台湾では、どんな漢字で「食感」を表現する?中国語のメニューにもよく登場する代表的な単語を、ネイティブの発音サンプル付きでまとめてみました。
こんにちは!台湾在住9年目を迎えておりますMae(@qianheshu)です。
先日、【味を表す6つの中国語。台湾には2種類の「辛い」があるって本当?】の記事にて、味に関する中国語をご紹介しました。
これと合わせて覚えておくと、さらに役立つのが「食感」に関する中国語。
台湾のグルメ店やドリンクスタンドでメニューを眺めていると、この食感に関する漢字も、非常によく登場します。
味に加えて、食感まで分かれば、どのようなグルメなのかが、より具体的に理解できるようになるかもしれません。
代表的な単語を6つピックアップしてまとめてみましたので、ご参考いただけるとうれしいです。
1.【Q】漢字じゃなくても立派な食感!街で頻出する、飽くなき「もちもち」への探究心が垣間見える言葉。
最初は、
台湾で非常によく見かける
「Q」から。
はい、そうです。
いきなり、漢字ではありません 笑
「Q」というアルファベット
一文字で表されるのは、
もちもちの食感のこと。
ドリンクスタンドや
デザートのお店で
特に見かける頻度が高く、
一番分かりやすい例が、
タピオカの食感ですね。
台湾には、
QQ(←2つ重ねて使うこともできます。)な
スイーツが本当にたくさんあって、
台湾の人たちの
もちもちへの飽くなき探究心が
垣間見えるかのよう。
弾力があるという意味の「彈」と合わせて、
「Q彈」という言葉もよく使われます。
(お肌のハリがある感じにも使える表現ですよ!)
▶︎「Q/Q彈」発音サンプル
2.【酥】台湾を代表する有名おみやげにも、この漢字が!ほろっとデリケートな食感を表現したい時に。
台湾おみやげと言えば、
パイナップルケーキを
思い浮かべる方、
少なくないのではないでしょうか。
パイナップルケーキの中国語名は
「鳳梨酥」と言いますが、
しっぽについている
「酥」という漢字も、
実は食感を指していること、
ご存知でしたか?
食べたことのある方は
ピンとくるかもしれませんが、
パイナップルケーキの生地って、
ちょっと粉っぽくて
ぽろぽろと落ちますよね。
まさにあの感じで、
かじるとほろっと崩れるような、
はらはらと落ちるような、
デリケートな食感のことを言います。
日本語で「コレ!」と
言い表せる言葉がないので、
ちょっと表現が難しいですね 笑
他には、台中の名菓・太陽餅や、
揚げたタイプの臭豆腐の衣の食感など、
お菓子や揚げものの
おいしさを表現する時に、
よく使われています。
▶︎「酥/鳳梨酥」発音サンプル
3.【脆】サクッ!パリッ!スナック菓子などによく使われる、シズルを際立たせてくれる言葉。
「脆」は、
サクッ、パリッした食感のこと。
日本語と同じく
「脆い」という意味もありますが、
食感を表す場合は、
必ずしも脆さを指すわけではありません。
(「酥」の方が、脆い食感に近い気がします。)
「脆」と聞いて、
僕が真っ先に思い浮かべるのが、
台北駅裏エリアにあるドーナツ専門店
「脆皮鮮奶甜甜圈」。
粉砂糖をまぶしたドーナツの
外側サクッな食感に魅せられて、
毎日のように行列ができる
人気店です。
洋芋片(ポテトチップス)などの
スナック菓子のパッケージにも、
「脆」の漢字は頻出。
先ほどの「酥」と合わせて、
より歯切れの良さ、
香ばしさが増したような印象になる
「酥脆」という表現もよく見られます。
▶︎「脆」発音サンプル
4.【嫩】木綿より絹ごし。親より雛。しっとりやわらかく、若々しい質感を表現したい時に。
肉や魚、豆腐などの質感を表す時に
よく使われる「嫩」という漢字。
こちらも、日本語の単語一言で
言い表すのが少し難しいのですが、
