台湾でも普及し始めたスマホ決済。僕も現地で人気のツールを使おうと思ったのですが、思わぬ壁にぶち当たってしまいました。
こんにちは!おトク情報に敏感なボーイフレンドの影響で、スマホをお財布がわりに使い始めましたMae(@qianheshu)です。
日本でお馴染みのものから現地ならではのものまで、台湾にもいくつかスマホ決済の方法が登場しているのですが、僕は最終的には「LINE Pay」をメインに使うことにしました。
でもホントのところを言うと、本命は「街口支付」という台湾発のスマホ決済。
数ある決済方法の中でも、現地に特化した便利な機能がたっぷり揃っていて、とても魅力を感じていたのですが、「ある理由」のため、残念ながら実際に利用するには至っていません。
なぜ、「LINE Pay」を選んだのか。そして、なぜ台湾現地発の決済を選ばなかったのか。
今日は、台湾でも利用者拡大中の「スマホ決済」について、各ツールの特徴なども交えつつ、現地の事情をご紹介したいと思います。
台湾でのスマホ決済を選ぶときに立てた条件。
スマホ決済は、中国語で「行動支付」。
現在台湾でも、どんどん新しい行動支付が登場しており、
インフラと呼べるまでの普及を実現するのも
「ごく近い将来」と言ってもよいかもしれません。
今回、そんな台湾のスマホ決済を検討するに当たって、
僕の現状を踏まえた上での条件を挙げてみました。
・アンドロイドで使える
・デビッドカード(金融卡)で登録できる
・ポイントが貯まる
・利用できるお店が多い
もしiphoneを使っていれば、使えるお店も多い有名ツール
「Apple pay」を選ぶこともできたのですが、僕が使っているのはアンドロイドのスマホ。
スマホを変える予定も今のところまだないので、
「アンドロイドで使える」ことは必須条件でした。
また、僕は台湾ではクレジットカード(信用卡)を持っていないので、
「デビッドカード(金融卡)で登録できる」のも大事なポイント。
台湾でクレジットカードを作ろうと試みたことは何度かあるのですが、
外国人であるからなのか、収入が基準を満たしていないからなのか。
ことごとく審査に落ちてばかりで、1度も成功したことがないので、
現在はすべてデビッドカードのみで対処しています。
あと、スマホ決済に乗り換えたいと思った一番の理由と言っても良いのが
「ポイントが貯まる」というもの。
もちろん、最大のメリットは「財布やカードを持ち歩かなくても良い」
というところにあるのだろうとは思います。
しかし、僕の場合はそれにも増して、
先にスマホ決済を使い始めていたボーイフレンドが、
貯まったポイントでおトクに買い物をしているのを見て、
とても羨ましくなってきたのです 笑
そして、「利用できるお店が多い」こと、
特に普段の生活の中で頻繁に立ち寄る場所で使えること。
以上の4つを条件に、どの決済方法を利用するか、検討してみました。
台湾で利用することを検討した4つのスマホ決済。
グローバルに利用されているもの、現地発のもの合わせると、
台湾でもかなりの選択肢があるスマホ決済。
その中から、街中でよく見かけるもの、広告をよく目にするもの、
ボーイフレンドがすでに使っていたものなどを参考にしつつ、
4つのスマホ決済に絞り込んで、条件と照らし合わせてみました。
Google Pay(元 Android Pay)
iphoneに「Apple Pay」があるなら、アンドロイドには「Android Pay」。
と思い、調べてみたところ、現在Android Payはなくなって
「Google Pay」になっている、ということも今回初めて知りました 笑
Google Payはデビッドカードでも登録可能ですし、台湾でも利用できるお店は多数。
