BL(ボーイズラブ)漫画はファンタジーばかりじゃない!同性に恋する僕も思わず心が動いた、おすすめの作品はこちらです!
こんにちは!ビジネス書もエッセイもコミックも、本なら何でも大好きな台湾在住Mae(@qianheshu)です。
台北で一緒に暮らしている僕の台湾人ボーイフレンドは、日本の漫画やアニメが大好き。
日本人の僕よりも詳しいくらいなのですが、特にハマっているのが「BL (ボーイズラブ)」です。
最初は正直なところ、「一体、どこがおもしろいのだろうか?」「同性に恋する当事者にも、楽しめるものなのだろうか?」と訝しく思っていたのですが、試しに読んでみると、あら不思議。
今では、2人一緒に西門町のアニメイトで、BLコーナーに長居してしまうほど、どっぷりその魅力に浸ってしまいました 笑
読み始めた歴が浅いので、まだまだこれから読んでみたい作品もたくさん。
ではありますが、今日はこれまでに読んだことのある作品の中から、同性に恋する僕のお気に入りのBL漫画6冊をご紹介したいと思います。
ロマンチックいっぱいなストーリーはもちろん、リアルな世界での話題を盛り込んだ秀逸な作品も。
BL漫画に興味はあるけれど、どの作品から読めばいいか迷い中の方は、お役立ていただけるとうれしいです。
1.『そんなに言うなら抱いてやる』ほとばしるカッコよさに悩殺。同じ職場で働く2人の意外な一面にドキドキ。
BL漫画の作家さんの中でも、
僕が特に大好きなのが、
にやま先生。
がっちりイケメンが多分に登場する
にやま先生の作品は、
新作が出たら
すぐにチェックするくらい、
どれもお気に入りです!
中でも、
最近ときめきが止まらなかったのが、
『そんなに言うなら抱いてやる』。
表紙の絵からしてもう、
ほとばしるカッコよさじゃないですか!?
物語の主人公は、
同じ職場に勤める人気者・
プリンスとも呼ばれるヒカルと、
ルックスも能力もパッとしない、
忍者並みに目立たない存在の忍。
影が薄い印象の忍ですが、
実は彼には、職場ではあえて見せない
夜の顔が。
ヒカルは興味本位で訪れたバーにて、
夜の忍と出会い、
2人の関係は変化を始めます。
同じ職場という
シチュエーションとストーリーにも
キュンとしますが、
美しくもドキドキなシーン
盛りだくさんな点が、
さすがにやま先生。
2人がその後どうなったのか、
続編も読みたいくらい
魅力満点の1冊でした。
2.『ボクがおじさんを好きな理由』若き甥っ子のピュアの想いにキュン。幼い頃に交わした、ある約束とは?
鍛え抜かれた肉体&
濃眉大眼のかわいいお顔立ちの
男子たちがたっぷり登場する
土狼貳先生の作品も、
僕は大好き。
とびっきりにスパイシーな描写には、
男子たちのやんちゃで、
はちきれんばかりの
生命力のようなものが感じられて、
どの作品も本当にドキドキです。
そんな中、スパイシーさよりも、
ピュアでキュンとする
ロマンスが際立っていた作品が
『ボクがおじさんを好きな理由』。
1人暮らしで翻訳家、
同性に恋する叔父のもとに、
ある日突然押しかけてきた
高校生の甥っ子。
その理由が分からぬまま、
しばし2人での時間を過ごす中で、
叔父はかつて
幼い頃の甥っ子と交わした、
ある約束を思い出すことになります。
叔父よりも遥かに大きく育った甥っ子の、
若くてピュアな想いが、
とにかくかわいい!
