【この台湾MVがすごい!】LGBTがテーマのミュージックビデオ7作品をご紹介します。


台中同志遊行(台中LGBTプライド)2019の台湾のカタチをしたレインボーフラッグ

中華圏を代表する有名アーティストの作品も!LGBTがテーマのミュージックビデオが、台湾では続々と発表されています!

こんにちは!台北でボーイフレンドと暮らして8年目になりますMae(@qianheshu)です。

先日、日本のLGBTメディア『GENXY』にて、ある台湾のミュージックビデオが話題となりました。

作品内では、結婚に至るまでの同性カップルの物語が描かれており、YouTubeにて公開された当時、台湾でも大きな注目を集めました。

実は台湾には、LGBTをテーマとしたミュージックビデオ(MV)が、他にもたくさん!

中華圏を代表する超有名アーティストも数多くの作品を発表しており、当事者へのエールを贈るとともに、社会に向けて広くメッセージが伝えられてきました。

今日は、LGBTがテーマの台湾のミュージックビデオの中から、僕のお気に入り7作品をご紹介したいと思います。

 


1.【五月天 Mayday『擁抱』】様々なカタチの「愛」を抱えて。マラソン大会を通して描かれる、目指すべき社会のあり方は?

 

台湾で最も有名なバンド・五月天(Mayday)が

1999年に発表した作品『擁抱』

 

15年の時を経て、

2014年にリメイクされたMVでは、

「多様な愛のカタチ」をテーマにした

物語が描かれています。

 

作品中で舞台となっているのは、

マラソン大会。

 

同性カップル、

トランスジェンダーの女性、

入院中の妹のために走る姉、

子供連れの若い夫婦もいれば、

ご年配の夫婦もいる。

 

セクシュアリティも、年齢も、

様々な参加者たちが、

それぞれの「愛」を抱えながら、

共にゴールを目指して走っていく姿には、

思わずじんわりとこみ上げてくるものがあります。

 

MVの中には、

登場人物それぞれの背景も描かれており、

決して美しいだけではない現実も浮き彫りに。

 

「理想的な社会って、どういうものなのだろう」と、

改めて見つめ直させてくれる一本です。

 

2.【黃宥傑 Antonio Huang『傷愛罪』】3人の男女の裏に隠された複雑な関係とは?「真相」はオリジナル版の中に。

 

黃宥傑さんの『傷愛罪』は、

2014年に発表された作品の中でも、

特に話題を集めた一作。

 

とある夫婦が、友人と思しき男性を

家に迎え入れるところから始まるMV。

 

しかし、この3人の間には、

表では語られない、

ある複雑な関係がありました。

 

あくまで

架空の物語として描かれてはいますが、

彼らと同様の事態は、

社会や身内からの圧力によって、

現実世界でも生まれうるものではないかと思います。

 

なぜ3人は、

そのような選択をしなければならなかったのか。

 

そこに、この作品が発表されることとなった

核心が隠されています。

 

ただ、上の動画を観たみなさんはもしかすると、

一部腑に落ちない部分もあったかもしれません。

 

と言うのも実は、上の動画は

マイルドに編集しなおされたバージョン。

 

つまり、オリジナル版には、

マイルドにしなくてはいけないほどの

表現が含まれており、

それゆえに大きな反響を呼びました。

 

「真相」を知りたい方はぜひ、

『傷愛罪』オリジナル版も、

鑑賞されてみてください。

 

3.【蔡依林 Jolin『不一樣又怎樣』】日本も例外ではない、同性カップルが直面する医療問題。実力派俳優たちの出演も話題に。

 

中華圏で絶大な人気を誇る、

ポップソングの女王・蔡依林(Jolin)さん。

 

台湾のアーティストの中でも先陣を切って、

LGBTをテーマとした作品を

発表してきたことでも知られ、

現在もアイコンとして、

トップを走り続けています。

 

2014年に発表された

『不一樣又怎樣』で描かれているのは、

同性カップルの医療問題について。

 

まだ同性婚が実現していなかった当時、

いくら長い時間を共にしてきたとしても、

何らの法律的関係も認められなかった

同性カップル。

 

パートナーにもしものことがあった際には、

パートナーに代わって意思決定をする権利も

認められない状況でした。

 

日本を含む

同性婚が認められていない国においては、

現在でも同様の状況が続いています。

 

数十年の時を共に過ごしてきた

女性同士のカップルを主人公に、

大切なパートナーとの別れの時が

描かれる本作。

 

歸亞蕾さん、林心如さんなど、

台湾を代表する実力派俳優たちが

主演を務めたことでも、

話題となりました。

 

また、蔡依林さんの楽曲には、

LGBTをテーマに掲げた作品が他にも多数。

 

セクシュアリティを理由とした

いじめが原因で命を落とした、

葉永鋕さんに捧げる『玫瑰少年』は、

台湾最高峰の音楽賞である金曲獎にて、

2019年の「年度楽曲賞」を受賞。

 

ポップソングらしい、

明るくユーモラスなテイストに仕上げられた

『Dr.Jolin』や、

『迷幻』なども、僕の大好きな作品です。

 

4.【HUSH『同一個答案』】同性カップルの20年にわたる物語を再現。プロポーズで語られる本物の想いに、感動の涙。

 