日本の「電子マネー」へのチャージを通した利用と異なり、
台湾では消費金額が直接、
登録したデビッドカードやクレジットカードに反映されるようになっています。
センサーにスマホをかざすだけの、
一瞬で決済が終わるスマートさも大きなメリットかと思います。
ただ、Google Pay自体にはポイントサービスがあるわけではなく、
あくまで多数のカードを一元化して効率的に管理できる
「便利ツール」としての役割に重点が置かれているのが特徴。
とても魅力的ではあるのですが、「おトク」を重視したい僕の条件をふまえると、
現段階の第一候補ではないかな、という結論に達しました。
ポイントにこだわらないのであれば、
数あるスマホ決済の中でも、トップクラスに使いやすいのは間違いなさそうです。
台灣Pay
台湾にも、現地発のスマホ決済の方法がいくつかあるのですが、
そのうちの一つが「台灣Pay」。
「台灣」という名がついているだけに
「台湾を代表する決済方法として、広く使われているのだろう」と、
僕は最初そう思っていました。
が、よくよく調べてみると、使える場所が意外と少ない…
僕が普段よく利用するお店では、
「台灣Pay使えます!」の表記があるところをほとんど見たことがなく、
たまたま入った豆花のお店で使えるのを見かけたのが、唯一かもしれません。
(使えるお店には、個人経営の小さなお店が多いみたいです。)
確かに、台灣Payは台湾発のスマホ決済の中でも、どちらかというと後発的な印象。
最近では一部のコンビニなどでも対応が始まり、
今後利用できる場所は拡大されていくようですが、
今のところ僕にとっては「あえて利用するメリットはないかな~」と感じました。
これからの普及具合に期待、と言ったところでしょうか。
街口支付 JKOPAY
台湾発のスマホ決済として、
今一番勢いがあるのは「街口支付 JKOPAY」かと思います。
こちらは、大手スーパーやコンビニはもちろん、
有名デパートやコーヒーチェーン、朝ごはんチェーンなど、利用できるお店も多数。
さらに支払いの際、最大で消費金額の5%が「街口幣」というポイント
(1ポイント=1元として使用可)で戻ってくるので、
使い方によっては日常生活での買い物がかなりおトクになります。
そして、それだけじゃない「街口支付」の魅力。
アプリを開いてみると分かるのですが、
Uber感覚でタクシーを呼んだり、グルメの配送注文をしたり、
公共料金の支払いができたりと、現地に密着した便利なサービスも豊富。
もはや単なるスマホ決済を超えて、
身の回りの大抵のことはこれ一つでできてしまう
最強アプリではないかとすら思えるほどです。
今回、スマホ決済を検討する中でも、一番興味を引かれたのが「街口支付」。
だったのですが、実際に使ってみようとすると、
思わぬ落とし穴があることに気づきました。
それは、僕が「外国人」であること。
どうやら「台灣本國人(台湾国籍のある人)」しか登録ができないようで、
カードの登録、あるいは引き落とし銀行口座の登録、
どちらも台湾の「身分證號碼(身分証番号)」を求められます。
「パスポート番号や居留証番号でもいけるのでは?」と試行錯誤してみたり、
Twitterで実際に使われているという日本人の方から情報をいただいたりもしたのですが、
以前とは仕様変更されているのか、全く先に進むことができませんでした…
(ryoさん、その節はありがとうございました。)
こんなに便利な機能が揃っているアプリなのに、ホントに残念…
かなり落胆しましたが、使えないものは仕方ないです。
今後、国籍を問わず利用できるようになることを、待ち望むほかありません。
【2018.12.24 追記】
街口支付が、現地在住の外国人でも利用できるようになりました!
