台北以外の他の都市への観光をご計画中の方へ。台中・台南・高雄・花蓮などへ向かうおすすめの方法をご紹介します。
こんにちは!台湾在住6年目、台湾国内旅行も大好きなMae(@qianheshu)です。
先日【台湾新幹線(高鐵)を20%OFFでおトクに利用!台南・高雄旅行がグッと便利になるおすすめの方法をご紹介します。】で、台湾新幹線のチケットをおトクに入手する方法を取り上げたのですが、今回はもう一歩掘り下げてのお話。
もちろん、台湾新幹線を利用することもかなりの頻度でありますが、中には新幹線を利用するかどうか迷う比較的近い都市や、新幹線の通っていない東部方面の都市へ行くこともあります。
台北に住んでいる僕は、台湾の他の都市へ向かうとき、実際のところはどのような交通手段を利用することが多いのか?
すべてが必ずしも「最速」というわけではありませんが、所用時間や料金など総合的に判断した上で、よく利用している方法を整理してみました。
台北を拠点に他の都市へ足を伸ばされたい方は、ご参考にしていただけるとうれしいです。
台北 → 桃園(空港):MRT(桃園機場線)
海外から台北への玄関口となっている「桃園空港」。
台湾の地理に詳しい方はすでにご存知かもしれませんが、
実は桃園は台北の隣の隣の県(!)ということで、
意外と台北の中心街から離れているところにあります。
ですが、MRT桃園機場線が開通してからは、空港からの移動がとても便利に!
「直達車」という快速列車に乗れば、たった30分強で行き来ができるので、
利用しない手はないと思います(台北駅まで160元=約600円)。
また、桃園空港から直接、台北以外の都市へ移動する場合も、
MRTに乗れば高鐵(台湾新幹線)桃園駅へMRT一本。
開通していなかった時とは比べものにならないくらい、
格段にアクセスしやすくなりました。
ただし、MRTが運行している時間帯は6:00~23:00頃まで。
これ以外の時間帯に移動する場合は、以前までと同じく、
空港内にあるバスターミナルより24時間運行しているバスで
向かうことになるかと思います(台北まで1時間程度)。
台北 → 台中:客運(高速バス)
台北から台湾中部の中心地・台中へ向かう時、
時間を最優先するのであれば、高鐵(台湾新幹線)を利用するのが一番。
台北から最速で約45分、
高鐵台中駅から中心部へ向かう台鐵(台湾鉄道)への乗り換えを含めても、
およそ1時間で到着できます。
しかし、僕はもっぱら客運(高速バス)を選ぶことが多いです。
一番の理由は、コスパの良さ。
高鐵が指定席で片道700元(=約2,600円)必要なのに対して、
僕がよく搭乗する「統聯客運」であれば、片道290元(=約1,060円)と半額以下!
道路状況にもよりますが、早ければ3時間とかからずに到着でき、
所要時間もカラダへの負担も許容範囲。
高鐵と比べると確かに時間はかかりますが、
総合的に考えて「客運の方がいいかな」ということで、いつも利用しています。
ちなみに、台鐵(台湾鉄道)を利用する場合は、
所要時間2時間強で375元(=約1,390円 / 自強號利用の場合)。
客運よりも少し料金は高めですが、
到着時間のブレが少ないという意味では、選択肢としてアリかと思います。
台北 → 台南:高鐵(台湾新幹線)
近年、台湾旅行の目的地として注目が高まっている南部の都市・台南。
「台湾の京都」と例えられるように、
現在でも昔ながらの街並みがあちこちに残っており、
見どころがコンパクトにまとまっているのも魅力。
また、台湾グルメのルーツを探ると、その多くが台南に行きつくことから
「美食の街」としても広く知られている都市です。
台北から台南へ向かうなら、ダントツで高鐵(台湾新幹線)がおすすめ。
客運(高速バス)や台鐵(台湾鉄道)などの選択肢もありますが、
いずれも4~5時間かかってしまうところを、
高鐵であれば最速でおよそ1時間20分。
高鐵駅から中心部への乗り換え(台鐵利用)で、プラス20分ほどかかりますが、
それを踏まえてもカラダのラクさが格段に違うので、
旅行で利用するのであれば、高鐵一択で間違いないと思います。
料金が指定席片道1,350元(=約5,000円)と決して安くはありませんが、
外国人限定の20%OFF割引料金も利用できますので、賢く利用したいところです。
予約の方法など詳細については
