初めての花蓮観光では、どのスポットを巡ればいい?2日で楽しめるおすすめの見どころをまとめました。
こんにちは!先日台湾東部の街・花蓮へと旅してまいりましたMae(@qianheshu)です。
さて、みなさんは台湾東部へ足を運ばれたことがありますか?
台湾旅行と言うと、台北や台中、台南、高雄など、高鐵(台湾新幹線)でアクセスしやすい西部の街が人気ですが、東部の街にはまた、西部とは違った魅力が盛りだくさん!
今回足を運んだ花蓮は、世界遺産級の大自然があることでも知られており、台湾に来たらぜひ訪れていただきたい街の一つです。
そして、大自然だけでなく、ゆったりとした空気が流れる街の中心部にも、見どころがたくさん。
日本との繋がりも深い歴史建築や、リノベーションによって生まれ変わったおしゃれスポット、路地ナカに佇むかわいいカフェやショップなど、街歩きもたっぷり楽しめちゃいます。
そこで今日は、僕がこれまでに足を運んだことのある場所の中から、初めての花蓮観光におすすめの9つのスポットを整理してみました。
徒歩で巡れる花蓮中心部と、花蓮駅からバス1本で迎える場所に絞って選んでみましたので、ご参考いただけるとうれしいです。
1.【松園別館】美しい建築様式と高台から望む風景の裏側で。日本人として知っておきたい歴史が詰まった重要スポット。
花蓮市街からほど近い、
美崙山に建つ「松園別館」。
後ほど触れさせていただきますが、
こちらは、日本との関係も非常に深い歴史建築です。
エントランスにチケット売り場がありますので、
到着したら、まずはチケットを購入。
1枚60元(=約210円)で、
敷地内のショップやカフェで使える
30元分の割引券も、セットでいただけます。
※1元=3.5円で計算。(2019年10月現在)
松園別館があるのは、山の上ということで、
敷地内からの見晴らしは抜群!
頬をなでる風を感じながら、
花蓮港の風景をゆったり眺めるにも
ピッタリのスポットです。
アーチ型の柱が並ぶ建物内には、
以前の館内の様子を伝える写真も。
展覧会場として使われているスペースもあり、
僕が訪れた際には、水彩画と詩の作品が
展示されていました。
敷地内の池に面したデッキには、
ゆっくりと過ごせそうなカフェ。
別棟には、おみやげが買えるスペースも
設けられています。
実はここ松園別館、
美しい建築様式や高台から望む海の景色の背後には、
忘れてはならない歴史が。
先ほど、日本との関係も深いと書きましたが、
かつての名前は「花蓮港陸軍兵事部」。
台湾が日本統治の時代だった、およそ80年前、
軍兵の管理を行う目的で利用されていました。
見晴らしの良いこの場所に建てられたのも、
花蓮港や、近隣にあった南飛行場の様子を
把握する目的があってのことでした。
敷地内をよくよく観察してみると、
地下ヘと続く、とても小さな階段のある一角が。
その奥には、
実際に使われていたシェルターが広がっており、
当時の様子を伝える展示を見学することができます。
また、敷地内の池のほとりには、
小さな木造小屋が建っています。
こちらはかつて、二度故郷へ戻れないと知りながら、
片道分だけの燃料を積み、飛行機で出陣していく若者たちに
「御前酒」が振る舞われたと伝えられている場所。
松園別館は、その事実を今に伝える
建物でもあるのです。
日本人だからこそ、
知っておきたい歴史がここにある。
市内中心部からは少し離れますが、
花蓮にお越しの際には、
ぜひ足を運んでいただきたいスポットです。
松園別館
Address:花蓮市松園街65號
開放時間:9:00〜18:00
Web:http://www.pinegarden.com.tw/
2.【將軍府】松園別館との関係も深い日本式家屋。周辺にのこる木造建築群にも注目。
松園別館のある美崙山を下りて、
すぐのところにある「將軍府」も、
合わせて立ち寄っていただきたい場所。
かつて陸軍兵事部として使われていた
「松園別館」ですが、そこに所属していた
長官の住んでいた家屋が、
今も山の麓にのこされています。
木造瓦屋根の建物内は、自由に見学が可能。
屋内には、昔の花蓮の様子を伝える写真や、
日本統治時代の花蓮一帯を再現した模型も
展示されていました。
また、屋内は開放されていませんが、
周辺にも同様の家屋がたくさん建っているので、
ぜひ集落を端まで歩いてみてください。
昔ながらの日本式家屋がのこる貴重な場所ということで、
僕が訪れた際には、婚紗(結婚記念写真)の撮影に訪れる
カップルの姿にも出会うことができました。
將軍府
Address:花蓮市中正路622巷6號
開放時間:14:00〜17:00(火〜金)/ 9:00〜17:00(土・日)
3.【a-zone 花蓮文化創意產業園區】花蓮を代表するリノベーションスポット。フォトジェニックな一角満載で、写真撮影にピッタリ。
台湾各都市には、古い工場や学校などを
リノベーションしたスポットがたくさん誕生していますが、
花蓮も例外ではありません。
花蓮の街の中心部には、
「a-zone 花蓮文化創意產業園區」
というリノベスポットがあります。
こちらは、かつてお酒の製造工場として
使われていた場所。
敷地内には、木造瓦屋根の建物から
コンクリート造りの建物まで、
様々な建築様式を見学することができます。
どこを撮っても様になる
レトロでフォトジェニックな一角が
盛りだくさん!
