マンゴー好きの方は必見!台湾のスーパーやくだもの屋さんで「緑のマンゴー」を見かけたら、超ラッキーかもしれません。
こんにちは!マンゴーの季節真っ只中の台湾で、マンゴー食べまくり中のMae(@qianheshu)です。
先日、台湾に来て初めて「マンゴーがまずい…」と思ってしまった出来事がありました。
スーパーに買い物へ行った時に、普段は並んでいない「烏香芒果」と札の立てられた、緑色のマンゴーを発見。
好奇心をくすぐられて購入してみたのですが、まるで育ちきっていないカボチャを食べてしまったかのような味と食感。
なかなか良いお値段したのに丸々捨てる羽目になってしまい、悔しい思いをしました。
しかし、後によくよく調べてみると、僕が正しい食べ方を知らなかっただけだと判明。
「もう一度リベンジを!」ということで、改めて情報をもとに食べてみると、その甘さ、香りともに驚きの一言。
一番有名な真っ赤なマンゴー「愛文芒果」とはまた違った魅力を目の当たりにし、新たなマンゴー世界への扉がひらけたような気がしました。
ではこの緑のマンゴー、一体どうやっていただけば良いのか?そして食べる際の注意点は?
今日は、台湾のちょっと珍しいマンゴー「烏香芒果」初体験についてシェアしてみたいと思います。
緑のマンゴー「烏香芒果」って?
台湾に数あるマンゴーの中でも、見かける機会の少ない珍しいマンゴー「烏香芒果」。
「黑香芒果」や「龍眼芒果」と呼ばれることもあります。
もともとは海外から台湾へと持ち込まれた品種ということですが、
台湾の気候に合わず、割の合わないマンゴーとして、当時はあまり普及しなかったようです。
早在日據時代即已引入,當時因不能適應台灣之氣候與風土,
隔年結果情形甚為嚴重,不符合經濟栽培,
後經不斷的繁殖與馴化,漸漸適應,
但仍不足供做栽培品種,因此栽培面積很少且零星分佈,
主要栽培地區為台南縣官田鄉及南化鄉。
日本統治時代に台湾へと持ち込まれた当時、
台湾の気候と風土に適応することができなかった烏香芒果。
実りの状況が芳しくなく、
収益をもたらすための栽培には適していないフルーツとしてみなされていました。
後に絶え間ない改良を重ねた結果、少しずつ環境には適合していったものの、
依然として供給の不足している品種となっており、
作付面積も少なく、作付農家も点在しているのみとなっています。
主要な栽培地としては、台南縣官田鄉と南化鄉が知られています。
訳:Kazuki Mae
長年の努力の結果、ようやく市場に出回るようになったものの、
未だ収穫量はかなり少ないとのこと。
確かに、スーパーやくだもの屋さんに行っても、
必ずしも毎日見かける品種ではありません。
(もしかすると、栽培地である南部では状況が違うのかもしれませんが。)
ですので、マンゴーの季節に台湾で「烏香芒果」を見かけたら、
「ラッキー!」と思われて間違いないかと思います。
大きさは、愛文芒果よりも同じか、少し大きめ。
お値段は、愛文芒果の1.5~2倍くらいに設定されていて、
1斤(=600g)あたり60元(=約220円)ほどが目安です。
烏香芒果の「食べごろ」はどうやって見極める?
この烏香芒果、難しいのが「食べごろ」の見極め方。
僕が初めて烏香芒果を買った時、美味しくなくて丸ごと捨てる羽目になったのは、
ひとえに食べるタイミングを見誤ってしまったからでした。
熟していない時
・指で押しても凹まないくらい硬い
・野菜のような青っぽい香り
・包丁の入りがニンジンを切っている時のよう
・果肉が薄い黄色
包丁を入れる前でも分かるポイントは、「硬さ」と「香り」。
手に持ってみても、ほとんど柔らかさを感じず、
うっかり落としても無傷なくらいに硬いです。
また、鼻を近づけてみても、全くと言っていいほどマンゴーらしい香りはせず、
フルーツというよりも野菜っぽいにおいがします。
そして、熟した状態の烏香芒果がこちら。
相変わらずの緑色で、外見的にはほとんど変化がありませんが、
食べごろになっているかどうかは、以下のポイントをチェックしてみてください。
熟した時
・指で押すとほのかに凹む感覚がある
・緑の皮の上にうっすらと白く粉を吹いている
・鼻を近づけるとほんのりマンゴーらしい甘い香りがする
・包丁がスッと入る
・果肉がマンゴーらしい黄金色
「ほのかに凹む感覚」「うっすらと粉を吹いている」「ほんのりマンゴーらしい香り」
の3つ揃っていたら、包丁を入れてみてもOKな段階かと。
収穫時期によって状態が違う可能性はありますが、
買ったばかりの時はまだ熟していない場合が多いので、
数日間は室温に置いておくことを想定しておくのが良いと思います。
僕が買った烏香芒果は、購入から1週間近く経ってようやく、食べごろになりました。
烏香芒果の食べ方。
食べごろになっているのを確認できたら、いざカットしてみましょう。
