1年に1度の名物行事と言えばこちら!端午節に台湾へお越しのみなさん、白熱の水上競技「龍舟競賽(ドラゴンボートレース)」観賞はいかがですか?
こんにちは!台北在住まもなく丸7年を迎えますMae(@qianheshu)です。
台湾は先週末、三大節句のひとつ「端午節」の連休を迎えました。
これまで、端午節には「粽子(ちまき)」を食べるくらいしか、風流なことはしていなかった僕。
「せっかく台湾に住んでいるのに、このままではけしからん!」と思い、今年は初めてある名物イベントを観賞しに行ってきました。
そのイベントとは、「龍舟比賽(ドラゴンボートレース)」。
一体どんな雰囲気で、どんな試合なのか?
実際に会場へ足を運んで、体感してみることにしました。
間近に試合を眺めていて感じたのは、想像以上のパワフルさとスピード感。
スポーツ観賞として楽しめるのはもちろんのこと、台湾ならではの慣習を知るという意味でも、とても新鮮な体験をさせていただきました。
今日は、1年に1度、端午節にしか見られない白熱の水上競技・龍舟比賽(ドラゴンボートレース)について、ご紹介したいと思います。
台湾三大節句の一つ「端午節」に欠かせない2つのもの。
「春節(旧正月)」「中秋節」と並び、
台湾で大切な節句の一つとされている「端午節」。
旧暦の5月5日がその日に当たり、
例年、新暦の6月初旬〜中旬ごろに迎えられます。
台湾で端午節と言うと、誰もが思い浮かべるのが、
「粽子(ちまき)」と「龍舟(ドラゴンボート)」。
端午節が近づいてくると、
葉っぱで三角形に包まれた「粽子」を、
街の至るところで目にするようになります。
台湾の粽子には、
大きく「北部粽」と「南部粽」の2種類があり、
北部と南部では、
見た目や作り方が異なるのが興味深いところ。
北部の粽子は、
「桂竹葉」という褐色の葉に
お米や具材を包んで蒸しあげたもの。
(包む葉には、緑色の葉が使われることもあるようです。)
お米一粒一粒の存在が
しっかりと感じられるのが特徴です。
それに対して、南部の粽子は、
「麻竹葉」という緑色の葉に包んで水煮したもの。
煮て作るため、お米の形が残らないくらい、
ねっとりとした食感に仕上がります。
端午節以外でも、
粽子をいただけるお店はたくさんありますので、
北部と南部で食べ比べてみるのも、
おもしろいかと思います。
台湾は今週末が端午節ということで、初めて粽子巻き体験をしてきました😆
葉っぱの扱いがすごく難しく、手助けを借りながらでもこれ一つ包むのに10分くらいかかってるので、もう老闆&老闆娘が熟練の手さばきで包んだのを買わせていただくのでいいや、と思いました🐲 pic.twitter.com/40cdVRepML
— kazukimae🌈 (@qianheshu) 2019年6月3日
ちなみに、僕のボーイフレンドは、
粽子が一番の大好物。
「你要吃什麼?(何が食べたい?)」と聞いたら、
1年中「粽子!」「ゾンズ!」「ちまき!」と申しております 笑
関連記事→【包粽子常用的粽葉有哪些?這些粽葉有什麼不同?|寵家肉粽】
初めての龍舟比賽鑑賞🐲 想像以上にスピード感があってスゴイ。
そしてカッコいい猛男がたくさんいるよ〜😆 pic.twitter.com/pEIpwzLqQW
— kazukimae🌈 (@qianheshu) 2019年6月9日
そして、端午節に欠かせないもう一つの慣習が
「龍舟(ドラゴンボート)」。
端午節の台湾では、全国各地で
ボートを漕ぐスピードを競う
「龍舟比賽(ドラゴンボートレース)」が開催されています。
では、一体どのようなイベントなのか。
試合会場に行ってきた際の様子を、
ご紹介していきたいと思います。
台北で「龍舟比賽(ドラゴンボートレース)」観賞。1年に1度のフェス「水岸台北端午嘉年華」へ。
台北では端午節になると毎年、
「水岸台北端午嘉年華」というイベントが行われています。
会場は、基隆河沿いにある「大佳河濱公園」。
龍舟比賽がメインイベントではありますが、
それに合わせてフェスタが行われています。
会場にはテントが設営され、
協賛企業やショップなどが出展。
お子様向けのアトラクションも用意されており、
家族連れで休日を楽しまれている姿も、
たくさん見られました。
作りたてのグルメを楽しめるワゴン車も、
会場に登場。
ボートレースに出場する選手の方はもちろん、
応援に駆けつけた人たちも
食事や休憩に利用されていました。
おもしろいと思ったのが、
このボート漕ぎ体験スペース。
ある龍舟チームのSNSで、
実際に選手たちが練習で漕いでいる場面を見ていたのですが、
なるほど、この公園にあるのですね。
陸上にいながらにして、ボート漕ぎを体験…
…したいところではありましたが、
この日はあいにく一人だったので、
眺めるだけにしておきました。
子どもたちが苦しい顔を浮かべながら
漕いでいる姿から察するに、
やはり、かなりの力が必要みたいですね。
白熱の水上競技!「龍舟比賽(ドラゴンボートレース)」にはイケメン選手もたくさん?!
