台北で博物館巡りを楽しむなら、台北駅前エリアがおすすめ!台湾の歴史や鉄道、撮影文化をテーマにした展示を見学できる5つのスポットを集めました。
こんにちは!台湾は台北で暮らして10年目のMae(@qianheshu)です。
初めての場所を訪れた時、その土地の歴史や文化を知るために足を運ぶ「博物館」。
とても有名な「國立故宮博物院」をはじめ、台北にも規模の大小にかかわらず、様々なエリアに博物館がありますが、中でも特に博物館が密集しているのが、台北駅前エリアです。
台湾で起こった忘れてはいけない歴史、台湾の鉄道や撮影文化の発展…
台北駅前エリアを巡るだけでも、台湾に関する幅広い知識が得られるのではないかと思います。
今日は、台北駅前エリアで巡りたい5つの博物館をご紹介。
周辺にお越しの際や、お近くに滞在する際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
1.【國立臺灣博物館 本館】台湾固有種の標本がずらり!新古典主義の様式を取り入れた、豪華な建築にも注目。
台北駅前の館前路から見える、
緑色のドームを備えた
立派な建物。
1915年に
「故兒玉總督暨後藤民政長官紀念館」
として完成され、
現在は、
「國立臺灣博物館 本館」
として、開放されています。
館内では、
台湾固有種の動物や昆虫、
植物の標本が
豊富に集められており、
ついつい見入ってしまう
興味深い展示物が
ずらりと並びます。
台湾原住民族の文化や
信仰に関する
服飾、道具などが
数多く紹介されている点も、
國立臺灣博物館ならではの
ポイントかと思います。
また、
展示内容はもちろんのこと、
日本統治時代に採用された
建築様式にも注目。
ヨーロッパの
新古典主義の様式を取り入れた、
豪華で煌びやか、
細やかな装飾も施された館内を、
隅々まで観察して
まわってみるのも
おすすめです。
國立臺灣博物館 本館
住所:台北市中正區襄陽路2號
開放時間:9:30~17:00(月曜定休)
電話:+886-2-2382-2566
Web:https://www.ntm.gov.tw/
2.【勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)】恐竜の巨大模型が圧巻!旧銀行の名残りを活かした、金融に関する展示も興味深い。
國立臺灣博物館まで来たら、
その足で、
襄陽路を挟んで向かい側にある
「勸業銀行舊廈」へ。
こちらは、
國立臺灣博物館の
分館となっており、
「古生物」に焦点を当てた展示が
展開されています。
見どころは何と言っても、
2階まで吹き抜けになった
展示室にある、
天井スレスレなほど
巨大な恐竜の模型。
「これぞ、まさに博物館!」
な空間が展開されており、
多数訪れていたお子さまたちも、
興奮冷めやらぬ面持ちで、
展示室を巡っておられました 笑
展示室の一角には、
台湾で発見された化石なども
展示されています。
また、こちらは1933年、
日本統治時代に建てられた
「日本勸業銀行臺北支店」の
跡地を活用した博物館。
館内には、
かつて銀行として使われていた
名残りも
そのまま保存されており、
実際に使われていたという
金庫の中を
見学することもできます。
日本統治時代から続く、
台湾での金融発展の歴史について
理解を深められる展示もあり、
お子さまだけでなく、
大人も楽しめるスポットに
なっているかと。
先ほどの
國立臺灣博物館(本館)との
共通チケットですので、
ぜひ合わせて訪れてみてください。
勸業銀行舊廈(國立臺灣博物館 古生物館)
住所:台北市中正區襄陽路25號
開放時間:9:30~17:00(月曜定休)
電話:+886-2-2314-2699
Web:https://www.ntm.gov.tw/
3.【台北二二八紀念館】現代の台湾にある自由の裏側で。白色テロにもつながる「二二八事件」の経緯を紐解く。
國立臺灣博物館の裏側に広がる
「二二八和平公園」は、
後に白色恐怖(白色テロ)へと
繋がるきっかけとなった、
「二二八事件」の
被害者を弔う目的で、
その名が付けられた公園。
元気よく緑が生い茂る公園の一角、
目の前に總統府を眺められる場所に
ひっそりと佇んでいるのが、
「台北二二八紀念館」です。
この記念館は、
「二二八事件」の歴史を、
後代へと伝える目的で
設立された場所。
元は「台灣廣播電台」という
ラジオ局として
使われていた建物で、
館内では、
台湾でのラジオ普及の
歴史についても、
同時に紹介されています。
