台北旅行中、夜遅くにおなかが空いてしまったら。深夜から本領発揮の「お粥街」で台湾式の夜食を楽しんでみませんか?
こんにちは!日本への一時帰国から帰ってきて以来、案の定(?)食欲爆発中のMae(@qianheshu)です。
台湾で外食メインの生活していると、意外にハラハラするのが夜ごはんの時間。
おいしいものが手軽にリーズナブルにいただけるのは間違いないのですが、普段使いで通うようなグルメ店は、20:00を過ぎると店じまいをするところが多々。
仕事で遅くなったりすると、いつも「ああ…やっちまったよ…」と、締めの掃除がされているお店の軒先を眺めながら、よく落胆してしまいます。
もちろん、夜市まで足を運べば、開いているお店はたくさんあるのでしょうが、1人で行くのは何だか気が乗らない…
夜遅くても、ちゃんと栄養の摂れるしっかりとした1食を食べたい…
などと考え始めると、グルメ天国・台湾で思いがけず「夜ごはんにありつけない現象」を体験することになってしまいます 笑
しかし、運の良いことに、僕が現在勤めている会社はMRT大安駅の近く。
1駅先の科技大樓駅に向かって歩いていくと、深夜まで営業している「お粥街」があり、遅くなってしまった時にはもっぱら、こちらで夜ごはんを食べることにしています。
メニューが豊富で野菜もたっぷり食べられますし、1人でも利用できるのがありがたいところ。
旅行中うっかり夜ごはんのタイミングを逃してしまった時や、小腹が空いて夜食が食べたくなった時、台北の宵夜(夜食)文化を体験したい時にもおすすめのスポットです。
今日は、MRT大安&科技大樓駅近くの「お粥街」より、お店の利用の仕方や、どんなごはんがいただけるのかなど、ご紹介したいと思います。
深夜まで営業している台北市民の憩いの場「お粥街」とは?
MRT文湖線の高架が伸びる
復興南路を科技大樓駅方面に
向かって歩いていくと、
通称「清粥街」と呼ばれている
一角にたどり着きます。
「清粥」とは、お粥のこと。
台湾でも、
お粥にはいくつか種類がありますが、
こちらでいただける清粥は、
サツマイモ入りのうす塩味で、
日本のお粥にも近い
スタイルのもの。
これに、
おかずを何品かオーダーして、
家族や友人たちと一緒に、
おしゃべりなどしながら
宵夜(夜食)をいただくのが、
このお粥街での食事の楽しみ方です。
特徴は、深夜(あるいは朝方)まで
お店を開けている営業スタイル。
先ほども触れましたが、
20:00を過ぎると
店じまいを始めるグルメ店が
多い中にあって、
夜遅くでも
しっかり食事をとれるスポットは、
台北でも貴重な存在です。
昔、このあたりには、
たくさんのお粥屋さんが
並んでいたと聞きます。
しかし、
飲食店が多様化する時代の波を受けて、
2018年12月現在では、
その数も残すところ3軒。
「街」と呼ぶには
寂しくなってしまいましたが、
それでも台北っ子の間では、
「宵夜と言えばここ!」
と挙げる人も多いくらい、
今も広く親しまれています。
お粥街のお店では、どうやってお料理をオーダーする?
お店に入ったら、
「內用?(ネイヨン/店内で食べる?)
外帶?(ワイダイ/テイクアウト?)」
「幾位?(ジーウェイ/何人で食べる?)」
を尋ねられます。
同じメニューでも、人数によって
料理を取り分けてくれる分量と
料金が変わってきますので、
正確に答えられる
心の準備をしておきましょう 笑
料理のオーダーは、
半ビュッフェ形式。
カウンターに並んでいる
おかず類から、
食べたいものを選んでいきます。
実際に料理を見ながら
オーダーできますので、
名前が分からなくても
指さしで全く問題ないかと
思います。
このあたりは、
台湾式ビュッフェの「自助餐」に
少し似ているかもしれません。
メニュー表がなく、
お値段も書かれていないので、
「これ、いくらなんだろう…」
と、ドキドキしますが、
野菜系が一皿80元~、
魚や肉系が一皿120元~くらいを
目安にしておくと良いかと。
基本は2人前の設定になっているので、
1人利用の場合は自動的に分量、
料金とも1人前用に調整してくれます。
(1皿20~30元引きになります。)
1人あたり2~3品が、
分量的にはちょうど良いかと思います。
おかずを取り終わって席に着いたら、
人数分のおかゆがたっぷり入った
鍋が登場。
おかゆをお碗に装ったらいざ、
お食事を始めましょう。
食事をしていると、
店員さんがテーブルにやってきて、
取ったおかず
+おかゆの料金を計算して、
伝票を残してくれます。
お会計の際には、
この伝票をレジのところまで
持って行けばOKです。
お粥街の一番人気!台北ならではの賑やかな夜食文化を体験できる「小李子清粥小菜」。
お粥街で一番活気があるのは
「小李子清粥小菜」。
オープンから深夜まで
常にお客さんで賑わい、
3軒の中では唯一、
2階までテーブル席がある
最も大きなお粥店です。
入口正面に、
おかず類がずらりと並んだ
カウンターがあるので、
トレイをとって指さしオーダー開始。
おかずを選んでいる最中に、
カウンターの店員さんから
「幾位用餐?