基隆河に浮かぶ、
青をベースにしたカラフルなボートたち。
先頭の部分が龍の頭のデザインになっているのが、
龍舟の特徴です。
龍舟のサイズは、
小型(漕ぎ手12人)と大型(漕ぎ手20人)の2つ。
船の型の他、男子チーム、女子チーム、男女混合チーム、
高校生チームなど、それぞれの部門に分かれて、
トーナメント方式で競われます。
高校生に社会人サークル、
外国人留学生、企業所属のプロ選手…など、
参加選手もとても多様。
僕が以前通っていた語学学校のチームや、
レインボーフラッグを掲げるチームも参加していました。
レースは、1セット4チームでスタート。
船頭の鳴らす太鼓のリズムに合わせながら、
選手たちが力いっぱいにオールを漕いでいきます。
実際に会場でレースを観てみると、
想像以上のスピード感に驚き。
慣習としての意味合いに加えて、
れっきとしたスポーツの試合でもあるのだということが、
白熱する会場からビシビシ感じられます。
河のほとりからは、
応援に駆けつけた友人たちやご家族の方から、
「加油〜!!!」の大きな声が上がっていました。
レースの勝ち負けも大切ではあります。
しかしそれ以上に、
この日のためにチームメイトと練習を重ねる過程や、
1年に1度の思い出づくりとして、
みなさん心から楽しまれているのが伝わってきました。
注目を集めた大型龍舟男子部門で優勝を果たしたのは、
台湾企業「萬家香」チーム。
アジア競技大会でメダルを取る程の強豪ということで、
会場でも注目を集めていました。
鍛え抜かれた肉体に加え、
「顏值很高(ルックスもカッコイイ!)」なことでも
人気なようで、ニュースにも登場。
実際、会場には彼ら以外にも、
ジムのインストラクターさながらの
マッスルイケメンたちが勢揃いしていて、
僕も始終キュンキュンしっぱなしでした 笑
「端午節」の台北観光への影響は?
最後に、気になる端午節期間中の観光について。
台湾三大節句の一つということで、
とても重要な休暇ではありますが、
台北での観光に影響はあるのでしょうか。
結論から言えば「ほとんど影響はない」、
と言って差し支えないか思います。
一部休業するお店もありますが、
どこも開いていなくて食事難民になったり、
ショッピングが楽しめなかったり、という心配はなし。
お店が全面的に休業する
「春節(旧正月)」期間に比べれば、
街は至って平常運転です。
龍舟比賽など、
端午節ならではのイベント鑑賞も盛り込ながら、
じっくり観光を楽しまれてくださいね。
まとめ
今日は、端午節の台北で鑑賞した
「龍舟競賽(ドラゴンボートレース)」
についてご紹介しました。
冒頭でも少し触れましたが、
端午節期間中は、台北だけでなく
台湾各地にて龍舟比賽が開催されています。
1年に1度のチャンスですので、
端午節に台湾へお越しの方はぜひ、
ご当地粽子(ちまき)を頬張りながら、
白熱の試合を鑑賞されてみては?
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