夏の台湾と言えば、やっぱり「芒果(マンゴー)」!甘味・酸味・香り・食感は、品種によってどんな特徴があるのか、現地で食べた感想をまとめました。
こんにちは!台湾に暮らし始めてから、毎日のようにフルーツを食べております、Mae(@qianheshu)です。
台湾生活の中で毎年とても楽しみにしているのが、「芒果(マンゴー)」のシーズン。
台湾では、4月下旬〜10月上旬ごろまでのおよそ半年間、品種が入れ替わりながら様々なマンゴーが、スーパーやフルーツ店、市場などに並びます。
スイーツ店のマンゴーかき氷ももちろんおいしいですが、僕がより頻繁に食べるのは、まるごと1個を自宅のキッチンにてカットしたもの。
シーズン中は毎週1〜2度は必ず、朝ごはんのおともにカットマンゴーを添えて、至福のひとときを楽しんでおります。
今日は、台湾でいただけるマンゴーの種類について。
現地には一体どんな品種があって、色や大きさ、香りや甘みはどう違っているのか、これまでに食べてきたマンゴーの印象について、まとめてみたいと思います。
※シーズンや熟成具合によって、価格や風味には差が出て来ますので、僕が購入&実食したタイミングでの感想について、書いていきます。
1.【愛文芒果】香り・甘味・酸味のバランスが絶妙。マンゴー界の代表格とも言える王道の風味を堪能。
台湾でマンゴーと言えば、
まず一番に思い浮かべるのが
「愛文芒果」
ではないでしょうか。
真っ赤に熟れた色合いが美しく、
ちょうど手の中に収まりそうな
大きさが特徴。
4月下旬ごろから始まる
マンゴーシーズンの
初期から登場する
マンゴーでもあり、
この姿を見かけると、
「ああ!ついにシーズンが始まった!」
という喜びが湧き上がってきます。
僕が購入した際は、
1個あたり
48元(=約240円)でした。
フルーティーな香りと甘味、
酸味のバランスが
とにかく絶妙。
とろっとまろやかな
口あたりも素晴らしく、
マンゴーと聞いて
真っ先に思い浮かんでくるような、
王道の風味と食感を
堪能することができます。
まるまる1個が
1食にちょうど良い
サイズ感も魅力で、
手頃に楽しめるのも
ありがたいポイントです。
2.【金煌芒果】とにかく巨大で果肉たっぷり。王道風味のマンゴーで思いっきり満たされたい時に。
愛文芒果に次ぐくらい、
名前を見聞きすることが多い
「金煌芒果」。
台湾に数ある
マンゴーの品種の中でも
特に巨大で、
片手で持つのが
しんどいくらい、
ずっしりとした重量感が
伝わってきます。
その名の通り、
黄色〜オレンジの色合いが
目を惹く金煌芒果も、
4月下旬ごろから出まわり始め、
シーズンの初期から
楽しめる品種。
スーパーで
1個150元(=約740円)
にて、購入できました。
風味は、愛文芒果に
とてもよく似ていて、
甘味と酸味のバランスが良く、
食感もとろっとまろやか。
1度に1人で食べ切るのは
厳しいくらい
果肉もたっぷりとついていて、
2人で分けても
充分すぎるほどの満足感を
楽しめます。
とにかく巨大なので、
カットするのが
ひと苦労ではありますが、
心ゆくまで
マンゴーを楽しみたいときには、
金煌芒果を買ってみるのも
良いかもしれません。
3.【玉文芒果】香りと甘味がしっかり。丸みを帯びた薄赤マンゴーも、ボリューム満点でした。
巨大という意味では、
スーパーのフルーツコーナーにて、
同じく存在感を発揮しているのが
「玉文芒果」。
金煌芒果に次ぐ
ボリューム感を誇るマンゴーで、
全体的に丸みを帯びた
薄い赤〜黄色の
グラデーションをした
ルックスが特徴です。
5月の初旬〜中旬ごろから
姿を見かけるようになり、
購入した際は
1個97元(=約480円)。
こちらも果肉が豊富なので、
2人でシェアして食べるくらいが
ちょうど良いかと思います。
カットした瞬間は、
少し酸味の強い香りを感じて、
「完熟にはちょっと早かった?」
と、心配に。
しかし、実際に食べてみると、
しっかりと熟していて、
心配を裏切る(?)驚きの甘さ!