隅から隅まで目を惹かれるポイントだらけなので、
写真撮影好きの方には
たまらないスポットかと思います。
建物内は、デザイングッズのショップやレストラン、
アートスペースとして利用されているので、
おしゃれアイテム探しや、アート鑑賞に
立ち寄られるのもおすすめです。
※2019年7月より建物内復旧工事のため、ショップ等の営業は一時停止されています。
a-zone花蓮文化創意產業園區
Address:花蓮市中華路144號
Web:http://www.a-zone.com.tw/
4.【溝仔尾】おしゃれカフェや人気花蓮グルメ店も!あてもなくお散歩が楽しいローカルエリア。
「a-zone 花蓮文化創意產業園區」と
隣り合うように広がるのは、
「溝仔尾」と呼ばれるエリア。
明確な区切りはありませんが、
和平路−中正・中華路−中山路−福建街で
囲まれるあたりを、大まかな目安にされると
良いかと思います。
溝仔尾は、密集して何かがある
というわけではないものの、
昔ながらの素朴な街並みの中に、
忽然とおしゃれなお店が現れる、
そのギャップがおもしろいエリアです。
駐車場の壁面に描かれた巨大ペイントや、
ノスタルジックな手書き看板のお店、
路地ナカにひっそりと佇むリノベカフェ。
あてもなくふらふらとお散歩しているだけでも、
次々に新鮮な発見があって、ワクワクしてきます。
また、「自由路」周辺には、
ローカルグルメを堪能できるお店も。
花蓮名物のワンタンスープ「扁食」の名店や、
行列必至のもちもち牡蠣オムレツ「蚵仔煎」の屋台、
お野菜たっぷりのあつあつ鍋焼麺「素食鍋燒」のお店など、
ハイレベルなグルメを堪能できるのも、
「溝仔尾」ならではの魅力です。
溝仔尾
5.【節約街-舊鐵道徒步區-民國路】小さなかわいいショップを巡ってお気に入りアイテム探し。訪れるなら午後から夜にかけてがおすすめ。
「a-zone 花蓮文化創意產業園區」から
美崙溪という川に向かって伸びる「節約街」は、
小さなかわいいショップやカフェが立ち並ぶ通り。
中でも、花蓮のいいものや現地発の雑誌が揃った
「O’rip 生活旅人」、
宿泊も可能なおしゃれ雑貨ショップ
特に人気を集める2店。
どちらも、素敵なアイテム揃いなので、
ついついお買いものに夢中になってしまいます。
節約街と交差するように伸びる
「舊鐵道徒步區」も、
合わせて歩きたいスポット。
かつては、鉄道の線路が通っていた道が、
現在は歩行者天国に変身。
夜になると、グルメ屋台や
路上ライブを行うミュージシャンなども登場し、
ひときわ賑やかな雰囲気を楽しむことができます。
「節約街」と「舊鐵道徒步區」周辺のお店は、
お昼からの営業となるところが多いので、
午後以降に訪れるのが良いかと思います。
おなかが空いたら、節約街の北側を
平行に伸びる「民國路」周辺へ。
道の両側と周辺の路地には、
ごはん屋さんが、たくさん軒を連ねています。
花蓮ならではのグルメは少ないかもしれませんが、
雞排(フライドチキン)やおかゆ、雞肉飯など、
台湾でポピュラーなグルメがひととおり揃っているので、
食事場所に悩んだ時にピッタリです。
節約街−舊鐵道徒步區−民國路
6.【金三角商圈】花蓮一の繁華街と言えばココ。花蓮名物のおみやげ店も密集するショッピングエリア。
花蓮市街のど真ん中を伸びる、
中山路−中正路−中華路に囲まれた三角地帯は
「金三角商圈」と呼ばれています。
このエリアは、花蓮市街で最も賑やかな繁華街。
ファストファッション店にドラッグストア、
おみやげ店などがギュッと集まっているので、
ショッピングを楽しみたい時に訪れてみてください。
メイン通りから脇道へ入っていくと、
小道の両側には、靴や洋服を取り扱う
