台湾で中国語を使って就職・仕事をするために。語学力ゼロから実践した4つのステップ。

当ページのリンクには広告が含まれています。
中国語で作文の練習

語学力ゼロの状態から海外で就職・仕事ができるようになるまで、どれくらいの時間がかかる?独学から中国語の勉強を始めた僕が、台湾での現地採用を決めるまでの道のりをまとめました。

こんにちは!なぜか「どこから来たの?香港?」と問われることが多い、台北在住10年のMae(@qianheshu)です。

僕は現在、台北で現地採用の会社員として、お仕事をしています。

今でさえ職場では、同僚ともクライアントとも、コミュニケーションは中国語でこなせるようになりましたが、もちろん最初からそうだったわけではありません。

聞くことも話すことも全くできない語学力ゼロの状態から、時間をかけて少しずつ、就職や仕事でも使えるレベルに持っていきました。

今日は、中国語を学ぶことついてのお話。

僕の経験を踏まえて、学びの段階を4つのステップに分けて整理してみました。

一例にはなりますが、いつか台湾で就職してみたい、現地での生活を始めたいと考えている方のご参考になりましたら幸いです。

目次

STEP 1:最初は独学で学ぶ。

台中観光のおすすめスポット「逢甲夜市」に並ぶ看板たち

 

「外国語を

話せるようになりたい!」

 

そんな時、

真っ先に思い浮かんでくるのは、

ネイティブの先生から学べる

語学スクールや個人レッスン

ではないでしょうか?

 

僕個人の学ぶ側の体験としては、

一番最初のスタートには、

必ずしもネイティブの先生は

必要ない
かと。

 

聞き取れない、話せない、

読めない、書けない。

 

全くその言語を

使うことができない

語学力ゼロの段階では、

 

せっかくネイティブの先生が

目の前にいても、

基本的なコミュニケーションすら

困難ですし、

 

勉強・時間・費用の

いずれの効率も

良くないと思うのです。

 

台湾で一番使われている中国語テキスト「視聽華語」

 

それならばむしろ、

多少値が張っても、

 

自分にとって分かりやすいと

感じられる初級の

(発音サンプルつき)教科書と、

使いやすい辞書を準備して、

 

まずは自分の力だけで、

勉強を始めてみるべきです。

 

中国語であれば、

漢字の読み方を

1つ1つ覚える。

 

発音サンプルで、

正しい発音を確認する。

 

分からない単語が出てきたら、

すぐに辞書で調べる。

 

1冊のテキストを繰り返し、

例文を暗唱できるくらいに

なるほど、使い込む。

 

地味で地道な

作業ではありますが、

その小さな努力の積み重ねが

ひきだしになって、

 

少しずつ話せる内容にも

深みが出てくるはずです。

 

ネイティブの先生にお願いするのは、

外国語オンリーで

簡単なコミュニケーションが

取れるようになってからでも、

全く遅くはないと思います。

 

STEP 2:ドラマや映画、テレビ番組を見る。

2020年に大ヒットした台湾LGBT映画『刻在你心底的名字』(邦題:君の心に刻んだ名前)のポスター

 

「日本にいながらにして、

中国語漬けの環境をつくる。」

 

これは、中国語を勉強しようと

決めて以降、

ずっと大切にしていたことの

1つです。

 

教科書を開いて勉強する

1〜2時間以外にも、

中国語に触れる機会を作るため、

 

台湾のドラマや映画を

よく観るようにしていました。

 

現在であれば、

NETFLIXなどの

サブスクサービスや

YouTubeで、

 

中国語のコンテンツは

簡単に見つけられるかと

思います。

 

花蓮・吉安のおしゃれゲストハウス「漫慢設計民宿」マウンテンビューダブルの大型テレビ

 

できれば中国語と日本語、

両方の言語の字幕がついている

コンテンツが理想的ですが、

 

