台湾で暮らし始めてから、日本の地元への愛が育まれたお話。

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高松・丸亀町商店街に並ぶショップ

生まれ育った地元は好き?嫌い?台湾という海外で生活するようになってから、日本の地元への愛が育まれ始めるとは、全く思ってもみませんでした。

こんにちは!台湾在住まもなく丸10年を迎えます、Mae(@qianheshu)です。

今日は、最近よく感じていることについて。

僕は日本で暮らしていた頃、大学時代を除く20年ほどを、四国の高松で過ごしていました。

正直なことを言うと、あまり地元のことを好きではなかった当時の僕。

その気持ちがあったからこそ、暮らしのベースを台湾へと移す大きな原動力になっていた面もあったかと思います。

しかし、台湾で暮らし始めて10年が経った今、そんな気持ちにも少しずつ変化が。

「あれっ、もしかしたら今の自分、地元のことをなかなか好きになれてるかも?」と、感じることが多くなってきたのです。

目次

地元はかつて「抜け出したい」場所だった。

香川・八栗寺の本堂と狛犬

僕は、生まれてから

高校卒業までの18年間、

 

そして大学を卒業して

Uターン就職をしてからの

3年半ほどを、

高松で過ごしていました。

 

大都市や

その近郊出身でない方なら、

もしかすると同じように

感じていたことがあるかも

しれませんが、

 

僕はとにかく

都会に対する憧れが

ものすごく強かった。

 

「都会に比べたら、

この場所には何もない。」

 

そんな想いが強くて、

「将来は絶対、都会に住むんだ!」

と、願ってやみませんでした。

 

福岡・天神

だからこそ後に、

大学時代を過ごした

福岡をはじめ、

 

東京や大阪など

都市部での就職を

目指すことに。

 

主にこの3都市での

就職活動に、

大学3年の終盤ごろから

取り組んでいました。

 

しかし結果的に、

その願いは叶わなかった。

 

ひとえに僕の力不足では

あったのですが、

 

一番やってみたかった

デザインの仕事は

一向に見つからず、

 

唯一チャンスを掴んだのが、

地元の印刷会社内にある

デザイン部門での仕事でした。

 

メガネとパソコンのキーボード

この時、Uターン就職をして

デザインの仕事に

ついたからこそ、

 

今のキャリアに繋がっているのは

間違いありませんが、

 

その当時は、残念ながら

「この場所で、

一生暮らしていきたい。」

という想いには、至らなかった。

 

旧態依然とした仕事環境、

思い描いていた生活との

ギャップ、

 

自分のセクシュアリティに

気づいてからの息苦しさ。

 

そんな苦い思い出たちも、

地元への印象に

少なからぬ影響を

与えていたように思います。

 

「ここから抜け出したい!」

という思いの方が格段に強く、

 

だからそれまで

地元愛と言えるようなものは、

ほとんど持ち合わせていなかった。

 

気持ちは完全に外へと向いていて、

最後までどうしても

好きにはなれないまま、

 

地元を離れて

台湾へと向かうことになります。

地元への印象が変わるきっかけをくれた、台湾の人々。

香川・八栗寺の本堂と狛犬

それが変わり始めたのは、

本当につい最近に

なってからのように思います。

 

勤めている会社の同僚や友人、

外出先でふと出会った方から、

地元に関する話題を

耳にすることが

多くなって来たのです。

 

「高松!行ったことあるよ!」

 

「烏龍麵(=うどん)

おいしいところでしょ!」

 

「今度、四国一周の

サイクリングに行くよ!」

 

「瀨戶內海がすごく綺麗だよね!」

 

僕が出身地を告げると、

知ってくださっている方、

実際に行ったことや

行く予定があるという方が、

意外にもたくさん。

 

かなり具体的な名物や

地名まで飛び出して来て、

台湾での思わぬ認知度の高さに

驚かされています。

 

