世界遺産級のダイナミックな自然景観が広がる、台湾東海岸・花蓮の「太魯閣國家公園(タロコ)」へ。観光で訪れたいおすすめのスポットをまとめました。
こんにちは!先日、ボーイフレンドと花蓮旅行へ行ってまいりました、台北在住Mae(@qianheshu)です。
みなさんは、「太魯閣(タロコ)」という名前を聞いたことがあるでしょうか?
台湾では非常に有名なこの場所は、國家公園にも指定されている、ダイナミックな自然景観が広がるエリア。
険しく切り立った山々が織りなす独特の景観は「世界遺産級」とも称されており、台湾にやって来たら、ぜひ一度は訪れていただきたい場所の1つでもあります。
公園内はとても広大で、見どころも盛りだくさん!
僕もまだまだ全てのスポットへ足を運べたわけではありませんが、今日は訪れたことのある場所の中から、太魯閣國家公園での観光でおすすめしたい見どころ5つを選んでみました。
花蓮旅行を計画する際の参考として、お役立ていただけましたら幸いです。
1. 【砂卡礑步道】エメラルドが溶け込んだような水の流れが美しい。太魯閣國家公園入口からすぐの必見スポットへ。
太魯閣國家公園の入口をくぐって、
まず最初に訪れたいのが、
「砂卡礑步道」。
大理石に筆文字が刻まれた、
この真っ白な門が目印です。
右手側にほっそりと見える
山肌を削り取ったような
1本の線。
この線の窪みが
遊歩道になっており、
往復1時間ほどをかけて
歩いて行きます。
この道を作るために、
一体どれだけの時間と
労力が費やされたのか。
どうやって作ったのか、
不思議に思えるほど、
頭上も側面も、
ゴツゴツとした硬い岩盤に
覆われています。
川底がはっきりと見えるほどに
透き通る水は、
まるでエメラルドを
溶かし込んだかのような
美しさ。
川辺に転がっている
岩の大きさも圧巻で、
10人が手を繋いで作った輪でも、
きっと収まらないほどの巨大さ。
この光景を目の当たりにすると、
大自然の前に
人はあまりに無力であることを、
ビシバシと思い知らされます。
おみやげ物のお店が並ぶ一角に
たどり着いたら、遊歩道の終点。
この土地に古くから住む
太魯閣族の工芸品などが
ずらりと並んでいますので、
ぜひ、復路に挑む前の
休憩を取りながら、
眺めてみてください。
砂卡礑步道
2. 【長春祠】まるで水墨画の世界!断崖絶壁に祠が建てられた理由とは?
砂卡礑步道のすぐ近くにある
「長春祠」も、
遊歩道を歩き終わった後に
立ち寄りたいスポット。
中華風の建物と
猛々しい断崖絶壁の
コントラストは、
まるで絵画の世界に
迷い込んだかのような
神秘的な美しさです。
建物まで辿り着くには、
硬い岩盤を貫いた
トンネルを抜けて。
歩道から時折のぞく、
90度に曲がる川を流れる水も、
息を呑む美しさです。
台湾中部を横断する
「中部橫貫公路」の
建設中に犠牲となった、
作業員の方々を祀るために
建てられたという長春祠。
東部の発展に
重大な役割を果たした
偉大な建設の陰で、
払われた対価を忘れないよう、
後世の人々に伝えていく
重要な意味を持った場所です。
屋根や柵の部分にも
細やかな装飾が施されていて、
遠くから見るのとは
また違った美しさを
観察することができます。
長春祠
3. 【燕子口】太魯閣國家公園一番の有名スポット。「世界遺産級」と言われる理由にも納得の絶景が広がります。
太魯閣國家公園へ来たら、
ここを訪れずに帰る人はいない。
そう言っても過言ではないほど、
公園内でも特に有名なスポットが
こちらの「燕子口」です。
絶壁にポコポコと開いている穴が
「燕子口」と
呼ばれるようになった由来。
谷底から空に向かって吹く
上昇気流が、
ツバメが暮らす上での
メリットとなり、
穴に巣を作って暮らすことから、
その名がついたそうです。
どんな作用が働いて、
自然にこんな地形ができるのか、
眺めるほどに
すごく不思議に感じてしまいます。
燕子口周辺は、
岩盤をくり抜いて作られた
トンネルがたくさん!
