「男性を好きになったきっかけは?」同性に恋する僕が8つの疑問にお答えします。

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同性婚する男性二人のカップル

「同性を好きになったきっかけって?」「男女両方の気持ちが分かる?」同性に恋する僕が尋ねられたことのある質問に、僕はこうお答えします。

こんにちは!台北で台湾人ボーイフレンドと暮らして8年目になりましたMae(@qianheshu)です。

先日、とある食事会に参加した際、ある方と僕のセクシュアリティに関してお話する機会が。

僕は、その話題について尋ねられることが全くイヤではなく、むしろ興味を持ってくださっていることを、とてもうれしく感じました。

質問を聞いているうちに、そういう点に疑問を持っているものなのだなと、気づかされることがたくさん

おそらく、同じような疑問を持たれている方も少なくないのではと、その時に感じました。

そこで今日は、僕が日常生活の中で尋ねられたことのある内容も含めて、改めて「同性に恋すること」について、お答えしていきたいと思います。

ただし、最初に言っておきますと、これは僕の場合であって、全ての方に当てはまるというものではありません。

セクシュアリティは一人一人違っているのが自然なことですので、あくまで一例として、ご覧いただければと思います。

 

目次

1. そもそも、僕のセクシュアリティって?

我是同志(私はゲイ(LGBT)です)

まず最初にですが、

僕のセクシュアリティについて

触れておきたいと思います。

 

僕は、自身は男性、恋する相手も男性です。

 

現在は台北で、

台湾人のボーイフレンドと一緒に暮らしています。

 

近年、「LGBT」という言葉を

よく耳にするようになりましたが、

この言葉で言えば「G」に当たります。

 

ブログの冒頭で

「LGBTのGに当たります、Maeです」

と紹介することがありますが、

これは僕の恋する相手が

同性(男性)であることを表しています。

 

2. 心は女性で、いつか女性になりたいのか?

にじいろハート

そう言うと、意外に多く尋ねられるのが

「心は女性なのか?」ということ。

 

僕は、心は間違いなく男性。

 

女性のカラダになりたいという気持ちも、

全くありません。

 

生まれ持った男性としてのカラダを、

僕はとても気に入っています。

 

最近はジムに通って、

たくましくカッコいいカラダになりたいと、

日々トレーニングに励んでいるくらいです。

 

しかし、カラダは男性だけど、心が女性で、

身も心も女性として生きていきたいという方も、

確かにおられます。

 

生まれ持ったカラダの性別と、

心の性別が異なる場合は、

LGBTで言えば「G」ではなく、

「T」に当てはまります。

 

3. 男性を好きになったきっかけは?

二人で自転車に乗るゲイカップル

僕の場合、

男性を「好きになったきっかけ」というよりも、

「好きだと気づいた」というのが

一番しっくりときます。

 

生まれてこの方、

女性に恋したことは、一度もありません。

 

女性とお付き合いをしたことも、

一度もありません。

 

しかし、幼い頃から

恋する相手が同性であることに

気づいていたわけではなく、

後々振り返ってみると

「気になる相手はいつも男の子だなあ」と。

 

男の子に抱いていた、

この「気になる」という感情の正体に気づくのに、

少し時間がかかってしまいました。

 

成長して、これまでを振り返ってみてようやく、

僕のセクシュアリティは生まれ持ったものであった、

と確信しました。

 

ですので、男性を好きになったきっかけや、

明確なタイミングというものはありません。

 

自分の心とむきあい、

いろいろな経験を経ていくうちに、

じわじわと自分が好きなのは男性なのだと気づいていきました。

 

4. 昔、クラスメイトの女の子が好きって言ってなかったっけ?

高校時代の人知れない失恋

幼い頃~高校時代にかけての

僕をご存知の方の中には、もしかすると

「クラスメイトの〇〇ちゃんが好き」とか、

「(女性)芸能人なら〇〇がタイプ」などと言っていた、

という記憶があるかもしれません。

 

その記憶に基づくのであれば、人生のどこかで

「男性を好きになったきっかけ」があったのでは、

と思われるのも無理はありません。

 

この場で、謝らせていただきます。

混乱させて、ごめんなさい。

 

あの頃の僕にはまだ、

「好き」ってどういうことなのか、

よく分かっていませんでした。

 

クラスメイトの〇〇くんが

何だか「気になって」いても、

みんなが「好き」な相手に挙げるのは、

女の子ばかりだったから、

そういうものなのかな、と。

 

僕の「気になって」いる気持ちは、

きっと「好き」とは違うものなのかな、と。

 

僕も「〇〇ちゃん!」って、

女の子の名前を言わないといけないのかなって、

漠然とそう思っていたのです。

 

先ほども触れましたが、

「気になる」という感情の正体に、

まだ気づいていなかったんです。

 

でも。

 

中学時代くらいから言っていた、

浜崎あゆみさんが好きなのは、

紛れもなく本当です 笑

 

それは恋する気持ちとか、

タイプという意味の好きではなくて、

「アイコン」として、

「憧れの存在」として好きというのが

正しいかな、と思います。

 

5. どんな人がタイプ?

