじさんなども目撃したことがあります 笑
なるほど、これぞ噂に聞く「不怕死(死を恐れない)」な台湾人!
道路を眺めていると、日本ではあり得ない自由な乗り方のスクーターたちが、
どんどん過ぎ去っていきます。
マナー的に良い悪いはここでは置いておきますが、
雑伎さながらの奔放な運転を観察してみるのもおもしろいと思いますよ。
危ないので、くれぐれも真似はされませんように。
まとめ
今日は、台湾人の自由奔放さが一目で分かる4つの現象について、
みなさんとシェアしてみました。
よく見かける典型的な例かな、ということでまとめてみたのが今回の記事でしたが、
当然、人は1人1人違っていて当然。
本当なら、それこそ1つの記事になんてできないくらいに、
「ええっ!?」「おぉ!」「クスッ」と思う場面は星の数ほど存在しています。
究極的には、台湾の人たちが自由気ままに行動をする(できる)のは
「自分は自分で良いのだ」という思考に収束していくのではないかと。
他人の目など気にせず大胆に、自信を持って「やりたいことはやる」。
簡単にできるようでそうではないからこそ、彼らのこんな小さな行動の一つ一つが、
日本で生まれ育った僕には日々新鮮に映っているのかもしれません。
台湾へお越しになったことのあるみなさん、そしてこれから台湾へお越しの予定のみなさん。
現地で目にした「自由奔放さ」を少しだけ生活に取り入れてみると、
より楽しく生きるためのヒントが見つかるかもしれませんよ。
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僕とボーイフレンドが台湾各都市を旅する中で出会った
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