台北で外国人がコロナワクチンの接種をするには?接種後のカラダの状況は?僕が接種に向かった際の様子をシェアしてみます。
こんにちは!台湾在住まもなく丸9年を迎えますMae(@qianheshu)です。
ニュースでご存知の方もおられるかと思いますが、台湾でもコロナウイルスに対する警戒レベルが上がっています。
そんな中、僕は前々から予約していた、自費でのコロナウイルスのワクチン接種の日がやってきました。
現在、ワクチンを接種してから、ちょうど48時間ほど。
接種後の不調からもだいぶ回復し、ようやくほぼ普段通りカラダを動かせるようになってきました。
では、台北で外国人がワクチンを接種するには、どうすればいいのか?
予約の方法や当日の流れ、接種後の経過などをまとめてみました。
※このお話は、僕が接種へ行った5/14(金)時点の状況に基づいています。5/15(土)より、自費接種は中止となっていますので、当時の台湾で接種を受けた一例として、ご覧いただけますと幸いです。
台北でのワクチン接種について知ったきっかけ。
台湾では現在、
「公費接種」と「自費接種」
2種類のワクチン接種があります。
「公費接種」は、
医療機関に勤める方や、
65歳以上の方など、
優先して接種を要する方が
利用できる制度。
政府が大部分の接種費用を負担し、
個人負担は
150元(=約590円/初診費含む)
となっています。
対して「自費接種」は、
接種費用を個人が負担するもの。
「(旅行を含まない)
出国する必要性が認められる人」
が対象となっており、
個人負担は
600元(=約2,300円/初診費含む)です。
僕がワクチン接種をする場合は、
自費接種を選択することになるのですが、
ついこの間まで、
「出国する必要性が認められる人」というのは、
台湾人に限った話で、
外国人は対象ではないのだろう
と、思っていました。
そんな折、
Twitterのタイムラインを眺めていた時のこと。
ある台湾在住日本人の方が
「ワクチン打ってきました!」
と、ツイートなさっているのを
見かけました。
「えっ?! 外国人でもワクチン打てるの!?」
と、興味を引かれた僕。
早速インターネットで調べてみると、
台湾での外国人の
ワクチン接種に関するニュースに
いくつか出会うことができたのです。
関連報道
→【疫苗開打|逾5千人預約自費接種 陳時中:外籍人士比照國人收費|蘋果即時】
→【自費AZ疫苗預約的都來了! 接種首日民眾踴躍|聯合新聞網】
ニュースを読んでみると、
「母国に住む家族と会うために」
という方が接種へ訪れていたり、
陳時中さん率いる指揮中心からも
「歡迎外籍人士接種疫苗」
とのお言葉が。
僕も、台湾⇄日本間の入国政策が
自分の負担できる範囲内になれば、
ワクチン接種によって、
双方の行き来が
しやすくなるのであれば、
すぐにでも実家へ帰りたいと
考えていたところ。
(もう1年以上、日本に住む家族とは
会えていないのです…)
まだ、ワクチン接種後の行き来については
各政府とも検討段階ではありますが、
できる時にあらかじめ準備は進めておきたい
と思い、
ひとまず、ワクチン接種の予約を
入れてみることにしました。
ワクチン接種のできる病院のホームページから、オンライン予約。
台湾各地には、
ワクチン接種のできる病院が
指定されており、
接種したい日の2週間前から
予約が開始されます。
今回は、
台北市内・MRT雙連駅近くにある
「馬偕紀念醫院」へ
予約を入れることにしました。
馬偕紀念醫院での予約は、
オンラインから。
トップページ左側にある
「COVID-19預約」の部分から、
自費疫苗の予約が
できるようになっています。
「COVID-19自費疫苗預約」の
ボタンを押すと、
2週間分のカレンダーが
