端午節、中秋節、春節(旧正月)。台湾三大節句に数えられる連休中でも、台北の観光スポットは営業している?ローカルグルメの食べ歩きは楽しめる?現地生活の中での実感をまとめてみます。
こんにちは!台湾で暮らし始めて丸10年を迎えました、台北在住 Mae(@qianheshu)です。
みなさんは、台湾の三大節句をご存知でしょうか?
それぞれの節句では、その由来にちなんだイベントや風習を垣間見ることができますが、節句の当日、加えてその前後数日が休暇となることも。
通常の週末とは街の様子が異なるため、知らずに旅程を組んでしまうと、滞在期間が節句に重なってしまうこともあるかもしれません。
もし、台北旅行が三大節句に重なってしまった場合、観光にはどんな影響があるのか?
現地で暮らしてきた感覚から、街の様子についてまとめてみたいと思います。
台北旅行の計画前に知っておきたい、台湾の三大節句とは?
台湾で三大節句と
呼ばれているのは、
「端午節」「中秋節」
「春節(旧正月)」の3つ。
いずれの節句も旧暦(農曆)の
日にちに基づくため、
新暦で見ると
毎年日にちが変わるのが、
日本の祝祭日と
異なるポイントです。
それぞれの節句についての詳細は、
以下に書いていこうと思いますが、
共通しているのは、
公的機関や銀行、
郵便局などは休業になる
ということ。
観光と関連する部分で、
特に銀行へは両替に訪れる機会が
少なくないかと思いますが、
各節句の期間中、
窓口は開いていないので、
現地で現金での両替を
予定している方は
ご注意ください。
空港到着時に
多めに両替しておく、
または、
街の銀行やコンビニ、
MRT構内にあるATMは
通常運転なので、
そちらを利用することも
想定しておくと
良いかと思います。
白熱のドラゴンボートレースも必見!「端午節」には、本場のちまきをぜひ。
旧暦の
5月5日(新暦では5月〜6月頃)は、
「端午節」。
家々の玄関先には
菖蒲の葉が飾られ、
街では「粽子(ちまき)」を
目にする機会が多くなります。
北部と南部では
見た目や調理法が異なることから、
毎年のように勃発する
「ちまき論争」も、
端午節ならではの
風物詩ですね 笑
また、端午節と言えば、
毎年の恒例の
「龍舟比賽(ドラゴンボートレース)」。
僕も1度、台北で行われた
龍舟比賽の見学に
行ったことがありますが、
スポーツとしても
見ごたえのある白熱具合で、
会場に飛び交う声援の賑やかさが、
とても印象にのこっています。
関連記事 →【端午節の台北は「龍舟比賽(ドラゴンボートレース)」へ。白熱の展開とイケメン選手たちに会いに行こう。】
端午節は、三大節句の中では
観光への影響が一番少ない印象。
行きたかったお店や施設が
一部休業となることも
もちろんあり得ますが、
お目当てを絞りすぎなければ、
何かしら他の選択肢は
見つけやすいかと思います。
月餅プレゼント合戦が繰り広げられる「中秋節」。街中にバーベキューの香りが漂います。
旧暦の
8月15日(新暦では9月〜10月頃)は、
「中秋節」。
大きくまんまるに輝く
「中秋の名月」を
空に眺めながら、
(後に定着した風習だそうですが、)
バーベキューを楽しむこの日は、
街の至るところから
お肉の焼けるおいしそうな香りが
漂ってきます。
中秋節にちなんだ
食べものと言えば、
太った瓢箪のようなカタチをした
大きな柑橘系のフルーツ
「柚子」と、
餡の中に塩漬けの黄身を包んだ
お菓子「月餅」。
お世話になっている方々へ、
老舗菓子店やホテルベーカリーの
月餅ギフトを贈り合う
この時期には、
食べ切れないほどの
月餅をいただいて、
「どうしよう…」と、
現地在住の方なら
頭を悩ませた経験が
あるのではないでしょうか 笑
中秋節は、端午節よりも
休業するお店が
若干多くなる印象。
しかしそれでも、
街が全面的に休業になる
わけではないので、
多少の制限は
出てしまうとしても、
観光が全く楽しめない事態には
至らないかと思います。
店員さんたちが
軒先でバーベキューをしながら、
お店はしっかり営業中
ということもあって、
台湾らしいゆるさを
実感する場面も
あるかもしれません。
「春節(旧正月)」の台北観光は要注意!食べ歩きを楽しむなら、期間中の旅行は避けるのが賢明です。
観光という目線から見れば、
一番に注意しなくては
いけないのが、
旧暦の新年にあたる
「春節(旧正月)」。
(新暦では1月〜2月頃)
端午節や中秋節の観光では、
お店や施設など、
どこかしら替わりが見つかる
可能性は高いですが、
春節に限っては、
選択肢が非常に限られます。
特に大晦日の「除夕」、
三が日に当たる
「初一」「初二」「初三」の
4日間は、
完全休業となるお店や施設が多く、
営業を再開するのは早くても
「初四」からとなります。
ただし、逆に普段以上に
にぎわう場所もあって、
龍山寺や行天宮など、
神様を祀ったスポットは
初詣に訪れる方々でたくさん。
また、西門町や士林夜市なども、
意外に営業しているお店が
少なくなく、
かなりの人出で賑わいます。
ただし、
王道の観光スポット以外
となると、話は別。
特に、こちらのブログで
ご紹介しているような
ローカルなグルメ店は、
ほぼ100%休業となるので、
台湾グルメの
食べ歩きを楽しみに
台北を訪れるのであれば、
年が明けてから
2週間ほど経ってからの方が
賢明かと思います。
関連記事→【春節(旧正月)の台北で市内観光はどのくらい楽しめるのか検証してみました。】
まとまった連休になることも多い「清明節」の台北観光は?
あと、三大節句には
数えられませんが、
新暦で毎年4月頃に訪れる
「清明節」もあります。
清明節は
日本のお盆に似ていて、
ご先祖様のお墓をキレイにして、
お参りをする期間。
端午節や中秋節と同じくらい、
まとまった連休となることも多く、
一部お店や施設では
休業となる場合も、
あるかもしれません。
ただ、観光への影響は、
三大節句ほどは大きくないかと。
通常営業のお店や施設も
たくさんありますので、
旅行の計画を立てる際も、
それほど心配する必要は
ないかと思います。
まとめ
今日は、
台湾三大節句の台北で
観光は楽しめるのか
について、まとめてみました。
ちなみに、
この記事を書いた翌年の2024年、
(現地在住の身には涙ものですが…)
中秋節は連休ではなく、
当日1日のみの
お休みとなります。
自主的に連休とするお店も
あるかもしれませんが、
観光への影響は例年と比べて
少なくなりそうです。
台北旅行をご計画する際に、
お役立ていただけますと幸いです。
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