トンネル内に照明はなく、
日の差し込まないところは
昼間でも真っ暗。
トンネルの切れ目から見える
景観は、
ファンタジー映画にでも
出て来そうなほど、
とにかく神秘的で、
「世界遺産に値する」
と、称される理由にも
大納得です。
遊歩道も終点に差しかかると、
猛々しさがさらにアップ。
「一体、身長の
何百倍あるのだろうか?」
と、途方に暮れそうになるほど、
とてつもなく高い岩肌を
首が痛くなるほど
グイッと見上げてしまうのも、
太魯閣國家公園での
観光ならではの
貴重な体験になるかと思います。
燕子口
4.【綠水步道】切り立った山々がすぐ目の前に!野生味あふれる遊歩道の高台から、太魯閣國家公園を望む。
最初に登場した
砂卡礑步道ほど
長くはありませんが、
天祥へと向かう途中にある
「綠水步道」も、
時間が許すなら
ぜひ立ち寄っていただきたい
スポット。
草花が鬱蒼と茂っていたり、
足もとがゴロゴロしていたり、
入ると漆黒の闇になる
小さなトンネルがあったり。
かなり野生味が強い
遊歩道ですが、
ぜひ中ほどまで
進んでみてください。
囲まれていた樹々を抜け、
視界が開けて来ると
目の前に広がるのは、
高台から望む太魯閣の景色。
「鳥の視点から眺めてみると、
こんな感じなのかな〜」
と、実感できるほど、
目線と同じ高さに広がる
切り立った山々。
足元の方に視線を
向けてみると、
青さを称えた水が
うねりながら流れる川も
眺めることができます。
道幅がかなり細くなっている
箇所もあるので、
すれ違う際には
充分お気をつけながら、
絶景を楽しんでみてください。
綠水步道
5.【天祥】斜面に立つ白亜の菩薩が神秘的。山の幸を使ったおいしい料理も堪能できます。
地図を眺めていると、
「観光ではどこまで
進めばいいのだろうか?」と、
見当がつかないほどに
広大な太魯閣國家公園。
もし、花蓮市街を
旅の滞在拠点にするのであれば、
「天祥」を、
折り返し地点の目安にするのが
良いかと思います。
天祥には、
レストランが数軒
集まっている区画があり、
食事場所が少ない
太魯閣國家公園内では貴重。
おなかが空きそうな
タイミングで天祥に
到着できるよう、
プランを組むのも
良いかもしれません。
「明山號餐廳」というお店で、
お昼ごはんを
いただいてみることに。
山菜の炒めもの、
タケノコのスープ、
牡丹肉炒めなど、
山の恵みを活かした
お料理はどれもおいしい!
2人で訪れましたが、
おかず2品+スープ1品+ごはんで、
ボリュームもちょうど良く
いただくことができました。
おなかが満ち足りたら、
少し近辺を歩き回って
みるのもおすすめ。
太魯閣に関する展示を見学できる
「天祥遊客中心」や、
「天祥基督教會招待所」
「文天祥公園」など、
駐車場から
歩いて回れる範囲にも、
見どころが集まっています。
山の斜面に凛々しく立つ
白亜の菩薩様に導かれるように、
川にかかった橋を渡って
「祥德寺」へ。
境内には、
十方普賢菩薩や地藏菩薩など、
たくさんの興味深い
仏像様たちが
集結しておられるので、
階段を上るのが
少しキツくはありますが、
ぜひ訪れて見てください。
また、まだ滞在したことは
ないのですが、
「太魯閣晶英酒店 Silks Place Taroko」
というホテルに滞在して、
天祥で1泊して
じっくり太魯閣を巡る旅行にも、
憧れをいただいております。
天祥
まとめ
今日は、
花蓮・太魯閣國家公園(タロコ)の
見どころ5選
を、ご紹介しました。
太魯閣には見どころが
まだまだたくさんありますが、
落石やお天気などの影響で、
通行止めや、開放停止に
なってしまうことも
多々ある点にはご留意を。
「白楊步道」や「水簾洞」など、
僕たちが行きたかったスポットも、
訪れたタイミングでは、
残念ながら
開放されていませんでした。
運にも左右される
太魯閣國家公園の観光では
ありますが、
台湾東海岸でしか見られない
絶景の中へ、
ぜひ足を運んでみては
いかがでしょうか?
太魯閣國家公園
Web : https://www.taroko.gov.tw/
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