台湾男子お気に入りの冬コーデまとめ

僕は、ボーイフレンドからも

お墨付きをもらうくらい、

タイプが幅広い(!?)ので、

一言で言い表すのは非常に難しいです。

 

ですが、その中でも

特に惹かれるタイプを挙げるのであれば、

やっぱりマッスル男子かなと思います。

 

僕がインスタでよく見ているのが、

メンズポートレート専門の

台湾人フォトグラファーさんたちの作品。

 

彼らの作品に登場する男子たちには、

毎回もれなくときめいてしまいます。

 

でもそうは言いながら、

微胖(ちょっとふくよか)男子に

キュンとすることも少なくないので、

カラダが大きい人、ということになるのでしょうか。

 

【関連リンク】

晏人物 Timothy’s Photos

深夜名堂 Justin Hsieh Photography

 

ルックス以外で言いますと、

僕は「かわいい」男子が好きです。

 

この「(中身の)かわいさ」の

定義も難しいのですが、

作ろうと思って作れるものではなく、

その人の素の部分から醸し出されるもの、

と言いましょうか。

 

「いつでも自然体」、

というのが近いようにも思います。

 

だからこそ、何時たりとも、

素が丸出しな台湾男子たちに、

どうしようもなくときめいてしまうのかなあと。

 

一歩外に出れば、

「かわいいっ!!!」が胸中で止まらなくなるので、

本当に毎日クタクタです 笑

 

第一印象は、

確かに「カッコいい!」からときめくこともありますが、

みくりさんも言っていたように、

最終的にはやっぱり「かわいいが最強」ですね。

 

6. (ストレートの)男性と女性、両方の気持ちが分かる?

優柔不断な台湾人彼氏

僕のような存在は、

何となく「男性と女性の間にいる存在」

として思われがちなのか、

「どちらの気持ちも分かるんだよね?」

と言われることがあります。

 

そもそも、

「ストレート男性」と「ストレート女性」が基準という

二元論が僕には疑問ですが、

それはひとまず置いておいておきます。

※ストレートとは、「異性に恋する」という意味です。

 

ただ僕は、残念ながら

「どちらの気持ちも分かる」などとは、

到底言えません。

 

僕の場合で言うと、

実は幼い頃から、女性といる時の方が

より素の状態でいられるような気がして、

正直今もそうです。

 

恋のお相手である「男性」に対して

思うことであったり、

いつだって魅力的でいたい

という想いだったり。

 

興味関心の範囲で言えば、

確かに女性と重なる部分が多いから、

なのかもしれません。

 

しかし、女性のファッションに

生活の中で触れる機会はほぼないし、

お化粧もしないし、

女の子の日のつらさや、カラダの悩みも、

思い測ることしかできない。

 

その意味ではむしろ、

日常的に女性と接触する機会のある、

ストレート男性の方が詳しいのではないかと、

思わずにはいられません。

 

そして、僕にとっては、

ストレート男性の気持ちを想像するのが、

意外に難しい。

 

広告デザインの仕事をしているので、

いろいろなターゲット層の気持ちになって

考えてみることが必要なのですが、

いつもすごく悩むのが

ストレート男性について考えるとき。

 

カラダのことであれば、

僕も同じなので分かりますが、

興味関心が重ならないことが多く、

ストレート男性とおしゃべりしてみるなどして、

勉強の日々です。

 

なので、「どちらの気持ちも分かる」なんて、

とてもじゃないけど言えないです。

 

もちろん、同性に恋する男性のことに関してなら、

かなり共感できますが。

 

7. 男性同士はどうやって出会うの?

同性婚する男性二人のカップル

僕と、現在の彼氏の出会いは、

インターネットでした。

 

同性に恋する男性たちが集まる、

ひと昔前のSNSのようなサイトが台湾にもあり、

オンライン上で連絡を取り合ったのが始まりです。

 

「リアル空間以外での出会いって、僕たちだけ?」

と思い、同じく同性の恋人がいる友人達にも、

これまでたくさん尋ねてきましたが、

インターネットやアプリという答えが、

本当に多いです。

 

便利なツールが登場したおかげで、

繋がるためのハードルは、

すごく下がりました。

 

僕は逆に、

ストレートの男性・女性のみなさんが、

一体どうやって出会うのかをすごく知りたい!

 

みなさんも、

インターネットやアプリを使ったりするのですか?

 

それとも、学校や職場、趣味の世界で知り合って、

お互いに少しずつ惹かれていって…

という感じなのですか?

 

同性に恋する人の場合は、

お互いにカミングアウトをしない限り、

相手も同性を好きか

(そもそも恋愛対象として見てもらえるのか)

どうかは分かりません。

 

好きになって告白した相手が、

ストレートの方で叶わぬ恋だった、

というお話もよく見聞きします。

 

日常生活の中から、

自然の成り行きで… というのは、

ほとんどありません。

 

だからこそ、

あらかじめ「同性が好き」という意思表示をしている、

インターネットのサイトやアプリが、

広く利用されているという側面もあると思います。

 

もちろん、

カミングアウトして知り合いも増えてくれば、

生活の中で出会うこともあり得ますが、

いきなりそんな恋愛を体験するのは、

かなり難しいです。

 

8. 男性同士のデートや生活はどんな感じ?