水分がしっとり含まれていて、
繊維が細やかで、やわらかい感じ、
と言いましょうか。
台湾でポピュラーな食べものなら、
海南雞飯のごはんの上に
のっているチキンが、
まさに「嫩」の化身とも言うべき存在 笑
また、嫩な質感のものは、
自然となめらかさもついてくるので、
「滑」の漢字と合わせて
「滑嫩」という表現もよく使われます。
豆腐で例えると、
木綿豆腐よりも、絹ごし豆腐。
僕の生まれ故郷の香川の名物・
骨付鶏で例えれば、
身がキュッと引き締まった親鶏よりも、
やわらかくてほぐれやすい雛鶏ですね。
「嫩」という漢字には、
雛に代表されるような、
若々しいニュアンスも
含まれているように思います。
▶︎「嫩/滑嫩」発音サンプル
5.【鬆】ふわふわ、やわらか。朝ごはん屋さんで「馬來糕」を見つけたら、ぜひお試しいただきたい。
台湾式のお肉のふりかけ・肉鬆や、
ワッフルの中国語・鬆餅に見られる
「鬆」という漢字。
こちらは、
たっぷり空気を含んだような、
ふわふわやわらかな食感のことを
表します。
「鬆」な食感と言えば、
僕が大好きなのが、
台湾の朝ごはん屋さん(豆漿店)で、
時たま見かける「馬來糕」。
蒸したてあつあつ
ふわっふわのスポンジケーキは、
ほのかで素朴な甘みがあって、
目覚めたてのおなかに
やさしい質感がたまりません。
より身近なところでは、
コンビニで売っている
ミルクやチーズ風味のスポンジケーキも、
個人的によくお世話になっています。
▶︎「鬆」発音サンプル
6.【黏】ねっとり食感を表す漢字。日本の「あの」ねばねば代表は、台湾でも意外と簡単に入手できます。
「黏」は、
ねっとりとした、ねばりのある、
という意味です。
台湾では、日本に比べると
「黏」な食感を感じることは
少なめな気もしますが、
パッと思いついたところでは、
「牛軋糖」。
歯にくっつくくらい、
ねっとりとしたヌガーの中には、
ドライフルーツやナッツがたっぷり!
噛めば噛むほどに
ヌガーの香りが立ち上ってくるお菓子は、
台湾おみやげにもおすすめの1品です。
ちなみに、
「黏」な食感と言えば、
日本の納豆を僕は真っ先に
思い浮かべるのですが、
台湾でも、
家樂福や大潤發などのスーパーで、
意外と簡単に入手できます。
冷凍されていて、
日本より割高ではありますが、
日本の味が恋しくなった時などはぜひ、
冷凍コーナーをのぞきに行ってみてください。
▶︎「黏」発音サンプル
まとめ
今日は、
台湾でよく使われる
食感に関する中国語
をご紹介しました。
代表的な単語6つを
ピックアップしてみましたが、
先日の【味を表す中国語】と
合わせて活用すれば、
より具体的にグルメのイメージが
湧いてくるかと。
現地でのお食事の際など、
ぜひメニューをじっくり眺めながら、
上の漢字が登場していないかどうか、
チェックしてみてくださいね!
※発音サンプルは、僕の台湾人ボーイフレンドにお願いしました。謝謝你〜❤️
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コメント
コメント一覧 (2件)
昨年から台湾華語を独学で勉強しているので、とても為になりました!
今回出てきたものは日本では使われない漢字ばかりなので、少し覚えるのに苦労しますね(そして、日本語の擬態語の多さを再認識…)。
音声サンプルが珍しく男性やなあと思っていたら、彼氏さんやったんですね。渋いお声に、ドキッとしました!笑
また語学系のトピックを楽しみにしています。
確かに、
日本では使わない漢字が多いかもですね 笑
僕の発音ではとてもじゃないですが
サンプルにはならないので、
彼氏にお願いしました。
中国語に関しても、
まだまだ書いてみたい記事がいろいろあるので、
少しずつ充実させていきますね!