2回目からの台南観光はどこを巡るのがおすすめ?中心部からバス or 電車1時間ほどで到着できる、プチ郊外のスポットをまとめてみました!
こんにちは!台湾国内旅行が大好きな台北在住Mae(@qianheshu)です。
台湾南部の街・台南と言えば、昔ながらの街並みが今ものこる歴史都市。
【初の台南観光を2日で満喫するためのおすすめスポット8選。】の記事でもご紹介させていただいているように、台南市街中心部だけでも、見どころは本当にたくさんあります。
赤崁樓や孔廟などの有名スポットに加えて、路地裏にふと現れるおしゃれなリノベカフェ、数々の台湾グルメのルーツと言われるおいしい台南グルメがいただけるローカル店…
歩けば歩くほどに新しい発見があるのは、台南ならではの魅力かと思います。
しかし、今回の記事では、そんな市街中心部を敢えて離れて、少し郊外へお出かけ。
市街中心部の観光だけでも充分に楽しめる台南ですが、実は街の近郊にも注目のスポットが少なくないんです!
マングローブのトンネルをミニクルーズできるスポットから、ヨーロッパでアート鑑賞を楽しんでいるような気分に浸れる博物館まで。
今日は、台南市街からバス or 電車を使って1時間ほどで向かえる、プチ郊外のおすすめスポットをまとめてみました。
2回目からの台南観光にもピッタリですので、初めての方もリピーターの方も、ご参考いただけるとうれしいです。
1.【台江國家公園】マングローブの緑のトンネルが頭上に迫る!ミニクルーズと合わせて、サイクリングを楽しむのもおすすめ。
台南市街中心部での観光の定番に、
安平古堡や安平樹屋のある
「安平」というエリアがあります。
初めての台南観光であれば、
ぜひ足を運んでいただきたいエリアなのですが、
2回目以降であれば、
さらにその先へと進んでみるのはいかがでしょうか。
安平のさらに北側に広がるのは、
「台江國家公園」。
台南駅や安平からは、
台灣好行:99安平台江線というバスに乗れば、
一本で到着できます。
台江國家公園内で、
一番の見どころは「四草綠色隧道」。
こちらでは、
マングローブのトンネルをくぐる
ミニクルーズを体験することができます。
「大眾廟」という大きな廟の前にある乗り場から、
小船に乗り込んで出発。
クルーズの様子を写真におさめようと、
みなさん、カメラやスマホを片手に準備万端です。
船頭さんのガイドを聴きながら、
奥へ奥へと進んでいくと、
あたり一面をマングローブが埋め尽くすトンネルへ。
マングローブの枝がすぐ頭上まで迫っており、
太陽の光に輝く緑の美しさに
思わず「おお〜!」と唸ってしまいます。
クルーズ時間は、およそ30分。
休日には乗船待ちの行列ができるほどの
人気ぶりですので、
ぜひ一度体験されてみてください。
ちなみに、僕とボーイフレンドは、
安平からレンタサイクルで向かったのですが、
クルーズを終えた後は、
周辺をふらりとサイクリング。
このあたりには、ため池がたくさんあり、
水中では魚や貝の養殖がされているようでした。
ため池地帯を抜けて海辺まで来ると、
クルーズの時とは打って変わって、
人が一気に減った、穏やかな雰囲気に。
台湾南部の強烈な陽光が少し痛いですが、
浜辺からゆっくり海を眺めていると、
すごく癒されます。
海岸沿いには、
サイクリングロードも整備されていますので、
自転車でゆっくりと走ってみると、
さらに深く台江國家公園の魅力に
触れられること間違いなしです。
サイクリングには、
安平エリアにあるレンタサイクルのお店か、
台南市のシェアサイクル「T-Bike」を
利用されるのがおすすめです。
関連記事→【台南のシェアサイクル「T-Bike(ティーバイク)」の登録方法と使い方を解説|ナカジマチカ】
台江國家公園(四草綠色隧道)
Address:台南市安南區大眾路360號
営業時間:8:30〜16:00(月〜金)/ 8:30〜15:00(土・日)(季節により変更あり)
クルーズ料金:200元(=約720円)
TEL:+886-6-284-1610
Web:http://www.4grass.com/
2.【奇美博物館】まるでヨーロッパ!白亜の館に4,000点の貴重なコレクションが集う、台南を代表する博物館。
台南駅から、高雄・屏東方面へと向かう
區間車(各駅停車)に乗って1駅。
「保安」駅から歩いて向かえる範囲内には、
僕が特におすすめしたい
2つの見どころがあります。
その一つが、「奇美博物館」。
こちらは、
台湾の有名企業・奇美集團の創始者が
「いつか博物館を作りたい!」という、
幼い頃からの夢を詰め込んだ場所。
以前までは、
入館には予約が必要だったのですが、
現在は現地にてチケット購入すれば、
どなたでも入館できるようになっています。
駅から歩いていくと、
まず目に飛び込んでくるのは、
西洋風の巨大で真っ白な建物。
目に染みるほどの白亜に輝くその外観に、
突如ヨーロッパに迷い込んだかのような
錯覚へと陥りそうになります。
屋外に展示された彫刻たちも、
今にも動き出しそうな躍動感にあふれていて、
思わず見入ってしまう美しさ。
細部に渡るまでこだわり抜かれている、
その徹底ぶりに、創始者の方の想いの強さが
滲み出ているかのようです。
世界中から博物館に集められた
コレクション総数は、なんと4,000点以上!
