台湾で中醫(漢方医)へ毎週通って知った5つのこと。興味深いことも辛いことも、様々あります。

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台湾の漢方医・中醫を受診した際の紙

台湾の中醫(漢方医)では、どんな不調を相談できる?健康保険は適用される?台北で週1回通うようになった、僕の所感をまとめてみます。

こんにちは!台湾暮らしも丸12年を過ぎたところの、台北在住Mae(@qianheshu)です。

12年暮らしていても、まだ本格的に体験していないことは、身近にたくさん。

最近、その中の1つであった「中醫」へ、週に1度のペースで通うようになりました。

中醫は、厳密には日本の漢方とは少し違うらしいのですが、分かりやすく言うのであれば「漢方医」に一番近い存在かと思います。

通い続けて、間もなく2ヶ月ほど。

これまで、ほぼ西醫(西洋医学)のお医者さんにしか通ったことのなかった僕には、かなり新鮮な体験となっています。

一体、どんなところが違うのか?どんな点を興味深く感じているのか?

今日は、台湾の中醫(漢方医)へ毎週通って知った5つのことについて、書いてみたいと思います。

目次

1. カラダのあらゆる不調について、相談できる。

台湾の漢方医・中醫を受診した際の紙

 

西醫のお医者さんに行く場合は、

診療所・大病院に関わらず、

 

「内科」「皮膚科」「外科」

「耳鼻科」など、

カラダの部位別に

分かれていることがほとんど。

 

受診する際も、

カラダのどこに

不調を感じているかによって、

何科へ行くかを決めますよね。

 

しかし、中醫の場合、

中醫の中で部位別に

分かれているわけではなく、

 

1人のお医者さんが

カラダ全体の不調を

見てくださります。

 

診察で行われるのは、

脈の強さや舌の状態、

肌の状況のチェックや、

触診など。

 

僕も、

毎週中醫を受診する際は、

 

ある時はお腹の調子、

ある時は喉の痛み、

またある時は肌荒れなど、

 

その時々で、

気になることを相談している

感じです。

 

不調の部位を問わず、

1人のお医者さんに

何でも相談できるのは、

すごく便利かつ新鮮で、

 

中醫ならではの診察スタイルだな、

と、思います。

 

2. 受診も漢方薬処方も、健康保険が適用される。

台湾の国民健康保険「健保」のロゴ

 

僕は「健保」と呼ばれる、

台湾の国民健康保険に

加入しているため、

 

中醫の受診でも西醫と同じく、

健康保険が適用されます。

 

また、

処方される中藥(漢方薬)も、

保険適用になるのが

うれしいところ。

 

僕が普段処方を受けている薬は、

保険適用の範囲内に

収まっているため、

 

1回の診療費と

1週間分の薬代合わせて

200元(=約900円)程度

と、なっています。

 

台湾の漢方医・中醫で処方された水薬

 

ただし、

保険適用の範囲に含まれない薬が

処方される場合もあって、

 

この2ヶ月間で1度だけ、

保険適用外の薬を

処方されたことがありました。

 

その際は、診療費も含めて

1,000元(=約4,490円)以上と、

普段の5倍。

 

もしも、毎回

薬が保険適用外のものだったら、

さすがに通い続けるのは厳しそう、

と、思ったこともありました。 

 

3. 漢方薬の配合は、毎週変更される。

台湾の漢方医・中醫の処方箋

 

僕が今、

中醫で毎週処方されている薬は、

粉薬1包を1日2回。

 

この1包の粉薬、一見は

いつも同じ茶色のものなのですが、

実は処方の都度、

配合が変わっています。

 

週1回の受診の際に、

今週のカラダの調子は

どのような具合かを、

お医者さんに報告。

 

その時々の状況に合わせて、

調整が入るため、

 

全く同じ配合の薬を

続けて2週処方されたことは、

これまで1度も

なかったように思います。

 

台湾の漢方医・中醫で処方された粉薬

 

配合が変わると、

もちろん薬の味も

毎週変わります。

 

「甘めで飲みやすい」

と、感じる時もあれば、

 

「苦味が強くて飲みづらい」

と、感じる時や、

 

「なんだかピリ辛!?」

と、驚くことも。

 

今週はどんな味だろうと、

(薬ながら)少し

楽しみだったりもします。

 

こうやって少しずつ、

自分のカラダに合わせた

オリジナル配合が

できあがっていく過程は、

 

奥深くて、

興味深くも感じられます。

 

4. 生活にも、変更の努力を求められる。

電鍋で炊いたお米をしゃもじで盛る

 

西醫と中醫で

大きく違うなと思うのは、

 

中醫の方が、生活の内容にも、

変更の努力を

(強めに)求められる点。

 

西醫の場合は、

処方された薬を飲むだけでも、

劇的に不調が軽減されるのを

感じることが多いですが、

 

中醫の場合は

薬だけを飲んでいても、

受診時に告げられた

生活上の注意を守らなければ、

 

カラダの変化を

実感しにくいかもしれません。

 

例えば、僕が初めて

中醫を受診した時に

告げられたのは、

 

「できるだけ

炭水化物の摂取を減らす」

というもの。

 

しかも、気持ち減らせば良い

とかのレベルではなく、

 

「1日の炭水化物を

握りこぶし1つ分に収める」

という、なかなかに

ストイックなものでした。

 

握りこぶし1つ分なんて、

これまでであれば

1食で食べていた量なので、

さすがに始めた当初は

きつかったです。

 

メガネとパソコンのキーボード

 

また、最近では

「いろいろ考えすぎなので、

頭の中の考え事を減らす」

というお告げも。

 

果たして、

どうコントロールすればいいものか、

まだ良い方法が見つかっていないので、

こちらも、かなり苦労しそうです。

 

生活の中での

注意事項が増えるという点は、

中醫に通う上での

辛い一面かもしれません。

 

5. 自分のカラダについて、理解を深めるきっかけになる。

パソコン作業中の姿勢を整えるアイテム「Tumaz 加厚防爆瑜珈球」に座る

 

ただ薬を飲むだけでなく、

生活を見直すことも

求められる中醫。

 

だからこそ、

自分のカラダを改めて見つめ直す、

良い機会になった
ようにも

感じています。

 

お医者さんに告げられたことを

実践していると、

確かに変化を感じた部分は

多々。

 

これまで全く

考えもしていなかったところに、

不調の原因があったのかもと、

新しい手がかりも、見えて来ました。

 

今の生活は、

自分のカラダを

深く研究しているような、

そんな感覚。

 

中醫に通っていなかったら、

絶対に体験できていなかったであろう、

メリットを感じているポイントです。

 

まとめ

台湾の漢方医・中醫を受診した際の紙

 

今日は、

台湾の中醫(漢方医)へ

毎週通って知った

5つのこと

について、書いてみました。

 

台湾の国民健康保険に加入している

在住者目線から見ると、

何でも相談できて、

とても頼りになる存在。

 

一度、中醫を受診してみれば、

自分のカラダや生活を見つめ直す、

大きなきっかけと

なってくれるかもしれません。

※記事中の日本円表記は1元=4.49円で計算しています。(2024年9月30日現在)

 

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