台湾で親しまれている魚「虱目魚(サバヒー)」って、どんな味?「魚皮」「魚肉」「魚肚」の違いって?スープやお粥に欠かせない食材の魅力をご紹介します。
こんにちは!台湾グルメの食べ歩きが大好きな、台北在住Mae(@qianheshu)です。
さて、みなさんは「虱目魚(サバヒー)」という魚を、ご存知でしょうか?
日本では、目にする機会はほとんどありませんが、台湾では、食材として使われる魚の中でも、特にポピュラー。
僕は、台湾に来てから初めて、虱目魚の存在を知りました。
正直なところ、最初は独特の風味があまり好きではなかったのですが(!)、本場である台南で虱目魚のおいしさを知って以降は、とてもよく食べるようになりました。
ただ、一口に虱目魚と言っても、「部位」によって味わいはさまざま。
今日は、台湾グルメには欠かせない食材「虱目魚(サバヒー)」について、グルメ店でよく見かける部位の名前と、それぞれの特徴をまとめてみました。
台湾南部が本場!台湾で親しまれている魚「虱目魚(サバヒー)」とは?
![虱目魚のイラスト](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC05836-1024x768.jpg)
冒頭でも触れましたが、
「虱目魚(サバヒー)」は、
台湾では
とてもポピュラーな魚。
僕が住んでいる街・台北にも、
虱目魚をいただけるお店は
たくさんあります。
が、虱目魚の本場として
知られているのは、
産地でもある台湾南部。
虱目魚がいただけるお店の数も
グッと増え、
より新鮮でおいしい虱目魚を
堪能することができます。
スープやお粥にして
食べられることが多く、
台南へ旅する際には、
朝ごはんに虱目魚を食べに行くのが、
毎度すごく楽しみだったりします。
![虱目魚のメニュー](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC05828-1024x768.jpg)
グルメ店でメニューを眺めてみると、
「魚皮」「魚肉」「魚肚」など、
使われている部位によって、
呼び方はさまざま。
ここからは、
それぞれの違いについて、
ご紹介していきたいと思います。
ぷりっとした食感を楽しむなら、「虱目魚皮」。
![台北・中正紀念堂のおすすめグルメ店「捌玖玖滷肉飯」の魚皮湯クローズアップ](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/01/DSC03103-1024x768.jpg)
まず最初は、
「虱目魚皮」から。
こちらは文字通り、
「虱目魚の皮」のことを
指します。
皮だけだと、
食べ応えがなさそうにも
思えますが、
皮の内側には
身がうっすらとのこされていて、
意外と厚みあり。
ぷりっとした皮と、
引き締まった身のコントラストが
おもしろく、
魚の味わいを楽しむ、
と言うよりは、
食感を楽しむ、
という感じに近いでしょうか。
映える見た目には
ほど遠いですが(笑)、
ぜひ一度はチャレンジして
いただきたい部位です。
締まった身をたっぷりいただくなら、「虱目魚肉」。
![台北・臨江街夜市のおすすめグルメ店「潭記台南虱目魚」の無刺虱目魚肉粥クローズアップ](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2017/03/DSC06437-1024x768.jpg)
虱目魚の部位の中でも、
僕が一番よくオーダーするのが
「虱目魚肉」。
「虱目魚の身」の部分のことで、
火が通った後は、
見た目も食感も
少し鶏胸肉に似ています。
脂分は一切なく、
淡白でとてもあっさりと
しているのが特徴。
キュッと引き締まった身は、
歯ごたえがあって、
「タンパク質、取れてる〜!」
と、しっかり実感できる部位です。
次にご紹介する
「虱目魚肚」と比べて、
リーズナブルにいただけるのも、
よくオーダーしている
理由の1つですね。
虱目魚のおいしさをまるごと堪能するなら、「虱目魚肚」。
![台湾の古都・台南のおすすめグルメスポット「國華街」でいただける魚肚粥(サバヒー粥)](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2017/10/DSC08368-min-1024x683.jpg)
![台北・行天宮のおすすめグルメ店「阿勳鹹粥」の虱目魚肚粥(サバヒー粥)クローズアップ](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC05725-min-1024x768.jpg)
虱目魚を語る上で、
絶対にはずせないのが
「虱目魚肚」。
この部位を食べずして、
虱目魚を食べたことがある、
とは言えないくらい、
虱目魚の特徴を
まるごとに味わうことが
できます。
皮、身、そして脂と、
全ての要素がもれなくそろっている、
虱目魚肚。
なんと言っても「脂」が
虱目魚肚ならではのポイントで、
とろっ、こってりとした脂身が
たっぷり!
虱目魚肉に比べると、
ふっくらやわらかな食感を
楽しむことができます。
ただし、脂には
魚特有のくさみも感じるので、
おそらく好き嫌いは、
はっきり分かれるのではないか
と、思います。
(僕は、虱目魚肚も好きです。)
![台南・孔廟エリアのおすすめグルメ店「廣仔虱目魚丸」の煎魚肚](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2019/04/DSC04555-min-1024x768.jpg)
ちなみに、虱目魚のお店に行くと、
時々「煎魚肚」という、
虱目魚肚の両面を
こんがり焼き上げたグルメに
出会えます。
焼き上げると、
脂分もくさみも充分落ちて、
その分、表面がカリッカリの
仕上がりに。
塩胡椒で
シンプルにいただくのが
最高なので、
出会った折には、
ぜひともご賞味ください。
ふっくらやわらか。つみれでいただくなら、「虱目魚丸」。
![虱目魚丸](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC05830-1024x768.jpg)
部位で言うと、
上の3つがポピュラーですが、
虱目魚をつみれにしたタイプも、
よく見かけます。
台湾では、
魚のすり身で作ったつみれを
「魚丸」と言い、
虱目魚のすり身で作ったものは
「虱目魚丸」
と、呼ばれています。
虱目魚で作られた魚丸は、
弾力がありつつ、
ふっくらとやわらかな食感。
脂も少し混ぜ込まれているのか、
噛めば噛むほどに
ジューシーさが現れてきて、
虱目魚のおいしさが
1粒にしっかり
まとめられています。
こちらも、淡白で食べやすいので、
初めての方でもしっくりと、
ご堪能いただけるかと思います。
まとめ
![虱目魚のイラスト](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2021/11/DSC05836-1024x768.jpg)
今日は、
台湾で親しまれている魚
「虱目魚(サバヒー)」
について、ご紹介しました。
ちなみに、
この記事でご紹介した4つが
見かける頻度は特に高いですが、
その他に、「虱目魚頭」や
「虱目魚腸」などもあります。
それぞれ検索をかけると、
お分かりいただけるかと
思いますが、
「虱目魚皮」以上に映えない、
ちょっと勇気がいるルックスを
しております 笑
「虱目魚皮」や
「虱目魚肚」を食べてみて、
さらに別の部位も
試してみたいという方は、
ぜひチャレンジしてみてください!
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