素朴な風味にほっこりする白菜の煮物から、クセが気になる(?)あの豆腐料理まで。台湾のグルメ店で種類豊富に並べられている小皿おかず「小菜」のお気に入りを集めました。
こんにちは!台湾グルメの食べ歩きが大好きな、台北在住Mae(@qianheshu)です。
台湾で麺や餃子のお店に行くと、店内の棚や冷蔵ケースに、小皿に盛られたおかずが並んでいることが。
野菜や豆腐、肉などが盛り付けられた、これら小皿のおかずのことを「小菜」と言います。
基本的には、食べたいものをセルフサービスで取ってきて、お会計時に何皿取ったかを申告するシステム。
温かいおかずの場合は、直接オーダーして盛り付けてもらう場合もあります。
いずれも1皿30〜50元(=約130〜220円。肉類だともう少し高め)ほどで、リーズナブルに台湾ならではのおかずを楽しむことが可能。※1元=約4.3円で計算。(2023年2月3日現在)
ここで全種類を挙げることはできないほどバリエーションが豊富なのですが、今回はその中から、僕が現地でよく食べているお気に入りの小菜5品を、ご紹介したいと思います。
1.【滷白菜】素朴な風味にほっとする、台湾式の白菜の煮物。日本の煮物にも似た風味がしっくり来ます。
![台北駅裏エリア(後站)のおすすめグルメ店「大稻埕魯肉飯」の白菜滷](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC07671-1024x768.jpg)
小菜と言えば、僕がまず一番に
ご紹介したいのが
「滷白菜」という、
台湾式の白菜の煮物。
メニューに並んでいたら
必ずオーダーしてみるくらい、
お気に入りすぎる1品です。
![台北・公館夜市のおすすめグルメ店「魯肉・飯香」の魯白菜](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2017/03/DSC05588-1024x768.jpg)
うす味だしと
一緒に煮込まれるのは、
メインの白菜をはじめ、
にんじんや干ししいたけ、
きくらげなど。
白菜そのものの甘みを感じる
とっても素朴な仕上がりで、
どこか
日本の煮物にも似た風味を
楽しむことができます。
小皿じゃなく、
茶碗に盛って平らげたいくらい、
とにかく大好きです!
2.【台式泡菜】キャベツのシャキシャキ感が小気味良い。甘酸っぱい仕上がりは、味覚リセットの箸休めとしてもおすすめ。
![台湾の小菜(小皿おかず)「台式泡菜」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2023/02/DSC03303-1024x768.jpg)
「台式泡菜」とは、
台湾式のお漬物のこと。
単に「泡菜」と言うと、
真っ赤な唐辛子が効いた
韓国のキムチを指すことが
多いですが、
「台式」は、キムチとは
また全く違った仕上がりの
1品となっています。
台式泡菜は、
高麗菜(キャベツ)を
漬けたものが一般的。
噛むたびにシャキシャキ、
ポリポリとした音が、
口の中で小気味良く
響き渡ります。
お漬物と言っても、
塩分はそれほど強くなく、
甘酸っぱさの方がしっかり。
味覚をリセットしてくれるような
さっぱり感があるので、
味が濃いめの料理に合わせる
箸休めとしていただくのも
おすすめです。
3.【雪菜炒豆皮】湯葉のクニュっとした食感がアクセント。雪菜のみずみずしさに惹かれ、ついつい手が伸びます。
![台湾の小菜(小皿おかず)「雪菜炒豆皮」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2023/02/DSC03301-1024x768.jpg)
雪菜(油菜の仲間)と豆皮(湯葉)、
時おり唐辛子が
ピリッと顔を覗かせる、
こちらの小菜。
ずっと名前を知らないまま
食べていましたが、
調べてみると、
どうやら「雪菜炒豆皮」
と、言うそうです。
(名前、間違ってたらすみません…)
炒められていても、
ハリハリとした雪菜には
みずみずしさが保たれていて、
素材そのものの甘みと、
ほんのりごま油の香りも。
クニュっとした湯葉の食感が、
ほどよいアクセントに
なっています。
油っぽさをほとんど感じない
あっさりとした仕上がりなので、