堂々と相合傘で街を闊歩する台湾男子

同性カップルのデートや生活と聞くと、

みなさんはどのような画面を思い浮かべますか?

 

僕とボーイフレンドの例を挙げてみると、

一緒に買い物に出かけたり、

映画を観に行ったり、

国内外に旅行へ行ったり。

 

出かけるのが億劫な時は、

家で各々読書をしたり、ゲームに興じたり、

NETFLIXでドラマを観漁ったり。

 

生活面では、

スーパーに買い出しに行ったり、

家でたまった洗濯物を片付けたり、

(外食が多いですが)時々自炊をしたり。

 

近くの夜市へごはんを食べに行ったり

というのは、台湾ならでしょうか。

 

正直、同性カップルだからといって、

何か変わったデートや生活をしているわけでは、

全くありません。

 

みなさんが、

パートナーやご家族の方とされているのと、

ほとんど同じではないでしょうか。

 

ありふれすぎていて、

聞いていても全然おもしろくないでしょう 笑

 

まとめ

にじいろハート

今日は、同性に恋する僕が尋ねられたことのある

8つの質問にお答えしてみました。

 

同じような疑問を心に抱えておられた方は、

何か新しい発見がありましたでしょうか。

 

最後にもう一度強調しておきますが、

これは台湾でボーイフレンドと暮らしている、

僕の場合でお答えしました。

 

同性に恋する全ての方に

当てはまるものではありませんので、

あくまで一例として捉えていただきますように。

 

▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼

→【この台湾映画がすごい!】LGBTがテーマのおすすめ7作品をご紹介します。

→ゲイである僕が声を大にして伝えたい4つのこと。「自分の周りにいない」はただの思い込みです。

→LGBTの日常や悩みがよく分かる5冊の本。ゲイである僕の目線からおすすめの作品を選んでみました。

→同性に恋する自分を悩んでいるあなたに伝えたい3つの言葉。

→「ストレートの私にできることは?」と問われて考えた、同性に恋する僕がお願いしたい4つのこと。

 

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コメント

コメント一覧 (4件)

    • ありがとうございます!
      これからもブログ更新続けられるよう
      がんばります!

  • 私はアメリカ在住の日本人女性で、恋愛対象は男性の異性愛者です。

    アメリカには15年以上いて、日本語に触れる機会が少なくて日本語を忘れつつあった時期があり、それを解消するために日本の漫画を読み始めました。つい最近になってからですが、BL(ボーイズラブ)の分野に足を伸ばしたところ、これがけっこう面白くて、同性愛者の方の恋愛というものに興味を持ちました。maeさんが書かれてるように、どんなきっかけで同性の方を好きになるのかなど、などです。
    漫画を見る限りでは、異性の恋愛にはない葛藤があるものの、異性恋愛とほぼ同じと言う感想でしたが、maeさんの話からしても実際もそうなんですね。

    異性愛者への質問で、どんなきっかけで知り合う?というのがありましたが、アメリカと日本の違いは多少あるかもしれませんが、日本でもやっぱり学校や職場での出会いがほとんどじゃないでしょうか?あと、友達からの紹介とか。
    SNSやアプリを使用する人もいると思いますが、女性の立場から考えるとやっぱり安全性を考えてしまうので、成立するのは難しいかもと思います。
    アメリカは道端で初めて会った人にも挨拶をするような文化なので、友達や同僚となると人間関係の距離が日本より近い分、恋愛に発展しやすい状況にあると思います。大人になってからは特に近くで頼り、頼られの状況で堕ちる人がほとんどな気がします。
    私は今アメリカ人の彼氏がいますが、出会いは彼がバイトをしていたカフェでよく大学の勉強をしていたことから友達関係が始まって、数年はただの友達だったのですが、私がすごく精神的に落ちていた時に支えてくれたのがきっかけで恋愛に発展しました。

    ダラダラと書いてしまいましたが。。。私もmaeさんを応援してます!

    • 詳細なコメントいただき、ありがとうございます!
      興味深く拝見いたしました。
       
      僕のこれまでの体験からすると、
      学校や職場などで出会いが生まれるというのが
      やっぱりすごく羨ましいなあと感じてしまいます。
       
      相手の方が自らカミングアウトしない限り、
      相手の恋愛対象については知ることができない分、
      過去を振り返ってみると、
       
      「自分は好意を感じているけれど、
      相手は自分を恋愛の対象として見てくれるのだろうか?」
       
      などと、考えてしまって、
      自分からブレーキを踏んでしまうことの
      繰り返しだったような気がします。
       
      そういう意味で、SNSやアプリの方が
      その悩みをクリアしやすい分、
      可能性を感じやすいツールであるように
      思っています。
       
      ブログへの応援もいただき、
      ありがとうございます!
      これからも『にじいろ台湾』を
      よろしくお願いいたします。

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