台北を代表するパワースポット・龍山寺。実は伝統グルメの宝庫でもあることご存知でしたか?
こんにちは!食べ歩きが大好きな台湾在住日本男子Mae(@qianheshu)です。
さて、台湾旅行のガイドブックをご覧になられたことのある方はご存知かもしれませんが、台北には「龍山寺」という由緒あるお寺があります。
この一帯はかつて「艋舺」と呼ばれており、台北の街の中でも最も早い時代から栄えたことで知られているエリア。
お寺へお祈りに訪れるのはもちろんですが、周辺には50年以上にわたって営業を続けているお店が、現在でも数多く軒を連ねています。
そのため、昔ながらの美味しいものを目当てに、このエリアを訪れる地元民もたくさん。
観光だけで帰ってしまうのはあまりにも惜しいほど、ハイレベルなグルメたちがひしめき合っている場所でもあるのです!
龍山寺に来たら、どんなおいしいものがいただけるのか?
今日は、僕が龍山寺周辺で出会ったおすすめのグルメたちをご紹介したいと思います。
メンマたんもりのプリップリ肉圓が人気!「蘇家肉圓油粿」
MRT龍山寺駅を降りてすぐのところに広がる艋舺公園から、
地元民の台所・新富市場に向かって伸びる「三水街」には、
伝統グルメのお店がずらり。
その中の一軒「蘇家肉圓油粿」は、
ある2つの看板メニューが、地元民からの厚い支持を得ている人気のお店です。
小吃店ながら、店内はかなり広々。
お店に入ったら、まずは空いているテーブルを探して、席を確保しましょう。
壁にかけられているのは、お店のおすすめメニューたち。
今回は、ここに来たら食べない人はいないと言っても過言ではない、
「肉圓」と「油粿」をオーダーしてみたいと思います。
お店入り口のカウンターにオーダー表が置かれているので、こちらに食べたい数量を記入。
座っているテーブルの番号も忘れずに記入しておきましょう。
こちらは、透き通ったぷるぷるの生地に肉餡を包んだ
「肉圓(45元=約170円)」。
肉餡ではありますが、
メンマがメインであるかのごとく、ぎっしり詰まっているのが特徴です。
実は僕、これまで肉圓があまり好きではなかったのですが、このお店の肉圓は別。
甘すぎない醤油ベースのタレが、
日本人の僕にもとてもしっくりとくる風味で、具材とすごくマッチ。
肉圓を食べていてよく感じる油っぽさもほとんどなく、
最後まであっさりといただくことができました。
「油粿(35元=約130円)」はタロイモで作った、
マッシュポテトをぎゅっとまとめたような食べもの。
お箸がスッと入る滑らかな生地の中に、ゴロゴロとカットしたタロイモもプラス。
素材そのものの香りが存分に活かされていて、
口に運んだ瞬間、ふわ~っと立ち上ってきます。
ほんのり甘い醤油ダレとの相性も抜群、
イモ好きにはたまらない一品に仕上がっています。
他にも、肉粽(ちまき)や麺、スープなど、
台湾らしいメニューがたくさん揃っていますので、
いろいろと組み合わせて味わってみてください。
蘇家肉圓油粿
Address:台北市萬華區三水街109號
営業時間:10:00~20:00(火曜定休)
TEL:+886-2-2302-6595
素朴な風味の麵線がイチオシ!路地裏に佇む穴場な美食店「萬華戲院大腸麵線魷魚羹」
龍山寺ならではの穴場グルメをお探しの方は、
艋舺公園の傍らにひっそりと伸びる「和平西路三段89巷2弄」の路地へ。
細い小道の奥をよくよく観察してみると、何やらグルメ店らしき看板が2つ。
ローカル度が相当高めなので、踏みとどまってしまいそうになるかもしれませんが、
この2店はどちらも超オススメなので、少し勇気を出してチャレンジされてみてください。
1軒目は、公園側から路地に入ってすぐのところにある
「萬華戲院大腸麵線魷魚羹」。
「萬華戲院」と言うのは、昔この一帯にあった劇場のこと。
すでに劇場はなくなってしまいましたが、今でもその名を冠して営業を続けています。
メニューは「大腸麵線(50元=約190円)」と
「魷魚羹(50元=約190円)」の2種類のみ。
お店に入る時に、店頭の調理台にいる店員さんへ直接注文しましょう。
お会計は、食べ終わってからでOKです。
できあがったら運んで来てくれるので、
それまで店内の空いている座席に座って待ちましょう。
とは言いながら、ほとんど待つまでもなく、
席に着くとほぼ同時くらいにやって来るはずです。
「大腸麵線」は、台湾式のそうめん。
このお店のものは麺よりも大腸(ホルモン)よりも、
とにかく「魚のつみれ」の存在感が圧倒的。
だしを効かせた素朴なとろみスープがしっかり絡んで、
具材のおいしさをさらに引き立ててくれます。
テーブルに備え付けの唐辛子ペーストをひとさじ、たっぷり目に加えると、
唐辛子の香りも加わってさらに深みが増すので、ぜひお試しください。
こちらは、イカのつみれスープ「魷魚羹」。
先ほどの麵線にも勝る勢いで、とろみががっつりとつけられていて熱々。
