2017年 11月 の投稿一覧

台湾はいつから同性婚ができるの?台北在住LGBT(ゲイ)の僕がよく尋ねられる疑問にお答えします。

高雄同志大遊行(高雄レインボーパレード)2017でレインボーフラッグを担ぐ台湾男子

同性婚合法化が決まってから変わったことは?台湾はどうしてLGBTフレンドリー?セクシャルマイノリティの観点から見る台湾の「気になる疑問」にお答えしたいと思います。

こんにちは!台北に暮らして5年、ボーイフレンドとのお付き合いも5周年を迎えましたMae(@qianheshu)です。

大変ありがたいことに、このブログ『にじいろ台湾』もこれまで多くの方にお読みいただき、たくさんの応援のメッセージやフォローをお受けしております。

また、僕自身がLGBTの「G(ゲイ)」に当たることから、同じく当事者の方はもちろんのこと、セクシャリティに関する話題に興味を持っていただいた方々からも、ご質問のメールが届くことも増えてまいりました。

特に、今年2017年は台湾の「同志(LGBT)」コミュニティにとって、非常に大きなニュースが駆け巡った年。

日本はもちろんのこと、アジア、さらには国際社会全体からの「台湾」という国への注目度はこれまで以上に高まっていることが、LGBTプライドなどへのイベント参加を通しても、ひしひしと伝わってきています。

今日は、そんな台湾のLGBT事情についての話題。

実際にお会いした方や読者のみなさんからよく聞かれる「台湾のLGBTに関する疑問」ついてに、現地で見聞きしている情報や生活の中で感じることを交えてお話しさせていただきます。

※ここでお答えさせていただく内容は、この記事を書いている2017年11月末現在の状況をもとにしています。

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高雄同志大遊行(高雄プライドパレード)レポート。2017年台湾最後のLGBTプライドを1万5000人と共に歩いて来ました。

高雄同志大遊行(高雄レインボーパレード)2017で写真撮影に応じるグループ

アジア最大の参加者数を記録した「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」の勢いは南部にも!高雄のLGBTプライドも史上最高に盛り上がりました!

こんにちは!一週間前に行われた台中同志遊行(台中LGBTプライド)に引き続き、週末もレインボーフラッグ片手に街を練り歩いて参りましたMae(@qianheshu)です。

9月に花蓮・台東で行われた「花東彩虹嘉年華」より幕を開けた、2017年の台湾LGBTプライドシーズンもいよいよクライマックス。

台湾南部の中心地・高雄でもLGBTプライド「高雄同志大遊行(高雄プライドパレード)」が開催されました!

昨年はイベント史上初となる参加者1万人を突破し、台湾第二の規模を誇るパレードに成長。

同性婚合法化が決定された今年もその記録をさらに更新し、シーズンのフィナーレにふさわしい賑わいとなりました。

今日は週末11月25日(土)に行われた、2017年のラストを飾るLGBTプライドの様子をご紹介したいと思います。

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台南名物グルメ密集地帯・永樂市場(國華街)のおすすめ台湾美食集。

台南・永樂市場(國華街)のおすすめ台湾グルメ店「永樂牛肉湯」の牛肉湯クローズアップ

ふわっふわの極厚牡蠣オムレツから朝ごはんにピッタリの牛肉スープまで!台南指折りのグルメエリア・永樂市場には美味しい台湾ごはんが満載です!

こんにちは!2017年最後のLGBTプライド参加のため台湾南部へとやって来ておりますMae(@qianheshu)です。

今回は台湾の京都とも言われる古都・台南に滞在しているのですが、ここは「台湾グルメの多くは台南からやって来た」と台湾人に言わしめるほどに有名な美食の都。

ノスタルジックな雰囲気満点の街並みの中を歩いていると、創業50年を悠に超えるような老舗のごはん屋さんを至るところに発見することができます。

ハイレベルなグルメが一堂に集うスポットも数ある中で、僕が台南に来ると必ずと言っていいほど足を運ぶのが「永樂市場」

市場の裏に伸びる「國華街三段」の道の両側には、美味しそうな香りを立ち上らせる食事どころがずらりと並び、朝早くから買い物に訪れる人々や、観光の途中に立ち寄る旅行客御用達のエリアとなっています。

そこで今日は、台南にやって来たらぜひ足を運んでいただきたい「永樂市場」のおすすめ美食をご紹介!

