台北で博物館巡りを楽しむなら、台北駅前エリアがおすすめ!台湾の歴史や鉄道、撮影文化をテーマにした展示を見学できる5つのスポットを集めました。
こんにちは!台湾は台北で暮らして10年目のMae(@qianheshu)です。
初めての場所を訪れた時、その土地の歴史や文化を知るために足を運ぶ「博物館」。
とても有名な「國立故宮博物院」をはじめ、台北にも規模の大小にかかわらず、様々なエリアに博物館がありますが、中でも特に博物館が密集しているのが、台北駅前エリアです。
台湾で起こった忘れてはいけない歴史、台湾の鉄道や撮影文化の発展…
台北駅前エリアを巡るだけでも、台湾に関する幅広い知識が得られるのではないかと思います。
今日は、台北駅前エリアで巡りたい5つの博物館をご紹介。
周辺にお越しの際や、お近くに滞在する際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
1.【國立臺灣博物館 本館】台湾固有種の標本がずらり!新古典主義の様式を取り入れた、豪華な建築にも注目。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 本館」の外観](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07567-1024x768.jpg)
台北駅前の館前路から見える、
緑色のドームを備えた
立派な建物。
1915年に
「故兒玉總督暨後藤民政長官紀念館」
として完成され、
現在は、
「國立臺灣博物館 本館」
として、開放されています。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 本館」の展示スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07583-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 本館」の動物標本](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07585-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 本館」の台湾原住民族に関する展示スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07593-1024x768.jpg)
館内では、
台湾固有種の動物や昆虫、
植物の標本が
豊富に集められており、
ついつい見入ってしまう
興味深い展示物が
ずらりと並びます。
台湾原住民族の文化や
信仰に関する
服飾、道具などが
数多く紹介されている点も、
國立臺灣博物館ならではの
ポイントかと思います。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 本館」エントランスホールの天井](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07576-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 本館」の廊下](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07577-1024x768.jpg)
また、
展示内容はもちろんのこと、
日本統治時代に採用された
建築様式にも注目。
ヨーロッパの
新古典主義の様式を取り入れた、
豪華で煌びやか、
細やかな装飾も施された館内を、
隅々まで観察して
まわってみるのも
おすすめです。
國立臺灣博物館 本館
住所:台北市中正區襄陽路2號
開放時間:9:30~17:00(月曜定休)
電話:+886-2-2382-2566
Web:https://www.ntm.gov.tw/
2.【勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)】恐竜の巨大模型が圧巻!旧銀行の名残りを活かした、金融に関する展示も興味深い。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)」の外観](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07599-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)」のエントランス](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07604-1024x768.jpg)
國立臺灣博物館まで来たら、
その足で、
襄陽路を挟んで向かい側にある
「勸業銀行舊廈」へ。
こちらは、
國立臺灣博物館の
分館となっており、
「古生物」に焦点を当てた展示が
展開されています。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)」の恐竜模型](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07620-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)」の古生物展示](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07621-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)」の恐竜模型展示スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07639-1024x768.jpg)
見どころは何と言っても、
2階まで吹き抜けになった
展示室にある、
天井スレスレなほど
巨大な恐竜の模型。
「これぞ、まさに博物館!」
な空間が展開されており、
多数訪れていたお子さまたちも、
興奮冷めやらぬ面持ちで、
展示室を巡っておられました 笑
展示室の一角には、
台湾で発見された化石なども
展示されています。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)」の金庫入口](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07609-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)」の金庫内](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07615-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)」の金庫内にある階段](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07617-1024x768.jpg)