高松市街中心部の商店街

そのきっかけに

なったこととして思うのは、

チャイナエアラインの

台北ー高松便の就航。

 

今や、台北から

直行3時間ほどで、

気軽に訪れられる場所に

なったことが

大きいのかもしれません。

 

また、東京や大阪、北海道など、

日本旅行の人気目的地へは

ほぼ行き尽くしていた

台湾のみなさんが、

 

それ以外の場所へと

興味を持ち始めていたことも、

後押しになったのかも。

 

加えて、

「瀬戸内国際芸術祭」も、

知名度向上に大きく貢献している

気がします。

 

高松を訪れたことがある

同僚や友人たちはほぼ、

瀬戸内の島々を巡っての

アート鑑賞も体験していて、

 

瀬戸内各県のPRが

功を奏している実感を、

台湾で暮らす中で得ています。

 

実際に、

僕が直行便を利用して

高松へ向かう飛行機も、

常に軒並み満席。

 

こんなにたくさんの方が

高松に興味を持って

くださっていると思うと、

何だかうれしくなってしまうのです。

 

まさか海外で、

僕の地元に対する評判を

耳にすることが

こんなにも多くなるとは、

全く予想していませんでした。

生活環境や立場の変化も、地元を見つめ直す契機になった。

香川の讃岐うどんの老舗「山田屋」の釜ぶっかけ定食

日本で暮らしていた頃、

イコール地元で実家に

暮らしていた頃は、

 

家族がすぐ近くにいることが

当たり前でした。

 

お昼ごはんや仕事終わりに、

ふらっとうどん屋さんに

立ち寄って食事をするのが

当たり前でした。

 

少し足を伸ばせば、

島でいっぱいの穏やかな海が

広がっているのが

当たり前でした。

 

それが今や、

家族に会うことも、

本場のうどんを食べることも、

瀬戸内海へ繰り出すことも、

 

決して少なくない費用と

時間をかけてやることになった。

 

当たり前では

なくなったからこそ、

改めて見つめ直す機会ができ、

 

「良いとこ、あるじゃん!」

と、本当の魅力に気づかされた面も、

あるのかもしれません。

 

飛行機から眺める台湾東海岸の海

でも決して、

それだけではない。

 

台湾という海外で

生活を始めて、

 

かつて思い描いていた生活に

かなり近づくことができた。

 

ベースの部分が

それなりに満たされて、

心に余裕ができたからこそ、

 

もう一度新しい視点で

地元を見つめ直すことが

できるようになった。

 

だからこそ今は、

かつてあんなにも

疎んでいた場所を、

 

だいぶ好きだと思えるように

なって来たのかな、

とも感じています。

 

高松・丸亀町商店街に並ぶショップ

ちなみに、

つい数ヶ月前のことですが、

 

初めて

台湾人ボーイフレンドと一緒に、

地元へと一時帰国をしました。

 

彼は旅の目的地として、

特別に日本を好むという

わけではないのですが、

 

東京や大阪などを訪れたことは

何度かある人。

 

一応、他の日本の都市の

雰囲気も知っている彼の目には、

一体どんな風に映るのだろうかと、

旅の前から興味津々でした。

 

高松で過ごした時間は、

3日間ほど。

 

見てもらいたい場所の

全てを訪れることは

できませんでしたが、

 

台北に戻ってから

感想を聞いてみると、

 

「これまでに行った

日本の街の中で、

一番好きだったよ!」

 

と、言ってくれました。

 

もちろん、リップサービスも

いくらか入っているとは思いますが、

彼にも気に入ってもらえたことは、

やっぱりうれしかったです。

まとめ

高松・丸亀町商店街のアーケード

今日は、

台湾で暮らし始めてから、

日本の地元への愛が

育まれたお話

を、シェアしてみました。

 

僕は、台湾で築き上げた

現在の生活を

とても気に入っているので、

 

今のところ、再び地元へ

Uターンすることは

考えていないし、

 

もしもまた

日本で暮らす日が来るなら、

地元以外のところで

暮らしてみたい気持ちの方が

強いです。

 

でも、かつては

抜け出したいと思うほど

だった場所を、

今はそれなりに好きと

思えるようになった。

 

それは僕にとって、

とても大きな変化で、

良い方向に進んでいるような

気がしています。

 

みなさんは、

いかがでしょうか?

