たった15分の体験が未来を変えることもあるのかもしれない、と思った話。

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台北・電影主題公園前のグラフィティ

僕にとっては、一息入れていただけの一瞬。でも他の誰かにとっては、想い出にのこる貴重な一瞬。たった15分で体験したことが、未来を変えることだってあるのかもしれない、と感じた出来事がありました。

こんにちは!台湾での生活も丸10年を過ぎました、台北在住のMae(@qianheshu)です。

先日、僕にとっては、今年一番のチャレンジと言える案件がありました。

それは、日本から台湾へ研修旅行にやって来た高校生たちに、120分の講座+西門町の街歩きをする、というもの。

当日の朝はとても緊張していたのですが、関係者のみなさんのご協力のおかげもあって、落ち着いて取り組むことができ、半日ほどの課程を無事に終えることができました。

僕自身にとっても、この半日はとても新鮮で、糧となる体験だったのですが、その中でも特にひとつ、印象にのこっている一幕が。

もしかすると「たった15分ほどで体験したことでも、人の未来が変わることはあるのかもしれない」と、考えさせられた出来事でした。

目次

日本の高校生を台北へご案内!現地での半日講座に登壇しました。

飛行機から眺める台湾東海岸の海

 

今回のプロジェクトのお話を

最初にいただいたのは、

実は2年以上前のこと。

 

大まかな内容としては、

日本から研修旅行でやってくる

高校生のみなさんに、

 

オンラインでの事前授業と、

台北にて対面での講座を行う、

というものでした。

 

コロナのことなど

様々な事情が重なり、

延期にも遭遇しましたが、

今年になってようやく実現。

 

メインのオーガナイズは

僕の友人が担当しており、

 

僕は事前授業と

台北での講座の

登壇者の1人として、

ご協力させていただきました。

 

パソコン場面に表示された「デザイン」の英文字

 

人前で話すのは、

職場でのデザインの

プレゼンテーションこそ

経験はあるものの、

 

1人で120分もの時間を

担当して話し続けるとなると、

まるっきりの初体験。

 

加えて、

高校生15名ほどを連れて、

西門町での街歩きも

実施することになり、

 

人見知りが激しい僕にとっては、

かなり大きな挑戦でした。

 

現代の高校生って、

一体どんな感覚を

持っているのだろう?

 

興味津々なのと同時に、

言いたいことをうまく

伝えられるのかどうかの

心配も抱えながら、

台北での講座当日を迎えました。

 

ランチ後の自由時間に起こった、印象的なエピソード。

台北・西門町のレインボー歩道「6號彩虹」

 

その出来事が起こったのは、

ランチタイム後のことでした。

 

準備したカフェのドリンクと、

大量のデリバリーピザは

あっという間に

旺盛な胃袋へと吸い込まれ、

 

食事を終えてから少しだけ、

周辺を自由に散策してもらう

時間を設けることに。

 

本当は少し

時間が押していたのですが、

せっかくなので

好きなように歩きまわって

もらいたかったし、

 

何より午前からランチまでの

ひと仕事を終えて、

僕自身も一息つきたかった 笑

 

設定した時間は

15分と短くはありましたが、

 

「待ってました!」

と、ばかりにみなさん

飛び出していったので、

喜んでもらえたのかな

と、思います。

 

台北・西門町の歩行者天国

 

印象にのこっているのは、

仲良しらしい2人の女の子。

 

集合場所に戻って来た

2人の手には、

 

「本当に15分で買ったの?」

と、驚くほど、

たっぷりの買いもの袋が

握られていました。

 

僕は、その姿を一目見て、

純粋に「すごい!」

と、思ったのです。

 

海外の全く未知の場所にいて、

周囲とのコミュニケーションも

日本にいる時ほどスムーズには

取れないはずなのに、

 

すんなり飛び込んでいって、

自分の欲しいものを

難なく手に入れてしまう。

 

僕が同じ状況だったら、

(ましてや、高校時代の自分を

思い起こしてみれば、)

 

きっと怖気づいてしまって、

同じように行動できるとは、

とても思えない。

 

その大胆さや吸収力、

行動力は立派な才能だと、

うらやましくすら

感じられるほどでした。

 

「とっても楽しかったです!!!

(自由時間を設けてくれて)

ありがとうございます!」

 

と、語る表情や目の輝きは、

明らかにその日一番。

 

何を買って、

どんなことがあったのか、

詳しくは聞けませんでしたが、

 

「きっと、すごく良い

体験をしてきたのだろうな。」

 

と、こちらにまでうれしさが

伝染して来るかのような、

とびっきりに素敵な

反応だったのです。

 

たった15分の体験が、未来を変えることもあるのかもしれない。

台北の有名スポット・二二八和平公園

 

そんな2人の様子然り、

見て来たことや

入手して来たものについて、

楽しそうにおしゃべりしている

みなさんの様子を眺めていると、

 

「たった15分の体験が、

未来を変えることも

あるのかもしれない。」

 

と、ふとそんな想いが

湧いて来ました。

 

百聞は、一見に如かず。

 

悔しいけれど、

僕がいくら会議室で

懸命に伝えようと

話したところで、

 

自分たちの五感を

フルに使って体験することの

インパクトには、

絶対に敵わない。

 

新しい世界に自ら触れた

興奮やワクワク、

 

持ち得る能力の

全てを稼働して得た成功体験は、

忘れられない想い出に

なるものです。

 

台北・總統府の外観

 

「台湾って、すごく楽しい!」

「海外って、おもしろい!」

「もっと、

いろんな場所を見てみたい!」

 

たった15分の想い出が

原動力となって、

 

海外にもっと興味が湧いて来て、

将来は本当に飛び出して行く、

なんてことだって、

起こり得るかもしれません。

 

「もう一度、

今度は自分の力で、

海外へ行ってみたい!」

 

そう思って、

真剣に外国語の勉強を

始めるかもしれない。

 

僕にとっては、

一息を入れていた

一瞬の時間でも、

 

他の誰かにとっては、

未来を変えるような

貴重な一瞬に

なり得たのかもしれない。

 

そう考えると、

時間は押していたけれど、

自由に散策する時間を設けたのは

間違いではなかったと、

 

僕も何だか

うれしくなってしまいました。

 

台北・電影主題公園前のグラフィティ

 

人を変えるような、出会い。

 

それって実は、

接触していた時間の長さは

関係なくて、

 

案外、ほんの一瞬の

スパークで起こるもの。

 

そんな可能性を

実感させてくれた、

印象的なエピソードと

なりました。

 

まとめ

春節(旧正月)を迎えたの台北の観光スポット「中正紀念堂」

 

今日は、

たった15分の体験が

未来を変えることも

あるのかもしれない

と、思った話について、

書いてみました。

 

今回の講座が、

日本からやって来た

高校生のみなさんにとって、

 

何かの学びに

なってくれていれば

すごくうれしいのと同時に、

 

僕自身にとっても、

本当に貴重な体験と

なりました。

 

また新たな可能性が

広がったような感覚があって、

ご縁をいただけたことも、

とてもありがたく感じています。

 

半日ほどの時間では

ありましたが、

後になって振り返ってみた時、

 

この体験が、

参加してくださった

みなさんにとって、

そして僕にとって、

 

未来を変える糧と

なってくれることを

願っています。

 

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→ 8年書き続けたブログから繋がったご縁。執筆以外のおもしろい案件も飛び込んできました。

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