だしの風味はもちろん、お酢の酸味も強めに効かしていて、
まろやかながらさっぱりとした口当たりが魅力です。
コリコリとした食感のイカは、魚のつみれの中に。
噛めば噛むほどに、旨味がじんわりと染み出してきます。
どちらもスープ系ではありますが、2品とも本当においしいので、
ぜひ合わせてオーダーされてみてくださいね。
萬華戲院大腸麵線魷魚羹
Address:台北市萬華區和平西路三段89巷2弄9號
営業時間:9:30~19:00
TEL:+886-2-2306-8745
堅焼きパリパリ生地とジューシあんのコンビが最高!「武林萌主福州元祖胡椒餅」
麵線と魷魚羹を堪能したら、その足でお隣の「武林萌主福州元祖胡椒餅」へ。
こちらは、夜市でもお馴染みの焼きまんじゅう「胡椒餅」の専門店。
路地裏にありながら、根強いファンが多くいることで知られており、
龍山寺エリアの中でも注目のお店です。
一つ一つを丁寧に焼き上げていくのは、この2畳ほどの小さな軒先。
ご覧の通り、食事スペースはなくテイクアウト専門のお店ですので、
作業中のお店の人に何個欲しいかを直接伝えて、焼きたてを受け取りましょう。
お値段は1個50元(=約190円)です。
こちらのお店の胡椒餅は、一般的なものと比べるとサイズは少し小さめ。
熱々の状態でもらえるので、やけどに注意しながらいただきましょう。
特徴は何と言っても、餡を包んでいる生地の食感!
厚みのある生地は、噛み切るのにかなり力がいるくらい堅焼きな仕上がりで、
パリパリと香ばしい風味がやみつきになりそうです。
また、中に包まれているのは、ミンチにしたものと、
かたまりでごろっと入った2種類のお肉。
ほんのり甘さを感じる味つけで、
プチュッと肉汁が飛び出してくるジューシー加減もGOODです。
街歩きのおともや、おやつ代わりに最適ですので、お一つ買われるのをお忘れなきよう。
武林萌主福州元祖胡椒餅
Address:台北市萬華區和平西路三段89巷2弄5號
営業時間:10:00~18:30
TEL:+886-2-2308-3075
伝統甘味の専門店でおもち系メニューをぜひ!「三六圓仔店」
台湾っぽい、伝統のしぶいスイーツを楽しみたいなら「三六圓仔店」へ。
最初に登場した肉圓のお店「蘇家肉圓油粿」と同じ通りにあるので、
合わせて立ち寄られるのも良いかと思います。
お店に入ったら人数を尋ねられるので、スタッフさんの案内に従ってテーブルへ。
スペースはかなり小さめですが、
隣のお客さんとぎゅうぎゅうしながらいただくのも、旅の醍醐味ということで。
カウンターにオーダー表が置かれているので、
店内で食べる場合は「內用」の箱から一枚。
麻糬や湯圓など、おもちを使ったメニューがオススメです。
テーブルや店内には、写真と日本語付きのメニューも貼られているので、
オーダーする際のご参考に。
僕のお気に入りは、ピーナッツ版のおしるこ「花生綜合圓(50元=約190円)」。
ピーナッツをふんだんに使ったあま~いスープの中に、
芋圓(イモ団子)や湯圓(白玉)などの具材がたっぷり入っています。
夏は氷を加えてもらって、ひんやりといただきましょう。
こちらのお店のお団子は、
弾力が強めで、一般的なものよりもさらにモッチモチな仕上がり。
氷入りの冷たいスープの中でも全く硬くならず、
茹でたて同様の食感を楽しめてしまうから不思議です。
ちなみに、店頭では持ち帰りできるおもち系お菓子の購入も可能。
台湾ならではの珍しいものがたくさん揃っているので、
食事終わりに眺めてみるのもおもしろいですよ。
三六圓仔店
Address:台北市萬華區三水街92號
営業時間:8:30~21:30
TEL:+886-2-2306-3765
とろとろマンゴーのかき氷が絶品!台北指折りの超有名デザート店「龍都冰菓專業家」
行列必至のグルメも数多くある龍山寺エリアですが、
中でもひときわ長い行列のできる老舗デザート店なのが「龍都冰菓專業家」。
龍山寺側から艋舺夜市へ入ってすぐのところある、真っ青な看板が目印です。
さすがは超有名店というだけあって、いつ来ても店内はほぼ満席状態。
オーダーに入る前に、まずは空いているテーブルを見つけておくのが無難です。
注文は、お店入り口にあるカウンターで。
長い列ができているかもしれませんが、
プロの手さばきでサクサクさばいてくれるので、
意外とすんなり自分の番がまわって来ます。
メニューは、カウンター後ろに書かれているものから選択。
8種類のトッピングがのった
「八寶冰(70元=約260円)」が看板メニューではありますが、
今回は台湾の夏の風物詩
「芒果牛乳冰(170元=約630円)」をオーダーしてみます。
オーダーを終えたらすぐに作ってくれるので、
その場でお会計を済ませたら直接、同じカウンターで受け取りましょう。
大振りにカットされたマンゴーが、ふわふわのかき氷の上にたっぷり!
