台湾交通事情のリアル。プチ事故にもあった僕が10年間の現地生活で感じていること。

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台鐵(台湾鉄道)台中駅前の横断歩道

事故やマナーに関する交通事情がたびたび話題に上る台湾。本当のところはどうなのか、現地で10年生活している僕の実感をまとめてみました。

こんにちは!台北在住11年目に突入しております、Mae(@qianheshu)です。

今日のテーマは、10年以上台湾で暮らしていても、未だに全く慣れないこと。

台湾のことはすごく好きですし、それゆえに楽しく生活できているわけですが、それでもぶっちぎりのNo.1で、慣れないことがひとつあるのです。

それは、台湾の交通事情

台湾発メディア「The News Lens Japan」さんのツイートによると、台湾ではなんと8割の方が、一生に一度はケガを伴う交通事故に巻き込まれる、なんて驚きのデータも出ています。

本当に、そんなことがあり得るのか?

実はかく言う僕も、ケガなく済みはしましたが、すでに台湾でプチ交通事故に巻き込まれたことがあります。

以前【台湾生活で特に気をつけたい4つのこと。交通事情以外にも、街歩きでは注意が必要です。】の記事でも少し書きましたが、今回はより詳しく、台湾生活の中で毎日のように遭遇しているリアルな交通事情について、書いてみたいと思います。

目次

僕が台湾で巻き込まれた、プチ交通事故。

台北・中和の住宅街

僕がプチ交通事故に

遭遇したのは、

会社への出勤中のこと。

 

歩道のない

赤線が引かれた道(=駐車も臨時停車も禁止!)

を、歩いていたのですが、

前方の路肩に停車中の車が。

 

線の内側にまで

寄せて停まっていたので、

仕方なく車道側に避けて

通り過ぎようと進んで行きました。

 

ちょうど車の真横まで

差し掛かったところでなんと、

運転席のドアが突然オープン。

 

あまりに目の前すぎて

避けることができず、

そのままもろに

ドアと衝突しました。

 

その衝撃で、

かけていたメガネは

ぐにゃりと変形し、破損。

 

幸いケガはなかったので

良かったですが、

 

裸眼だったら

目にドアの角が直接

当たっていたかもしれませんし、

 

もし後方から他の車が来ていたら、

惨事になっていたかもしれません。

 

ドアを開ける前に

後方の確認を怠った

運転手の不注意で起こった、

この事故。

 

走っている車や

スクーターにばかり

気を取られがちですが、

 

停車中の車にも

充分注意をしないといけないと、

意識を改めた経験となりました。

青信号の横断歩道に、路線バスが突っ込んでくる。

台鐵(台湾鉄道)台中駅前の横断歩道

最近、台湾のニュースで

大きく取り上げられた、

ある交通事故があります。

 

青信号で横断歩道を渡っていた

家族3人が、

 

横から突っ込んできた

路線バスに巻き込まれて、

母親と幼い子供が亡くなった

悲惨な事故がありました。

 

関連報道→【台中母子遭公車輾斃 家屬列5點痛心發聲:警方希望我們接受道歉|聯合新聞網】

 

事故を起こしたのが

路線バス、

 

そして、歩行者側は

青信号で横断歩道を横断しており、

完全に交通ルールを守っていた

ということで、

 

改めて、

台湾の交通事情の深刻さが

浮き彫りになったこの事故。

 

しかし、路線バスに関わらず、

横断歩道に構わず突っ込んで来る

車やスクーターは、正直なところ、

台湾では日常茶飯事です。

 

横断歩道が青信号になっても、

横からやって来る車の流れが

しばらく止まらなかったり、

 

スピードを落とす気配なく

突っ込んで来る車も。

 

青になったからと、

左右の確認をせず

すぐに横断を始めるのは、

かなり危険です。

歩行者を優先しない、車やスクーター。

台北MRT環状線の中和駅

台湾ではルール上、

日本と同じく歩行者優先に

なってはいるのですが、

現実は真逆。

 

道を譲ってくれる車や

スクーターに出会う機会は

本当に少なくて、

 

ごくたまに

そういう方に出会うと、

感動の涙が溢れそうに

なるほどです 笑

 

これを特に実感するのが、

信号のない横断歩道を渡る時。

 

歩行者が横断歩道の前で

反対側へ渡ろうと

待っていても、

 