また、こちらは1933年、
日本統治時代に建てられた
「日本勸業銀行臺北支店」の
跡地を活用した博物館。
館内には、
かつて銀行として使われていた
名残りも
そのまま保存されており、
実際に使われていたという
金庫の中を
見学することもできます。
日本統治時代から続く、
台湾での金融発展の歴史について
理解を深められる展示もあり、
お子さまだけでなく、
大人も楽しめるスポットに
なっているかと。
先ほどの
國立臺灣博物館(本館)との
共通チケットですので、
ぜひ合わせて訪れてみてください。
勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)
住所:台北市中正區襄陽路25號
開放時間:9:30~17:00(月曜定休)
電話:+886-2-2314-2699
Web:https://www.ntm.gov.tw/
3.【台北二二八紀念館】現代の台湾にある自由の裏側で。白色テロにもつながる「二二八事件」の経緯を紐解く。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「台北二二八紀念館」の外観](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07418-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「台北二二八紀念館」のエントランスに捧げられたメッセージ](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07444-1024x768.jpg)
國立臺灣博物館の裏側に広がる
「二二八和平公園」は、
後に白色恐怖(白色テロ)へと
繋がるきっかけとなった、
「二二八事件」の
被害者を弔う目的で、
その名が付けられた公園。
元気よく緑が生い茂る公園の一角、
目の前に總統府を眺められる場所に
ひっそりと佇んでいるのが、
「台北二二八紀念館」です。
この記念館は、
「二二八事件」の歴史を、
後代へと伝える目的で
設立された場所。
元は「台灣廣播電台」という
ラジオ局として
使われていた建物で、
館内では、
台湾でのラジオ普及の
歴史についても、
同時に紹介されています。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「台北二二八紀念館」の展示エントランス](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07426-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「台北二二八紀念館」の展示スペースに掲げられた旗](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07428-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「台北二二八紀念館」の展示スペースに設置された台湾地図](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07437-1024x768.jpg)
二二八事件は、
なぜ起こってしまったのか。
政府に対する抗議活動が
台湾全土へと広がっていく過程で、
民衆たち、そして政府は、
どのような決断を
下していったのか。
自由なイメージのある
現代の台湾。
その過去に横たわっている
凄惨な出来事について、
当時の史料と共に、
詳細な展示が展開されています。
日本統治時代が終わった後の
台湾の変遷・歴史について、
理解を深めたい時に
足を運びたいスポットです。
関連記事→【台湾を訪れる前に知っておきたかった3つの事実。歴史や国際事情について押さえたいこと。】
台北二二八紀念館
住所:台北市中正區凱達格蘭大道3號
開放時間:10:00~17:00(月曜定休)
電話:+886-2-2389-7228
Web:http://228memorialmuseum.gov.taipei/
4.【國立臺灣博物館 鐵道部】台湾の鉄道にまつわる知識がギュギュッ!鉄道好きにはたまらない、2020年開幕の博物館へ。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」の外観](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07656-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」の中庭](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07659-1024x768.jpg)
國立臺灣博物館に
関連する施設が、
台北駅前エリアには
もう1つ。
日本統治時代に「鐵道部」として
使われていた建物を修復し、
2020年にオープンした
「國立臺灣博物館 鐵道部」は、
台湾の鉄道をテーマにした
博物館です。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」鉄道の歴史展示スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07670-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」鉄道路線の変遷展示スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07674-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」の展示スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07709-1024x768.jpg)
台湾での鉄道発展の歴史や、
台湾に走っている
列車車両の紹介をはじめ、
切符の印字システム、
駅や橋の建築に至るまで。
館内では、
鉄道を多面的に紹介する展示を
見学することができ、
鉄道好きには
たまらないスポットと
なっています。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」の台鐵車両再現スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07676-1024x768.jpg)