本当に気になるグルメ店だらけで、まだまだ全てを食べ歩けたわけではありませんが、旅行のご参考にしていただけるようまとめてみたいと思います。

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台中同志遊行(台中LGBTQIAプライド)2017レポート。参加者5倍へと急成長でイベント史上最大規模に。

台中同志遊行(台中LGBTプライド)2017の歩道橋から見る巨大レインボーフラッグ

台湾第二の都市・台中でLGBTプライドが開催!イベント史上最高の規模となった2017年パレードの様子をご紹介します!

こんにちは!週末は今年3つ目となるプライドパレードに参加して参りましたMae(@qianheshu)です。

先月10月28日(土)に台北で行われた「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」

同性婚合法化決定のニュースを受けて、当初から大幅な参加者数の成長が予想されていましたが、その期待を裏切らぬ最高の盛り上がりとなったのは記憶に新しいところ。

参加者数は12万人を超え、アジア最大と言われている規模を昨年に引き続き更新。

海外からの参加者も特別に多かった印象で、このブログをお読みの方の中にも、実際に足を運ばれたという方はおられるかもしれませんね。

大成功のうちに幕を下ろした台北のパレードですが、まだまだ終わらない台湾のLGBTプライドシーズン。

11月18日(土)には、台湾中部の都市・台中でもLGBTプライド「台中同志遊行(台中LGBTQIAプライド)」が開催されました!

台北パレードの興奮冷めやらぬ僕は、台中でももちろん参加。

こちらも参加者規模が急成長を遂げ、記録的な盛り上がりを見せた一大イベントとなりました。

今日は台中から、2017年プライドパレードの様子をご紹介したいと思います。

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台湾グルメ注文時に使える「温度」に関する中国語。日本語と微妙に違うのでご注意を。

台北・公館夜市の人気豆花店「龍潭豆花」のメニュー

「つめたい」は3段階!? 台湾でドリンクのオーダー時に好みの温度を尋ねられたら、こう答えましょう!

こんにちは!豆花や咖啡はもっぱらあたたかいものを注文することが多いMae(@qianheshu)です。

台湾のごはんやデザート、ドリンクは注文の際に「スープのありなし」「氷の量」「甘さ」などを、お客さんの側で自由に指定できるのが魅力の1つ。

台湾の人たちはみなさん、日本でなら確実に店員さんに眉をひそめられるレベルで、とても貪欲に自分の好みに合わせたオーダーを通しています。

中でも、意外と戸惑うのが「温度」に関する注文。

漢字で表現されているため、中国語を勉強したことがない方でも何となく見当がつくかとは思うのですが、やはり異なる文化圏ということもあり、微妙にニュアンスが違っていたりもします。

僕も台湾に来たばかりの頃は、つめたいのを頼んだはずなのに「何か生ぬるい???」ということが日常茶飯事でした 笑

そこで今日は、台湾グルメのオーダー時に覚えておきたい中国語の温度に関する表現をご紹介。

これを踏まえておけば、台湾でもバッチリお好みのものにありつけること間違いなしですよ!

※お店によってそれぞれ設定が異なるので100%当てはまるわけではありませんが、オーダー時のご参考にどうぞ。

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ゲイである僕が声を大にして伝えたい4つのこと。「自分の周りにいない」はただの思い込みです。

台湾LGBTプライド(台灣同志遊行)2017で配布された蝶ネクタイ型のにじいろステッカー

「LGBT」という言葉が広く聞かれるようになってきた現在。ネットやテレビの中だけの存在と誤解してはいませんか?

こんにちは!LGBTの”G(ゲイ)”として台北からブログを書いて3年目突入のMae(@qianheshu)です。 

僕が住んでいる台湾では今年2017年、同性カップルにも婚姻の権利を認めるため、2019年5月末まででの実現を目指して国が動き始めました。

先月開催されたLGBTプライド「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」には約12万人もの参加者が集まり、アジア最大級と言われていたパレードの規模をさらに拡大。

社会においても「非常に身近な話題」として、LGBTに関する討論はいたるところで活発に繰り広げられています。

そんな台湾に日本からやってくると、よく聞かれるのが「台湾には同性カップルが多い」との感想。

街に出て見ると、仲睦まじそうに手を繋いで歩く同性2人の姿も少なからず見られるため、驚かれる方は多いかもしれません。

しかし、だからと言って「台湾は特別」と結論づけてしまうのは安易。

台湾に限らず、日本、はたまた世界中のどの場所であっても、LGBTが存在することは決して「特別」なことではないのです。

今日は、ゲイである僕が声を大にして伝えたい4つのことに関するお話。

ネット上に星の数ある記事の中から、このページにお越しいただいたのも1つのご縁。

これまであまり考えたことがなかったという方にこそぜひ、目を通していただけると嬉しいです。

※後ほど触れることではありますが、セクシャリティのあり方は本当に多様です。ここで書かせていただくことはあくまで僕個人の感じ方ですので、必ずしも全ての方に当てはまるものではないことをあらかじめご了承ください。