13〜20世紀にかけて創作された
絵画がずらりと並ぶ「藝術廳」、
彫刻家・ロダンと彼の師匠・友人・弟子たちの
彫刻作品が集う「羅丹廳」、
圧倒的なスケールとリアリティをたたえた
動物たちの標本が並ぶ「動物廳」…
館内はそれぞれのテーマに合わせて、
7つのゾーンに分けられていました。
芸術や歴史、骨董などに目がない方なら、
丸1日をかけても全く飽きないくらい、
本当に素晴らしいコレクションが揃っています。
ミュージアムショップでは、
コレクションにちなんだグッズの販売も。
館内にはその他にカフェ、
屋外にはグルメスタンドも並んでいますので、
鑑賞の合間やお帰り前に、
ぜひ立ち寄られてみてください。
奇美博物館
Address:台南市仁德區文華路二段66號
営業時間:9:30〜17:30(チケット販売は16:30まで/水曜定休)
入場料金:380元(=約1,370円 / 常設展+特別展)
TEL:+886-6-266-0808
Web:https://www.chimeimuseum.org/
3.【十鼓仁糖文化園區】砂糖工場の記憶が今ものこる貴重な場所。世界で評価される太鼓演奏パフォーマンスに大注目!
「奇美博物館」から、
さらに歩いて10分ほどのところにある
「十鼓仁糖文化園區」も、
合わせて足を運んでいただきたいスポットです。
かつて砂糖工場として使われていた場所が、
文化園區に変身!
リノベーションが施されてはいますが、
園内には当時、実際に稼働していた設備たちが、
現在もそのままのカタチで多数のこされています。
建物内に設置された機械の間を、
パイプが複雑に絡み合うように走る様子に、
工場好きの人でなくても、
すごくワクワクしてくるはず。
どこをどう撮っても絵になるフォトジェニックさも、
十鼓仁糖文化園區ならではの魅力です。
巨大タンクをリノベーションしたカフェは、
天井から注ぐ外光と、
メカニックな内装のコントラストが美しい、
思わずため息が漏れそうな空間に。
入場券購入の際に、
敷地内のカフェやショップで使える
割引券もいただけますので、ぜひ活用して、
工場でのひとときを堪能したいところです。
また、ただフォトジェニックなだけじゃないのが、
十鼓仁糖文化園區のすごいところ。
太鼓教室にミニ列車、ボート漕ぎ、
アーチェリー、VR体験…
建物の屋上には、
巨大な空中ブランコやバンジージャンプ台まで!
