台湾で病院や診療所へ行った時、一番最初に告げるフレーズは?「掛號」「健保卡」って何のこと?受付でよく使う中国語についてまとめてみました。
こんにちは!台北で暮らしてもうすぐ丸9年のMae(@qianheshu)です。
僕は幼い頃から、体質的に様々な症状が出ることが多く、「病院(診療所)にかかっていない時がないのでは?」というくらい、頻繁に通っていました。
その頃に比べると、かなり落ち着いているとは言え、大人になった今でもやはり、かかりつけのお医者さんは必要。
台湾に暮らし始めてからも、平均して2ヶ月に1回ほどは、お医者さんに診てもらっています。
もちろん、やりとりは全て中国語になるので、現在でも診察の際は、お医者さんのお話を聞き逃すまいと必死 笑
医学関連の単語は普段なかなか使わないからか、やはり今でも難しいと感じる瞬間は多々あります。
しかし、病院や診療所での受付に関しては、何度も通ったおかげでスムーズに。
特に診療所では、どこへ行っても尋ねられることは大体同じなので、受診のシステムと、いくつかの中国語について知っておけば、大きな問題なくこなせるのではないかと感じています。
そこで今回は、台湾でお医者さんにかかる時、受付でよく使う(尋ねられる)中国語フレーズについて。
病院や診療所の受診システムについても簡単に織り交ぜながら、まとめてみたいと思います。
「我第一次來。(初めて来たのですが。)」
初めての病院
または診療所で診察を受けることを、
日本語で「初診」と言いますが、
台湾でも、表現は同じ。
ただ「初診」は、
ちょっと硬い感じがするので、
僕はいつも受付では、
もっと簡単なフレーズを使っています。
「我第一次來。」は、
「初めて来たのですが。」
という意味。
これで、初診にやって来たことは
伝わるかと思うので、
無事、初診用の問診票を受け取れたら、
基本情報を記入していきます。
もちろん、このフレーズは
病院や診療所に限らず、
会員制のジムやマッサージ店などへ、
初めて行った時にも使えますよ。
▶︎「初診 / 我第一次來。」発音サンプル
「我要掛號。(診察してもらいたいです。)」
台湾の病院・診療所には
「掛號」というシステムがあります。
これは、
病院に到着したタイミングで、
受付にて行うもので、
診察のための
番号札をもらうようなイメージ。
実際に番号札を渡されることは
少ないですが、
掛號をすると、
自分の診察番号を口頭にて伝えられ、
その番号が呼ばれたら、
診察室へと入るシステムに
なっています。
以前すでに来たことのある病院では、
受付に到着して、まず伝えるのが
「我要掛號。」というフレーズ。
「掛號がしたいです。
(=診察してもらいたいです。)」
という意味になります。
そして、この時に、
「掛號費〇〇。」
(〇〇には「150、200」などの数字が入ります。)
と、告げられるのですが、
「掛號費」は「診察費」のこと。
この掛號費には、
あらかじめ薬代も含まれている
ことが多く、
追加料金が必要となる薬を
処方される時以外は、
薬剤カウンター
または薬局での支払いは
必要ありません。
(追加料金が必要な場合は、
診察時にお医者さんより説明があります。)
処方箋を提出するだけで、
薬を受け取ることができます。
診療所の場合、後ほど説明する
台湾の健康保険カードがあれば、
掛號費は
150〜250元(=約590〜980円)
くらいが一般的。
大きな病院だと、
400元〜(=約1,600円〜)が、
多いように思います。
仮に、台湾へ来たばかりで
健康保険カードがない場合は、
全額自己負担となります。
が、風邪などの軽い症状であれば、
診療所にて、全額自己負担でも
1,000元(=3,900円)ほどを見ておけば、
収まるかと思いますので、
体調の悪い時は
無理せず受診しましょうね。
掛號費の支払いは、
診療所では診察前に先払い、
大きな病院では後払いに
なることが多いです。
ちなみに、大きな病院の場合は、
ホームページやアプリから
掛號ができる場合もあるので、
向かう前にチェックしてみてください。
▶︎「我要掛號。 / 掛號費200。」発音サンプル
「健保卡。(健康保険カード。)」
「我要掛號。」と告げると、
すぐに返ってくるのが
「健保卡。」の一言。
「健保卡」とは、
「全民健康保險卡」の略称で、
台湾の健康保険カードのこと。
日本で言う、
保険証にあたるものです。
台湾にも、
国民皆保険制度があり、
月々保険料を支払うことで、
自己負担率を抑えて
医療サービスを受けることが
できます。
台湾で会社員として働いている僕は、
毎月のお給料から天引き。
語学留学やワーキングホリデーで、
台湾に来たばかりの場合は、
まだ国民皆保険制度には
加入できないので、
その間の医療費は、
全額自己負担、
または海外旅行保険などを
利用する必要があります。
つまり、受付の先生小姐から告げられる
「健保卡。」という一言は、
「健康保険カード(を提示してください)。」
という意味。
ちょっとぶっきらぼうな
感じではありますが、
別に怒っているわけではないので、
お気になさらず 笑
▶︎「健保卡。」発音サンプル
「今天哪裡不舒服?(今日は、どこの具合が悪いですか?)」
健保卡を提示して、
掛號費を払い終わったあたりで、
「今天哪裡不舒服?」
と、尋ねられることがあります。
これは、
「今日は、どこの具合が悪いですか?」
という意味。
「哪裡」は「どこ」、
「舒服」は「気持ちいい」ですので、
否定する「不」が付いた
「不舒服」で「気持ち悪い(=具合が悪い)」
という意味になります。
受付にて必ず尋ねられる
フレーズではありませんが、
診察をスムーズに進めるために、
耳にすることが
あるかもしれません。
部位や症状に関する中国語は、
非常にたくさんあるので
ここでは触れませんが、
具合の悪い部分や、
関連する単語を、
あらかじめ覚えた上で
伝えてみましょう。
▶︎「今天哪裡不舒服?」発音サンプル
「對藥過敏嗎?(薬のアレルギーはありますか?)」
これは、
非常に大事なフレーズなので、
尋ねられたら正確に伝えられるように
しておきたいところ。
「對藥過敏嗎?」は、
「薬のアレルギーはありますか?」
という意味。
「過敏」が、
「アレルギー」となります。
もし、何らかの薬で
アレルギーが出たことのある方は、
病院へ行く前に、
薬の名前は必ず調べておきたいところ。
薬の日本語名では、
ほぼ100%伝わらないので、
少なくとも英語名、
可能であれば中国語名も
調べておくのが良いかと思います。
ちなみに、
食べもののアレルギーがある方は、
レストランに行った時にも、
このフレーズが使えます。
例えば、エビアレルギーがある、
僕のボーイフレンド。
「他對蝦子過敏。
(彼はエビアレルギーがあります。)」
と、伝えれば、
エビを避けた料理を
紹介してくれるはずです。
▶︎「對藥過敏嗎? / 他對蝦子過敏。」発音サンプル
まとめ
今日は、
台湾でお医者さんにかかる時、
受付でよく使う中国語フレーズ集
をご紹介しました。
台湾で暮らしていると、
お世話になる機会も多い、
病院や診療所。
中国語でのやりとりを
一番不安に感じる場面ではありますが、
受付でのやりとりの際には、
ご参考としてお役立ていただけると
うれしいです。
※発音サンプルは、僕の台湾人ボーイフレンドにお願いしました。謝謝你〜❤️
※記事中の日本円表記は1元=3.9円で計算しています。(2021年5月25日現在)
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