台湾でよく使われている仕事探しサイトと言えばこちら!現地での就職&転職活動なら「104」から始めてみましょう!
こんにちは!台湾での会社員歴も丸7年を迎えましたMae(@qianheshu)です。
さて、みなさん、台湾では就職や転職の際、どうやって仕事を探すかご存知でしょうか?
僕は台北にて、現地採用の会社員として働いており、現地に来てから自分で仕事探しをしました。
ただ、台湾に来たばかりの当初は、どこから手をつけていいものか全く分からず、当時通っていた語学学校の先生や、台湾人の友人たちに聞いてみることに。
すると返ってくるのは、「104」「1111」「518」「123」… などの数字(?!)、でした。
実はこの数字こそ、台湾で仕事を探すときの重要キーワード!
これを知らずして、「台湾の就職活動は語れない!」というくらい、とっても重要なものなのです!
では、これらの数字は、一体何のことを指しているのか?
今日は、そんな数字たちの中から、僕が初めての就職活動でお世話になった「104」での仕事の探し方について、ご紹介したいと思います。
「新卒は特別」じゃない台湾。
本題に入る前に、
僕が台湾で仕事を探している時に気づいた、
現地ならではの就職事情について一つ、
触れておきたいと思います。
日本では、
学校卒業の1年前になると、
学生、企業とも大々的に
就職&採用活動を展開するのが
一般的ですよね。
大学の学部に企業から就職の斡旋が来たり、
巨大な会場で就職フェスタが度々催されたり、
日本全国を奔走する一大イベントです。
しかし、台湾では、
事情がだいぶ異なります。
実は、台湾には
「新卒採用」という概念は
ほぼありません。
卒業生獲得に向けて、
企業が「新卒採用枠」を設けることは
ありませんし、
学生さんも、
「仕事は卒業してからゆっくり探す」
という感じが多い気がします。
「ほぼない」と言ったのは、
全くないわけではないからで、
大学キャンパス内で、
就職フェスタ的なイベントが
行われることはあります。
が、日本ほど頻繁
かつ一斉に、大規模に行われる
わけではありません。
つまり、
卒業したての
フレッシュマンだからと言って、
「特別」扱いされるわけではない
のです。
すでに仕事経験のある転職活動中の人とも、
同じ土俵で仕事探しをすることになるので、
その面ではある意味、
日本よりもシビアかもしれないな、
と感じたりします。
就職活動と言えば!お仕事探しのパートナー「人力銀行」。
人材を探している企業と
仕事を探している人たちをつなぐもの。
それは、「人力銀行」と呼ばれる、
日本で言うところの就職サイトです。
僕が台湾での初めての仕事を見つけたのは、
現地にて「104」の名で親しまれている
就職サイト。
「104 = 仕事探し」と直結するくらい、
台湾では名前を知らない人がいないほどの
知名度を誇ります。
正式名称は、「104人力銀行」。
学校を卒業したばかりの人はもちろん、
転職やキャリアアップを考えている人にも、
とても広く利用されています。
最初にちらっと登場した
「1111」や「518」、「123」も、
実はすべて、
就職サイトの名前なのです。
日本でいうところの
「リクナビ」や「マイナビ」
みたいな感じですね。
僕も仕事探しの際に利用しましたが、
・採用情報が豊富だった。
・外国人の僕でも、分かりやすく使えた。
・最終的に、仕事を見つけることができた。
という実体験があるので、
まず使ってみるのであれば、
「104」をおすすめしたいです。
台湾の就職サイト「104」で、仕事を探してみよう!