車やスクーターが

止まる気配は一切なし。

 

歩行者が渡り始めていても、

停車することなく

ダラダラと迫ってきたり、

 

我先にと猛スピードで

目の前を通り過ぎて行ったり、

 

横断歩道上に堂々と停車する、

なんてことも。

 

横断歩道上であっても、

歩行者側が

車やスクーターの合間を縫って

進んでいくような状態で、

 

歩行者優先ルールが

本当に存在しているのか

どうかすら、

疑ってしまいます。

 

僕は、最寄りのMRT駅まで

歩いていく間に、

いくつか信号のない

横断歩道があるので、

 

渡る際は左右だけでなく、

前後もぶんぶん見回しながら、

他の場所以上に気をつけて

渡るようになりました。

突然の車線変更や右左折、ウインカーすら信じられない予測不能な運転も。

嘉義・中興博愛路口

車線変更や右左折をする際、

ウインカーを出さない車や

スクーターも

頻繁に見かけます。

 

時には逆に、

ウインカーを出しているにも

関わらず、

 

一向に進路変更する

気配がないまま直進する、

なんてパターンも。

 

ウインカーの(不)使用方法が

あまりに自由すぎて、

しっかり観察していても

予測不能です。

 

なぜか、

ノロノロと走行していたり、

 

ふらふらと路肩に近づいてきて、

曲がりたいのかと思ったら

そのまま走り続けたり、

 

走る道を間違えたのか、

道路の真ん中でも、

急なバックやUターンをしたり。

 

そんな車やスクーターは正直、

「見ない日があっただろうか?」

と思うくらい、本当に多いです。

 

アクシデントを避けるにはもう、

できるだけ歩道や

騎樓(=建物の前にある屋根付き歩道)

ある道を歩くようにするくらいしか、

対策は打てない気がします。

歩道を走行するスクーターと、歩道に駐車されたスクーター群。

台中・忠明南路の騎樓

では、

歩道や騎樓を歩いていたら

安心なのかと言うと、

 

それでもやっぱり、

残念ながら気は抜けません。

 

歩道や騎樓には、

スクーターがずらずらずらーっと

駐車されていることが多々あり、

 

そのせいで(歩道なのに!)

歩行者が通り抜けできる幅が

狭くなっていることも

よくあります。

 

僕の空間認識能力が

低すぎるのも関係あるかも

知れませんが、

 

騎樓を歩いていると、

傍に駐車しているスクーターの

ナンバープレートに

 

足をぶつけてしまうことが

しばしば。

 

膝を擦りむいてしまったり、

あざを作ってしまったりと、

痛い思いをしたのも

1度や2度ではありません。

 

台鐵(台湾鉄道)台中駅前「復興路」の第一銀行

また、時には騎樓から

道路側へ出られないほどに、

スクーターが

駐車されていることも。

 

本来、歩行者のために

開けておくべき通り道までも

埋め尽くされ、

 

すぐ目の前にある

バス停へ出たいのに、

わざわざ駐車の列が

途切れるところまで

 

(歩道なのに!!!)歩行者が

遠回りしなくては

いけないことも

あったりします。

 

さらに、歩道や騎樓が

駐車スペースになっている

ということは、

 

新たに駐車しにやって来たり、

出て行ったりするスクーターも

いるということ。

 

時折、

スクーターに乗ったまま

歩道や騎樓を走行する人も

いるので、

 

ここでも

気を抜くことはできません。

 

外に出ればもはや、

100%安全なところはない。

 

日本で外を歩く際の3倍、

いや5倍は、

気をつけておいても

過剰ではないと思います。

まとめ

台北・九份「琉瑯路步道」出口に伸びる幹線道路

今日は、

台湾交通事情のリアル

について、書いてみました。

 

ちなみに、

僕は台湾で暮らし始める前、

交通マナーの面では

 

下から数えた方が早い(?)

香川県で暮らしていました。

 

当時も(実は前回の一時帰国中も…)

小さな事故に巻き込まれて

しまったことがあるのですが、

 

そんな地元ですら

比べものにならないほど、

台湾の交通事情は

余談を許さないと思います。

 

リスクを避けるには、

こちらがとことんまで

気をつける他ないので、

 

台湾で街歩きをする際には

くれぐれも、

車やスクーターには

ご注意くださいね。

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