たっぷりと野菜を食べたい時に、
ついつい小皿に手が伸びる
1品です。
4.【滷豆腐+滷蛋】豆腐もたまごも、芯まで味しみしみな濃口が好み。厚揚げを煮込んだタイプも大好きです。
![台湾の小菜(小皿おかず)「滷油豆腐+滷蛋」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2023/02/DSC03318-1024x768.jpg)
ここまで野菜系が続きましたが、
僕が小菜を選ぶ時、
もうひとつよく手に取るのが
豆腐系。
僕は、じっくり煮込んだ
あつあつの「滷豆腐」に、
煮たまごの「滷蛋」も
セットにして
オーダーすることが多いです。
滷豆腐は、
白い豆腐を煮込んだもの、
厚揚げの「油豆腐」を
煮込んだもの、
どちらのタイプも
大好きです。
![台北・西門町のおすすめグルメ店「國賓鹹粥」の魯豆腐](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2020/07/DSC07270-1024x768.jpg)
日本のおでんに近い、
うす味仕上げのお店も
あるのですが、
個人的には、
より濃口でしっかり目の
お味が好み。
また、蚵仔煎(牡蠣オムレツ)に
よくかかっているピンク色の
甘辛ソース「甜辣醬」よりも、
魯肉飯のそぼろソースを
上からかけてくれる
お店であれば、
さらに好感度がアップします 笑
芯まで味がしみしみなものって、
なぜ、あんなにも
胃袋をつかまれて
しまうのでしょうか。
5.【皮蛋豆腐】豆腐系小菜と言えば、これははずせない!ピータンと合わせていただく、ボリューム満点の台湾式冷奴。
![台湾の小菜(小皿おかず)「皮蛋豆腐」](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2023/02/DSC03305-1024x768.jpg)
豆腐系なら「皮蛋豆腐」も、
やっぱりはずせない1品ですね。
冷たい豆腐に、
かつお節やねぎが
散らされているところは、
日本の冷奴にもそっくり。
でも、かけるのは醤油ではなく、
とろみのついた甘じょっぱい
醤油ソース「醬油膏」。
皮蛋(ピータン)って、
日本では嫌いな方が
多い印象ですが、
台湾で初めて
豆腐と一緒に食べてみたら、
あれ、僕は好きかも?
ふわふわとした豆腐の中に、
ピータンのまろやかさと
独特の香りが
いい塩梅で加わって、
パクパク食べ進められて
しまいます。
ボリュームもたっぷりなので、
メインのお料理だけだと、
おなかが少し
心許なさそうな時など、
よくオーダーしています。
![台湾の小菜(小皿おかず)「皮蛋豆腐」クローズアップ](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2023/02/DSC03309-1024x768.jpg)
ちなみに、
人によって食べ方が分かれる、
皮蛋豆腐。
皮蛋と豆腐を
しっかり混ぜ合わせてから
食べる方法と、
混ぜ合わせずに
原型を留めたまま、
皮蛋と豆腐を少しずつ崩しながら
食べる方法。
僕は、ひとくちの中で
いろんな食感が楽しめる後者で
いつもいただきますが、
台湾で皮蛋豆腐を
よく食べるみなさんは、
どちら派でしょうか?
まとめ
![台北・民權西路&中山國中駅周辺(晴光市場)のおすすめグルメ店「老牌山東水餃大王」の小菜](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2019/10/DSC08700-min-1024x768.jpg)
今日は、
台湾の小吃店でいただける
「小菜」のお気に入り5品
を、ご紹介しました。
他にも、
日本のきゅうりの浅漬けに似た
「涼拌小黃瓜」や、
お肉類では、
コリコリとした食感がおもしろい
豚耳の煮込み「豬耳朵」なども、
よく食べています。
こちらで挙げたのは、
数ある小菜の本当に
ごくごく一部。
お店では、彩りも豊富に
ずらーっと並んでいるかと
思いますので、
ぜひお好きなものを
お手に取ってみては
いかがでしょうか。
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