トップページから
希望の仕事を検索するには、
一番上のウインドウに
キーワードを入力してみましょう。
まずウインドウの一番左側に
探したい業種名などの
キーワードを入力。
ウインドウの真ん中で「勤務地」、
一番右で「職種」を選択し、
「搜尋」ボタンをクリックすると、
検索結果が表示されます。
検索結果の画面に移ったら、
必要に応じて、
ここからさらに条件を
絞り込むことができます。
各項目で絞り込める条件は、
「更新日期」:(求人情報掲載の)更新日時
「上班時段」:勤務時間帯
「薪資待遇」:給与待遇
「經歷要求」:仕事経験年数
「公司相關」:会社の属する業種や福利厚生など
「更多條件」:要求される学歴、語学力など
「排除條件」:希望しない業種や会社など
特に重要な項目について、
以下でもう少し
詳しく見ておきます。
上班時段
「上班時段」では、
以下のような条件を
設定することができます。
「年後上班」:春節(旧正月)明けから勤務
「日班」:日中(朝〜夕)勤務
「晚班」:(勤務時間帯が複数ある場合の)遅番
「大夜班」:夜勤
「假日班」:休日勤務
「輪班」:シフト制勤務
「不需輪班」:シフト制勤務の必要なし
薪資待遇
「薪資待遇」に関しては、
「有寫薪資」:給与の目安が(求人情報に)書かれている
「時薪160up」:時給160元以上
「月薪3/4/5萬up」:月給3/4/5万元以上
「自訂條件」:自分で給与条件を設定
の項目から、自分の希望に合ったものを
選択、または入力していきます。
「查詢結果」の部分は、
チェックの入ったデフォルトのままで
良いかと思います。
公司相關
「公司相關」の項目では、
「福利制度」の部分が
かなり重要かと思うので、
簡単に整理しておくと、
以下のようになります。
「年終獎金」:(春節前の)ボーナスあり
「三節禮金/禮品」:台湾の三大節句(春節、端午節、中秋節)で支給される礼金(プチボーナス)や礼品あり
「員工旅遊」:社員旅行あり
「分紅配股」:会社株でのボーナス支給あり
「彈性上下班」:フレキシブル勤務制度あり
「休假福利」:休暇関連の福利あり
「津貼/補助」:給与以外の手当や補助制度あり
「設施類福利」:設備面での福利あり
「健康檢查」:健康診断あり
「團體保險」:団体保険あり
更多條件
「更多條件」項目の1番上にある
「工讀性質」は、
アルバイトの勤務スタイルに関する条件。
正社員の仕事を探す場合は
関係ありませんが、
念のためまとめておくと、
以下のようになります。
「長期工讀」:長期アルバイト
「短期工讀」:短期アルバイト
「假日工讀」:休日アルバイト
「寒假工讀」:冬季休暇中のアルバイト
「暑假工讀」:夏季休暇中のアルバイト
「學歷要求」は、学歴に関する条件で、
以下のようになります。
「高中職以下」:高校及び高職(日本で言う高等専門学校)以下
「高中職」:高校及び高職卒業
「專科」:專科(五專=中学卒業後に入学する5年制専門学校、または二專=高職卒業後に入学する2年制専門学校)卒業
「大學」:大学卒業
「碩士」:大学院修士課程修了
「博士」:大学院博士課程修了
外国語能力については、
「外語要求」から
選択することができます。
以下の中から、
現在の語学力に合ったものを
選択してみてください。
「英文」:英語
「日文」:日本語
「韓文」:韓国語
「西班牙文」:スペイン語
「法文」:フランス語
「德文」:ドイツ語
「越文」:ベトナム語
「泰文」:タイ語
「馬來文」:マレー語
「印尼文」:インドネシア語
「俄文」:ロシア語
「義大利文」:イタリア語
「葡萄牙文」:ポルトガル語
「阿拉伯文」:アラビア語
「中文」:中国語
「菲律賓文」:フィリピン語
気になる仕事を見つけたら。求人情報内容でチェックしたい項目。
検索結果のページで、
興味のある求人情報を見つけたら、
タイトルをクリックしてみましょう。
タイトルをクリックすると、
募集内容の詳細が表示されます。
1番目の「工作內容」の部分には、
仕事内容の詳細が書かれているので、
以下の部分をチェックしてみましょう。
「職務類別」: 職種
「工作待遇」: 給与、「面議」と書かれている場合は相談可
「工作性質」: 正社員であれば「全職」
「上班地點」: 勤務地の住所
「管理責任」: 管理職の場合は、部下の人数
「出差外派」: 「需出差」の場合は出張あり
「上班時段」: 勤務時間帯
「休假制度」: 週休二日が基本、職種によって異なる
「可上班日」: 企業側の初出勤日の希望
「需求人數」: 募集人数
2番目の「條件要求」には、
採用にあたっての条件が
書かれています。
「接受身份」: 応募できる人の現在の立場。「上班族」は社会人、「應屆畢業生」は新卒、「外籍人士」が外国人。