 

生まれ育った地元は、

お好きですか?

▼ こちらの記事も、よくお読みいただいています! ▼

→ 3年ぶりに日本へ来たことを実感した4つの瞬間。どこでも「〇〇」がある、ありがたさよ。

→ 台湾在住9年目の僕が日本に抱いている6つの印象。海外移住して見えて来た、日本のすごいところ。

→ 台湾在住の僕が一時帰国すると無性に食べたくなる日本グルメ5種。

→ 高松駅前の四つ星ホテル「JRホテルクレメント高松」。玉藻公園を一望するお部屋からの眺めに感激でした。

→ 台湾の新星エアライン「スターラックス航空」で日本へ!有名レストラン監修の機内食にも感激でした。

 

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 娘二人が巣立ち、私は母の介護をする日々ですが、コロナが明けたからかな、ふと思いついて一人旅をしたいなぁと探していましたが、母をショートステイに入所する施設の都合や、円安や燃油サーチャージの高騰、関空までの国内移動の往復時間を考えると、地元直行便がある台北が無難かな、ということで、今週行ってきました。

    宿泊をサンルートにしたため、事前の下調べでヒットしたこちらのサイトをひとまずブックマークしたまま、読んだのが帰国後で、あぁ~ぁと声出ました^^

    実は私は生まれも育ちも香川県です。
    地元が大好きで、芸術祭運営の初期メンバーでもあります。
    船舶免許があるので島もあちこち行きますし、四国内もあちこち行くたび、ほんとに四国っていいところだぁ~と感じています。

    というのも、単に自然が好きなんですよね、昆虫や淡水海水魚、野鳥や野生動物、山野草に星空。
    小さいころから泥んこになって遊んで楽しい記憶しかないから、ここが好きなのだと思います。
    「思い出」が好き嫌いを左右するんだと思います。

    社会人になって、転勤族の方とともに仕事をするようになって、地元・都会・田舎への好き嫌いの話題で盛り上がることしばしば。
    9割県民の中で遠慮せず香川大嫌い、早く転勤したい!という人もいました(笑)

    いい思い出さえあれば嫌いにはならないかな。だから人にやさしく、まちにやさしく、特に県外から来られた方には、うどん以外何もないけどお遍路文化のおもてなし精神で温かくお迎えお送りしたいなぁ~と、そこは意識しています。

    今回の初訪台で、カタコトの日本語を話す地元の男性と偶然夜市で短い会話をすることがあり、日本のどこ?と聞かれたので「香川」というと、「あ!うどん!ボク今度香川へ行くよ、何人か連れて」と。(ツアー関係の方かしら?)
    なので、「香川県の人は、うどんは飲み物、っていうよ」というと、ものすごくウケました。
    他にもぶらり旅で見つけた行列ができていた飲食店で写メって翻訳しようとしたら、スマホに表示された言語を見て、日本人?!とお声をかけてメニューの説明をしてくださった方もいました。
    日本に少し住んでいたそうです。

    こんな風に、自力で何とかしようとしている私に気が付けば、助け船をすっと出してくださる方の多かった旅でした。
    台湾、ほんとうに楽しかったし、初めての一人旅、すごく満足で、そして近いうちにまた行くぞ!と思えました。
    (円安で安近短の「安」じゃなくなったのが難点ねw)

    必ずまた行くので、面白い話題を更新していってくださいね。
    ブックマーク解除しないので^^
    では、雑談をしにお伺いしちゃって、失礼しましたm(__)m

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