ここでは挙げきれないくらい、
園内にはとにかくたくさんの
アトラクションが用意されています。
お子さんたちも楽しめる仕掛けが満載ということで、
家族連れでやってくるお客さんの姿も
多く見られました。
そして、さらに。
十鼓仁糖文化園區に来たら、
何としても見ていただきたいのが、
太鼓演奏のパフォーマンス。
工場の中に直接ステージを設けたような、
とびっきりクールな空間で、
大迫力の演奏を鑑賞することができます。
実はここ十鼓仁糖文化園區、
「十鼓擊樂團」という太鼓ユニットが、
パフォーマンスの練習場所として、
放置されていた工場を使い始めたのが始まり。
当初は、ただの練習場に過ぎなかったこの場所で
時を過ごすに連れ、少しずつその魅力を
再発見してゆくメンバーたち。
やがて、
「この場所から、伝えられることがあるはず」
と思い立った彼らは、予算の限られた中で少しずつ、
工場内のリノベーションを(時には自らの手で)
行っていきます。
その過程の中で生まれたのが、
現在の十鼓仁糖文化園區の姿。
世界でも高く評価されている
太鼓演奏パフォーマンスにはもちろんのこと、
メンバーの想いが作り上げた新たな文化の発信地に、
僕もすっかり魅了されてしまいました。
十鼓仁糖文化園區
Address:台南市仁德區文華路二段326號
営業時間:【昼】9:30〜17:00【夜】18:00〜20:00(火〜金)/ 18:00〜20:30(土・日)
入場料金:399元(=約1,400円)
TEL:+886-6-266-2225#112
Web:https://tendrum.com.tw/
4.【新化老街】日本との関係が深い歴史建築も。台南市街中心部とは違った趣に触れられるレトロエリア。
台南駅前のバス停から「綠幹線」のバス路線に乗って
1時間ほどで到着できる「新化」は、
市街中心部とはまた違った、
昔ながらの台南の様子を観察できる場所。
街の中心に伸びる「新化老街」には、
細やかな装飾が美しい歴史建築の数々が並び、
ノスタルジックな空気に満ちています。
老街というと、旅行客向けに
観光化されているところも多いのですが、
新化老街は全くそのような気配がなく、
まさに市民生活密着型。
いかにも地元の方御用達といった面持ちの
ローカルグルメ店も、あちこちから
おいしそうなにおいを漂わせていました。
老街と同じ通り沿いにある
「大目降文化園區」は、
日本との関係も深いエリア。
こちらには、かつて
日本統治の時代に建てられた
建物群がのこされています。
エリア内にある「新化武德殿」は当時、
武道の練習場や集会場として使われていたそう。
その流れをくむかのように、
僕が訪れた際には、
現地の方が居合の練習をしている場面を
見学することができました。
新化武德殿の見学を終えたら、
役所職員や警察官の宿舎として
使われていたという、おとなりの木造建築群へ。
現在は畳の間でお茶を楽しめるカフェや、
フォトジェニックなドリンクスタンドとして
活用されています。
老街から1本細い路地へと入ってみると、
そこは地元の方たちが生活を送るエリア。
同じ台南でも、新化の路地ナカはまた、
台南市街中心部と少し違った雰囲気なのが
興味深いです。
そして、新化老街周辺に来たら、
ぜひとも足を運んでいただきたいのが
「新化街役場」。
新化鎮公所を前身とし、
台湾の歴史建築百景にも選ばれたことがあるという、
こちらの建物。
現在は内部がリニューアルされ、
おしゃれなレストランに
生まれ変わっています。
新化街役場でいただけるのは、
洋食のコース料理や、
お野菜たっぷりのお鍋など。
僕は、ポークステーキのコースをいただいてみましたが、
フルーツ満載のサラダからメインディッシュ、
スイーツまで、とても本格派な仕上がり。
レトロな雰囲気の中、
ゆったりと美味しいお食事を堪能でき、
大満足の時間を過ごせました。
新化老街を中心に、
気の赴くままに散策されてみるのが、
このエリアにピッタリの楽しみ方かと思います。
新化老街
Address:台南市新化區中正路
まとめ
今日は、台南市街から少し郊外で楽しめる、
2回目からの観光におすすめのスポット4つ
をご紹介しました。
かつて台湾の首都があった街というだけあって、
台南市街中心部にも見どころたっぷりなのですが、
郊外にも見逃せないスポットがたくさん!
僕もこれまでの台南旅行では、
中心部で過ごすことが多かったのですが、
思い切って足を伸ばしてみることでまた、
新しい台南の魅力を発見できたように思います。
これまでとは少し違った
台南旅行を楽しんでみたい方もぜひ、
バスや電車で少しだけ、
お出かけされてみてはいかがでしょうか。
※記事中の日本円表記は1元=3.6円で計算しています。(2019年10月現在)
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▼こちらの記事もよくお読みいただいています!▼
→台南名物グルメ密集地帯・永樂市場(國華街)のおすすめ台湾美食集。
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コメント
コメント一覧 (3件)
すごいです。台南にこんな素敵なところがあるなんて・・・日本のガイド本には、載っていません!行きたくなりました。ありがとうございます。
どのスポットも台南市街からすぐ向かえます!
十鼓仁糖文創園區の太鼓演奏は、本当におすすめですよ!
台南市街からすぐ行けるんですね!安心しました。
実は、昨年弾丸で台南行きましたが、新幹線の駅周辺であたふたしてしまいました。
広くて・・・。再度台南トライします!!ありがとうございます。
台南の日差しの熱さにはビックリしました。皆さん平気なんですね!