この時点での一番の目的はまず、

生の中国語に耳を慣らせること。

 

流し見(聞)でも良いので、

僕も勉強していた当時は、

日常の中で可能な限り、

中国語のコンテンツに

触れるようにしていました。

 

現地の情報に触れることで、

台湾の文化や習慣、流行、

ライフスタイルなどついて

学ぶことができるのも、

メリットだったように思います。

 

STEP 3:中国語で会話できる相手を見つける。

中国語で作文の練習

 

ある程度、

基礎が身について来て、

教科書の内容も

すっかり頭に定着し、

 

ドラマや映画のセリフの中にも、

聞き覚えのある単語が

増えてきたら。

 

独学で勉強してきた中国語が

一体どのくらい使えるように

なっているのか、

気になってくる頃かもしれません。

 

そうなった時こそ、

いよいよネイティブの先生を

探す時だと思います。

 

中国語の語学スクールに通ったり、

(リアルまたはオンラインを問わず)

家庭教師の先生に

個人レッスンをつけてもらったり。

 

僕は、国際交流会館という

公共施設の掲示板を通して、

1人の留学生と知り合いになり、

 

週に1〜2回、

1回1時間ほどで、

会話の練習をメインとした

個人レッスンを

つけてもらうことにしました。

 

高松・丸亀町商店街に並ぶショップ

 

その留学生とは後に、

先生・生徒の枠を超えて

すっかり仲良くなり、

 

同じ学校に在籍しているという

台湾人のクラスメイトとも

知り合うことに。

 

一緒にお茶や食事に出かけたり、

街をブラブラ歩きまわったり。

 

おかげで、

中国語を使う機会がグッと増えて、

 

中国語でのコミュニケーションにも

少しずつ慣れていくことが

できました。

 

STEP 4:台湾へ語学留学。

台湾大学・椰林大道

 

STEP 1 で

(語学学習の)一番最初のスタートには、

必ずしもネイティブの先生は必要ない。」

と、お話ししました。

 

(語学力ゼロの段階で)

いきなり語学留学」

も、同じです。

 

台湾現地の語学学校に

通い始めてから、

クラスメイトとして

たくさんの人たちを

見て来た中で、

 

初級から始めた人と

中級から始めた人では、

かかる時間も費用も

2倍は開きが出てくる印象。

 

また、語学力ゼロで

基礎が全くない分、

授業についていけなくなって、

途中で挫折しやすい印象も

持っています。

 

もちろん、数ヶ月で良いから

現地での生活を体験してみたい

という方や、

 

お金にも時間にも

余裕がある方であれば、

いきなり語学留学も

アリかもしれません。

 

でも、そうでなくて、

少しでも速く効率的に

中国語を使えるように

なりたいのであれば、

 

語学留学を始める前から

ある程度は話せた方が良いですし、

 

何より現地の方々と

最低限のコミュニケーションが

取れる分だけ、

留学生活の楽しみも倍増します。

 

台北・龍山寺エリアのおすすめグルメ店「萬華戲院大腸麵線魷魚羹」の店内

 

僕の場合、

台湾で通うことにした

語学学校では、

中級クラスからスタートしました。

 

日本で暮らしていた頃から

ある程度は話せるように

なっていたものの、

 

いざ現地で授業を受けてみたり、

中国語オンリーの環境に

身を置いてみると、

やはりまだまだ能力の不足を実感。

 

授業の以外の時間も、

予習&復習には最優先で

取り組むようにして、

とにかく中国語漬けの毎日でした。

 

語学学校には

トータルで1年間(4学期)

通いましたが、

 

2学期中から学業と並行して

台湾での職探しも始め、

3学期の半ばには

運良く採用が決定。

 

学校に1年間通い終えた後、

ついに念願だった

台湾現地採用生活のスタートを

切ることができました。

 

まとめ

台湾で現地採用会社員を始めたばかりの、約10年前のMae

 

