台湾の小吃店(ローカルグルメ店)でよくある5つの現象。日本の飲食店と、どんなところが違う?

当ページのリンクには広告が含まれています。
台北・龍山寺エリアのおすすめグルメ店「萬華戲院大腸麵線魷魚羹」のメニュー

店員さんが客席で〇〇してる!? 食事してる隣で△△!? 台湾のローカルグルメ店へ向かう前に、現地ならではのこんな習慣があること、踏まえておきましょう!

こんにちは!台北在住まもなく丸8年、台湾ローカルグルメが大好きなMae(@qianheshu)です。

台湾は外食文化が非常に発達しているので、僕も現地生活では、お店へ足を運んで、ごはんを食べることが多いです。

一番頻繁にお世話になっているのが、「小吃店」と呼ばれるローカルグルメ店。

このお店は「麵線(台湾式そうめん)」、こちらは「魯肉飯(ルーローファン)」、あちらは「牛肉麵」と言った具合に、小吃店には、それぞれに看板メニューが。

その看板メニューをメインに、関連する料理やスープ、「小菜」と呼ばれる小皿のおかずなどが取り揃えられているのが、小吃店のオーソドックスな形態です。

そして、小吃店は、現地の人も日常的に利用するローカルなお店というだけあって、台湾ならではのおもしろい現象に出会うことも多々。

当たり前ではありますが、文化の違う海外ですので、日本の飲食店とは、習慣も異なっています。

もし台湾で小吃店へ足を運んだ際、こんな現象に遭遇しても、どうか怒らず、微笑みとともに、異国情緒を楽しんでいただきたいところです。

 

目次

1. 店員さんが、客席でごはんを食べている。

台湾版鉄道弁当・台鐵便當の「古早味焢肉飯」

台湾には、

「吃飯皇帝大」という

言葉があります。

 

要約すれば、

「この世に、

ごはん(おなかを満たす)より

大事なことはない」の意味。

 

現代で言えば、

仕事が忙しかろうがなんだろうが、

ごはんは優先してしっかり食べましょう、

といったところでしょうか。

 

台湾にお越しになったことのある方なら、

洋服店や電気街のショップ店員さんが、

営業中にカウンターで、

もぐもぐごはんを食べている姿を

目撃したことも、

あるかもしれませんね。

 

台北・公館夜市のおすすめグルメ店「魯肉・飯香」の魯肉飯

そして、小吃店でも同じで、

お店に入ると、

店員さんがお食事中のことも。

 

しかも、

お客さんに混じって客席で

ごはんをおいしそうに

いただいています。

 

もし、日本で

同じようなことがあれば、

クレームものかもしれませんが、

台湾では本当によく見かける

日常風景。

 

店員さんが、

隣のテーブルで食事をしていても、

誰も文句を言うことはありません。

 

そんな様子を眺めているとむしろ、

 

「そうだよねえ。

腹が減っては、戦はできぬものねえ」

 

と、微笑ましい気持ちにさえ

なってきます 笑

 

2. 誰が店員さんなのか、見分けがつかない。

台北・公館夜市のメイン通り

台湾でも、

レストランやチェーン店などでは、

お店指定の制服があるので、

店員さんがどの人かは

一目瞭然。

 

ですが、小吃店となると、

事情が少し異なります。

 

小吃店にはそもそも、

制服と言えるものは

ないところがほとんどで、

あったとしても

(お店の名前を刺繍した)

エプロンくらいのもの。

 

エプロンすら着ていなければ、

これはもう誰がお客さんで、

誰が店員さんなのか、

見分けがつかないことがあります

 

そんな時は、料理を運んでいたり、

調理スペースのそばによく立っていたり

という動作から、察する他なし。

 

オーダーをしようと

店内をふらふらしていたら、

 

「你要吃什麼?(何が食べたいの?)」

 

と、駆け寄ってきてくれることも、

あるかもしれません。

 

どうしても発見できなければ(!?)、

調理スペースにいる店員さんに

オーダーするのが、

間違いないかと思います。

 

…が、調理に忙しすぎて、

なかなか気づいてもらえない場合も

ありますので、

若干の図々しさを発揮する心の準備は、

しておいて損はありません 笑

 

3. 売り切ったら、それでおしまい。複数メニューが売り切れのことも。

台北・龍山寺エリアのおすすめグルメ店「萬華戲院大腸麵線魷魚羹」のメニュー

小吃店のオーダーの仕方には、

大きく2つあります。

 

店員さんに

直接食べたいものを伝えるか、

メニューの羅列された

オーダー表に記入するか。

 

個人的感覚では、

直接オーダー:オーダー表=3:7

くらいで、

オーダー表の準備されているお店が

若干多めかな、という印象です。

 

いずれの方法にせよ、

オーダーを入れるとすぐ、

料理の準備に取り掛かってくれるのですが、

意外とよく返ってくるのが、

 

「已經賣完了〜(もう売り切れだよ〜)」

 

というお返事。

 

足りなくなった分を、

追加で準備してくれることは、

あまりないように思います。

 

台北・龍山寺エリアのおすすめグルメ店「萬華戲院大腸麵線魷魚羹」の大腸麵線(台湾式ホルモンそうめん)

小吃店は、

看板メニューに特化して、

一品にかなりの手間と時間をかけて

作られています。

 

ですので、

下ごしらえから追加で準備をするには、

時間がとても足りないというのも、

関係しているかもしれません。

 

あるいは、

急に食材が揃わなかったり、

届かなかったりすることも

よくあるそうなので、

その影響もあるかもしれません。

 