【台湾新幹線(高鐵)を20%OFFでおトクに利用!台南・高雄旅行がグッと便利になるおすすめの方法をご紹介します。】
でご紹介していますので、ご参考いただければと思います。
→【台北駅発20%割引!!台湾新幹線割引切符(台湾高速鉄道)※外国人限定】をチェックしてみる
→【台南駅発20%割引!!台湾新幹線割引切符(台湾高速鉄道)※外国人限定】をチェックしてみる
台北 → 高雄:高鐵(台湾新幹線)
南部一の大都会・高雄へ向かう場合も、台南同様に高鐵(台湾新幹線)が一番。
最速で1時間30分ほどと、他の交通手段に比べて格段に早い上、
到着駅の左營駅はMRT(地下鉄)とも直結。
到着してすぐから市内観光が楽しめるので、旅行で利用するにはこの上なく便利です。
料金は、指定席片道で1,490元(=約5,500円)。
ですが、外国人限定の20%OFF割引料金の他、
高鐵3日間乗り放題パスを利用すれば、
最安で片道あたり1,100元(=約4,100円)までコストダウンできるので、
事前予約でおトクに利用するのがおすすめです。
→【台北駅発20%割引!!台湾新幹線割引切符(台湾高速鉄道)※外国人限定】をチェックしてみる
→【左營駅(高雄)発20%割引!!台湾新幹線割引切符(台湾高速鉄道)※外国人限定】をチェックしてみる
→【とってもお得な乗り放題!台湾新幹線パス(外国人限定)】をチェックしてみる
台北 → 宜蘭:客運(高速バス)
ここまでは、台湾西部の都市へのアクセス方法でしたが、
ここから台湾東部の各都市のお話に移ります。
台湾東部は、海岸線まで険しい山々が迫る独特の景観から、
自然の雄大さを楽しめるエリアとして知られていますが、
その複雑な地形の影響で高鐵(台湾新幹線)は通っていません。
ですので、出来るだけ効率よく移動するためには、
他の選択肢を検討する必要があるのですが、東部の北端に位置する県・宜蘭は例外。
「雪山隧道」という、世界的に見ても指折りの長さを誇るトンネルが開通したおかげで、
客運(高速バス)一本で楽々アクセスできます!
良質な温泉が湧き出ることで有名な「礁溪」、
古い街並みが今も残る「宜蘭」、台湾を代表する有名夜市がある「羅東」など、
直達車(直行)を利用すれば、いずれの場所へも1時間ほどで到着。
料金も片道150元(=約560円)以内とリーズナブルなため、日帰りの旅行にも最適です。
台北ー宜蘭の路線を運行しているバス会社はいくつかありますが、
宜蘭出身のボーイフレンドのおすすめもあり、
僕がいつも利用するのは真っ青な車体が目印の「葛瑪蘭客運」。
台北駅とMRT科技大樓駅から乗車できるので、
ホテル最寄りの乗り場から搭乗されてみてください。
ちなみに、台鐵(台湾鉄道)で宜蘭へ向かうことも可能ですが、
険しい山々をぐるっと回り込んでの移動となるため、
バスよりも時間がかかり(約1時間30分)、料金もほぼ変わらないので、
車窓を楽しみたい時以外には、あまりおすすめしません。
台北 → 花蓮:客運(高速バス)+ 台鐵(台湾鉄道)
「太魯閣國家公園」のある花蓮は、
世界遺産級の雄大な自然資源が息づく場所として知られており、
海外からの旅行客も多く訪れる都市。
台北からは台鐵(台湾鉄道)の
太魯閣號か普悠瑪號(片道440元=約1,630円)を利用すれば、
最速2時間ほどで到着できるので、アクセスはすこぶる便利です。
…と、言いたいところなのですが。
実は、この台鐵のチケットを取るのが、かなり難しいことでも有名。
平日移動の場合は、まだ入手しやすいかもしれませんが、
週末や連休のチケットは発売されるや否や一瞬で完売になってしまう(!)ので、
花蓮へ行く場合は毎度、チケット争奪戦に巻き込まれることになります。
しかし、ここからが本題。
太魯閣號や普悠瑪號に匹敵する速さでありながら、
さらにおトクに、かつ予約なしでも行ける、とっておきの方法があるのです!
それはズバリ、客運(高速バス)と台鐵(台湾鉄道)のコンボ!
台北から花蓮へは運行していない客運ですが、
先ほど触れたように、宜蘭へはバス一本で到着可能です。
ということで、まず客運にのって宜蘭の「羅東」まで向かいます。
ここまで、所要時間は約1時間。
そしてバス乗り場から、目と鼻の先にある台鐵の羅東駅へ。
羅東は宜蘭の中でも大きな駅なため、
ここを過ぎると比較的台鐵のチケットが取りやすくなるのです!