フルーティな香りも
かなり強めに感じられ、
同じボリューミーマンゴーの
金煌芒果とは明らかに違う
風味を体験できます。
繊維の存在が
しっかりめではありますが、
とろっととろけるような食感も
健在。
酸味の少ないマンゴーを
味わいたい方には、
ぜひ完熟の玉文芒果を
お試しいただきたいところです。
4.【西施芒果】ミルキーな甘さとまろやかさが◎。赤と黄色のグラデーションが美しい縦長マンゴーにひとめ惚れ。
濃い赤と黄色の
グラデーションが美しく、
色合いは愛文芒果にも似た
「西施芒果」。
ただ、カタチが少し違っていて、
若干大ぶりで縦に長いのが、
見分けやすいポイントです。
玉文芒果とほぼ同時期の
5月の初旬〜中旬ごろに
出まわり始め、
1個59元(=約290円)
で、購入できました。
カットしながら気づいたのは、
大きさの割に
豊富についた果肉。
厚みのあるワンカットを
口に運んでみると、
ミルクにたっぷりの砂糖を
加えたような甘味と
まろやかさが
一番に感じられます。
その分、マンゴーらしい
フルーティな香りはひかえめ。
繊維の存在をほとんど感じない、
溶けていくような食感もまた
素晴らしいです。
正直なところ、
これまではそれほど進んで
購入する品種では
なかったのですが、
この夏は、
真のおいしさに気づかされ、
思わずひとめ惚れして
しまいました 笑
5.【台農一號芒果】香りがとっても豊かな小ぶりマンゴー。2個で1食分くらいがちょうど良いかも。
愛文芒果よりも
さらに小ぶりで、
金煌芒果のような黄色が特徴の
「台農一號芒果」。
5月中旬ごろから
出まわり始める
こちらのマンゴーは、
1個あたり
27元(=約130円)
にて、購入できました。
黄色が濃くなった
完熟時の香りは、
愛文芒果にそっくり。
「これは本当に大丈夫なのか?」
と、熟し過ぎが心配になるほど、
冷蔵庫内がマンゴーの香りで
いっぱいに。
食べる前から、
とびっきりの香りの豊かさを
感じさせられました。
食べてみると、
香りはもちろん、
風味も愛文に
似ているのですが、
甘味がより強めな印象。
とろっとまろやかな
口あたりですが、
若干繊維の存在も
感じられます。
ボリューム的には
1個だともの足りないので、
2個で1食分くらいを
想定するのが良いかと。
僕は包丁でカットしてみましたが、
小ぶりな分、
果肉もカットするほど
厚みがなかったので、
むしろ皮を剥きながら、
そのままかぶりつく方が
楽ちんかと感じました。
6.【烏香芒果】硬くて酸っぱそうに見えるけれど、侮るなかれ。とびっきりの甘さに驚く緑のマンゴー。
赤や黄色がほとんどを占める
マンゴーの中で、
異彩を放つ緑のマンゴー。
売り場では、
香りもほとんど感じない
「烏香芒果」は、
食べごろを見極めるのが
少し難しい品種であるのは、
間違いありません。
スーパーでは、
1個60元(=約300円)
にて、購入することが
できました。
指で押すと
ほんのり凹む感覚があって、
うっすら粉を吹いており、
鼻を近づけると
ほんのりマンゴーらしい香り。
これが熟した際の
サインらしいのですが、
僕は見誤って
失敗したこともあるほど、
見た目の変化が本当に少ないです。
それでも、
うまく食べごろを
見分けることができれば、
味わえるのは、
砂糖でもふりかけているのかと
思うほどの、
とびっきりの甘さ。
龍眼のような、
大根の青っぽいところのような(!?)、
独特な香りも
他のマンゴーとはかなり違っていて、
とてもユニークな風味を
体験することができます。
購入後の追熟に
日数が必要な場合もありますが、
一体どんなお味なのか、
気になる方はぜひ
試してみてください。
7.【夏雪芒果】気品あふれるフルーティな香りと繊細な食感。ひと夏に一度は味わいたい、ちょっぴり贅沢なマンゴー。
ちょっぴり贅沢なのだけど、
この名前を目にすると、
思わず飛びついて
しまいたくなる。
ひと夏に1度は味わいたい、
愛文芒果よりも
ひとまわり大きな
「夏雪芒果」は、
6月中旬ごろから
スーパーで姿を見かけることが
増えてきます。
黄金色と表現するのが
しっくりとくる
美しい黄色をメインに、
ほんのり赤く染まった部分も見える
夏雪芒果。
1個あたり95元(=約470円)
と、大きさの割に
お値段高めではありますが、
それでも
フルーツコーナーで見つけたら、
いつもついつい
購入してしまいます。
甘みもしっかりと
感じられますが、
少しばかり酸味の方が
勝っていて、
口に運んだ瞬間から
鼻に抜ける、
気品あふれるフルーティな香り。
細やかな繊維の存在と、
とろけるような
まろやかさが上手に共存していて、
繊細な食感にもすっかり
心奪われてしまいました。
他の品種に比べると、
目にする機会が
少なめかもしれませんが、
運よく出会えた際には、ぜひ。
まとめ
今日は、
台湾生活で食べたマンゴー7種
について、ご紹介しました。
もしご自身でカットできる
環境があれば、
ぜひスーパーやフルーツ店、
市場などにて購入して、
切り立てを味わってみて
くださいね!
まだまだ
食べてみたいと思っている
マンゴーは、
他にもたくさんありますので、
また新しい品種に出会ったら、
随時こちらの記事にて
更新していきますね!
※記事中の日本円表記は、1元=4.94円にて計算しています。(2024年6月23日現在)
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