※以下、自己流になっている部分もあるかもしれないので、悪しからず
マンゴーをカットするときはまず、方向が大切。
一見するとまん丸のように見えますが、
上からみると楕円形になっているマンゴーの実。
ヘタの付いているてっぺん側から見て、
縦長になるように(自分のカラダと垂直になるように)構えます。
これを、均等な厚さになることを目安にして、3等分にカットしましょう。
3等分にするのは、マンゴーの実の真ん中に、大きな種が1つ入っているため。
カットしているときに、何か硬いものにぶつかった感覚があった場合は、
種に当たった証拠ですので、切る位置を少し外側へずらしてみてください。
烏香芒果は包丁を入れた瞬間、
果汁がじわっと溢れてきて、見るからにジューシーです。
3枚おろし(?)にできたら、種のある真ん中部分は脇にひとまず置いて、
左側と右側の果肉をさらにカット。
皮の部分は切らないように、果肉の部分にだけ、
さいの目状に切り込みを入れていきます。
さいの目の大きさは、お好みで。
僕は縦横3~4等分くらいの大きめにカットして、
食べ応えのあるサイズに切るのがお気に入りです。
切り込みを入れ終わったら、後は実の左右両端を持って、果肉を押し出すイメージ。
中指と薬指を下側に添えて、
そこを支点にグッと折り曲げる感じで、力を入れてみてください。
すると…
マンゴージュースのパッケージなどで見かけるような、
さいの目切りのマンゴーが出来上がり!
フォークまたは手を使ってダイレクトに、皮と果肉をはがしながらいただきましょう。
ちなみに、種があるということで脇に置いた真ん中の部分。
そのまま捨ててしまうのはもったいないので、
包丁でぐるっとなぞるように皮の部分だけ取り除きます。
が、包丁でカットできるほど果肉が残っているわけではないので、
ここは切った人だけが楽しめる贅沢。
僕はいつも、種にしゃぶりつく感覚で、そのままかぶりついております 笑
手に果汁を滴らせながらマンゴーを食べる、至福のひとときです。
愛文マンゴーよりも甘い!リュウガンのような独特な香りがクセになる。
この烏香芒果、何日寝かしておいても緑色なことや、
切っているときに立ち上ってくる香りの薄さから、
正直食べるまで「本当に熟しているのか?」すごく不安でした。
ところが、実際に口に運んでみると…
砂糖でもふりかけているのかと思うくらい、
とにかくスイート!
サトウキビとまではいきませんが、
もう少しでそれに匹敵するのではというレベルでの甘さです。
真っ赤な愛文芒果と比べてみても、
糖度という意味では、こちらの方が確実に優っているように思います。
そして、マンゴーには違いないのですが、
ふわっと広がる独特の香りがあるのも、烏香芒果ならではの特徴。
別名「龍眼芒果」とも呼ばれているように、
リュウガンに似た香りがするそうです。
「するそうです」と書いたのは、
僕がリュウガンの香りと言われてもピンとこないから。
僕が一口食べて感じたのは「あっ、大根みたいな香り」でした 笑
青首大根の青っぽいところを食べた時の感じに似ているというか、
(実際にはこないけれど)ほんのり「つ~ん」ときそうな、そんな風味を感じました。
強い甘みと独特の香り、この2つが全く違和感なくマッチしているからすごく不思議。
これは、かき氷のトッピングやスイーツにアレンジしていただくよりも、
そのままフレッシュな状態で、
本来のままの美味しさを堪能するのが一番だろうなと思いました。
グルメ店などではなかなかありつけないかと思うので、
味わってみたい方は、くだもの屋さんやスーパーへ向かってみるのがオススメです。
まとめ
今日は、台湾のちょっと珍しい緑のマンゴー「烏香芒果」のお話でした。
台湾には他にも、パパイヤのように大ぶりな黄のマンゴー「金煌芒果」や、
手のひらサイズで同じく緑の「土芒果」など、
一口にマンゴーと言っても様々な品種が存在しています。
ちょうど本格的なマンゴーのシーズンに突入ということもあり、
お店に並ぶマンゴーの種類も、量もますます豊富になってきました。
これからの季節に台湾へお越しのみなさん、
次回はマンゴーを食べまくりながら、自分のお気に入りを探す旅などいかがでしょうか?
※記事中の日本円表記は1元=3.6円で計算しています。(2018年7月現在)
おまけ:本日の台灣男子
『本日の台灣男子』は、僕が台湾の街で出会った台湾男子たちを、
思わず胸キュンしてしまったエピソードと共に、イラストで綴るインスタアカウントです。
時にかっこよく、時にかわいく、時にゆるゆるな台湾男子の魅力は、
ID:todaystaiwaneseboy に詰め込んでいますので、
ご覧いただけるとうれしいです!
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