表示されますので、
その中からまだ定員に達していない
予約可能な日を選択。
その後、
表示された予約フォームに
必要事項を記入すれば、
予約が完了します。
この予約の時点では、
自費疫苗ができる条件に
合致しているかどうかの確認は
ありませんでした。
※ 5/15(土)より、自費接種は中止となっていますので、
予約方法の当時の一例としてご覧いただけますと幸いです。
コロナワクチン接種当日の流れ。
僕は、
馬偕紀念醫院に来るのは
初めてだったので、
最初に初診の登録作業が必要に。
エントランスを入ってすぐのところに、
番号札のマシンがあったので、
「初診」のボタンを押して
番号札を取ります。
自分の番が回ってくるまでに、
待合スペースの片隅に置かれている
「初診基本資料暨個人資料同意書」
の記入を済ませておきました。
順番が回ってきたらカウンターにて、
記入した同意書と健保卡、
居留證(または護照)を提出。
黄色い紙を受け取り、
「別棟の家醫科へ行ってください。」
と、伝えられたので、
家醫科の方へ歩いて行きます。
家醫科に着いたら、
続いては自費疫苗の登録作業。
「疫苗接種紀錄卡」
「疫苗預防注射評估單」
「疫苗接種須知及意願書」の
3つに記入していきます。
この時点で、
出国の目的を記入する必要が
あるのですが、
目的は、
「探親(家族に会うため)」
としました。
出国日は決まっていなかったので、
どう書けばいいのか、
スタッフさんに聞いてみたところ、
「“不確定”で、問題ありませんよ!」
と、伝えられました。
この際、
出国の必要性を証明する書類などは、
不要でした。
すべて記入できたら、
診察室前のマシンに
健保卡を差し込んで登録。
記入した資料は、
先に診察室内の看護師さんへ渡し、
自分の番号が呼ばれるのを待ちます。
自分の番号が呼ばれたら、
診察室へ入って、お医者さんと面談。
体調などのチェックの後、
問題がなければ、
ワクチン接種のリスクなどに関する
説明を受けます。
この時、
今日接種を受けるワクチンは、
アストラゼネカ製であることが
伝えられました。
診察室を出て、
看護師さんより渡される
「疫苗自費接種意願書」にサインしたら、
接種費用を支払うためにお会計へ。
今回は念のため、
解熱剤も処方していただいたので、
ワクチンの料金とプラスして
690元(=約2,700円)でした。
次回の予約も、
この時に手配していただける
ということだったので、
ちょうど8週間後に
2回目の接種の予約も
入れておきました。
支払いが終わったら、
いよいよワクチンの接種。
注射室入口にて番号札を引き、
自分の番になったら
注射室へと入ります。
ワクチンの接種自体は、
ほんの5秒ほどで、
チクッと一瞬で終わりました。
特に痛みなどもなく、
経過観察のため、
30分ほど注射室内で待機します。
30分経って問題がなければ、
そのまま離れてOK。
帰りに薬カウンターにて、
解熱剤を受け取ってから
帰宅しました。
ここまで全行程で、
およそ3時間ほど。
馬偕紀念醫院のスタッフさんは、
みなさんとても親切で、
安心して委ねることができました。
僕が訪れた当日の印象では、
接種へ訪れている方のうち、
およそ3割ほどが外国人の方
だったかなと。
医療スタッフのみなさんは
英語も流暢で、
やりとりも問題なく行われていました。
ちなみに、
自費疫苗の登録作業の際に記入した
「疫苗接種紀錄卡」は、
ワクチン接種の日にちや担当医師、
接種したワクチンのメーカーなどが
記録されていく重要なカード。
2回目の接種に必要なのは
もちろんのこと、
後々はワクチン接種済みの
証明ともなるそうなので、
無くさないようにご注意です。
コロナワクチン接種後の経過は?
