台湾で一家に一台必ずあるキッチンツールといえばコレ!ついに憧れの「電鍋」が我が家にもやってきました!
こんにちは!引っ越しを機に自炊生活にも気合いが入っておりますMae(@qianheshu)です。
みなさん、実は台湾には、日本ではお目にかかれない「お料理のつよ~い味方」がいること、ご存知でしょうか?
「大同電鍋(ダートン・ディエングオ)」という名のそのアイテムは、電気の力のみで調理ができる優れもの。
日本でいう「炊飯器」と同様、ほぼ自動でごはんが炊ける他、それ以外にも使い道がたくさん!
台湾の家庭には絶対に欠かすことのできない、超人気のキッチンツールなのです!
一体どんな風に使うのか?そして、どんな料理が作れるのか?
僕も使い始めてまだ間もないですが、これまでに作ってみたものを織り交ぜながら、電鍋の魅力についてシェアしてみたいと思います。
大同電鍋を購入したきっかけ。
「大同電鍋」とは、台湾の家電メーカー・大同(ダートン)が販売している、
ロングセラーの電気鍋。
「電鍋」という名前の通り、
電気の力だけで様々な料理が作れてしまう、超便利アイテムです。
台湾では一家に一台はもちろん、コンビニや小吃店、
時には会社の給湯室にも置かれているくらいポピュラーな存在で、
もはや知らぬ人はいないほどの、国民的支持を得ています。
使い方もとっても簡単で、鍋正面についているスイッチを、
上(保溫)下(煮飯)に操作するだけ。
誰でも使えるシンプルさも、人気の秘訣かと思われます。
一定以上の温度に達すると自動でスイッチが切れてくれるので、
安全の面でもとても安心です。
あまりに頻繁に見かけるのと、使い勝手の良さをしばしば耳にしていたのもあって、
前々から大同電鍋がすごく気になっていた僕。
今回ようやく「炊事OK」なキッチンつきの部屋に引っ越してきたため、
ここぞとばかりに入手いたしました!
我が家で使っているのは、定番の大きな大同電鍋(容量10人分)と、
大家源というメーカーの小さな電鍋(容量3人分)の2台。
なぜ2台必要だったかというと、なぜかキッチンにコンロがついていなかった(!)ため。
一つは「調理用」、一つは「ご飯炊き用」として購入しました。
いくら便利と言えども「さすがに電鍋だけで大丈夫だろうか」と、
使ってみる前には若干の不安もありました。
ところが、実際に使い始めると、
そんな心配が杞憂であったことを、思い知らされることになります。
台湾料理に限らず、「煮物」との相性が抜群。
電鍋の得意メニューは、何と言っても「煮物」。
台湾にもじっくり煮込んで作るメニューはたくさんあって、
小吃店でも魯肉飯のソースを、電鍋からすくって注いでいる光景などは、
とてもありふれたもの。
台湾へご旅行に来られた際、
ごはん屋さんで見かけたことのある方もおられるのではないでしょうか。
そして「煮」と言えば、日本の家庭料理でもよく登場する調理法。
「電鍋を使えば、慣れ親しんだ味もおいしく作れるのでは?」と思い、
実際に作ってみることにしました。
電鍋のスイッチを「煮飯」にして、温まってきたところで油をひいたら、
切った材料を順番に鍋の中へ。
食材に油がまわったところで、水と調味料を注いで、グツグツと煮込んでいきます。
電鍋にはスイッチ一つしかないので、
ガスコンロのように「弱火」「中火」「強火」といった細かな調節はできません。
火加減を調節できないので、
料理好きの方は「本当にいいの?」と不安になられるかもしれませんが、
ここは電鍋を信じてそのまま放っておきましょう。
10分ほど煮込んで具材がやわらかくなったら、味を整えて完成。
家庭料理の定番・肉じゃがを、数年ぶりに作っていました。
食べてみての驚きは、食材の絶妙すぎる煮込み加減!