(ジーウェイ ヨンツァン?
/ 何人で食べますか?)」
と尋ねられますので、
人数を告げておきましょう。
おかずを取り終わると、
案内にしたがってテーブルヘ。
席に着いたら、
あつあつたんもりのお粥も
運ばれてきますので、
じっくりお料理を楽しみましょう。
鶏のカシューナッツ炒め、
インゲン豆の炒めもの、
かぼちゃの煮物+サツマイモ粥で、
200元(=約740円)でした。
率直な感想を言えば、
僕は他の2軒の味の方が
好みではあります。
また分量に対して、
お値段も少し高めかな、
という印象です。
しかし、
「これぞ夜のお粥屋さん!」
と言った感じの、
賑やかな雰囲気が
一番に感じられるのは、
やはり「小李子」ならでは。
フレンドリーではあるけれど、
ちょっぴり自由すぎる
店員さんの対応ぶりも、
良い意味ですごく台湾っぽいです 笑
深夜まで元気いっぱいで
おしゃべりに耽る
現地のお客さんたちに混じって、
台北ならではの夜食文化を体感するなら、
このお店を置いて他にはないと思います。
小李子清粥小菜
Address:台北市大安區復興南路二段142之1號
営業時間:17:00~翌6:00
TEL:+886-2-2709-2849
ひとりごはんにおすすめ!リーズナブルにお粥が楽しめる「無名子清粥小菜」。
小李子と1枚壁を挟んだところには
「無名子清粥小菜」という、
もう1軒のお粥屋さんがあります。
こちらは分量・料金とも
1皿1人前単位になっていて、
3軒の中では一番リーズナブル。
グループ客でわいわい賑わう
お隣に比べて、
ひとりごはんでも利用しやすいかと
思います。
こちらも同様、
おかず類を選んでいると、
店員さんから
人数を尋ねられますので、
あらかじめ伝えておきましょう。
取り終わる頃には、
人数分のお粥と共に
テーブルを準備してくださっているので、
案内にしたがって席につきます。
キャベツ炒め、
トマトとたまごの炒め、
煮込み豆腐+サツマイモ粥で
145元(=約540円)でした。
1人前ではありますが、
1皿1皿なかなかボリュームがあって、
お料理のクオリティも◎。
お値段から考えても、
満足度はかなり高かったです。
お昼~深夜まで営業していて、
食事どきに立ち寄りやすい点も
魅力かと思います。
無名子清粥小菜
Address:台北市大安區復興南路二段146號
営業時間:11:00~翌3:00
TEL:+886-2-2784-6735
【2021.04.26 追記】
「無名子清粥小菜」は、
残念ながら閉店に。
これで、お粥街にのこるお店は
2軒になってしまいました…
どんどん寂しくなるのが
本当に惜しいですが、
お粥を堪能したい時には、
先ほどご紹介した「小李子清粥小菜」か、
次にご紹介する「一流清粥小菜」へ
足を運んでみてください。
おしゃれな店内でゆったりお粥&熱々料理を楽しむなら「一流清粥小菜」。
お粥街の3軒の中で、
僕が一番良く足を運ぶのは
「一流清粥小菜」。
こちらもお昼から営業しているので、
今回はお昼ごはんで
立ち寄ってみました。
木をベースにしたインテリアは、
お粥街の中ではダントツに
おしゃれでモダン。
カフェへ入るように、
ふらりと立ち寄れる雰囲気も、
お気に入りのポイントです。
お店に入ると、
「稀飯?(シーファン/おかゆ)
白飯?(パイファン/白ごはん)」
と尋ねられるので、
お好きな方を選んでおきましょう。
メニューも、
野菜、魚、肉としっかり揃っていて、
一番人気の小李子に負けないくらい
豊富に揃っています。
白菜の煮物、麩の煮物、
エビ入りたまご+サツマイモ粥で、
180元(=約670円)でした。
素材のおいしさが生きた
ほっこりやさしい風味の白菜に、
甘めのだしが
じゅんわり染み込んだお麩、
塩気の効いたプリップリのエビ。
どのお料理もクオリティが高く、
しかも加熱しながら
アツアツでいただけるのもありがたい!
しっかり目の味付けが、
あっさり味のおかゆにも
よくマッチします。
おしゃれで、おいしくて、
その上コスパも文句なしな、
僕のイチオシです。
一流清粥小菜
Address:台北市大安區復興南路二段106號
営業時間:11:00~翌3:00
TEL:+886-2-2706-4528
まとめ
今日は、
MRT大安&科技大樓駅近くの
「お粥街」について
ご紹介しました。
観光で立ち寄ることは
あまりないエリアではありますが、
数多くのホテルが集まる大安や東區、
南京復興からのアクセスが便利。
夜遅くでも、
たっぷりのおかゆと共に、
栄養満点のおかずで
おなかを満たせるので、
現地在住の身としては
本当に重宝しています。
うっかり台湾で
夜ごはんのタイミングを
逃してしまった時や、
台湾ならではの夜食文化を
体験したい時に。
おひとりさまもグループの方も、
「お粥街」でぜひ、
台北の夜を楽しんでみてくださいね!
※記事中の日本円表記は1元=3.7円で計算しています。(2018年12月現在)
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