接種前から、
いろいろなところから
副作用に関するお話を見聞きしていて、
とても心配していた僕。
接種直後は、
特に副作用らしきものを
感じることもなく、
このまま何事もなく終わってくれたらな、
と、思っていました。
しかし、接種が終わってから
3時間ほど経って、
なんだかカラダが熱っぽい気が…
夜が更けていくに従って、
熱が少しずつ上がり、
測ってみたところ、
37.7℃まで上がっていました。
寝ている間は、
さらに熱を感じていたので、
38℃を超えていたかもしれません。
病院でいただいた資料にも
書かれていた通り、
倦怠感や寒気、
注射を打った部分の腕の痛みなども
感じるようになり、
感覚としては
ちょっと重めの風邪を引いたような感じ。
ただ、いただいた解熱剤を
使うほどには至らず、
接種後40時間ほどになると、
だいぶカラダの状況も
回復してきました。
ワクチンを接種する際は、
接種後2〜3日は休暇をもらっておくなど、
充分休める状況にしておくのが
いいかと感じました。
(僕は接種翌日、とても仕事ができる状態にはなかったので…)
まとめ
今日は、
台北でコロナワクチンを
接種した際の予約方法や
当日の流れ、
接種後の経過など
をまとめてみました。
2回目の接種が
どうなるのかまだ分かりませんが、
予約は7月に手配していただいたので、
無事接種を終えられたら、
改めてシェアできればと思います。
最後にですが、
台湾でのワクチン接種に関する政策も、
日ごとに変化しています。
現在、台湾では
警戒レベルが引き上げられており、
「公費接種」の需要が大きくなったため、
「自費接種」は
中止となっています。
予約や病院へ向かう前には、
必ず衛生福利部疾病管制署や
各病院のホームページなどで、
最新情報をご確認ください。
※記事中の日本円表記は1元=3.9円で計算しています。(2021年5月16日現在)
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コメント
コメント一覧 (6件)
はじめまして、こんにちは(*^^*)
いつも有益な情報ありがとうございます!
わたしも台湾在住ですが、日々生活の中で困った時、何かを検索すると、たいていKazukimaeさんのブログがヒットし、とても丁寧な説明で、オフィシャルのサイトよりわかりやすいことも多く、大変助かっています。
今までいくつかKazukimaeさんおすすめの民宿やレストラン、観光地などへ行き、とても楽しい思い出ができました。
また、今年になって永住ビザと、永久工作ビザを取りましたが、スムーズに準備できたのは、ひとえにこのサイトのおかげです。
本当に感謝しています。
これからも更新楽しみにしています♪
とてもうれしいご感想をいただき、本当にありがとうございます!
生活面、観光面でもご参考いただいているとのこと、感無量です!
そして永住権の取得、おめでとうございます!
コロナウイルス流行の影響もあり、
制約がますます増える中ではありますが、
これからもがんばって続けていきたいと思います。
みやさんも、どうか元気に毎日をお過ごしくださいね。
まずは、この目の前の危機を乗り越えましょう!
貴重な体験談、敏速にありがとうございます。日本は、これから接種が拡大する中、正直不安もあります。接種するのは、いいことだと思うのですが、副作用の説明が大きくはされていません。マエさんに感謝です!
ご参考いただけると幸いです。
ワクチンのメーカーや体質によっても、
接種後に現れる反応はかなり違うようですね。
僕の身内も何人か、
すでに日本でワクチン接種を受けたようですが、
1回目の接種後は、
特に目立った反応はなかった、と言っておりました。
これから留学するもので、ワクチンの情報収集している中でブログを拝見しました。
ずっと目処が立たなかった渡航日が決まりそうですが、ワクチン一回目がこれからなので二回目接種までは日本で受けられなさそうです。そこで日本では受けずに渡航しようと思うのですが、留学生の場合は台湾で接種できるのでしょうか。もしくはそこまでの必要性はないでしょうか。日本では今、12歳まで推奨され小学生も打ち始めています。
台湾ではワクチン接種していないことで何か不便な思いをするっていうようなことはあるのでしょうか。
留学生、会社員などを問わず、
台湾でもワクチンの接種は可能ですよ!
ただ、台湾の健康保険証
「健保卡」が必要になるかと思うので、
そちらの準備は必須かと思います。
また、もしご年齢が30代以下でしたら
現地でも、まだ順番が回ってきていない方が
たくさんおられるので、
どのタイミングで接種ができるのかは
分からない状態です。
今のところ、
ワクチンを接種していないゆえに、
生活の中で不便を感じる、
ということはありませんが、
台湾と日本が自由に行き来できるようになった際には、
2回のワクチン接種が必要条件になりそうな流れなので、
やはり接種は終えておいた方が良いかと思います。