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台湾で転職をする時に注意しておきたい4つのポイント。

現地採用者が台湾で会社を変わる時にやっておかなくてはいけないことって?転職したばかりの僕が実際に体験したことを書き留めておきます。

こんにちは!海外での転職はやはり一筋縄ではいかないと、ここ数週間で実感させられたMae(@qianheshu)です。

以前【台湾で転職。給料や昇進よりも大切なもののために環境を換えることにしました。】でお話しさせていただいたのですが、この度4年間勤めた台北の会社を離れ、新しい環境での勤務をスタートすることになりました。

結果的には、転職へと踏み切る前に不安を感じていた点も何とかクリアすることができ、無事種々の手続きも終了。

ですが、事前に参考にできるケースをほとんど見つけることができず、「一寸先は闇」状態がつい数日前まで続いていたため、なかなかハラハラしながらの転職となってしまいました。

もしかすると、現在あるいは近い将来、僕と同じように台湾での転職をお考えの方もおられるかもしれません。

「一つの事例として少しでも記録があれば、何かのお役に立ててもらえるのでは?」と思い至り、今日は僕が転職の過程で体験したことをまとめてみることにしました。

ここでは、A社の現地採用→B社の現地採用へ移るという前提でお話を進めていきますね。

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台湾の中国語で挨拶。「你好(ニーハオ)」よりもよく使う意外なフレーズって?

台湾でよく使われる中国語の挨拶「你好(ニーハオ)」

台湾で人に会った時はどうやって挨拶すればいい?日常会話でよく耳にするフレーズをまとめてみます!

こんにちは!5年にわたる台湾現地採用生活のおかげで中国語もだいぶ訓練されてきたMae(@qianheshu)です。

みなさんは、中国語の挨拶というとまずは何を思い浮かべますか?

おそらく大部分の方は、特に勉強をしたことがなくても馴染みのある「你好(ニーハオ)」というフレーズを挙げるのではないかと想像します。

台湾でも、確かによく耳にするこの言葉。

でも実際に生活の中で触れていると、実はただの「こんにちは」とは違った独特のニュアンスが含まれていることに気がつきました。

そして、台湾では意外にも「你好」以上にポピュラーなフレーズも。

日本、いや世界中でおなじみのあの言葉が、台湾では日常に深く浸透して使われているんです!

今日は、台湾で中国語の挨拶をするときに知っておきたい便利なフレーズをニュアンスとともにご紹介したいと思います。

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台湾で転職。給料や昇進よりも大切なもののために環境を換えることにしました。

MRT(大安駅)前の信義路から眺める台北101

仕事を換えるのは何のため?人生で一番貴重な〇〇のために、僕は転職することを決めました。

こんにちは!台北で現地採用として会社員をしておりますMae(@qianheshu)です。

僕は今から約5年前の2012年8月に、台湾で語学学校へ通いながらの海外生活をスタート。

その1年後に運良く仕事を見つけることができ、現地採用のデザイナーとしてこれまで約4年間、会社員生活を続けて来ました。

学生時代は、人生初の海外生活にワクワクする気持ちは抱きつつも、「就労ビザが手に入らなければボーイフレンドと離ればなれになるのか」「仕事が見つかるまでの生活費は大丈夫だろうか」といった不安とも闘いながらの日々。

だからこそ、職場が見つかった時の喜びはひとしおで、とても充実した気持ちで仕事に打ち込んできました。

しかし時を経るごとに、自分を巡る環境や目標が変わっていくのは避けられないこと。

ある時ふと心に目を向けてみると、本来あったはずのビザやお金に対する不安は形を変え、これまでとは違う何かもやもやとしたものが、濃度を増していることに気づきました。

そのもやもやの原因を少しずつ探って行った結果、たどり着いたのが「転職」という道。

そして、僕にとって職を変える大きな目的は「給料」でも「昇進」でもありませんでした。

今日は、台湾で現地採用として仕事をしている僕が転職をするに至った理由について、お話ししてみたいと思います。

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