さらに上から練乳もプラスして、とびきりスイートな仕上がりになっています。
マンゴーの実から果汁がじゅわっと溢れ出して来て、
まるでマンゴージュースを飲んでいるかのようなジューシーさ。
氷の削り加減も絶妙で、
雪花冰(フレーバーつきのかき氷)にも負けない滑らかな口あたりに、
思わず感動してしまいました。
毎日のように大行列ができるのにも、至極納得。
これは食べずに帰ると、確実に後悔するレベルです。
龍都冰菓專業家
Address:台北市萬華區和平西路三段192號
営業時間:11:30~22:00(水曜定休)
TEL:+886-2-2308-2227
【2020.08.18 追記】
「龍都冰菓專業家」は、
艋舺夜市内から、
上記の住所の和平西路三段へ
移転しています。
移転後も変わらず、
長蛇の列ができる人気ぶりで、
おいしいかき氷がいただけますので、
新しい店舗でぜひ
堪能してみてくださいね!
まとめ
今日は、台北・龍山寺エリアのおすすめグルメ5選をご紹介しました。
ごはんからスイーツまで、
昔ながらの味がここまで揃っている場所は、台北でもかなり稀。
お寺の観光が終わったらぜひ、
美味しいものもこのエリアで堪能しておきましょう!
そして最後に、注意点を一つ。
台湾の伝統的な文化に触れられる龍山寺周辺ですが、
残念ながら治安があまりよろしくないエリアとしても知られています。
人通りの多い表通りなどは問題ないものの、
そこから伸びる知らない路地などへは、迂闊に入り込まないようにするのが無難です。
(特にMRT龍山寺駅~華西街夜市周辺は注意)
おひとりでのご旅行の場合など、
可能であればまだ明るいうちに巡られるのが良いかと思います。
最低限の注意は払った上で、食べ歩きを楽しまれてくださいね!
※記事中の日本円表記は1元=3.7円で計算しています。(2018年6月現在)
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おまけ:本日の台灣男子
『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、
思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。
時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、
ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、
ご覧いただけるとうれしいです!
▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼
→台北・中正紀念堂のおすすめ台湾グルメ店4選。ローカル美食の食べ歩きなら市内屈指の最適エリアです!
→台北・永康街のリーズナブル台湾グルメ5選。一人旅でも楽しめるおすすめ美食店を集めてみました。
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コメント
コメント一覧 (4件)
福州元祖胡椒餅以外はガイドブックにあまり載ってない店でローカル感がいいですね♪
私も肉圓はあまり好きではなかったけど蘇家肉圓油粿のは食べてみたい^^
龍都冰菓專業家の八寶冰は最初出されたとき感動しましたがマンゴーも美味しいのですね
さすがです
肉圓ホントに絶品だったのでぜひ試してみてください!
龍都はまだまだ食べてみたいメニューがたくさんあるので困ります 笑
先日こちらのブログを頼りに、肉圓を食べに行きました!
お店の外観?は変わっていたものの無事に辿り着くことができました!
価格はリーズナブルで、料理はどれも美味しく、大満足でした^ – ^
また、店員さんもとても優しく
先にいたお客さんも席を譲ってくれたりと…
本当に行ってみて良かった!
ありがとうございました〜!
(また、道中のローカル感も強くて、すごく面白かったです笑)
ご参考いただき、ありがとうございます!
周辺の雰囲気も含めて楽しんでいただけたようで、
すごくうれしいです!
外観、リニューアルされたのですね。
僕もまた近日中に足を運んでみたいと思います。