二二八事件は、
なぜ起こってしまったのか。
政府に対する抗議活動が
台湾全土へと広がっていく過程で、
民衆たち、そして政府は、
どのような決断を
下していったのか。
自由なイメージのある
現代の台湾。
その過去に横たわっている
凄惨な出来事について、
当時の史料と共に、
詳細な展示が展開されています。
日本統治時代が終わった後の
台湾の変遷・歴史について、
理解を深めたい時に
足を運びたいスポットです。
関連記事→【台湾を訪れる前に知っておきたかった3つの事実。歴史や国際事情について押さえたいこと。】
台北二二八紀念館
住所:台北市中正區凱達格蘭大道3號
開放時間:10:00~17:00(月曜定休)
電話:+886-2-2389-7228
Web:http://228memorialmuseum.gov.taipei/
4.【國立臺灣博物館 鐵道部】台湾の鉄道にまつわる知識がギュギュッ!鉄道好きにはたまらない、2020年開幕の博物館へ。
國立臺灣博物館に
関連する施設が、
台北駅前エリアには
もう1つ。
日本統治時代に「鐵道部」として
使われていた建物を修復し、
2020年にオープンした
「國立臺灣博物館 鐵道部」は、
台湾の鉄道をテーマにした
博物館です。
台湾での鉄道発展の歴史や、
台湾に走っている
列車車両の紹介をはじめ、
切符の印字システム、
駅や橋の建築に至るまで。
館内では、
鉄道を多面的に紹介する展示を
見学することができ、
鉄道好きには
たまらないスポットと
なっています。
個人的お気に入りは、
台鐵(台湾鉄道)の車両内を
忠実に再現したエリア。
まるで、
トンネルの中を
通過しているかのように、
窓の外を流れ行く
ライトの様子まで再現されており、
本当に台鐵に乗っているような
錯覚を起こしそうでした。
本物の踏切や
プラットフォームの電光掲示板を、
間近に観察できるエリアも
おもしろかったです。
1970〜80年代の台北駅前を再現した
巨大ジオラマの中を、
ミニチュア列車が
走り抜けていくエリアは、
訪れていた子供たちにも
大人気を博しておりました。
國立臺灣博物館 鐵道部
住所:台北市大同區延平北路一段2號
開放時間:10:00~17:00(月曜定休)
電話:+886-2-2558-9790
Web:https://www.ntm.gov.tw/
5.【國家攝影文化中心】写真やアートが好きな方におすすめ!カフェやマーケットも楽しめる、台湾の撮影文化をテーマにしたスポット。
博物館というよりは、
美術館に近い存在かも
しれませんが、
写真やアートがお好きな方は、
台北駅前すぐにある
「國家攝影文化中心」が
おすすめ。
「大阪商船株式會社臺北支店」
として、
日本統治時代に建てられた
建物が修復され、
2021年にオープンした
スポットです。
館内では、
様々なテーマに基づいて集められた
写真の展覧会が
定期的に催されており、
台湾人写真家の作品を
鑑賞することが可能。
僕が訪れた際には、
女性の装いの変遷をテーマに、
日本統治時代から撮られてきた
写真の展覧会が
行われていました。
モノクロフィルムの味わいや、
光や構図の捉え方に加え、
当時の服装や生活の様子を
垣間見ることができたのも、
非常に興味深かったです。
また、
國家攝影文化中心1Fには、
「未來市」という
文創產品を集めたマーケットや、
世界各地から集められた
写真集の数々も。
カフェも併設されているので、
レトロでおしゃれな雰囲気の中、
しばしのティータイムを
楽しむこともできちゃいますよ。
國家攝影文化中心
住所:台北市中正區忠孝西路一段70號
開放時間:10:00~18:00(月曜定休)
電話:+886-2-8978-7040
Web:http://ncpi.ntmofa.gov.tw/
まとめ
今日は、
台北駅前エリアで巡りたい
5つの博物館
を、ご紹介しました。
より深く台湾について知りたい時、
台北駅前にはピッタリの施設が
ギュッと集まっているので、
ぜひ足を運んでみてくださいね!
ちなみに、
台北駅前からは少し離れるので、
上ではご紹介しませんでしたが、
中山駅近くにある
「台灣當代藝術館」も、
個人的におすすめしたい
スポット。
日本統治時代には
小学校の校舎として
使われていた建物を
上手に活用したアート展示は、
まるでアトラクションを
楽しんでいるかのようで、
すごくワクワクできますよ!
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