台湾は南国と思って甘く見ていると、痛い目にあいます。
こんにちは!気温のアップダウンが激しすぎてもはや何の季節なのか忘れそうになる台北から、Mae(@qianheshu)がお送りしております。
週末は30℃を超えるという稀にみるヘンなお天気ではありましたが、着実に冬の足音が近づき始めている台北。
そして台北の冬は、僕の一番嫌いな季節でもあります。
「えっ、台湾って冬なんてないんじゃないの?」
と、お思いの方、そのスタンスで台北旅行に来ると確実に凍える目に合うのでご注意を。
今日は、目前に迫る台北の冬事情についてご紹介したいと思います。
降り続ける霧雨。
「台湾は、太陽の光が惜しみなく降り注ぐ南の島。」
確かに、4月から10月くらいにかけては、
そのイメージに近い台湾を楽しむことができるかもしれません。
特に「熱帯」に属する南部は一年を通して晴れの日が多く、気温も北部以上に高いので、
日本よりもだいぶ早くから海に繰り出すことも可能です。
北部はというと、天気の良い日は南部と同じく、
強い日差しが降り注ぐ南国らしい気候ではあるのですが、
雨の日が意外と多く、一日中すっきり晴れるということはあまりありません。
そして冬に突入すると、「どんより」に一層の拍車がかかります。
夏の雨が「ザーッ」と短時間で一気に降り注ぐのに比べて、
冬の雨は「シトシト」と霧吹きで飛ばした水のように長時間続くのが特徴。
1週間以上ずっとぐずついた天気が続くことも、ザラにあります。
11月後半〜2月くらいに台北へお越しの方は、雨対策が必須です。
(台北では1年中急な雨に備える必要がありますが 笑)
容赦のない湿度。
雨ばかりのお天気のため、台北は冬になっても湿度が依然として高いまま。
夏も冬も、一年を通してジットリとした空気の中で生活することになります。
日本の冬は空気中の水分がほとんどないようなカラッカラの日が続くので、加湿器が手放せない季節。
台北は逆に、除湿機が手放せない季節です。
日本では想像もしていなかったことですが、台北は冬でもかびるんるんが超お元気。
ちょっと油断しようものなら、革靴やマットレス、時には
「引き出しの奥にしまっておいたメガネまでもが真っ白!」
ということも1度や2度ではありません。
長い間放置しているもの、普段目につかないところに置いているものなどは、
真っ先に餌食になります。
余計なものは置いておかないミニマルな生活が、台北では大切かもしれません。
意外と下がる気温。
台北の気温は、日本と比べれば確かに暖かいです。
一番寒い時期でも10℃を切るような気温に見舞われることは稀ですし、
山間部を除けば平地で雪が舞うことも基本的にはありません。
肌を刺すような鋭い寒さとはほぼ無縁の生活を、台湾では送ることができます。
が!しかし!
台北で感じる寒さというのは、日本で感じるそれとは若干異なります。
日本では気温がダイレクトに寒さと直結しますが、
台北では先ほど登場した高い湿度が悪さを働くのです。
日本での12℃と台北での12℃なら、台北の方が圧倒的に寒い!
空気中の水分が体にまとわりつくように、容赦なく体温を奪っていきます。
12℃のミストサウナに入っている感覚と言えば、何となくイメージが膨らむでしょうか。
気温12℃でも、体感温度は確実に一桁なんです!