「工作經歷」: 仕事経験は何年以上必要か
「學歷要求」: 先ほどの学歴部分を参照
「科系要求」: 大学時代の専攻
「語文條件」: 語学力、「不拘」は特別な要求なし
「擅長工具」: 主に使用出来るパソコンスキルなど
「工作技能」: 仕事内容に関連するスキルや知識
「其他條件」: その他の条件
3番目の「福利制度」に
書かれているのが、
会社の福利厚生です。
よく見かける言葉として、
「獎金」はボーナス、
「健保」は健康保険、
「年假」は有給休暇… など。
自分の条件に合っているかどうか、
必ずチェックしましょう。
最後に、
「聯絡方式」の部分をチェック。
職種によっては、
その他に提出を求められる資料などが
書かれている場合があるので、
応募前に準備しておきましょう。
すべての条件を確認した上で、
応募してみたい仕事を見つけたら、
ページ右上の「應徵」ボタンを
クリックします。
募集申込のページに切り替わったら、
「選擇履歷」の部分に履歴書を添付。
また改めてご紹介しますが、
「104」では、履歴書を
複数作成できるようになっているので、
応募する職種に合わせて
数種類準備しておくと便利です。
「自我推薦信」には、
簡単な自己PRを書き込みます。
書き終わったら、
一番下の「確認送出」をクリック。
これで、仕事への応募完了です!
※この応募申込のページに進むには、先に「104」アカウント作成と、マイページ内の履歴書を完成させる必要があります。
まとめ
今日は、
台湾での仕事探しに活用したい
就職サイト「104」
をご紹介しました。
台湾でのお仕事探しは
就職サイトを活用すれば、
日本とほぼ同じ方法で
進められるかと。
日本で就職活動を
経験したことのある方なら、
すんなり馴染めるのでは
ないかと思います。
また、今回ご紹介したのは
求人情報の検索方法でしたが、
実際に応募するには
「104」のアカウント作成と
マイページ内の履歴書を
先に完成させる必要があります。
この2つについては、
近日中に別記事にてご紹介しますので、
もうしばらくお待ちいただければと
思います。
台湾でのお仕事探しに挑戦する際には、
ぜひお役立ていただけますと幸いです。
▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼
→台湾で就職した僕はどんな仕事をしている?海外在住8年目の職場事情。
→台湾で現地採用として働くメリットは?台北で6年間会社員として勤めている僕が思う7つのポイント。
→台湾留学&移住前に済ませたい「学歴認証」。日本の大学の卒業証明書を認証してもらう方法。
→台湾の永住権「外僑永久居留證」の申請方法。申請条件・必要書類・手順をまとめました。
コメント
コメント一覧 (3件)
前さん
初めてコメントさせていただきます。台湾で就職を考えている大学生です。
前さんのブログの方を拝見し、台湾についての情報をたくさん知ることができ、感謝しています。
単刀直入に申し訳ないのですが
本来なら、現地で就職活動などを行った方が良いと思いますが、昨今の事情でできません。
前さんは、現地で、就職活動を行ったとブログで拝見しました。状況が違うので、比較できない部分が多いと思いますが、
「104人力銀行」などの仕事探しサイトは、現時点で日本在住者でも中国語のスキルなどがあれば、台湾での就職活動で効果的に用いることが出来ますでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
コロナウイルスの流行により、
現在も、台日間を自由に行き来ができない状況が
続いていますね。
ただ、外国人の採用活動までもが
止まっているわけではなく、
無事採用され、
会社に申請してもらう就労許可が下りれば、
(おそらく隔離は必要になりますが、)
就労目的として台湾へ来ることは可能です。
Skypeなどでの面接に応じてもらえる会社も
あるかと思います。
台湾での就職をお考えとのことですが、
台湾で外国人が就職をするための条件についても、
ご存知でしょうか?
大学卒業の場合は、加えて
日本での仕事経験が2年以上あることも求められ、
基本的には、台湾での仕事も
日本での仕事と同じ業種であること、という条件があります。
中国語ではありますが、
台灣勞動部の以下の規定にも
ぜひ目を通してみてください。
https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?PCode=N0090031
もしすでにご存知でしたら、重複して申し訳ありません。
ご参考いただけますと幸いです。
前さん
大変参考になります。
お忙しい中、ありがとうございました。
参考にしながら、準備していきます。