個人的お気に入りは、
台鐵(台湾鉄道)の車両内を
忠実に再現したエリア。
まるで、
トンネルの中を
通過しているかのように、
窓の外を流れ行く
ライトの様子まで再現されており、
本当に台鐵に乗っているような
錯覚を起こしそうでした。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」の踏切展示スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07703-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」の電光掲示板展示スペース](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07708-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 鐵道部」の巨大ジオラマ](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07696-1024x768.jpg)
本物の踏切や
プラットフォームの電光掲示板を、
間近に観察できるエリアも
おもしろかったです。
1970〜80年代の台北駅前を再現した
巨大ジオラマの中を、
ミニチュア列車が
走り抜けていくエリアは、
訪れていた子供たちにも
大人気を博しておりました。
國立臺灣博物館 鐵道部
住所:台北市大同區延平北路一段2號
開放時間:10:00~17:00(月曜定休)
電話:+886-2-2558-9790
Web:https://www.ntm.gov.tw/
5.【國家攝影文化中心】写真やアートが好きな方におすすめ!カフェやマーケットも楽しめる、台湾の撮影文化をテーマにしたスポット。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國家攝影文化中心」の外観](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07445-1024x768.jpg)
博物館というよりは、
美術館に近い存在かも
しれませんが、
写真やアートがお好きな方は、
台北駅前すぐにある
「國家攝影文化中心」が
おすすめ。
「大阪商船株式會社臺北支店」
として、
日本統治時代に建てられた
建物が修復され、
2021年にオープンした
スポットです。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國家攝影文化中心」の階段](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07477-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國家攝影文化中心」の展示会場エントランス](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07475-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國家攝影文化中心」の廊下](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07478-1024x768.jpg)
館内では、
様々なテーマに基づいて集められた
写真の展覧会が
定期的に催されており、
台湾人写真家の作品を
鑑賞することが可能。
僕が訪れた際には、
女性の装いの変遷をテーマに、
日本統治時代から撮られてきた
写真の展覧会が
行われていました。
モノクロフィルムの味わいや、
光や構図の捉え方に加え、
当時の服装や生活の様子を
垣間見ることができたのも、
非常に興味深かったです。
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國家攝影文化中心」の未来市](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07463-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國家攝影文化中心」に集められた写真集](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07467-1024x768.jpg)
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國家攝影文化中心」のカフェ](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07470-1024x768.jpg)
また、
國家攝影文化中心1Fには、
「未來市」という
文創產品を集めたマーケットや、
世界各地から集められた
写真集の数々も。
カフェも併設されているので、
レトロでおしゃれな雰囲気の中、
しばしのティータイムを
楽しむこともできちゃいますよ。
國家攝影文化中心
住所:台北市中正區忠孝西路一段70號
開放時間:10:00~18:00(月曜定休)
電話:+886-2-8978-7040
Web:http://ncpi.ntmofa.gov.tw/
まとめ
![台北駅前エリアで巡りたい博物館「國立臺灣博物館 本館」の外観](https://kazukimae.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC07567-1024x768.jpg)
今日は、
台北駅前エリアで巡りたい
5つの博物館
を、ご紹介しました。
より深く台湾について知りたい時、
台北駅前にはピッタリの施設が
ギュッと集まっているので、
ぜひ足を運んでみてくださいね!
ちなみに、
台北駅前からは少し離れるので、
上ではご紹介しませんでしたが、
中山駅近くにある
「台灣當代藝術館」も、
個人的におすすめしたい
スポット。
日本統治時代には
小学校の校舎として
使われていた建物を
上手に活用したアート展示は、
まるでアトラクションを
楽しんでいるかのようで、
すごくワクワクできますよ!
▼ こちらの記事も、よくお読みいただいています! ▼
→ 初の台北観光を2日で満喫するためのおすすめスポット10選。
→ 春節(旧正月)の台北で市内観光はどのくらい楽しめるのか検証してみました。
→ 台北・九份への初観光で体験したい7つのこと+1。夜景をじっくり楽しむための裏技もご紹介します!
→ 台北から日帰りで行ける5つの温泉街。台湾在住8年の僕のお気に入り温泉は?
→ 台北・淡水の初観光で体験したい7つのこと。おすすめの楽しみ方やスポットをご紹介します!
コメント