ですので、気温だけ見て日本の冬よりも暖かいからと、服装を軽めにする必要は全くありません。
冬の台北へは、手袋、マフラー、コートは常備してお越しください。
しっとり感抜群の洋服。
「太陽出ない」、「湿度高い」、「温度低い」。
と、三拍子揃えば、悩ましいのが洗濯。
洗濯機から服を取り出した、その後が大変なんですね。
僕が住んでいるのはキッチンもバスタブも付いていない部屋。
もちろん乾燥機なんて気の利いたものが付いているはずもなく、
ハンガーに吊るして干しておくほか、服を乾かす方法はありません。
しかし、乾く要素が1%もない気候の中でいくら吊るしておいても、
気持ちよく水分が抜けてくれるはずもなく。
あまりに乾きが悪いので丸二日外に干しっぱなしにすることもありますが、
大した効果は見られません。
なので、冬に身につける洋服は、
いつもどことなくしっとり感が残ってひんやりした肌触り。
生乾きの匂いが気になるというほどではないにしても、
洗い立ての洋服を着て「シャキッ!」とした気分には到底なれません。
どうしてもカラカラに乾いた洋服に袖を通したいなら、
コインランドリーに走ってお金で解決するのが最終手段ですね。
消失した暖房機能。
台北の冬がきびしいと感じるのは、何も気候の要因だけではありません。
生活の設備にも、大きな問題があったりします。
家に到着するや否やスイッチを入れるほど、夏の間は重宝するエアコン。
僕の部屋についているエアコンは、小さいながらもバッチリ空気を冷やしてくれるので、
うだるような暑さの中での台北生活をしっかり支えてくれています。
「この調子で、冬も文句なしの大活躍!」
かと、思いきや…
なんと、あろうことか暖房機能がついていないのです!
そう、台湾のエアコンは冷房専門。
はるばる日本から輸入しているような最新式のエアコンでもない限り、
冷たい風しか届けてくれません!
いや、ここが冬でも20℃を切ることのないマレーシアとかシンガポールとかなら分かりますよ?
でも台北、10℃近くまで下がるのではありませんでしたっけ?
日本での冬の生活を思い出していただきたいのですが、
部屋の中とは言え15℃とかになってくると、さすがに暖房を入れることを考え始めますよね。
台北ではその選択肢がないため、
部屋の温度がいくら下がろうと、暖める術がないのです。
そのため、冬は部屋の中でもコートやマフラーが手放せない日があったりします。
ホテルやカフェ、レストランでも暖房機能がついていないところが多いので(!?)、
冬の台北旅行はご覚悟の上で。
このあたりのお話は【台湾で暮らす前にさよならを言っておきたい8つのこと。】
でも触れていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
やる気なさすぎるシャワー。
暖房機能がないとなると、部屋の中での唯一の暖をとる手段はお風呂。
とは言え、バスタブがついていないので、
シャワーから降り注ぐ温水だけが貴重な熱源になります。
ところが、こちらもまた困ったことに…
気温が下がりすぎると、ぬるま湯しか出なくなるのです!
給湯器の性能が弱い上に、同じフロアで誰かが同時にシャワーしていたりすると
水の勢いまで弱くなる始末。
さらに追い討ちをかけるように、寒い時に限ってよく故障します。
台北に住むようになってから1度引っ越しをしていますが、
どちらの部屋に住んでいる時も、室温10数℃の中、
冷水しか出なくなる現象が毎年必ず1度は起こります。
そんな時は、渋々覚悟を決めて冷たい水を浴びるわけですが…
たった一つの味方のはずが、痛い目に合わされたことは数知れません。
まとめ
今日は、台北の冬は意外ときびしいことに気づかされる6つの事実
をご紹介しました。
幸い、今年の台北は現在のところ寒くなるまでもう少し猶予がありそうですが、
もう目と鼻の先にまで近づいて来ている冬を思うと、憂鬱を感じずにはいられません。
このまま暖冬であることを期待しつつ、冬の洋服の準備から始めていこうと思います。
これから年末に向けて台北旅行を計画中のみなさん、
ぜひ「台北の冬は意外と寒い!」ということは踏まえた上でご準備くださいね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
你好 こんにちはmurakiciです。
台南で始めて迎える冬です。
今年は今までずっーと暖かく、雨も2〜3回パラパラと降っただけで、気持ちいい日々を過ごしておりましたが。
しかし今日、たぶんこの冬で一番の寒さ13℃でした。
台北は旅行での経験だけなので、実感はなかったのですが、やはり台湾も北⇔南の気候は全く違うんですね。部屋に暖房なく、前さんと同じくお湯も頼りなく(笑)、心の備えが要りますね!
もうすぐ過年ですね。旅行とか計画ありますか〜?
ではまた。。
台北もいよいよ冬本番という感じでめちゃ寒いです。
ハロゲンヒーター稼働してますが、全然足りません!
この間少しだけ台南にも行きましたが、思ったより暖かくなくてがっくりしました 笑
過年は8年ぶりに東京へ行ってきます!