HUSHさんは、

自身も恋愛対象が同性であることを

カミングアウトして活動されている

アーティスト。

 

2019年「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」では

イメージキャラクターも務め、

社会に向けて積極的に

メッセージを伝え続けています。

 

2015年に発表された作品『同一個答案』では、

ある1組の男性同士のカップルを

主人公としたMVを発表。

 

主人公であるお二人の実話に基づいて、

ストーリーが展開されていきます。

 

また、作品のクライマックスである

プロポーズの場面は、演技ではなく、

実際にパートナーさんへのサプライズとして

演出されたもの。

 

お二人の胸の内から湧き出してくる

本物の言葉に、

何度観ても、心を揺り動かされます。

 

MVの舞台裏をまとめた動画

公開されていますので、

合わせてご覧いただくと、

よりMVに込められた想いを

感じていただけるかと思います。

 

5. 【廖文強『可不可以』】静けさの中に込められた強いメッセージ。ダイレクトな歌詞と、シンプルな映像が心に突き刺さる。

 

廖文強さんの『可不可以』は、

同性婚実現に向けた討論が、

政治の場でも盛り上がり始めた

2016年に発表された作品です。

 

MVに登場するのは、

どこかを目指してゆっくりと街を歩いていく

1人の男性。

 

「愛したい人を、

愛させてくれませんか?」

 

「自分の歩みたい人生を、

歩ませてくれませんか?」

 

誰かへと尋ねかけるようなメッセージが、

ぽつぽつと浮かび上がっては消えていく。

 

夜の帳に包まれた静かな街の中を、

男性は黙々と、ただひたすらに

進んでいきます。

 

そして、道が開け、

到着したところに待っていたのは…

 

シンプルかつダイレクトな映像表現が、

この歌に込められた想いの強さを

グッと引き立てている名作です。

 

6.【戴愛玲 Princess Ai『暗了,亮了』】同性婚実現のタイミングでリメイク版が公開。主人公の言葉と決意に勇気づけられる一作。

 

戴愛玲さんの『暗了,亮了』は、

2017年に発表された作品。

 

台湾で同性婚が実現されるための

大きな一歩となった、

「同性カップルに婚姻の権利を認めない

現行の法制度は違憲」

との判決が下された1年でした。

 

オリジナル版のMVでも、

様々な愛のカタチが描かれているのですが、

2019年5月に、こちらのリメイク版MVが公開。

 

2019年5月と聞いて、

ピンと来られた方もおられますよね。

 

そう、台湾でついに

同性婚が実現したタイミングで、

男性同士のカップルを主人公とした、

この新バージョンが公開されました。

 

結婚を迎えるまでの2人の日常が、

おだやかに描かれている本作。

 

その一方で、画面左側には、

主人公の両親に向けての手紙として、

これまでの人生を振り返りながらの

メッセージが流れていきます。

 

映像と文字のコントラストを眺めていると、

うれしいような切ないような、

複雑な気持ちに。

 

それでも、夜は明け、

新しい時代を歩んでいく。

 

戴愛玲さんのやさしい歌声とともに

心に響いてくる、

主人公の言葉と決意に

とても勇気づけられる一作です。

 

7.【盧學叡『我是誰』】悩む主人公へ母親から贈られた言葉とは?あたたかなクライマックスへと続く、同性カップルの物語。

 

冒頭で触れた、

日本のLGBTメディアにて話題となった作品は、

盧學叡さんの『我是誰』

 

こちらの作品も、

台湾で実現したばかりの同性婚をテーマに、

ストーリーが描かれています。

 

結婚することは決まっているけれど、

主人公にはもう一つ

乗り越えなくてはいけないハードルが。

 

自分の両親をはじめ、周囲の人たちに、

このことをどう伝えればいいのか。

 

自分らしくいられない心の葛藤、

そんな折に、悩んでいる主人公へ

母親から贈られた言葉。

 

あたたかなクライマックスに、

思わず熱いものがこみ上げてきます。

 

ちなみに、主演を演じたお二人はもともと、

台湾のメンズポートレイト専門

フォトグラファー・晏人物さんの写真集モデル。

 

写真集『Escape』の大好評をきっかけに、

一躍有名人となりました。

 

まとめ

台中同志遊行(台中LGBTプライド)2019の台湾のカタチをしたレインボーフラッグ

今日は、LGBTがテーマの

台湾ミュージックビデオ7作品

をご紹介しました。

 

台湾のMV作品は、

単なる恋愛の物語に留まらず、

社会的なメッセージが

しっかりと盛り込まれているのも特徴かと。

 

台湾で同性婚が実現したのは、

2019年になってからではありますが、

それよりもさらに早い時期から、

すでに「婚姻平權(婚姻平等の権利)」を

視野に入れていたことが、

MV作品からもうかがえます。

 

こんなにも多くの

台湾を代表するアーティストたちが、

LGBTをテーマとした作品を発表している。

 

この事実も、

現地の当事者のみなさんを励ますと同時に、

社会へと討論を促す大きな役割を担っていたに

違いありません。

 

今後は一体、

どんな作品が生まれてくるのか?

どんな作品が話題となるのか?

 

これからも、

台湾のミュージックビデオから

目が離せません!

 

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