ただスイッチを入れて放っておいただけなのに、
芯まで熱がしっかり通っていて、やわらかほろほろに仕上がっていました。
別の日にカレーライスも作ってみたのですが、こちらもとても良い味。
2日目カレーとまではいきませんが、
できたての段階で、普通のお鍋で作る1.5日目くらいには仕上がっている印象です。
さすがは台湾の誇る、煮込みの王道ツール。
台湾料理だけでなく、煮込み系ならどんな料理でも、相性は最高だと思います。
「焼き」にも使える電鍋。でも少しコツが必要。
煮物が一番得意な電鍋ですが、実は僕が日常的に一番よく使うのは「焼き」。
バターを引いた鍋の中に、カットしたパンを並べてスイッチオン。
はい、実は毎朝、電鍋でトーストを焼いております。
本当であれば、トースターを買いたいところだったのですが、
スペースが限られているため置き場所に困ったのと、
「パンを焼くためだけにお金を使うのはヤダ」という、
ボーイフレンドからの抗議も入ったため、あえなく断念。
トースターで焼くようにサクッと焼くのはなかなか難しいですが、
それでもトーストとして、十分に納得のいく仕上がりに
なってくれているように思います。
同様に目玉焼きも作って、朝ごはん完成。
これにヨーグルトやサラダをプラスして、
台湾式の朝ごはんとはちょっと趣を変えたメニューを楽しんでいます。
ただし、電鍋はもともと中に「水」を入れて使うことを前提に設計されているので、
水分がないと温度がすぐに限度まで上がって、スイッチが切れてしまうのが難点。
上手に熱を通すには、スイッチが切れた後の余熱もうまく利用するなど、
少しコツが必要かもしれません。
他には、パーソナルトレーニングのインストラクターさんから
「とにかくもっと肉を食べよ!」と常々仰せつかっているので、
電鍋でササミを焼いて、どっさり盛ったサラダを作ったりもしています。
少し水を差して蒸し焼きにすると、
中まで早く熱が通る他、電鍋のスイッチ切れも防ぐことが可能です。
ちなみに、台湾で外食をすると、生野菜にありつける機会はごくごくわずか。
キッチンが使えるようになってから、
これまで渇望していた分、サラダばかり食べるようになりました 笑
「炒め」は、ガスの方が美味しく仕上がりそう。
「焼き」ができるということは、当然「炒め」にも使えます。
電鍋を温めて油をひいたところで食材を投入したら、
サッと熱を通して一気に仕上げ。
と、いきたいところなのですが、残念ながら電鍋では炒めることはできても、
しんなりとした仕上がりになってしまうのは、避けられなさそうです。
電気の力のみのため、ガスに比べるとエネルギーが足りないのか、
熱が通るのに意外と時間がかかります。
具材を入れるたびに、温度がガクッと下がるのが明らかに分かり、
思わず「がんばれ電鍋~」と、声をかけてあげたくなるほど。
弱めの温度で炒めていると、食材から水分がじっとりと滲み出てくるので、
どうしてもシャキッとはしてくれません。
なので、野菜炒めやチャーハンなど、
(作れないわけではありませんが)食感が大事な炒め料理にはあまり適さないかと。
カレーライスのように、炒めた後に煮込む料理なら、全く問題はないかと思います。
「茹で」は、水少なめが良し。
同様の理由で、電鍋で水を沸かすのもそれなりに時間がかかります。
なので、野菜や麺などを「茹でる」場合は、
水を少なめにしておくのが良いかと。
一度、パスタを茹でようと、
鍋の3分の2くらいまでたっぷり水を入れて挑んだことがあったのですが、
なかなかお湯が沸かず、おなかを空かせたまま待ちぼうけ…
やっと気泡がふつふつと浮かんできたところで、麺を投入してみても、
何となく沸き具合が頼りなく、お湯につけて麺を戻しているような感じで、
なかなか煮えてくれません。
結局、水を沸かすところから麺が茹で上がるまで、
通常の2倍くらいは時間がかかってしまった気がします…
本来ならたっぷりのお湯で茹でるのが一番なのでしょうが、
その時の経験から、電鍋で茹でる場合は、
より早くお湯が沸く「水少なめ」で調理することにしています。
ちなみに、早く茹でるには「蓋をしめておく」のが近道。