確実に座りたければ、台鐵のチケットはホームページより
あらかじめ予約しておいた方が良いかもしれませんが、
飛び込み的な利用も可能。
座席指定なしでも乗れる自強號に飛び乗れば(立ち乗りになる可能性はありますが)、
最速1時間ほどで花蓮へ到着です!
※太魯閣號、普悠瑪號は立ち乗り不可なので、間違えて乗り込まないようご注意を。
乗り換えがスムーズに行けば、台北から花蓮までおよそ2時間。
料金も合計で約350元(=約1,300円)と、よりリーズナブルに抑えることが可能です。
太魯閣號や普悠瑪號のチケットが取れなかった場合は、ぜひお試しを。
ちなみに、台北ー花蓮間は
松山空港から飛機(飛行機)も運行していますが(料金1,500元~)、
陸路でも2時間程度ですので、あえて飛行機を選ぶ必要はないかなと思います。
台北 → 台東:飛機(飛行機)
台東への移動も、花蓮と同じく台鐵(台湾鉄道)のチケットが非常に取りづらい路線。
その上、一番早い太魯閣號や普悠瑪號を利用しても、
台北から3時間30分~4時間ほど必要になるので、
旅の目的地として後回しにされがちな都市ではないかと思います。
しかし、そんな時のつよ~い味方!
時間を優先するのであれば、
台北の松山空港から発着している台東行きの飛機(飛行機)を利用しましょう!
所要時間は、なんとたったの50分!
台鐵で移動する4倍のスピードで到着できるので、台東旅行がグッと身近になります。
僕が前回利用した際には、搭乗日の1ヶ月ほど前に予約をしたのですが、
およそ1,400元(=約5,180円)と、
高鐵(台湾新幹線)で高雄に向かうのとほぼ同じ料金。
飛行機搭乗の感想などは
【台北から台東へ最速で行く方法!台湾国内線に初搭乗してみました。】
でもご紹介していますので、ぜひご参考いただければと思います。
ちなみに、先ほど時間がかかると触れた台鐵ですが、
台東へと向かう沿線は台湾でもトップクラスに美しい海岸線が広がる場所。
車窓を楽しみながらののんびりとした旅も、体験の価値は充分にあると思いますので、
行きは台鐵、帰りは飛機と、チケットが取れるようであれば、
あえて移動方法を分けてみるのも良いと思います。
まとめ
今日は、台湾在住6年目の僕がよく利用する
台北から各主要都市への移動方法についてご紹介しました。
上で登場した都市の中でも、
特に「花蓮」と「台東」は、アクセスの仕方によく悩んでしまう街。
西部の都市に比べてチケットが取りづらく、
交通手段の選択肢自体が少なくなっているので、
可能であればお早めに移動手段を確定されることをおすすめいたします。
台湾の人たちもよく言うように、
「台湾の真の魅力は、台北だけでは感じられない」のが事実。
こちらでご紹介した方法も参考にしつつ、
ぜひいろいろな街を巡りながら「まだ見ぬ台湾」を発見する旅に
出発されてみてはいかがでしょうか。
※記事中の日本円表記は1元=3.7円で計算しています。(2018年5月現在)
次回の台湾旅行、どこに泊まるかはもうお決まりですか?
【台湾各地で出会ったおすすめホテル&ゲストハウス集。】には、
台北はもちろん、台中や台南、高雄、花蓮、台東など、
僕とボーイフレンドが台湾各都市を旅する中で出会った
素敵なホテルとゲストハウスをエリアごとにまとめていますので、
旅の滞在先でお悩み中の方はぜひ参考にしてみてくださいね!
おまけ:本日の台灣男子
『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、
思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。
時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、
ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、
ご覧いただけるとうれしいです!
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→高雄観光ならこの駅へ!捷運(地下鉄)で効率よく巡る6つのおすすめエリア。
→台湾一アートな温泉!? 宜蘭・礁溪「蔥澡」でオモシロお風呂体験。
コメント
コメント一覧 (1件)
台南へ行ってきました。何時もは、高鐵を利用するのですが、市内迄のシャトルバスが、空港を経由することもあり40分~50分程度掛かっており不便と感じていました。市内から高鐵迄もバス停が判り難いのですが、そこは慣れで。
今回、臺鐵が普悠瑪號を走らせているとの情報を得、台南から台北迄運良く切符が取れたので普悠瑪號に乗ってみました。時間も3時間程度で乗換もなく、料金もNT$800以下でしたので、時間が合えばお勧めします。但し、3往復/日しかありませんが。
それでは、これからも頑張って下さい。