居留証と(インターネットバンキング利用可能な)台湾の銀行口座があれば、
登録可能です。
台湾でのスマホ決済アプリをご検討中の方はぜひ。
LINE Pay
最後の頼みの綱は、日本でもおなじみの「LINE Pay」。
LINE Payは、台湾でもとても普及していて、
利用している人が最も多い行動支付として知られています。
関連記事→【行動支付大調查二:用戶最常用Line Pay Apple Pay 街口支付 2020年第一波收斂|MIC產業情報研究所】
スーパー、コンビニ、グルメ店、オンラインショップなど、
使えるお店も「街口支付」に負けないくらい多岐に渡っていて、
「LINEポイント」を貯められる点も魅力。
デビッドカードでの登録も可能で、
支払い時にパスワード入力のひと手間が必要になっているのも、
小心者の僕にはかえって安心できます。
ということで、最終的に条件を全てクリアしている「LINE Pay」を使うことにしました。
中國信託銀行の「LINE Pay」カードに切り替え。
台湾版の「LINE Pay」には、どのデビッドカード、クレジットカードも登録できますが、
カードによって、支払いの度に「LINEポイント」がもらえるタイプと、
全くポイントのつかないタイプがあります。
「せっかく使うのであれば、ぜひともポイントもらいたい!」
ということで、銀行に行ってカードを作ってもらうことにしました。
とは言っても、たまたまお目当ての銀行のデビットカードをすでに持っていたので、
LINE Pay用にバージョンアップしてもらうだけですみました。
僕が入手したのは、中國信託銀行の「LINE Pay 簽帳金融卡」。
このカードをLINE Payの支払い用カードに設定すると、
支払いの度に2%の「LINEポイント」がもらえます。
その他、LINE Payを通した支払いでなくても、カードで直接支払いをしたものは、
もれなく金額の2%がポイントして戻ってくるので、どんどんポイントが貯まりそう。
他の銀行でもLINE Pay用に特化したカードは何枚かあるようですが、
一番おトクなのは中國信託のこのカードかと思います。
※2%のポイント還元率は2018年9月現在で、今後変更の可能性もありそうです。
「LINEポイント」は1P=1元で買い物に活用。「一卡通(iPASS)」との提携でさらに多機能に。
「LINEポイント」と言えば、スタンプと交換できるくらいのものと、
ついこの間までは思っていたのですが、実際に使ってみると、とても実用的。
貯まったポイントは「1ポイント=1元」としてスーパーやコンビニで利用でき、
日々の食料品や日用品の買い物でガンガン活用可能です!
例えば、僕が一番よく買い物をしているスーパー「家樂福(カルフール)」。
LINE Payでの支払いができるのはもちろんのこと、
LINEポイントでの支払いもOKなので、
感覚的には普通のお金と全く遜色ないくらい価値のあるものに。
まさかLINEポイントが、
こんなにもがっつりと日常生活に絡んでくるとは思っていなかったので、
今更ながらそのありがたみを実感しています。
先ほども、LINE Pay対応のグルメ店で、ポイントを使ってごはんを食べてきました 笑
道理で、台湾のスマホ決済No.1の人気を誇るわけだ…
これまで現金で払っていたのが、今更ながら後悔されてきます。
ちなみに、高雄の交通ICカード「一卡通 iPASS」との提携も始まっているLINE Pay。
アプリ上から一卡通のアカウントを作成しておけば、
お金をチャージしてプリペイドとして使えたり、他のアカウントへ振り込みができたり、
高雄MRTに乗るときのカードがわりとして使ったりもできるようです。
ただ、こちらはクレジットカードでの登録が必要なため、
僕はまだ利用をしたことはありません。
ですが、LINE Payの機能がさらに多様になるので、
いつか台湾のクレジットカードを入手できた暁には、ぜひ登録してみたいと思います。
まとめ
今日は、台湾でのスマホ決済に「LINE Pay」を選んだ理由について、
まとめてみました。
ちなみに、実際にLINE Payを使い始めてから今すごく気になっているのは、
「他の国でもそのまま使えるのか?」ということ。
例えば、日本へ一時帰国した時に、
LINE Payで支払いをしてみるとどうなるのか、レートはどうなるのか、
台湾で貯めたLINEポイントを買い物で適用することはできるのか… などなど。
調べてみたところ、
日本のLINE Payアカウントはタイで使えたという記事を発見したので、
台湾のLINE Payアカウントも可能性はありそうです。
関連記事→【LINE PayのQRコード決済 海外でも普通に使えました|ASCII.jp】
次回日本へ帰国した際には、ぜひ試してみたいと思います。
おまけ:本日の台灣男子
『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、
思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。
時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、
ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、
ご覧いただけるとうれしいです!
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