ローカルショップがずらり。
金三角商圈は、それほど広い範囲ではないので、
細道も含めて、くまなく歩いてみるのがおすすめです。
花蓮ならではのフード系おみやげ店は、
中華路周辺に密集。
お芋を使ったおまんじゅう「花蓮薯」や、
綠豆や花生など台湾ならではの餡を包んだお餅「麻糬」、
サクサク食感のラスク「奶油酥條」など。
ここに来れば、
花蓮の名物おみやげが一挙に揃います。
「公正街」には、行列の絶えない
超人気の小籠包店もありますので、
ショッピングと合わせてぜひ。
金三角商圈
7.【東大門夜市】花蓮ならではの賑やかな夜を堪能するならココ!約400の屋台が大集結した巨大夜市。
台湾旅行の楽しみと言えば、
夜市でのローカルグルメ食べ歩きを
挙げられる方も少なくないかと想像します。
花蓮市街で夜市を楽しみたいなら、
ゼッタイに足を運びたいのが「東大門夜市」。
9haという広大な敷地内には、
約400もの屋台が、ずらりと軒を連ねています。
台湾夜市の定番グルメはもちろんのこと、
花蓮に古くから暮らす台湾原住民族のグルメ、
カラフルなおもちゃがてんこ盛りなゲーム屋台。
それぞれの特徴に合わせて
区画ごとに整理されていて、
とても歩きやすい環境が整備されています。
毎夜多くのお客さんで賑わう有名串焼き店や、
ひときわおしゃれな外観が目を惹く
海鮮焼きのお店など、注目のグルメも目白押し。
一夜だけではとても味わえ尽くせないほど
大集合しているので、
わいわい賑やかな花蓮の夜を堪能しに、
お出かけしちゃいましょう。
東大門夜市
Address:花蓮市中山路50號
開放時間:18:00〜0:00
8.【七星潭】吸い込まれそうな、とことんまで青い海。いつまでも眺めていたくなる台湾東海岸指折りの美しいビーチへ。
8.と9.は、花蓮市内から離れて郊外へ。
中心部から少し移動が必要にはなりますが、
花蓮を代表する見どころなので、
ぜひ足を運ばれてみることをおすすめいたします。
どちらも、花蓮駅から発着しているバス
「台灣好行(太魯閣線)」を利用すれば、
直行で到着できますので、活用されてみてください。
台湾東海岸に位置する花蓮と言えば、
街のすぐ隣に広がる、
雄大で真っ青な海も、大きな魅力。
花蓮市街を出て北側にある「七星潭」は、
そんな海の魅力を間近に感じることのできる、
絶好のスポットです。
波打ち際まで、
驚くほどの透明度と青さを湛える
その秘密は、浜辺にあり。
ビーチを埋め尽くすのは、砂ではなく、
波によって角の取れた
色とりどりのコロコロとした石たち。
海水が砂で濁ることがないため、
透き通った海本来の美しさを
堪能することができます。
たくさんの石が波に巻き込まれていく
「ザーッ」という音色も、七星潭ならでは。
浜辺に座ってゆっくりと、
いつまでも耳を済ませていたくなる心地良い波音が、
あたり一面に響き渡ります。
数ある花蓮のスポットの中でも、
僕が一番にお気に入りなのが七星潭。
お天気に恵まれれば、より一層にまばゆく、
吸い込まれそうなほどに深い青が広がり、
心から癒やされます。
ただし、台湾東部の浜辺は、
すぐ沖が切り立っており、
波も荒々しいので、安全には注意。
海遊びには適していないので、
ここでは純粋に景色を楽しみましょう。
七星潭
Address:花蓮縣新城鄉七星路79巷5號
開放時間:24時間
9.【太魯閣國家公園】世界遺産級の大自然!1日かけて巡りたいダイナミックな見どころ満載の国家公園。
最後は、花蓮一有名な見どころと言っても良い
「太魯閣國家公園(タロコ)」。
台湾東部の切り立った山々の谷に広がる自然景観は、
まさに世界遺産級。
その風光明媚な景色をひと目見ようと、
