2023年の「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」は、参加者17.6万人!海外からの参加者も大幅に増え、国際色豊かな賑やかさを取り戻した台北のパレードを歩いて来ました。
こんにちは!台湾人ボーイフレンドと台北で暮らして丸10年が過ぎました、Mae(@qianheshu)です。
今年もついに、待ちに待った一大イベントが開催!
毎年10月最終土曜日に行われているアジア最大級のLGBTプライド「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」に、僕たちも参加してまいりました!
2022年の10月にコロナ禍からの復活を遂げた台湾LGBTプライドですが、国境を越えての行き来が本格的に再開されてからは、初となる今年。
パレードには、国内外からの参加者17.6万人が参加したと報じられ、コロナ前の賑わいがついに台北へと戻って来ました。
今日は、10月28日(土)に開催された2023年「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」当日の様子を、ご紹介したいと思います。
次期台湾総統候補も登場!2023年「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」へ。
「台灣同志遊行
(台湾LGBTプライド)」
2023年の会場となったのは、
例年と同じく
台北市政府前広場。
パレード出発の40分ほど前に
到着しましたが、
最寄り駅である
市政府駅からすでに、
ものすごい賑わいよう!
到着早々から、
昨年の参加者をグッと
上回りそうな予感が、
ビシバシ伝わって来ます。
広場に設けられた特設ブースも
見てまわりたかったのですが、
あまりの人出の多さに
断念してしまったほど。
パレード出発前の
ステージパフォーマンスも
行われていましたが、
限界まで近づいてもこの距離で、
盛り上がり具合が
半端ありません。
ふと目線を上げてみると、
台北市政府にもはためく
レインボーフラッグ。
報道によると、
今年のパレードには、
来年に控えた台湾総統選挙
候補者のひとりである、
民進党の賴清德さんも
駆けつけたそうで、
大きな話題となっていました。
関連報道→【出席同志遊行 賴清德:堅定挺你做自己讓台灣更美麗|中央社】
2023年のテーマは、
「與多元同行
STAND WITH DIVERSITY」。
2019年に
同性カップルの結婚が
実現して以降も、
権利の平等に向けて
歩みを進めてきた台湾。
今年も重要な政策が
実現しましたが、
より包容力に富んだ
社会の実現を目指して、
人々の意識にも
訴えかけていく内容と
なっています。
回顧過去這一年(2023年),跨國同婚、同志收養等相關法案、政策陸續通過並施行,性別平權之路似乎取得了長足的進展。
然而,在同一時間,對於多元平權價值的攻擊不僅沒有停歇,反而以更為迂迴、更多偽裝的方式,(中略)企圖正當化發表歧視言論,甚至反過來將歧視言論視為一種應當被保障的「多元意見」。
(中略)
今年主題「與多元同行(Stand with Diversity)」即是希望能破除不同身分之間的對立,尊重彼此多元身分的交織。面對前述新的挑戰,我們認為需要重談何謂「多元」的本質,重新思考如何闡述多元的概念,並需要向社會繼續呼籲看見多元,理解不同身分、群體的需求與困境,且不再以身分限制對立你我。
同時,我們應與各個不同的社群與團體攜手並進,一同打造尊重多元、去除狹隘二元對立的社會;(中略)與多元同行。
出典:『臺灣同志遊行 Taiwan LGBT Pride』Facebook公式ページ
この1年(2023年)を振り返ってみると、国際同性カップルの結婚、および同性カップルが養子を迎えることに関する法案や政策が審議を通過し、施行され、性別平等の権利に向けた道は大きく進展したように見えます。
しかし、それと同時に、ダイバーシティと平等の権利が有する価値に対する攻撃は未だ止みません。むしろ、より遠回しかつ偽装的な方法によって、差別的な言論を正当化しようと試みられています。さらには、差別的な言論もある種の保障されるべき「多元的な意見」だと見なそうとする企みは、止まるところを知りません。
今年の「與多元同行(Stand with Diversity)」というテーマには、異なるアイデンティティを持つ者同士の対立を打ち破り、互いの多様なアイデンティティを細やかに尊重し合おう、との願いを込めました。
前述したような挑戦に立ち向かうためには、もう一度「多元」の本質について語り合い、その概念をどう言葉にすべきかを考えることが必要です。社会に向けて「多元」を見つめ直すことを呼びかけ、異なる属性を持つ個人またはグループの声や困難を理解することで、二度と対立し合わない方向へと進んでいくことが必要なのです。
異なるコミュニティやグループがそれぞれ手を取り合って歩めば、狭隘な二元論を脱し、多元性を尊重する社会が生み出せるはず。多元性と共に、歩きましょう。
訳:Mae
国際色豊かなパレードが、台北に帰って来た!「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」スタート。
会場に「出發〜!」の
掛け声が響き渡ると、
パトカーに先導されながら、
いよいよパレード開始!