熱が逃げにくくなるおかげか、蓋なしよりも圧倒的に早くお湯が沸いてくれます。
お米が立つ!「ご飯炊き」にも最適。
小さい方の電鍋は、主に炊飯器がわりとして「ご飯炊き用」に使っています。
彼がまたとても良い働きぶりを見せてくれていて、
実は大きい方の電鍋よりもお気に入りです。
お米を炊くには、電鍋付属の「內鍋」というステンレスの入れ物を使います。
(大同電鍋の場合も同様)
炊飯器で言うところの、「内釜」と同様の役割と考えていただくと、
分かりやすいかもしれません。
この內鍋に洗ったお米と、適量の水を入れて電鍋にセット。
この時、內鍋の外側にも水を入れるのですが、
「水の量=炊飯時間」になるので、かなり重要です。
何回か試してみた結果、我が家ではおよそ140mlを入れることにしています。
內鍋とその外側の水を入れて蓋をしたら、スイッチを「煮飯」にオン。
後は、外側に入れた水が蒸発してなくなり、
スイッチが自動で切れるまでほったらかしでOKです。
スイッチが切れて、15分ほど蒸らしたら、蓋を開けてみましょう。
湯気の中から現れたのは、いい塩梅に炊き上がった白ごはん。
しかも、よくよく見ると、お米がピンピン立ってます!
食べて見ると、お米そのものの香りがふわっと立ちのぼる、最高の炊き加減。
水の分量さえ間違わなければ、炊飯器よりも美味しく炊けるかもしれません。
ちなみに同じ要領で、前日食べ切れなかったごはんやパスタソース、
持ち帰りで冷えてしまったスープなど、
內鍋にあたためなおしたいものを入れておくと、
電子レンジがわりとしても使えます。
作った料理の仕上がりはもちろんのこと、このオールマイティーな使い勝手の良さ。
電鍋が長年にわたって支持されている、大きな理由と言って間違いないでしょう。
まとめ
今日は、台湾家庭に欠かせない便利アイテム「大同電鍋」の
我が家での使い方をご紹介しました。
いざ使い始めると、本当にとにかく便利で、
国民的支持を得ているのにもすこぶる納得。
コンロなしでも十分に自炊を満喫できているので、とても満足しています。
我が家では大小2つの電鍋を使っていますが、
正直これでも物足りず「もう一つ大きいのが欲しい!」と思っているくらいです。
日本の家庭料理(煮物系)との相性は素晴らしく良いと思うので、本当にオススメ。
台湾へお越しの際、ご家庭用にお一つ購入されてみてはいかがでしょうか。
(変圧器が必要になるかもしれませんが…)
また、電鍋に関して新しい発見があれば、随時シェアさせていただきますね!
▼台湾らしさ満点のおみやげがギュッと詰まってます!▼
おまけ:本日の台灣男子
『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、
思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。
時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、
ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、
ご覧いただけるとうれしいです!
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→【台湾ルームシェア】そういえば、台北在住の日本人ってどんな部屋に住んでるの?
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コメント
コメント一覧 (4件)
台湾人より上手につかえますね!
ありがとうございます!でも台湾料理は作れません 笑
炊飯関連をさまよっているうちにたどり着きました。
お料理がどれもおいしそうです! ご飯を炊いてらっしゃる小さい方の友家源の電鍋にやられてしまいました。ヨーロッパでは見かけなくて残念です。
小さい方の電鍋、相変わらずごはん炊きに大活躍してくれています!
水の入れ加減で炊き時間を調節するのですが、
少しの差で炊きあがりがすごく変わるので、なかなか奥が深く、
現在もまだ研究の最中です 笑
煮込み料理にもピッタリなので、
台湾だけでなく、世界中へと羽ばたいてほしいですね。