3話完結の
短編エピソードではありますが、
充分すぎるくらいのときめきを
堪能させていただきました。
同冊に収録されている
『漫画家Sは我慢ができない』は、
土狼貳先生ならではの
スパイシーさが爆発しているので、
こちらも注目です。
3.『メルヘン課長とノンケ後輩くん』ただメルヘンなだけじゃない!当事者ならではの視点もしっかり盛り込まれた、ユーモア満点社内恋愛。
『メルヘン課長とノンケ後輩くん』は、
自身も同性に恋することを
カミングアウトされている
ミナモトカズキ先生の作品。
物語の主人公は、
相手には困らない
シャイニーな生活を送る
PR会社課長と、
これまで女性としか
お付き合いをしたことがなかった、
彼のイケメン後輩くん。
ある日、後輩くんは課長に対して、
前々から抱いていた
ある疑問をぶつけます。
それをきっかけに、
2人の甘くてメルヘンな恋が
始まるのですが、
物語が進むにつれて現れる、
新たな課題。
当事者ならではの視点から、
リアルな世界でも起こり得る
課題についても
しっかり盛り込まれていることで、
コミカルなだけではない
深みのある作品に仕上げられています。
僕は、課長さんに
すごく感情移入してしまって、
イケメン後輩くんの言動に、
ドキドキにときめきまくりました 笑
4.『とろけるたまごとベッドの中で』自分たちにとっての幸せって?交際10年の同性カップルが紡ぐ、リアリティ満点のストーリーに涙。
本屋さんで惹かれて、さっそく買って読んでみたのですが、同性の恋人がいる僕も実際の日常生活でぶち当たるような問題にたくさん触れられていて、感動しました😭😭😭
— Kazuki Mae🌈 (@qianheshu) February 12, 2020
ただのファンタジーなBLじゃない、ロマンチックだけどリアリティたっぷりの作品です👍 https://t.co/UehBvItsu1
ミブヨシカズ先生の
『とろけるたまごとベッドの中で』は、
僕がこれまでに読んだBL漫画の中で、
一番の感動作。
学生時代からお付き合いをして
10年になる、
男性同士のカップルが主人公。
パートナーシップ制度が
テレビ番組で取り上げられていたことを
きっかけに、
2人は改めて
「自分たちにとっての幸せ」について
考え始めます。
しかし、
その過程で浮き彫りになってくる、
向き合わなくてはいけないことの数々。
職場での人間関係のこと、
家族へのカミングアウトのこと。
僕も、実生活の中で心あたりがあるからこそ、
どのエピソードも
グサリと深く突き刺さるようで、
ものすごくリアリティがあります。
しかし、それでいて
シリアスな雰囲気というわけでなく、
2人の関係はやさしさに満ちていて、
愛がいっぱい。
目の前に立ちはだかる壁を
1つずつ乗り越えた後の、
「俺らはパートナーなんだから!」
の一言には、
思わず込み上げてくるものを
抑えることができませんでした。
5. 『同棲ヤンキー赤松セブン』スポーツ漫画のようなキリッとさわやかな画風が新鮮。ヤンキー2人のかわいい同棲生活から目が離せない!
一見ギャグ漫画のような
『同棲ヤンキー赤松セブン』
というタイトルのこちらの作品。
最初に見つけた時は、ごめんなさい。
「ヤンキーかあ… あんまり興味ないかも…」
と、正直思いました。
が、しかし、
ネット上での評価がかなり高かったので、
気になって読んでみることにしました。
物語は、とある理由から
公園で暮らしている男子・神崎と、
彼にことあれば
タイマンを挑んでくる男子・
赤松のケンカからスタート。
そんなケンカ友達(?)だった
2人ですが、
ふとしたきっかけで、
神崎は公園を離れ、
赤松の暮らしている部屋へと
身を寄せるように。
何気なく始まった同棲生活をきっかけに、
2人の背景に横たわる事実や、
気持ちの変化などが描かれていきます。
読み始めて、まず惹き込まれたのが、
男性たちのルックス。
スポーツ漫画の登場人物のような
キリッとシャープでさわやかな雰囲気は、
いい意味でBL漫画っぽくなくて新鮮。
それでいて、
ヤンキーのイメージとは裏腹に、
2人の生活の様子や行動が、
いちいちかわいい!
止まることを知らない
キュンキュンの嵐の中、
全3巻一気読みしちゃいました。
漫画の世界ながら、
どうか2人が末長く幸せに
生活していけるといいなあと、
読後の今も願ってしまっているくらい、
ガッチリ心を掴まれております。
6.『ワンルームエンジェル』主人公の前に突如舞い降りた、天使のような少年。真実を追い求めた果てにたどり着く、切ないクライマックスにほろり。
僕はこれまで、BL漫画は、
あまりファンタジー的な
要素が入っていない
作品の方が好きでした。
「好きでした。」と書いたのは、
その考えを打ち破ってくれる作品にも
出会うことができたから。
『ワンルームエンジェル』
の物語の主人公は、
生きる意義を感じられないまま、
その日暮らしを送る男子。
そんな彼のもとにある日、
真っ白な羽を持つ少年が、
空から突如舞い降りてきます。
その天使のような少年は、
男子の暮らすワンルームマンションへと
転がり込んでくることに。
この少年の正体は?
少年との暮らしの中で、
生きる意義を見失っていた男子に
起こる変化とは?
徐々に明らかになっていく真実を、
主人公とともに追求していくうち、
この社会に確かに存在している現実へと、
否応なく気づかされていきます。
切ないクライマックスには、
思わず込み上げるものを
感じずにはいられない名作。
ロマンチックやかわいさ、
ユーモアだけじゃない、
シリアスな一面に
心を貫かれるような作品を
お探しの方にイチオシの1冊です。
まとめ
今日は、
同性に恋する僕のお気に入り
BL漫画6冊をご紹介しました。
実を言うと、僕はもともと
「BL=ファンタジー」と言う印象を、
強く持っていました。
実際の同性カップルの恋愛や生活、
実体験とはかけ離れていて、
読んでもあまり楽しめないのでは、
と、思い込んでいたのです。
しかし、
必ずしもそうではないと気づけたのは、
僕にBL漫画のおもしろさを教えてくれた、
ボーイフレンドのおかげ。
「当事者のリアルを反映した作品も、
ちゃんと存在しているんだ!」
と、気づけたことが、
すっかりBL漫画ファンになってしまった
一番の理由ではないかと思います。
みなさんも、
もしご興味のある作品がありましたら、
ぜひ一度手に取ってみては
いかがでしょうか。
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