6色のフラッグに導かれるように、
パレードカーと参加者たちが続々と、
市政府前を伸びる仁愛路へと
飛び出して行きます。
昨年は、
台風が接近している中で
行われたパレード。
今年も、朝は雨が降っており、
気温もグッと下がったため、
「コンディションは
大丈夫だろうか…」
と、心配していました。
しかし、
パレードが始まる頃になると、
依然どんよりとした雲に
覆われてはいるものの、
雨が止んでくれたのは幸い。
気温はあまり上がりませんが、
昨年よりもグッと
歩きやすくなったのは、
本当にありがたいです。
色とりどりの装飾が施された
パレードカーからは、
台北のパレードらしい
爆音のダンスミュージックが。
4路線分もある
大きな目抜き通りが、
参加者たちで
埋め尽くされるほどの活気は、
まさにお祭りさながらで、
毎年のことながら、
本当に圧倒されます。
今年はなんと、国内外から
200組以上もの団体が
パレードに参加し、
パレードカーも例年以上に
華やかさが増した印象に。
参加団体数としては、
イベント史上最大記録を
更新したそうで、
世界からの注目度が
一段と高まっている証
とも言えそうです。
関連報道 → 【破紀錄!2023台灣同志遊行「近18萬人參與」報名團體成史上最多|今日新聞 NOW NEWS】
そして、
パレードを歩いていて、
僕が一番に変化を感じたこと。
中国語に混じって
聞こえて来るのは、
英語、日本語、タイ語、
フランス語…
昨年に比べると、
明らかに外国語が
耳に届いてくる機会が多くて、
コロナ禍が収束したことを
ひしひしと実感します。
世界中から
参加者が集まるパレードが、
ついに台北に帰って来た!
その瞬間にまた
立ち会えていることが、
格別にうれしくて、
今年は何だか
増し増しで感慨深いです。
「多元性と共に。」台北の街に、今年もレインボーが溢れる。
今年のパレードは、
北回りと南回りの2路線。
仁愛圓環で
それぞれのルートに
分かれていくのですが、
今年は(も?)
北回りのルートで歩いてみます。
北回りのルートが通るのは、
台北を代表する繁華街の
ひとつである東區。
忠孝東路の一部が封鎖され、
設けられた
パレード専用レーンを
パレードカーと参加者たちが、
続々と進んでいきます。
すぐ隣の車線には、
車やバスも
行き交っているのですが、
車上からレインボーフラッグを
振って応援してくださったり、
ルーフトップ観光バスから
手を振ってくださる
旅行者の方々の姿も
ありました。
ハロウィンの仮装さながらに、
思い思いのコスチュームで
パレードを歩く、
参加者のみなさん。
美しく、カッコよく、
そして、時にユーモア満点。
本当に弾けんばかりの
素敵な笑顔ばかりで、
こちらまで元気を
もらえるかのようです。
気づけば、雲の隙間から
ちょっぴり青空がのぞくほど、
お天気も回復。
気持ちまで一段と
晴れやかになったようで、
パレードカーからの
パフォーマンスも
一層にパワーを増していきます。
終点の案内が見えてくると、
パレードもフィナーレ。
台北の街をぐるっと一周して、
再び市政府前広場へと
戻って来ました。
コロナからの本格的な復活を
ようやく感じられた、
2023年のパレード。
アジア最大級と言われる
一大イベントの賑わいを、
再び肌で体験することができて、
本当に感無量でした。
まとめ
今日は、10月28日(土)に
台北で開催された
「台灣同志遊行
(台湾LGBTプライド)」
2023の様子を、
ご紹介しました。
昨年と比べると、
海外からの参加者もグッと増え、
コロナ前にも負けない賑わいを
取り戻した台北のパレード。
まだ終わったばかりにも関わらず、
すでに来年の開催が
待ち遠しいくらい、
お祭り騒ぎの1日を
たっぷり満喫させて
いただきました。
来年もまた、
10月の最終土曜日に開催予定。
今年参加して楽し過ぎた方も、
次回こそ参加してみたいという方も、
ぜひ台北へお越しくださいね!
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