台湾国内だけではなく、
海外からも多くの旅行客が訪れます。
太魯閣國家公園は範囲がとても広く、
「砂卡礑步道」「燕子口」「九曲洞」など
見どころが盛りだくさん。
足元の遥か下を流れる驚くべき透明度の清流や、
空にも届きそうなほど
圧倒的なスケールで立ちはだかる大理岩の崖。
人間とは如何にちっぽけな存在なのかと、
大自然に語りかけられているような、
ダイナミックすぎる光景の数々が
次々に姿を表します。
花蓮滞在の2日の内、
思い切って1日をかけてでも、
じっくり巡る価値充分の太魯閣國家公園。
ただし、食事のできる場所は、
公園入口周辺や布洛灣、天祥、
時折公園内で見かける小さな売店などに限られますので、
ごはんのタイミングは
少し計画を立てて置いたほうが良いかと。
公園内へ入る前にお弁当やパン、フルーツなど、
食べるものをあらかじめ準備しておくのも
手かと思います。
太魯閣國家公園
まとめ
今日は、初の花蓮観光を2日で満喫するための
おすすめスポット9選をご紹介しました。
世界遺産級の大自然に、真っ青な海、
おしゃれなカフェ&ショップにローカルグルメと、
台湾東部ならではの様々な魅力が
ギュッと詰まった街・花蓮。
台北からは、台鐵(台湾鉄道)で最速2時間、
飛行機を利用すれば1時間足らずで到着できますので、
西部とはまた違った魅力を発見しに、
ぜひお出かけされてみてはいかがでしょうか。
▼台湾東部旅行へ出発の前に、見どころや美味しいものをちょっぴりチェック!▼
ちなみに、時間が限られているけれど、
花蓮へ行ってみたいという方には、
台湾の旅行サイト・KKdayの
『【台北発】花蓮・太魯閣(タロコ)観光1日ツアー(ユニー航空利用)』
がおすすめ!
太魯閣國家公園を中心に、七星潭、東大門夜市など、
花蓮の見どころを台北から日帰りで
効率よく巡ることができます。
詳しくは、
【台北から花蓮・太魯閣(タロコ)への日帰り観光はどこまで楽しめる?KKdayの外国人限定1日ツアーで台湾東海岸への旅を体験してみました。】
にてご紹介していますので、
ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!
▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼
→台湾東海岸縦断旅行記【花蓮・宜蘭編】。お祭り騒ぎのカーニバルと、渇望のタピオカミルクティー。
→台北から台湾各主要都市への行き方。現地在住6年目の僕がよく利用する交通手段はこちらです!
→台湾新幹線(高鐵)を20%OFFでおトクに利用!台南・高雄旅行がグッと便利になるおすすめの方法をご紹介します。
→台北から台東へ最速で行く方法!台湾国内線に初搭乗してみました。
→花蓮市内観光に超便利な立地のホテル「馥麗生活旅店 Quality Inn」。閑静な環境でゆったりと旅行を楽しみたい時におすすめ。
コメント
コメント一覧 (3件)
日本人としては、見ておく貴重な場所ですね。もう日本には残っていないかも・・・。
台湾ってなんか懐かしくて、心が落ち着く場所ですね。
僕も今回まわってみて、改めて日本との関係の深さに考えさせられました。
花蓮は色々な楽しみ方ができるので、時間をとってゆったり巡りたい街です。
maeさんのサイトとても好きです!
写真もとても奇麗で、素敵な文章と内容です!
イラストもかわいいです。
行ってないのに、うっとりいい気分で拝見しています。
ありがとうございます。
次回の台湾は、maeさんのおすすめ巡りにしようと思っています。
台湾大好きですが、なかなか新規開拓の場所にいけないので、とても参考になります。
これからもマイペースにがんばっくださいね!