メールアドレスやURLを、中国語を使って口頭で伝えるには?「@」は台湾ではどう読む?現地生活の中でよく見かける、記号の読み方についてまとめてみました。
こんにちは!台湾在住も10年目に突入しました、Mae(@qianheshu)です。
先日【台湾で「L」は〇〇!? アルファベット26字の現地式の読み方。】の記事にて、台湾式のアルファベットの読み方についてご紹介しました。
記事の公開後、SNSを通していくつかコメントをいただいたのですが、その中に、ある台湾在住の方から「@を〇〇〇と読むのにも驚きました!」との、ご感想がありました。
そう言えば、確かに!
記号の台湾式の読み方も、日本式の読み方とは違っていて、「悩んでしまうこと、あるよなあ〜」と、改めて感じさせられました。
今日は、台湾生活の中でよく見かける現地式の記号の読み方について。
正直に白状すると、僕も読み方が分からないまま放置していたものがたくさんあるので(!)、この機会に、台湾人ボーイフレンドに教えてもらうことにしました。
台湾の中国語で「@」は何と読む?ヒントは「動物」です。
まずは、コメントをいただいた
「@」の読み方について。
メールアドレスには
必ず登場する「@」、
日本語では「アット(マーク)」
と、読みますね。
では、台湾では
どう読まれているのか。
実は、台湾の中国語では、
「@」には、
ある動物の名前が使われています。
それは、
どんな動物かと言いますと…
「@」=「小老鼠」
「老鼠」とは、
ネズミのことです!
小さなネズミが、
くるっと尻尾を巻いているように
見えるから?
正式な由来については、
よく把握していませんが、
ちょっと愛嬌があって
かわいいな、
なんて、思ったりしています。
▶︎「@」の発音サンプル
Webでよく見かける記号たちの、台湾式の読み方。
記号って、他にも
まだまだたくさん
ありますよね。
ここからは、
Webでよく見かける記号について、
見ていきたいと思います。
-(ハイフン)=連字號
メールアドレスや、
URLによく登場する「-」。
日本では「ハイフン」と
読まれていますが、
台湾では、正式名称は
「連字號」と読むそうです。
ただ、これは
硬めの言い方らしく、
僕のボーイフレンドは
「(中間)一槓」
と、読んでいるとのこと。
ちなみに、よく似ている
「ダッシュ」の正式名称は、
「波折號」と読みます。
▶︎「-(連字號/中間一槓)」の発音サンプル
_(アンダーライン)=底線
1本の線が一番下に引かれると、
日本では「アンダーバー」。
台湾でもニュアンスはほぼ同じで、
「底線」と読まれています。
▶︎「_(底線)」の発音サンプル
:(コロン)=冒號、 ;(セミコロン)=分號
日本で「コロン」と呼ばれている
「:」は、
台湾では「冒號」と読みます。
由来を把握できていないのですが、
丸っこいものが縦に並んでいる様子が、
「冒」という漢字のカタチに
似ているから、
そう呼ばれているのか?
と、勝手に解釈しています。
また、コロンと似た
「;(セミコロン)」は、
「分號」と読まれます。
▶︎「:(冒號);(分號)」の発音サンプル
/(スラッシュ)=斜線、.(ドット)=點
「/(スラッシュ)」は、
台湾では「斜線」。
こちらは、
ビジュアルが直感的に
表現されているので、
分かりやすいですね。
斜線と同じく、
「.(ドット)」も「點」と、
見た目そのままの名前に
なっています。
▶「/(斜線).(點)」︎の発音サンプル
#(シャープ)=井號
「シャープ」は、
漢字の「井」と
カタチが似ていることから、
「井號」「井字號」などと
読まれます。
IG(インスタグラム)が普及した
現在なら、
英語で「hushtag」と、
読まれる場合も、
あるかもしれません。
▶︎「#(井號)」の発音サンプル
それでは、みなさんに質問。
このブログのURLである
「https://kazukimae.com」は、
台湾の中国語では、
どのように読むでしょうか?
【台湾で「L」は〇〇!? アルファベット26字の現地式の読み方。】
で触れている、
台湾式のアルファベットの読み方も
参考にしつつ、
発音してみてください。
▶︎「https://kazukimae.com」の発音サンプル
文章でよく見かける記号たちの、台湾式の読み方。
今回は、記号の読み方に関する
お話なので、
文章でよく登場する記号についても、
合わせて触れておきたいと思います。
([{(小中大括弧)=小中大括號、「(鉤括弧)=引號
「括弧」は、日本語と同じく、
中国語の文章にも
とてもよく登場する記号。
「([{ 」は、左から順に
「小括號」「中括號」「大括號」
と、読まれます。
ボーイフレンドに教えてもらいながら、
「へぇー」と思って聞いていると、
「日本でも、
数学でよく出てくるんじゃないの?」
との、お言葉が。
そう言われて見れば、
確かに 笑
理系専攻だったはずですが、
脳内でいろいろ
溶け出してしまっているようです…
では、「「 」も同じ要領で
「鉤括號」とかなのかな
と、思っていたら、
台湾の中国語では
「引號」と読むとのこと。
「鉤括弧も、
括號の仲間で良いじゃない!」
なんて思ってしまいましたが、
台湾式では区別されているようです。
▶︎「([{(小中大括號)、「(引號)」の発音サンプル
*(アスタリスク)=米字號、星號、※(米印)=參考標誌
「*」は、
「米字號」や「星號」
と、読まれます。
「星號」は、
星のカタチに似ているからですが、
漢字にすると、
ペンネームとかで使いたくなるような
カッコ良さですね。
米字號の方は、
日本式に慣れている身からすると
「※」の方が思い浮かぶのですが、
じゃあこちらは何と読むのか?
正式名称は、
「參考標記」というらしいです。
僕の会社の同僚たちは、
確か「備註」と読んでいたような
気がします。
▶︎「*(米字號/星號)、※(參考標誌/備註)」の発音サンプル
,(コンマ)=逗點、、(読点)=頓點、。(句点)=句點
日本式と似ているようで、
意外に違うのが「句読点」。
文の途中で打つのは、
日本式だとほぼ「、」だけですが、
台湾式では、
「,」と「、」の2つがあります。
「,」は「逗點」と読まれ、
日本語の読点と同じ感覚で
使われるもの。
対して「、」は「頓點」と読まれ、
並列関係を表す時に使われます。
例として書いてみると、
「我喜歡吃水果,
特別喜歡蘋果、柿子、水蜜桃等
秋天的水果。」(僕はフルーツが好きで,
特にりんご、柿、桃などの
秋のフルーツが好きです。)
のような感じとなります。
「。」は、
日本式と同じく「句點」です。
ちなみに、日本語の文章では、
句読点は
文字の高さの一番下に打ちますが、
中国語では
文字の高さの真ん中に打つのも、
使い方の異なるポイント。
フォントの関係もあり、
Webでは日本語同様、
下に打たれることもありますが、
書籍などでは、ほぼ必ず、
真ん中に打たれているかと
思います。
中国語で文章を書く機会がある方は、
句読点の位置も
意識してみてくださいね。
▶︎「,(逗點)、、(頓點)、。(句點)」の発音サンプル
まとめ
今日は、
台湾の中国語での
記号の読み方
について、ご紹介しました。
僕も、この記事を書くまでは
URLを中国語で
どうやって読めばいいのか、
正直分かっていなかったので(!)、
新発見がたくさんありました。
これで、
メールアドレスやURLを
口頭で伝える時も、
恐れる必要はありませんね!(?)
現地生活のふとした場面で、
お役に立ちましたら幸いです。
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