今日は、

台湾で中国語を使って就職・

仕事をするために

語学力ゼロから実践した

4つのステップについて、

まとめてみました。

 

ちなみに、

中国語の勉強を独学で始めてから

台湾での就職が決まるまでには、

およそ2年と2ヶ月。

 

しかしそれでも、

就職が決まった当時の

中国語能力はまだまだ未熟で、

 

本当に伸びたと思うのは、

仕事を始めてからだったりします。

 

2年2ヶ月というのは、

中国語能力ゼロの状態から、

 

少なくとも中国語オンリーで

履歴書を書いたり、

何とか面接をこなせたり

できるようになるまで、

 

と、捉えていただいた方が、

実際の感覚に近いかもしれません。

 

あくまで、

僕の一例ではありましたが、

 

これから台湾で

新しいスタートを切りたいと

お考えの方の、

ご参考になりましたら幸いです。

 

▼ こちらの記事も、よくお読みいただいています! ▼

→ 台湾現地採用で仕事をしている僕の中国語レベルは、どの程度なのか?

→ 台湾現地採用の就職活動時に、あって良かったと感じた4つのもの。中国語の能力は必要なのか?

→ 仕事探しサイト「104人力銀行」で学ぶ台湾式履歴書の書き方。現地での就職活動準備を始めましょう!

→ 台湾で就職した僕はどんな仕事をしている?海外在住8年目の職場事情。

→ 台湾で現地採用として働くメリットは?台北で6年間会社員として勤めている僕が思う7つのポイント。

お役に立ちました?
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (3件)

  • こんにちは。
    いきなりすみません。

    私は日本の大学二年生です。
    2017年2月から半年、北京へ留学予定です。
    語学留学は長期であれば一年が普通ですが、家計が貧しく、自分のお金でいかなければならないため、半年しかいけません。
    努力にもやると思いますが、半年で中国語はどの程度向上しますか?
    また将来は中国で働きたい。という思いを強く強く抱いています。
    そのためにはどのやうな能力や資格がいるのでしょうか?
    また中国で日本人が就職できる会社はどこがあるのでしょうか?

    忙しいと思いますが
    時間があるときでいいので
    返事お待ちしております。
    お願いします。

    • こんにちは!

      僕の場合で言うと、日本にいる間に片言でも口頭でコミュニケーションが取れる状態まで準備してから台湾へ来ました。
      台湾の語学学校では中級からのスタートで、半年ほどで中国語の面接に対応出来るレベルまで上げることができました。
      なので、半年の留学でも仕事探しができる語学力を身につけることは可能だと僕は思います。
      もちろん、現地に住んでいるだけでは上達しないので、留学中は日本人と一緒にいる時でも「中国語以外は一切禁止」で臨むくらいがちょうど良いです。
      授業以外の時間も、「語学力の向上」だけを考えて生活してみてください。
      すると何をやるべきかは自然と見えてくるはずです。

      ただ、僕は「台湾」で仕事探しをしたので「中国(大陸)」の事情は全く分かりません(台湾と中国は実質的には違う国ですので)。
      台湾の場合であれば、大学卒業の学歴と日本での仕事経験(2〜3年)が必要でした。
      資格はあまり重要視されませんでしたが、語学力は高ければ高いほどチャンスがあると思います。

      日本人であれば、「日系企業」か「日本企業を相手に仕事をしている現地企業」を当たるのが可能性は高いのではないでしょうか。
      中国にも日系企業はたくさん進出しているはずですので、ぜひビザの習得条件も含めて詳しく調べてみてください。

      留学開始前の準備期間はかなり重要ですよ!
      可能な限り力を伸ばしてから、留学に挑戦してくださいね!
      がんばってください!

      • 詳しいご説明ありがとうございます!
        留学前できるだけのことは頑張ってみます。
        将来は中国で働けるように
        頑張ります!!

tim へ返信する コメントをキャンセル

目次