日本では、

「チャンスロスはご法度」

という言葉もよく耳にしますが、

台湾の小吃店では、

売り切ったらそれでおしまい。

 

「あれも売り切れ」

「これも売り切れ」と、

複数のメニューが

売り切れてしまっていると、

さすがにガックリきそうになりますが、

それを責めるお客さんの姿は、

あまり見かけない気がします。

 

みんなそういうものだと思って、

すんなりと他のメニューに変えたり、

日を改めてまた来ることにしたりと、

臨機応変です。

 

4. お客さんの食事中でも、掃除が始まる。

台北・臨江街夜市のおすすめグルメ店「杜記麵館」の店内

僕は小吃店へ行く時は、

できるだけ閉店時間の

30分前までを目安に、

食事を済ませるようにしています。

 

先ほどの

「売り切れ」の可能性が高まる

こともありますが、

もう一つの理由は「掃除が始まる」から。

 

掃除と言っても、テーブル拭きなど

軽いものだけにとどまらず、

ホウキでの掃き掃除だったり、

ブラシでの床磨きだったり、

なかなか本格的な場合も多々。

 

日本であれば、

閉店後に行うレベルのものが、

お客さんが食事をしているすぐ隣で

始まることがあります。

 

ちょうど、お昼休憩前の時間に当たり、

 

「もう掃除しちゃったから、

そっちの席には座らないでね〜」

 

と、言われたこともあります 笑

 

8年近くの現地生活の中で、

もはや日常風景として、

確かに慣れてはきました。

 

ただ、慣れたとは言っても、

掃除をしている真横で食事をするのは、

やはりあまり

気持ちのいいものではないので、

できるだけ、休憩時間前や閉店間際は、

避けるようにしています。

 

5. オーダー表を書いていても、お会計時に食べたものを再確認される。

台北・永安市場「阿榮香菇肉粥」のオーダー表

小吃店のお会計は、

お店によって、

食事前に終わらせる場合と、

食事後に終わらせる場合の

2タイプがあります。

 

食事前の場合は、

特に問題ないのですが、

食事後の場合に時折、

次のような現象に遭遇することが

あります。

 

ごはんを食べ終えて

カウンターに向かい、

いざお会計へ。

 

事前にオーダー表を書いていたので、

スムーズにお支払いできるかと思いきや、

店員さんから

 

「你吃什麼?(何を食べたの?)」

 

との質問が飛んできます。

 

オーダー表を確認すれば、

お客さんが何を食べたのかは

分かるはずなのに、

なにゆえ???

 

「オーダー表の意味はあるのか?」と、

疑問を感じることが、時たまあります。

(おそらく、確認するのが面倒なのでしょう 笑)

 

ただ、何を食べたのか

自分で思い起こしているうちに、

店員さんは記憶をたどって、

パパッと計算してくれることも多々。

 

小吃店の店員さんの

記憶力の良さには、

毎度のごとく驚かされます。

 

お客さんの

自由気まますぎるオーダーにも

見事に対応しますし、

記憶力に自信のない僕には到底、

小吃店(と早餐店)の店員さんは

務まりそうにありません 笑

 

まとめ

台北101エリア・MRT市政府駅周辺のおすすめグルメ店「餃子樂」の經典韭菜餃子クローズアップ

今日は、

台湾の小吃店でよくある

5つの現象についてでした。

 

あと最後に、

もう1点触れておきます。

 

台湾では、

高級レストランでもない限り、

日本式の「お客さまは神様」精神に基づいた、

無条件にお客さんを持ち上げるような対応は、

あり得ないと思ってよいです。

 

ただそれは、

「サービスや態度が悪い」

という意味では決してなく、

(本当に悪い人も一定数いますが 笑)

 

「お客さんも、店員さんも人」であって、

対等の立場にある、という意味です。

 

その分、ごくごく自然に、

ありのままに接してくれるので、

過度な接客をされるよりは、

かえって気楽でフレンドリーだと、

僕はよく感じます。

 

日本式の基準で捉えていると、

「けしからん!」と

気分を害することにもなりかねないので、

文化の違う外国であることは、

どうか忘れないでください。

 

台湾の小吃店では、

そんな習慣の違いも

旅の醍醐味として楽しみながら、

お食事を味わってみてくださいね!

 

▼魅惑の台湾グルメを眺めながら、旅への想いを盛り上げておきましょう!▼



 

台南観光におすすめな古民家ゲストハウス「散步strolling」のリビング2

次回の台湾旅行、どこに泊まるかはもうお決まりですか?

 

【台湾各地で出会ったおすすめホテル&ゲストハウス集。】には、

台北はもちろん、台中や台南、高雄、花蓮、台東など、

僕とボーイフレンドが台湾各都市を旅する中で出会った

素敵なホテルとゲストハウスをエリアごとにまとめていますので、

旅の滞在先でお悩み中の方はぜひ参考にしてみてくださいね!

 

▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼

→台湾グルメって結局どれを食べておけばいい?と悩んだ時のオススメ10選。

→台湾のローカル店へ食事に入る勇気が湧いてくる6つの心得。

→台北主要エリアのおすすめグルメ総まとめ。MRT(地下鉄)駅ごとに美味しいお店を整理してみました。

→初の台湾夜市で試していただきたい屋台グルメ10選。台湾の夜はローカルグルメ食べ歩きでたっぷり堪能しちゃいましょう!

→台湾スイーツと言えばコレ!現地で堪能したいおすすめ10品をご紹介します。

 

お役に立ちました?
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次